02)(006)―<已然形>の見分け方―
<(戻る) [総合目次] [■02)『活用』概説■] (進む)>
♪音読モード(03:20)♪<(戻る) [総合目次] [■02)『活用』概説■] (進む)>
◆<已然形>仕切り方その1(逆接):
・・・直後に逆接の接続助詞「ど」・「ども」を付けて「逆接の確定条件(~だけれども)」の意味を表わす形である:
●「行く」={行け}<ど(も)>空しき雨の野良(ゆけどむなしきあめののら)
●「良し」={良かれ}<ど(も)>明日の行方は露知らず(よかれどもあすのゆくへはつゆしらず)
●「悪し」={悪しかれ}<ど(も)>他に術なし(あしかれどほかにづちなし)
●「愚か」={愚かなれ}<ど(も)>罪すべからず(おろかなれどつみすべからず)
●「呆然」={呆然たれ}<ど(も)>事無しび(ぼうぜんたれどことなしび)
◆<已然形>仕切り方その2(順接確定条件):
・・・直後に接続助詞「ば」を付けて「順接の確定条件(~なので)」の意味を表わす形である:
●「行く」=皆人{行け}<ば>、我も行く。(みなひといけば、われもいく)
●「良し」=顔{良けれ}<ば>、好まれたり。(かほよければ、このまれたり)
●「悪し」=腹{悪しけれ}<ば>、友もなし。(はらあしければ、とももなし)
●「愚か」={愚かなれ}<ば>、疎まれたり。(おろかなれば、うとまれたり)
●「呆然」=親{呆然たれ}<ば>、子も泣く。(おやぼうぜんたれば、こもなく)
◆<已然形>仕切り方その3(係り結び):
・・・係助詞「こそ」と呼応した時に文末に現われる形である。この相関関係は「已然形」識別法というより「已然形係り結び暗記用」知識として覚えておこう(「係り結び」を「已然形」で締める係助詞は「こそ」だけ;他の係り結びは全て「連体形」):
●「行く」=我<こそ>{行け}
●「良し」=これ<こそ>{良けれ}
●「悪し」=かく<こそ>{悪しけれ}
●「愚か」=さて<こそ>{愚かなれ}
●「呆然」=さすがに<こそ>{呆然たれ}
02)(006)―<已然形>の見分け方―
<(戻る) [総合目次] [■02)『活用』概説■] (進む)>
<(戻る) [総合目次] [■02)『活用』概説■] (進む)>
・・・教材をよく読めばわかるような無意味な質問や、当該テーマに無関係な内容の投稿でなければ、誠実&正確な回答が返ってくるはずです。