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「古文単語千五百Mastering Weapon」 No.1319【愛づ】
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「古文単語千五百Mastering Weapon」 No.1319【愛づ】
現代語には「愛でる(めでる)」の形で残る古語が「愛づ(めづ)」。「メデル」だと小学生駄洒落的には「出目金(でめきん)」だの「目ん玉飛び出る(ほど値段が高い)」あたりを思い浮かべそうだが、古形「めづ」の連想は至極自然に「めづらし(珍し)」に結び付くことであろう・・・が、この連想は語源学的には少々ズレていて、「めづらし」=「目+連らし」=「目線を外さずにいつまでも目撃し続けていたい(シャッター押しっぱなしで連写しちゃいたい)・・・それほどまでに滅多に見られぬ(すばらしい)ものだ」が正解である。
言語学的に言えば、「愛づ」の形容詞形は「めづらし」ではなく、「めでたし」である。その組成は、この動詞を連用形「愛で」で名詞に変換したものに「いたし(甚し)」を付けた「愛で+甚し=愛好心旺盛or愛らしさ全開」である。
もっとも、「愛づ」の気持ちはどこから生じるかと言えば「目で」見て「美しい」と感じるところから、というのが基本であるから、「目+連らし」も「めでいたし=目で見てホレる気持ちがイタいほど強い」も、根源的に異質なものではないと言えるだろう。
言語学的に言えば、「愛づ」の形容詞形は「めづらし」ではなく、「めでたし」である。その組成は、この動詞を連用形「愛で」で名詞に変換したものに「いたし(甚し)」を付けた「愛で+甚し=愛好心旺盛or愛らしさ全開」である。
もっとも、「愛づ」の気持ちはどこから生じるかと言えば「目で」見て「美しい」と感じるところから、というのが基本であるから、「目+連らし」も「めでいたし=目で見てホレる気持ちがイタいほど強い」も、根源的に異質なものではないと言えるだろう。
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