▲ ♪ ▽ 2 △ ♪♪ <質問箱> [単語集]
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〈B〉こまやか【細やか・濃やか】
《「細かなり」に「やか」を付加した語が「細やかなり」。両語には語義が重複する部分も多いが、「細かなり」が対象の物理的形状を客観的に観察して述べる感覚の語であるのに対し、「細やかなり」はある種の価値判断をそこに加わることで、語義に奥行きを与えている。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}(1)〈(物理的に)細かな構成要素で出来ている。〉微細だ。 (2)〈(人工物の形状や、文芸的技巧が)細部まで整って作られている。〉精巧だ。 (3)〈(注意・観察が)細部まで一切の見落としがない。〉詳細だ。 (4)〈(心情的に)配慮が行き届いている。〉心遣いが細やかだ。 (5)〈(人と人とが)極めて近しい関係にある。〉懇ろだ。 (6)〈(人の表情が)親しさ・楽しさに溢れている。〉にこやかだ。 (7)〈(人の皮膚や毛髪について)がさがさした感じがなく、滑らかに整っている。〉きめ細かだ。 (8)〈(衣服などの色合いが)むらがなくきめ細やかで深く澄んでいる。〉濃密だ。
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}(1)〈(物理的に)細かな構成要素で出来ている。〉微細だ。 (2)〈(人工物の形状や、文芸的技巧が)細部まで整って作られている。〉精巧だ。 (3)〈(注意・観察が)細部まで一切の見落としがない。〉詳細だ。 (4)〈(心情的に)配慮が行き届いている。〉心遣いが細やかだ。 (5)〈(人と人とが)極めて近しい関係にある。〉懇ろだ。 (6)〈(人の表情が)親しさ・楽しさに溢れている。〉にこやかだ。 (7)〈(人の皮膚や毛髪について)がさがさした感じがなく、滑らかに整っている。〉きめ細かだ。 (8)〈(衣服などの色合いが)むらがなくきめ細やかで深く澄んでいる。〉濃密だ。
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〈C〉あえか【あえか】
《「落ゆ」の連用形+接尾語「か」で、「触れなば落ちん」(ちょっと手を触れただけで落ちそう)が原義。現象としての「危なっかしさ」より、その頼りなげな対象を「そっとしておきたい・落ちないよう優しく守ってあげたい」という心情に傾斜した語である。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}〈(触れれば崩れ落ちそうな)頼りなさそうな感じ。〉はかなげだ。
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}〈(触れれば崩れ落ちそうな)頼りなさそうな感じ。〉はかなげだ。
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〈C〉きびは【きびは】
《「ひよわ」を意味する「繊弱・怯弱」の語幹「ひは」に、「世慣れず初々しい」意の「生」を添えた「きひは」の転か、と言われる。「幼年者のか弱いさま」の形容に限定される語で、病弱・疲労・精神的衝撃などで大人が弱っている状態の形容には用いない。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}〈(若年者が)見るからに弱々しく、健気なさま。〉幼くてか弱い。
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}〈(若年者が)見るからに弱々しく、健気なさま。〉幼くてか弱い。
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▲ ♪ ▽ 6 △ ♪♪ <質問箱> [単語集] 「古語随想」
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〈A〉うつくし【愛し・美し】
《「親から子/夫から妻」のような肉親間での「目上から目下への愛情」が原義。平安期には「年下・小型・無力な存在」への「守ってあげたい可憐な感覚」の語義が加わり、中世には「外観上の美麗さ」、中世末から近世にかけて「行動上の潔さ」の語義も加わった。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈(親子・夫婦間での)愛し、いたわりたい感覚。〉いとおしい。 (2)〈(相手の小ささ・弱さ・けなげさに対して)自身の心のとげとげしさが失せ、とろけるような気持ちで、相手を守ってあげたくなる感覚。〉可愛らしい。 (3)〈(外観に関して)美意識に心地よく訴えてくる感覚。〉美麗だ。 (4)〈(行動・出来映えが)何らかの尺度に照らして、賞賛に値する感覚。〉見事だ。
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈(親子・夫婦間での)愛し、いたわりたい感覚。〉いとおしい。 (2)〈(相手の小ささ・弱さ・けなげさに対して)自身の心のとげとげしさが失せ、とろけるような気持ちで、相手を守ってあげたくなる感覚。〉可愛らしい。 (3)〈(外観に関して)美意識に心地よく訴えてくる感覚。〉美麗だ。 (4)〈(行動・出来映えが)何らかの尺度に照らして、賞賛に値する感覚。〉見事だ。
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▲ ♪ ▽ 8 △ ♪♪ <質問箱> [単語集] 「古語随想」
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〈A〉かなし【愛し】【悲し・哀し】
《「耐えおおせる」の意の補助動詞「かぬ」と同根語とされ、「耐えかねるほど痛切な思い」が原義。現代では「個人的悲嘆」のみを表わすが、古語では「胸キュンの愛しさ」・「魅入られる趣深さ」・「感に堪えぬ見事さ」・「胸が痛む気の毒さ」など、表現範囲が遙かに広い。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}【愛し】(1)〈(どうしていいのかわからないほどに)可愛くて愛おしくて仕方がない。〉身にしみて愛しい。 (2)〈(思わず見入ってしまうほど)強く心引かれる何かがある。〉しみじみと趣深い。 (3)〈(多く、連用形「かなしく」・「かなしう」の形で)思わず感心してしまう。〉お見事。 【悲し・哀し】(4)〈(傍で見ていて)自分のことのように辛く感じる。〉気の毒で仕方がない。 (5)〈(理想と現実との食い違いを前にして)心が満たされず、やりきれない。〉悲しい。 (6)〈(受身表現の連用形「かなしう・・・る/らる」の形で)他者の仕打ちに対し憤るさまを表わす。〉何ともひどいことに。
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}【愛し】(1)〈(どうしていいのかわからないほどに)可愛くて愛おしくて仕方がない。〉身にしみて愛しい。 (2)〈(思わず見入ってしまうほど)強く心引かれる何かがある。〉しみじみと趣深い。 (3)〈(多く、連用形「かなしく」・「かなしう」の形で)思わず感心してしまう。〉お見事。 【悲し・哀し】(4)〈(傍で見ていて)自分のことのように辛く感じる。〉気の毒で仕方がない。 (5)〈(理想と現実との食い違いを前にして)心が満たされず、やりきれない。〉悲しい。 (6)〈(受身表現の連用形「かなしう・・・る/らる」の形で)他者の仕打ちに対し憤るさまを表わす。〉何ともひどいことに。
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