00(000)=古文の理=―前書き―
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●「習い」てのち「慣れよ」
現代の日本には「習うより慣れよ」と唱えては「文法なんていらない!」と平然と叫ぶ人々がいる。が、「英語」相手なら可能性ゼロではない(though infinitely near 0%)にせよ、「古文」相手にそれは無理だ:今や誰も喋らず書かずロクに読みもせぬ千年も昔の死んだ言葉に、どうやって「慣れよ」というのか?・・・「習う」しかあるまい?
本書は、無手勝流の「読み慣れ」に依拠せずに古文を「習う」必然性を理解できる程度に知的な日本人のために、その程度の理性があれば理解可能な理詰めのやり方で、大学入試古文の主対象たる平安時代の古典文法の論理を網羅的に解説したものである。
●文法解説「古文の理」+暗記リスト+穴埋め試験&短歌用「歌よみ心得」豪華四本立て
「文法」として論理的に把握すべきものは本編で解説し、ガツガツ覚え込んでもらうべき暗記リストは本編末尾の「巻末付録」にまとめ、覚えた(はずの)文法論理の理解度確認と暗記促進用のボーナス特訓教材「穴埋めテスト」をも全巻末に添えた。
「入試古文」の範囲内で把握しておくべき「和歌」の知識については、「歌よみ心得」という別立て本の趣で(「巻末付録」と「全巻末穴埋めテスト」の間に)添えてある。
●「英語」含みゆえの横書き本
「古文の解説なのに横書き?」といぶかる読者に対しては、「何故縦書きである必要がある?」と問うと同時に、「和文は縦横いずれの書式にも堪え得る柔軟性を有するが、本講座中に頻繁に登場する英文は横書き以外には耐えられない」という言わずもがなの事実を指摘しておけば事足りよう。なお、出典明示なき文例は全て筆者自作である。
●無意味な「ゲスト古文」問題、なし/完璧理解確認&促進「テスト現代文」、あり
「慣れた≒上達した」気分にさせるべく古文の一部を引っ張って訳させる無益な練習問題の代わりに、本書の文法解説の核心をまとめた要約文を作った上でその一部を《_____(穴埋めテスト)》にして全巻の末尾に添えてある。昔々「山川」の本の説く歴史事象とその背後を流れる歴史の本質的意味を掴み自らの知的自我として同化するために筆者が(脳内で)常習的に行なっていた作業を、紙面上に(煩を厭わず)再現した形である。穴埋めが全て完璧に出来れば諸君の勝ち/さもなくば負け・・・満点でなければ零点も同じ:繰り返し挑み会得して古文マイスターへの道を歩むべし。
●残るは「古文単語」と「過去問」対策
本書の内容の征服後、諸君に残されることになる課題は「受験必須古文単語の暗記」と「入試問題相手の慣れ」の二つである。もっとも、本書の内容を我がものとした諸君であれば、大方の大学相手には前者(単語対策)のみでも事足りるだろう:その役割のために本書の筆者が作ったのが『古文単語千五百Mastering Weapon』(MW02)・・・古文単語千五百(+助動詞37&助詞77全語法)の古文の中での用例を平安調歌物語の中に織り込んだ巨大例文集が『ふさうがたり(Fusau Tales)扶桑語り』(CW00):本書と併用して戴きたい。東京大学・早稲田大学あたりの難関入試問題相手には後者(過去問対策)も必須だが、本書履修済の諸君にとってそれは自らの論理性の手堅さを実感可能な充足感に満ちた知的ゲーム:恐るるに足りまい・・・が、まずは本書を通して文法面の足固めをするのが先決:「習うより慣れよ、で高きに到る」は愚者の夢である。
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・・・教材をよく読めばわかるような無意味な質問や、当該テーマに無関係な内容の投稿でなければ、誠実&正確な回答が返ってくるはずです。