【驚く】=「alarm:アラーム・目覚まし時計」

   [139] 【驚く】=「alarm:アラーム・目覚まし時計」
「古文単語千五百Mastering Weapon」 No.707【驚く】
 古文業界ではあまりにも有名すぎて今更「言ふべきにもあらず」の感さえあるのが、古語「おどろく」の「不意に目を覚ます」の語義である。現代的な「びっくり仰天」の意味もないではないが、入試ではそんな当たり前の語義はまず出ないし、この種の「現代語と変わらぬ語義」は意識せずとも自然に頭に浮かんでくるのだから、学習者として身構えてかかる必然性はゼロであろう。
 やはり、「現代人感覚からすれば意外性あり」&「万一うまく意識に浮かばぬとヤバい」語義こそ警戒してかかる必要があるわけで、「はっ、と目を覚ます」や「不意に気付く」の語義こそが主役なのが「おどろく」・・・その語感は、うつらうつらのまどろみの世界に出し抜けに鳴り響く「目覚まし時計」のそれに近いから、「alarmに驚く」あたりのフレーズで覚えておくとよいだろう。
 古文単語の暗記には、語呂合わせにこだわって「オードロぼうキてびっくり目が覚める(ぃゃーぁ、おはよぅリーサちゃん、俺ルパンⅢ世)」のような苦しい展開に持ち込むよりも、英単語の助けなど借りて短いフレーズにまとめちゃう方が得策の場合も多いのだ。

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コメント (1件)

  1. the teacher
    ・・・当講座に「man-to-man指導」はありませんが、「コメント欄」を通しての質疑応答ができます(サンプル版ではコメントは無効です)

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