03)(004)―形容詞「ク活用」と「シク活用」の概括的特性―
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歴史的には、中古(平安期)以降新たに生まれた形容詞は殆ど「シク活用」である。
語形上の特性から言うと、「はかばかし」・「すくすくし」等の同一語句の繰り返し(畳語)で形成される形容詞はみな「シク活用」であることも覚えておくべきである。
その表わす意味について見ると、「ク活用」には形状・程度の客観描写に用いられる語(例:「高し」・「遠し」)が多いのに対し、「シク活用」には人間の心情を主観的に表わす語(例:「悲し」・「嬉し」)が多い。
「ク活用」・「シク活用」ともに、「形容詞」の(「補助活用orカリ活用」以外での)「連用形:~く/~しく」は「副詞」としての機能を持つ。この場合、「く/しく」は「う/しう」という変則語形(=「ウ音便」)で用いられる場合が多い(例:「はやく→はやう」/「いみじく→いみじう」)。
・・・以上の概括的特性を例によって語呂合わせで紹介すれば、次のごとし:
《あたらシク、じょうごシクシク、こころシク、こころなクよう、ク・シクもウ・シウ》
中古以降の新しい形容詞は「シク活用」で、同音の繰り返し(畳語)の形容詞も皆「シク活用」。心情描写の形容詞には「シク活用」が多く、心情を伴わぬ客観描写表現には「ク活用」が多い。形容詞連用形は「く」・「しく」がウ音便化して「う」・「しう」となることが多い。
03)(004)―形容詞「ク活用」と「シク活用」の概括的特性―
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