06)(001)―「動詞」の概括的特性―

06)(001)―「動詞」の概括的特性―
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 「動詞」とは、動作・状態を表わす活用語であり、その特性は次の通りである:
1)動詞の「終止形」(=言い切る形)は「ウ段音」で終わる。
 ・・・唯一の例外はラ行変格活用動詞「あり」(及びその複合語、例えば「をり」・「はべり」・「いますかり」等)である。
2)動詞は「目的語」を取ることができる唯一の活用語である。
 ・・・即ち、他の語句に対する積極的働きかけができる活用語が「動詞」である。「形容詞」や「形容動詞」(“動詞”とは名ばかりであり、補助動詞「あり」を構造的に含む「に+あり=ナリ活用/と+あり=タリ活用」からそう呼ばれているだけ)にこの性質はなく、単に事物の様態を形容する消極的語句にとどまっている(唯一の例外は次のような例):
「この翁(おきな)は、かぐや姫のやもめなるを<嘆かし>ければ」『竹取物語』五「火鼠の皮衣」
 ・・・形容詞「嘆かし」(嘆かわしい)が「かぐや姫のやもめなる」(かぐや姫が独身なこと)を目的語とできるのは格助詞「を」のおかげで、こういうのは例外中の例外。
3)動詞の「活用形」は9通り(!)に分かれる。
 ・・・これが、定型的活用形を持つ「形容詞」・「形容動詞」と大いに異なる「動詞」の特性であり、多くの受験生がその面倒臭さで頓挫する鬼門(不吉な方面)でもある。

・・・以下、その9つの動詞活用形の特性について、理解を容易ならしめるための類型化作業&《棒暗記を可能ならしむるための語呂合わせ》付きで、早速詳述に入ろう。

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コメント (1件)

  1. the teacher
    <質疑応答コーナー>
    ・・・各ページ下には、質疑応答用の「コメントを残す」ボックスが用意されています(見本版では無効になっています)。
    ・・・教材をよく読めばわかるような無意味な質問や、当該テーマに無関係な内容の投稿でなければ、誠実&正確な回答が返ってくるはずです。

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