古語試験:意味集団<124>ブロック=[10]


   1   ♪♪ <質問箱> [単語集] 
〈A〉ふみ【文・書】
《漢語「文」の読み「ふん」が変化した語。元来は「文書」全般を指した。やがて、漢字中心の文書ということから「文・詩」、更には「中国を手本とした学問=漢学」(この語義では「大和魂」の対義語)の意が生じた。「手紙」の語義は現代でも文語の中に残っている。》
〔名〕(1)〈紙面上に文字の書かれたもの。〉文書。  (2)〈紙面を通じての他者への通信。〉手紙。  (3)〈(日本独自の和歌仮名文学と対比して)中国伝来の文、及び、文。〉漢詩文。  (4)〈(実務的な能力「やまとだましひ」と対比して)(主として、中国に範を取った)文物とその体系的学習。〉学問学。

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   2  ♪♪ <質問箱> [単語集] 「古語随想」
〈A〉ざえ【才】
《字面からは「才能」全般を想起させる語だが、平安時代には朝廷での任務に欠かせぬ「漢学」を第一義とし、次いで「芸能の嗜み」をも意味した。これら学習修練により身に付くアカデミックな才能と対比しての「臨機応変実務的処理能力」は「大和魂」と呼ばれた。》
〔名〕(1)〈(特に、詩・学についての)学問上の知識。〉漢学の才。  (2)〈(音楽・書画・和歌などの)芸能上の才能技能。〉才芸。  (3)〈(「才の男」の略)内侍所神楽などでを謳う男性。〉男の謳い手

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