古語試験:意味集団<082>ブロック=[15]


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〈A〉こと【事】
《中古に「」と分化して以降の「事」の対義語は「物」。存在する事物の実体に言及して具体的な「物」に対し、「事」は事物の状態・性質に言及して抽象的である。いずれも「・・・な物/事」という形式名詞的にも用いられ、この用法での両者の境界線は曖昧。》
〔名〕(1)〈(活用語の連体形の直後に置き、形式名詞的に用いて)名詞句を作る。〉・・・という事。  (2)〈(事柄の発生に着目して)(人の行為や、人・物との関わりの結果として)生起する事柄。〉出来事。  (3)〈(事柄の内容に着目して)(時間の経過と共に変化する)事態の様相展開。〉経緯。  (4)〈(その発生・展開・結末が)人や世の中に何らかの影響を及ぼすような重大な事柄。特に、人の。〉事件不幸。  (5)〈(一定の様式に従って執り行なわれる)職務的・事務的・典礼的な事柄。〉仕事。  (6)〈(文末に置き、断定・命令・禁止・感嘆・疑問などの意を)体言止めの形で強調的に表わす。〉・・・ということ。・・・すること。・・・せぬこと。・・・なものよ。・・・なのか。  (7)〈(「事に」、「事に」などの形で)その事柄に意を用いる意を表わす。〉没頭する。

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〈A〉まこと【真・実・誠】
純粋正確の意の接頭語「ま」に「事」を付けた語。ありのままを忠実に伝える「事実真実」と、何の邪心もない「誠実」の意味に二分されるのは現代語も古語も同じ。副詞としては「実に」、感動詞としては(何かを思い出して)「そうそう、そういえば」の意を表わす。》
〔名・形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}(1)〈物事をありのまま忠実に伝え、虚偽がないこと。〉真実。  (2)〈悪い思惑も何もなく、心底から相手を思いやる気持ち。〉誠実。 〔副〕〈程度の甚だしさを強調する語。〉本当に。 〔感〕〈(多く「まこと」の形で)何かを思い出したり、咄嗟に思い付いたりした時に言う語。〉そうそう

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〈A〉ことわり【理・断り】
《「事割り」=「物事を、論理的筋道を通して割り切る」が原義で、「道理」・「判断説明」・「理由」の語義が中核。「あれこれ理由を付けて自己の行動を正当化すること」として「言い訳辞退謝罪」の語義も派生的に生じた。》
〔名〕(1)〈(思考・行動の根拠となるべき)当然の筋道。〉道理。  (2)〈(妥当な筋道に従って)事態を論理的に考えること。また、その考えを論理的に述べること。〉判断説明。  (3)〈(何かを行なうこと、行なわぬことを)妥当と判断すべき根拠。〉理由。  (4)〈(あれこれと理由を付けて)自分の行動を正当化すること。相手の申し出断わること。過失詫びること。〉言い訳辞退謝罪。 〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}道理に照らして納得できるさま。〉当然だ。

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〈C〉ことづく【言付く・託く】
《現代の「言付け」は「伝言」の意だが、上代には「言/事」は言語学的に未分化、その後も発言行動が密接に連動するのが古典時代の感覚なので、「事」系に属する「物品の預託」・「行動の委託」、更には「託つ」と同様の「事態の原因を他者に帰する」意をも表わす。》
〔自カ下二〕{け・け・く・くる・くれ・けよ}〈(事態を)他者に原因があるとする。〉・・・にかこつける。 〔他カ下二〕{け・け・く・くる・くれ・けよ}〈(第三者に対して)自分に代わって発言・行動・保管するよう頼む。〉伝言する。委託する。預託する。

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〈C〉ことざま【事様】
《漢字で書くと一目瞭然だが、「ことざま」には「様」と「様」とがあり、混同し易い。「様」は読んで字の如き「事態・様子」と、事態の背後に窺い知ることの出来る「人の心の様子」の意を表わす。(混同回避の意も込めて)「の様」と連語風に言う場合もある。》
〔名〕(1)〈(物事の)存在の様態。〉様子。  (2)〈(物事の背後に窺い知れる)人の心の様子。〉気構え

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〈C〉ことざま【異様】
《現代語「異様」(常とは異なる様子)の他に、その脈絡で問題になっている人や事柄とは「別の誰か・何か」をも意味する。同音異義語「事様」(事態の様相)との区別に要注意の語で、混同を嫌ってのことであろう、「ことざま」ではなく「ことやう」と読む場合も多い。》
〔名〕(1)〈普通とは異なる状態。〉異様さ。  (2)〈(その場で問題になっている人・物とは)別の誰か・何かを指す語。〉人。の話。

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〈C〉こともなし【事も無し】
《「事」の解釈次第で、「一大事なし」(無事)/「難点なし」(無難)/「傑出点なし」(平凡)/「苦労なし」(容易)と語義が分化する。最後の意は副助詞「ぞ」+格助詞「と」を添えた「ことぞともなし」の形で表わすこともあり、現代語「事も無げ」に引き継がれている。》
〔連語〕《こと〔名〕+も〔格助〕+なし〔形ク〕》(1)〈(重大な出来事の発生もなく)常と変わらないさま。〉平穏無事だ。  (2)〈(非難すべき点がなく)立派なさま。(強い讃辞としては用いない)〉難点がない。  (3)〈(賞賛すべき点が見当たらず)ありふれているさま。〉もなく不可もない。  (4)〈(実行に伴う苦労もなく)すんなりと片付くさま。〉容易だ。

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