02)(005)―<連体形>の見分け方―

02)(005)―<連体形>の見分け方―
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◆<連体形>仕切り方その1(体言接続):
 ・・・直後に名詞の「こと(事)」を付けて意味が通じる形である:
「行く」={行く}<こと>
「良し」={良き}<こと>&{良かる}<こと>(連体形は2種あり)
「悪し」={悪しき}<こと>&{悪しかる}<こと>(連体形は2種あり)
「愚か」={愚かなる}<こと>
「呆然」={呆然たる}<こと>

◆<連体形>仕切り方その2(係り結び):
 ・・・係助詞「ぞ」及び「なむ(なん)」と呼応した時に文末に現われる形である。この相関関係は「連体形」識別用というより「連体形係り結び語」暗記用知識として覚えておこう:
「行く」=我<ぞ>{行く}or我<なむ>{行く}
「良し」=これ<ぞ>{良き}orこれ<なむ>{良き}
「悪し」=かく<ぞ>{悪しき}orかく<なむ>{悪しき}
「愚か」=さて<ぞ>{愚かなる}orさて<なむ>{愚かなる}
「呆然」=さすがに<ぞ>{呆然たる}orさすがに<なむ>{呆然たる}
 ・・・「ぞ」・「なむ」という「係助詞」以外にも、「疑問の意を表わす語句(か・や・いづこ・いつ・たれ・など・etc)」と呼応する文は末尾を「連体形」で締める;これも立派な(&ごく自然に多用される)「係り結び」である(「古文の疑問文は連体形で締めくくる」と覚えておけばよい):
「行く」=君<や>{行く}?(あなたは行くのか?)
「良し」=<いづれ><か>{良き}?(どっちがよい?)
「悪し」=<誰ぞ>{悪しき}?(悪いのは誰?)
「愚か」=<など>かくも{愚かなる}?(どうしてこんなにアホなのかなあ)
「呆然」=<いかばかり>{呆然たる}?(どれほどボーゼンとしたことやら)
02)(005)―<連体形>の見分け方―
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コメント (1件)

  1. the teacher
    <質疑応答コーナー>
    ・・・各ページ下には、質疑応答用の「コメントを残す」ボックスが用意されています(見本版では無効になっています)。
    ・・・教材をよく読めばわかるような無意味な質問や、当該テーマに無関係な内容の投稿でなければ、誠実&正確な回答が返ってくるはずです。

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