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〈A〉
あながち【強ち】
《「あな」を「己」に読み替えて解釈すると理解できる古語。「あな=自己」+「がち=勝ち」で、自分の内なる思いを抑制しつつ他者との正常な相対的対応を保つだけの余裕がない、というのが原義。》
〔形動ナリ〕 {なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}
(1) 〈(他者の意向を顧慮する余裕もなく、自分の思惑だけで事を運ぼうとして)他者の不興を買うさま。〉 強引だ。無理矢理だ。一方的だ。身勝手だ。なりふり構わない。 (2) 〈(自分がいかに必死かを主張するかのごとく)一つのことに執心するさま。〉 一途だ。ひたむきだ。情熱的だ。まっしぐらだ。ぞっこんだ。 (3) 〈(非難に値するほどに)適正水準を逸脱しているさま。〉 あんまりだ。ひどい。度を超している。・・・にもほどがある。 (4) 〈(下に打消・反語の表現を伴い「あながちに」の連用形で)全面的に否定すべきでないことを表わす。〉 一概に・・・ない。必ずしも・・・ない。
〔副〕
(1) 〈(下に打消の表現を伴い「あながち」の副詞形で)全面的に否定すべきでないことを表わす。〉 一概に・・・ない。必ずしも・・・ない。 (2) 〈(下に打消・禁止の表現を伴い「あながち」の副詞形で)強い禁止を表わす。〉 決して・・・するな。めったなことで・・・するな。
〔形動ナリ〕 {なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}
(1) 〈(他者の意向を顧慮する余裕もなく、自分の思惑だけで事を運ぼうとして)他者の不興を買うさま。〉 強引だ。無理矢理だ。一方的だ。身勝手だ。なりふり構わない。 (2) 〈(自分がいかに必死かを主張するかのごとく)一つのことに執心するさま。〉 一途だ。ひたむきだ。情熱的だ。まっしぐらだ。ぞっこんだ。 (3) 〈(非難に値するほどに)適正水準を逸脱しているさま。〉 あんまりだ。ひどい。度を超している。・・・にもほどがある。 (4) 〈(下に打消・反語の表現を伴い「あながちに」の連用形で)全面的に否定すべきでないことを表わす。〉 一概に・・・ない。必ずしも・・・ない。
〔副〕
(1) 〈(下に打消の表現を伴い「あながち」の副詞形で)全面的に否定すべきでないことを表わす。〉 一概に・・・ない。必ずしも・・・ない。 (2) 〈(下に打消・禁止の表現を伴い「あながち」の副詞形で)強い禁止を表わす。〉 決して・・・するな。めったなことで・・・するな。
▲ ♪ ▽ 17 △ ♪♪ <質問箱> [古語試験]
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〈A〉
おのづから【自ら】
《「自己」の意の「己」+「位置」を示す上代の格助詞「つ」+「源泉」の意の「柄」=「自分自身を源泉として」が原義。同種の組成の語には「同胞」(=同じ母親の腹から生じた人間=兄弟)/「遠つ日」(=現在から見て隔たった時点に位置する日=一昨日)がある。》
〔副〕
(1) 〈(意志・意識の作用を伴わずに)事態が自然に発生するさまを表わす。〉 自然発露的に。自然発生的に。自発的に。ひとりでに。 (2) 〈(意志性・計画性を伴わずに)事態が無意識のうちに発生するさまを表わす。〉 いつの間にか。知らぬ間に。無意識のうちに。気付かぬうちに。そうするつもりもないのに。 (3) 〈(必然性を伴わずに)事態が偶発的に発生するさまを表わす。〉 たまたま。偶然。ただ何となく。特に理由もなく。わけもなく。 (4) 〈(仮定表現を伴って)婉曲に物事を想定する。〉 もし仮に・・・。ひょっとして・・・。万が一・・・。もしかして・・・。
〔副〕
(1) 〈(意志・意識の作用を伴わずに)事態が自然に発生するさまを表わす。〉 自然発露的に。自然発生的に。自発的に。ひとりでに。 (2) 〈(意志性・計画性を伴わずに)事態が無意識のうちに発生するさまを表わす。〉 いつの間にか。知らぬ間に。無意識のうちに。気付かぬうちに。そうするつもりもないのに。 (3) 〈(必然性を伴わずに)事態が偶発的に発生するさまを表わす。〉 たまたま。偶然。ただ何となく。特に理由もなく。わけもなく。 (4) 〈(仮定表現を伴って)婉曲に物事を想定する。〉 もし仮に・・・。ひょっとして・・・。万が一・・・。もしかして・・・。