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〈C〉ありもつかず【在りも付かず】
《「安定」の意の表現「ありつく」の否定版「ありつかず」の真ん中に、整調語としての「も」を挟み込んだもの。「つれなし」を「つれ"も"なし」とするようなこの種の冗長表現は、古語に少なくないので、その組成上の特性を掴んだら、「も」を外して解釈すればよいだけのこと。》
〔連語〕《あり〔自ラ変〕+も〔係助〕+つく〔自カ四〕+ず〔助動特殊型〕打消》(1)〈(経過時間の短さ、同居人との緊張関係、その他の理由から)特定の住処に馴染めない。〉落ち着かない。 (2)〈(特定の状況に)適合・習熟できない。〉しっくりこない。
〔連語〕《あり〔自ラ変〕+も〔係助〕+つく〔自カ四〕+ず〔助動特殊型〕打消》(1)〈(経過時間の短さ、同居人との緊張関係、その他の理由から)特定の住処に馴染めない。〉落ち着かない。 (2)〈(特定の状況に)適合・習熟できない。〉しっくりこない。
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〈C〉いさや【いさや】
《「知らない」の意味を表わす「不知」から生じた感動詞「いさ」を、間投助詞「や」を付けて強調したもの。》
〔副〕〈確信がないこと、または、相手への不賛同の気持ちを表わす。〉さあ、どうでしょうか。 〔感〕〈よくわからない時、あるいは、相手をはぐらかしたい時の応答語。〉いえ、まあ。
〔副〕〈確信がないこと、または、相手への不賛同の気持ちを表わす。〉さあ、どうでしょうか。 〔感〕〈よくわからない時、あるいは、相手をはぐらかしたい時の応答語。〉いえ、まあ。
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〈C〉いとどし【いとどし】
《程度の甚だしさを意味する「いと」を畳語化した副詞「いとど」が形容詞化したもの。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈程度がますます甚だしくなるさまを表わす。〉いよいよ・・・だ。 (2)〈(「いとどしき+名詞」の形で)最初から存在していた状況が、ある事態が加わることで更にその度を増して行くさまを表わす。〉そうでもなくても・・・な~だというのに。
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈程度がますます甚だしくなるさまを表わす。〉いよいよ・・・だ。 (2)〈(「いとどしき+名詞」の形で)最初から存在していた状況が、ある事態が加わることで更にその度を増して行くさまを表わす。〉そうでもなくても・・・な~だというのに。
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〈C〉こころだましひ【心魂】
《知・情・意の中核(英語では"mind・heart・soul")の「心」+「魂」("spirit")=「精神」の意と、生得的理解能力「心」+才気「才」+修練技能「徳・能」+精神的適性「器」+これらを活用した実務処理能力「大和魂」を包含する総括的な「心と頭の働き」の意を表わす欲張りな語。》
〔名〕(1)〈(知・情・意の中枢としての)心の働き。また、心が正常に働く精神状態。〉精神。正気。 (2)〈(生得的な)思考能力。(実用的な)対処能力。〉心と頭の働き。
〔名〕(1)〈(知・情・意の中枢としての)心の働き。また、心が正常に働く精神状態。〉精神。正気。 (2)〈(生得的な)思考能力。(実用的な)対処能力。〉心と頭の働き。
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〈C〉ことざま【異様】
《現代語「異様」(常とは異なる様子)の他に、その脈絡で問題になっている人や事柄とは「別の誰か・何か」をも意味する。同音異義語「事様」(事態の様相)との区別に要注意の語で、混同を嫌ってのことであろう、「ことざま」ではなく「ことやう」と読む場合も多い。》
〔名〕(1)〈普通とは異なる状態。〉異様さ。 (2)〈(その場で問題になっている人・物とは)別の誰か・何かを指す語。〉別人。別の話。
〔名〕(1)〈普通とは異なる状態。〉異様さ。 (2)〈(その場で問題になっている人・物とは)別の誰か・何かを指す語。〉別人。別の話。
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〈C〉ことざま【事様】
《漢字で書くと一目瞭然だが、「ことざま」には「事様」と「異様」とがあり、混同し易い。「事様」は読んで字の如き「事態・様子」と、事態の背後に窺い知ることの出来る「人の心の様子」の意を表わす。(混同回避の意も込めて)「事の様」と連語風に言う場合もある。》
〔名〕(1)〈(物事の)存在の様態。〉様子。 (2)〈(物事の背後に窺い知れる)人の心の様子。〉気構え。
〔名〕(1)〈(物事の)存在の様態。〉様子。 (2)〈(物事の背後に窺い知れる)人の心の様子。〉気構え。
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〈C〉ことづく【言付く・託く】
《現代の「言付け」は「伝言」の意だが、上代には「言/事」は言語学的に未分化、その後も発言と行動が密接に連動するのが古典時代の感覚なので、「事」系に属する「物品の預託」・「行動の委託」、更には「託つ」と同様の「事態の原因を他者に帰する」意をも表わす。》
〔自カ下二〕{け・け・く・くる・くれ・けよ}〈(事態を)他者に原因があるとする。〉・・・にかこつける。 〔他カ下二〕{け・け・く・くる・くれ・けよ}〈(第三者に対して)自分に代わって発言・行動・保管するよう頼む。〉伝言する。委託する。預託する。
〔自カ下二〕{け・け・く・くる・くれ・けよ}〈(事態を)他者に原因があるとする。〉・・・にかこつける。 〔他カ下二〕{け・け・く・くる・くれ・けよ}〈(第三者に対して)自分に代わって発言・行動・保管するよう頼む。〉伝言する。委託する。預託する。
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〈C〉ついゐる【突い居る】
《「突き居る」の音便形で、文字通り「膝を突いて座る」の意。「つい」の部分を"軽み"を添える接頭語的に捉えて「ちょこんと座る」と訳すとよい場合もある。》
〔自ワ上一〕{ゐ・ゐ・ゐる・ゐる・ゐれ・ゐよ}(1)〈膝をついて座る。〉ひざまづく。 (2)〈軽く寛いだ様子で座る。また、何となくその場に居続ける。〉ちょこんと座る。
〔自ワ上一〕{ゐ・ゐ・ゐる・ゐる・ゐれ・ゐよ}(1)〈膝をついて座る。〉ひざまづく。 (2)〈軽く寛いだ様子で座る。また、何となくその場に居続ける。〉ちょこんと座る。
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〈C〉つとに【夙に】
《「朝早くに」または「早い時期から」の意で、「朝」(早朝・事のあった翌朝)や「勤む」(せっせと仕事する)と同根語。》
〔副〕(1)〈一日が始まって間もない時間帯に。〉早朝に。 (2)〈一連の時間の流れの中で、早い時期に。〉早期に。
〔副〕(1)〈一日が始まって間もない時間帯に。〉早朝に。 (2)〈一連の時間の流れの中で、早い時期に。〉早期に。
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〈C〉なづさふ【なづさふ】
《物理的に「進行困難・停滞」/心理的に「去り難い・愛着」を意味する「なづ」に由来する語。水草が揺れ動きつつどこにも行けぬさまの「水面に浮かび漂う」や、小さな子供が「まつわりついて離れない」、愛着をもって人と「慣れ親しむ」といった語義を持つ。》
〔自ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈(水草などが)水の表面に浮かび漂う。また、水中に浸る。〉水に漂う。 (2)〈(小さな子供などが)相手を慕って身体的接触を図る。また、(環境・心理面で)極めて近しい関係を持つ。〉まつわりつく。慣れ親しむ。
〔自ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈(水草などが)水の表面に浮かび漂う。また、水中に浸る。〉水に漂う。 (2)〈(小さな子供などが)相手を慕って身体的接触を図る。また、(環境・心理面で)極めて近しい関係を持つ。〉まつわりつく。慣れ親しむ。
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〈C〉ねびまさる【ねび勝る】
《「ねぶ」は「成長する、大人びる」の意。「勝る」を「他との相対比較に於いて程度が上」と見れば「年齢以上に大人びて見える」となり、「次第に程度が増してくる」と捉えると「成長するに従ってだんだんと素晴らしくなる」の意となる。》
〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}(1)〈(年齢に似合わず)大人の雰囲気がある。〉大人びている。 (2)〈(成長するにつれて)だんだん見栄えがする様子になる。(女の子の成長過程について言う場合が多い)〉次第に立派に成長して行く。
〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}(1)〈(年齢に似合わず)大人の雰囲気がある。〉大人びている。 (2)〈(成長するにつれて)だんだん見栄えがする様子になる。(女の子の成長過程について言う場合が多い)〉次第に立派に成長して行く。
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〈C〉ひがむ【僻む】
《間違っていることを意味する「僻」に動詞化語尾「む」を付けた語。現代語では「根性がひねくれていて、事実を素直に正しく認識できない」という性格面の欠陥を表わすのみだが、古語では「事実を歪める」という知的・社会的問題行動に言及する語義も持つ。》
〔自マ四〕{ま・み・む・む・め・め}〈(性格的に)物事を素直に、あるいは正しく認識できない。〉ひねくれる。 〔他マ下二〕{め・め・む・むる・むれ・めよ}〈事実と異なる形へと物事をねじ曲げる。〉歪曲する。
〔自マ四〕{ま・み・む・む・め・め}〈(性格的に)物事を素直に、あるいは正しく認識できない。〉ひねくれる。 〔他マ下二〕{め・め・む・むる・むれ・めよ}〈事実と異なる形へと物事をねじ曲げる。〉歪曲する。
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〈C〉まじらふ【交じらふ】
《「交じり」+「合ふ」の略とも、「交じる」の連用形+反復を意味する接尾語「ふ」に由来するとも言われる語で、物理的に「混じり合う」の意を表わす他、多数・大人数の存在する場面に自ら分け入る=「仲間入りする」の語義にもなる。》
〔自ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈他の物事の中へと入り込み、区別が困難な状態になる。〉混じり合う。 (2)〈(大勢いる人々の中に)自らも分け入る。(特に、宮中への出仕を意味する例が多い)〉仲間入りする。
〔自ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈他の物事の中へと入り込み、区別が困難な状態になる。〉混じり合う。 (2)〈(大勢いる人々の中に)自らも分け入る。(特に、宮中への出仕を意味する例が多い)〉仲間入りする。
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〈C〉まみ【目見】
《人がものを見る時の「まなざし」の意と、人の顔の中の「目元」の意を表わす。》
〔名〕(1)〈(人がものを見る時の)目、またはその目から窺える心の様子。〉目つき。 (2)〈(美的観点から見た、顔の造作としての)目の周辺部。〉目元。
〔名〕(1)〈(人がものを見る時の)目、またはその目から窺える心の様子。〉目つき。 (2)〈(美的観点から見た、顔の造作としての)目の周辺部。〉目元。
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〈C〉むずらむ【むずらむ】
《自分自身以外の行動についての予測や疑問を述べる連語で、「むず」を単純な推量と見れば「・・・なのだろう(か?)」となり、意志を含むものと見れば「・・・するつもりなのだろう(か?)」となる。》
〔連接語〕《むず〔助動サ変型〕推量+らむ〔助動ラ四型〕現在推量》(1)〈(単純推量)将来の、または未確認の事態について、予測や疑問を述べる。〉・・・だろう(か?) (2)〈(意志の推量)第三者の意志について、予測や疑問を述べる。〉・・・つもりなのだろう(か?)
〔連接語〕《むず〔助動サ変型〕推量+らむ〔助動ラ四型〕現在推量》(1)〈(単純推量)将来の、または未確認の事態について、予測や疑問を述べる。〉・・・だろう(か?) (2)〈(意志の推量)第三者の意志について、予測や疑問を述べる。〉・・・つもりなのだろう(か?)
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