▲ ♪ ▽ 3 △ ♪♪ <質問箱> [古語試験] 「古語随想」
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〈A〉
いかで【如何で】
《形容動詞「如何なり」の連用形「いかに」に手段・方法の格助詞「して」が付いた「いかにして」が「いかにて」に転じたものが音便化した「いかんで」から「ん」が消失したものが「いかで」。脈絡に応じて「疑問」・「反語」・「願望・意志」へと意味が分かれる。》
〔副〕
(1) 〈(疑問)(様態に関し)疑う意を表わす。〉 どのようにして・・・か。いかに・・・だろうか。どう・・・したものか。 (2) 〈(反語)(様態に関し)疑問の形を取りつつ、実質的に否定の意を表わす。〉 どうして・・・なものか。・・・ないではないか。 (3) 〈(願望・意志)(「じ」・「てしがな」・「にしがな」・「ばや」・「まほし」などの語句を伴い)(いかなる手段を用いてでも)そうしたいと強く望む意を表わす。〉 是非とも。何とかして。どうにかして。何としても。何が何でも。
〔副〕
(1) 〈(疑問)(様態に関し)疑う意を表わす。〉 どのようにして・・・か。いかに・・・だろうか。どう・・・したものか。 (2) 〈(反語)(様態に関し)疑問の形を取りつつ、実質的に否定の意を表わす。〉 どうして・・・なものか。・・・ないではないか。 (3) 〈(願望・意志)(「じ」・「てしがな」・「にしがな」・「ばや」・「まほし」などの語句を伴い)(いかなる手段を用いてでも)そうしたいと強く望む意を表わす。〉 是非とも。何とかして。どうにかして。何としても。何が何でも。
▲ ♪ 10 △ ♪♪ <質問箱> [古語試験] 「古語随想」
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〈C〉
いかさま【如何様】
《状況を表わす形容動詞「如何なり」の語幹に、様態を表わす名詞「様」が付いたもの。現代の「いかさま」(=偽物)の意が生じたのは近世以降(「いかさまもの(=本物も、大体こんな風なものだろう、という模造品)」の略形)であり、近世以前の「如何様」に「インチキ」の意味はない。》
〔形動ナリ〕 {なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}
(1) 〈(しばしば不審・困惑を伴いつつ)状態・行為についての疑問の意を表わす。〉 どのように・・・か。どんな具合か。どう・・・だというのか。
〔副〕
(1) 〈(多く下に推量の表現を伴って)確実な予想を表わす。〉 きっと。確かに。間違いなく。どう見ても。 (2) 〈(下に意志・希望の表現を伴って)強い決意・願望を表わす。〉 何としても。どうしても。是非とも。どうにかして。きっと。絶対に。必ずや。
〔感〕
(1) 〈相手の言葉に同意する意を表わす。〉 いかにも。ごもっとも。なるほど。確かに。ええ、そうですね。
〔形動ナリ〕 {なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}
(1) 〈(しばしば不審・困惑を伴いつつ)状態・行為についての疑問の意を表わす。〉 どのように・・・か。どんな具合か。どう・・・だというのか。
〔副〕
(1) 〈(多く下に推量の表現を伴って)確実な予想を表わす。〉 きっと。確かに。間違いなく。どう見ても。 (2) 〈(下に意志・希望の表現を伴って)強い決意・願望を表わす。〉 何としても。どうしても。是非とも。どうにかして。きっと。絶対に。必ずや。
〔感〕
(1) 〈相手の言葉に同意する意を表わす。〉 いかにも。ごもっとも。なるほど。確かに。ええ、そうですね。