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〈C〉あえか【あえか】
《「落ゆ」の連用形+接尾語「か」で、「触れなば落ちん」(ちょっと手を触れただけで落ちそう)が原義。現象としての「危なっかしさ」より、その頼りなげな対象を「そっとしておきたい・落ちないよう優しく守ってあげたい」という心情に傾斜した語である。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}〈(触れれば崩れ落ちそうな)頼りなさそうな感じ。〉はかなげだ。
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}〈(触れれば崩れ落ちそうな)頼りなさそうな感じ。〉はかなげだ。
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〈C〉あらます【あらます】
《予定の意を表わす名詞「あらまし」が中世に入って動詞化されたものとされる。》
〔他サ四〕{さ・し・す・す・す・せ}〈将来の事柄に思いを巡らす。〉思い描く。
〔他サ四〕{さ・し・す・す・す・せ}〈将来の事柄に思いを巡らす。〉思い描く。
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▲ ♪ ▽ 29 △ ♪♪ <質問箱> [単語集] 「古語随想」
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〈C〉いやまさる【弥増さる】
《「弥」は、「ますます一層」/「極めて」/「最高に」の意を表わす接頭語だが、ここでは最初の意味。「増さる」と結び付いて「漸増傾向にある」の意味となる。この加速度的な「弥」の語感は、「いよ」に転じた形で副詞「愈」にも含まれる。》
〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}〈段階的に、数量が増して行く。また、度合いがさらに加わって行く。〉さらに増す。いよいよ募る。
〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}〈段階的に、数量が増して行く。また、度合いがさらに加わって行く。〉さらに増す。いよいよ募る。
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〈C〉おとしむ【貶む】
《程度が低いことを表わす「劣る」や、一段低い扱いをする「落す」、順番的に下であることを表わす「乙」などと同根語。同種の他のものとの比較対照上、「より劣っているものと判断し、見下す」意を表わす。》
〔他マ下二〕{め・め・む・むる・むれ・めよ}〈(同じ種類に属する他のものとの比較対照上)劣っていると判断する。また、見下す。〉下等扱いする。軽蔑する。
〔他マ下二〕{め・め・む・むる・むれ・めよ}〈(同じ種類に属する他のものとの比較対照上)劣っていると判断する。また、見下す。〉下等扱いする。軽蔑する。
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〈C〉おのれと【己と】
《自分自身を意味する「己」に、「資格」を示す格助詞「と」を付けた「自分自身に発して」が原義で、「おのづから」と同じく「自然発生的に」の意となる。こうした「と」の類例としては「宗と」(=主として)などがある。》
〔副〕〈(意志・意識の作用を伴わずに)事態が自然に発生するさまを表わす。〉自然発露的に。
〔副〕〈(意志・意識の作用を伴わずに)事態が自然に発生するさまを表わす。〉自然発露的に。
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〈C〉おひさきみゆ【生ひ先見ゆ】
《音だけ聞くと「老い先見ゆ」(=老後の惨めな様子が目に浮かぶ)という夢も希望もない表現みたいだが、実際には「若人の将来」が「目に浮かぶ」の意で、「素晴らしく成長した将来の姿が、今から目に浮かぶ」という希望と期待の表現である。》
〔連語〕《おひさき〔名〕+みゆ〔自ヤ下二〕》〈(若い人に関して)将来成長した姿に期待・希望が持てるさま。〉将来性がある。
〔連語〕《おひさき〔名〕+みゆ〔自ヤ下二〕》〈(若い人に関して)将来成長した姿に期待・希望が持てるさま。〉将来性がある。
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〈C〉かうてさぶらふ【斯うて候ふ】
《副詞「斯くて」+動詞「侍ふ」=「私はこのようにして控えております」が、訪問時の取り次ぎを求める挨拶の定型句となったもの。「さぶらふ」は中古末期には「さうらふ」へと変化したが、中世初期成立の『平家物語』では女性は古形の「さぶらふ」を用い、「さうらふ」は男性口語である。後代の武家の手紙には「さうらふ」が頻出するため「候文(そうろうぶん)」と俗称される。》
〔連語〕《かくて〔副〕+さぶらふ〔自ハ四〕》〈訪問時の挨拶の言葉。〉御免下さい。
〔連語〕《かくて〔副〕+さぶらふ〔自ハ四〕》〈訪問時の挨拶の言葉。〉御免下さい。
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〈C〉きびは【きびは】
《「ひよわ」を意味する「繊弱・怯弱」の語幹「ひは」に、「世慣れず初々しい」意の「生」を添えた「きひは」の転か、と言われる。「幼年者のか弱いさま」の形容に限定される語で、病弱・疲労・精神的衝撃などで大人が弱っている状態の形容には用いない。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}〈(若年者が)見るからに弱々しく、健気なさま。〉幼くてか弱い。
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}〈(若年者が)見るからに弱々しく、健気なさま。〉幼くてか弱い。
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〈C〉こころおとり【心劣り】
《「心が劣っている」という意ではなく、「現実の姿が、事前の予想を下回る」の意味で、「幻滅」を表わす。「心勝り」(=予想外に良い)の対義語。》
〔名・自サ変〕{せ・し・す・する・すれ・せよ}〈(他者に関して)(予想よりも劣った事態に)がっかりすること。〉幻滅。
〔名・自サ変〕{せ・し・す・する・すれ・せよ}〈(他者に関して)(予想よりも劣った事態に)がっかりすること。〉幻滅。
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〈C〉ざえがる【才がる】
《いかにも自分は「才」(=漢学や文芸的嗜み)があるぞ、と他人の前でひけらかすこと・・・いつの時代にもどんな人間集団にも必ずいる「頭がヨイつもりで自らの知識・行動に酔っている馬鹿で迷惑な嫌われ者の様態」を軽蔑的に表わす語。》
〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}〈自分がいかにも学識豊富であるかの如く振る舞う。〉学識をひけらかす。
〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}〈自分がいかにも学識豊富であるかの如く振る舞う。〉学識をひけらかす。
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〈C〉さかしだつ【賢し立つ】
《知的卓越を意味する「賢し」が、好意的な「賢い」ではなく、「いかにも偉そうに振る舞っている」と否定的に受け取られた場合の表現。》
〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}〈(他者の反感を買うような形で)自分の知識をひけらかす。〉利口ぶる。
〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}〈(他者の反感を買うような形で)自分の知識をひけらかす。〉利口ぶる。
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〈C〉さてしもあるべきことならず【然てしも有るべき事ならず】
《「そのまま放置しておくわけには行かない」の意で多用される連語。「さてしもあらず/さてもあるべきならず」など略形の亜種も多く、短絡的反語形「さてしもやは」なら「そのままでよい筈もあるまい」、「さてしもありぬべし」なら「そのままでよさそうである」の意になる。》
〔連語〕《さて〔副〕+しも〔副助〕+あり〔自ラ変〕+べし〔助動ク型〕推量+こと〔名〕+なり〔助動ナリ型〕断定+ず〔助動特殊型〕打消》〈(直前に述べた事態について)そのまま放置しておいては不都合がある。〉そのままにはしておけない。
〔連語〕《さて〔副〕+しも〔副助〕+あり〔自ラ変〕+べし〔助動ク型〕推量+こと〔名〕+なり〔助動ナリ型〕断定+ず〔助動特殊型〕打消》〈(直前に述べた事態について)そのまま放置しておいては不都合がある。〉そのままにはしておけない。
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