<105>← 意味集団<106>・・・全9語/[5]ずつ=全2ブロック
[ 1 ] [ 2 ] ・・・「心(うら)」に溜まった嫌なもの、積もり積もって次なる古語は「やめて!かんべんして!もういや!」系・・・
→[10] →<107>▲ ♪ ▽ 2 △ ♪♪ <質問箱> [古語試験]
■
〈B〉
うとむ【疎む】
《形容詞「疎し」に動詞化語尾の「む」を付けた語で、「うとぶ」とも言う。「対象に対して親近感を持てず、遠ざけたい」の気持ちや、「嫌いな対象を遠ざけるよう仕向ける」の意味を持つ。形容詞形は「疎まし」・「疎し」で、こちらは現代語「鬱陶しい」に通じる。》
〔他マ下二〕 {め・め・む・むる・むれ・めよ}
(1) 〈(第三者が、あるものを)嫌って遠ざけるように仕向ける。〉 忌避させる。敬遠させる。疎遠にさせる。嫌わせる。遠ざけるようにし向ける。
〔他マ四〕 {ま・み・む・む・め・め}
(1) 〈(自分自身が、対象に)親近感を持てず、遠ざけたい気持ちになる。〉 忌避する。敬遠する。嫌がる。遠ざける。近付きたがらない。
〔他マ下二〕 {め・め・む・むる・むれ・めよ}
(1) 〈(第三者が、あるものを)嫌って遠ざけるように仕向ける。〉 忌避させる。敬遠させる。疎遠にさせる。嫌わせる。遠ざけるようにし向ける。
〔他マ四〕 {ま・み・む・む・め・め}
(1) 〈(自分自身が、対象に)親近感を持てず、遠ざけたい気持ちになる。〉 忌避する。敬遠する。嫌がる。遠ざける。近付きたがらない。
▲ ♪ ▽ 4 △ ♪♪ <質問箱> [古語試験] 「古語随想」
■
〈B〉
けうとし【気疎し】
《「対象に対する自身の関係の薄さ」を意味する「疎し」に、「何となく・・・の感じ」の意の「気」を付けて婉曲化した語。やがてその原義の「疎ましさ」の語感が失われ、連用形「けうとく」の形で「(良かれ悪しかれ)程度が甚だしい」を表わす用法も生じた。》
〔形ク〕 {から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}
(1) 〈(何となく)親近感が持てない。〉 親しみにくい。疎ましい。よそよそしい。他人行儀だ。 (2) 〈(家屋やその一帯に)人間の存在する気配がない。また、そのため精神的に不安を感じる。〉 物寂しい。薄気味悪い。人気がない。寂れている。不気味だ。恐ろしげだ。ぞっとする。 (3) 〈(何となく)すんなりと受け入れ難い。〉 しっくりこない。違和感がある。どこか違う。納得行かない。得心できない。理解できない。解りかねる。よくわからない。 (4) 〈(多く、連用形「けうとく」の形で他の形容詞を修飾して)(良かれ悪しかれ)程度が甚だしいことを表わす。〉 物凄い。とてつもない。とんでもない。素晴らしい。たいそう・・・だ。甚だ・・・だ。
〔形ク〕 {から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}
(1) 〈(何となく)親近感が持てない。〉 親しみにくい。疎ましい。よそよそしい。他人行儀だ。 (2) 〈(家屋やその一帯に)人間の存在する気配がない。また、そのため精神的に不安を感じる。〉 物寂しい。薄気味悪い。人気がない。寂れている。不気味だ。恐ろしげだ。ぞっとする。 (3) 〈(何となく)すんなりと受け入れ難い。〉 しっくりこない。違和感がある。どこか違う。納得行かない。得心できない。理解できない。解りかねる。よくわからない。 (4) 〈(多く、連用形「けうとく」の形で他の形容詞を修飾して)(良かれ悪しかれ)程度が甚だしいことを表わす。〉 物凄い。とてつもない。とんでもない。素晴らしい。たいそう・・・だ。甚だ・・・だ。