【同じ】の連体形は「同じき」?「同じ」?

   [179]  【同じ】の連体形は「同じき」?「同じ」?
「古文単語千五百Mastering Weapon」 No.【同じ】

 古語の「同じ」の連体形は「同じき」が基本である。が、この「おなじき」は中古に於いては漢文訓読調御用達活用形であって、和文(=女性の書く「かながき文章」)にあっては「おなじ」の連体形が愛好された。
 同じ「おなじ」の連体形ながら、「同じき」の男性的硬質感と「同じ」の女性的柔和性は、現代日本語にも何となく引き継がれているから面白いものである・・・東京は新宿にほど近い「都の西北」あたりでよく歌われる次の歌詞にもその感じは現われている:
『あれ見よかしこの常磐の杜は心の古里我等が母校。集まり散じて人は変われど、仰ぐは「おなじき」理想の光・・・』(早稲田大学校歌)
・・・<仰ぐは「おんなじ」理想の光>で歌ってみれば、どういうことになるものか・・・「同じき」は男字/「おんなじ」は女字、この事情は千年昔も2000年代の今も、全く「同じ(き)」こと(事/言)なのだ。

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コメント (1件)

  1. the teacher
    ・・・当講座に「man-to-man指導」はありませんが、「コメント欄」を通しての質疑応答ができます(サンプル版ではコメントは無効です)

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