【おと】+【なふ】人は常連客

   [138] 【おと】+【なふ】人は常連客
「古文単語千五百Mastering Weapon」 No.996【音なふ・訪ふ】
 「おとなふ」の組成は「音+なふ」であり、「音=音信・あいさつ・ごめんくださぁーい!」であって、「なふ」は「その行為を(多く、常習・反復的に)行なう(・・・おこなふ)」意味であるから、「幾度となく相手を訪問したり、通信文を出したりする」意味となる・・・つまり、「仲のいいお友達との交際」に使う語であって、「初対面の誰かを訪問」なら「おとづる=音連る・・・訪る」とは言っても「音なふ」とは言わない。
 この種の「なふ」の語感を実感するのに最も良い語は、「(縄などを)綯ふ」であろう。実際自ら縄をなう体験をしたことのある現代人は少ないであろうが、見学したことぐらいはあるだろう:複数の細長い繊維を幾度も幾度も繰り返し絡ませて一本の縄に仕立て上げるあの感覚が、多かれ少なかれ古語の「なふ」の「(常習・反復性の)動作」にも宿っているのだ。
 「うべなふ(宜なふ)=YES, YES,そうだ、そーだ、ソーダ、と首をしきりに縦に振る首肯する」が感じさせるオモチャのおサルさん的な首の動きも、「いざなふ(誘ふ)=Hey, come on, let’s…ねぇ、ほら、さぁ、...しようょぉ~」の粘着性のおねだり感覚も、「あきなふ=Business = busy+ness = 忙しげに同じ事を繰り返すこと=継続性こそビジネスの本義とは見つけたり」の語源が「秋=収穫の季節」がやってくるたびに「百姓がせっせと手間暇かけて作った農作物」を「なふ」さぁ今こそ商機とばかり「まいど、おぉきに...ほなら、今年もまた、米**俵=**銭ほどで、あきなはせてもらいまひょか」と右から左へと流して利ざやをかすめ取って行く季節性渡り鳥的な「あきんど=秋人=商人=他者が作った何かを(収穫期のアキに要領よく)動かして自分の手柄にする人間」も、みんな「ナフぃ行動」取ってるわけである。
 最後のヤツなんざ、「商売言ぅもんは、奥が深くて、飽きが来ない。そゃさかい、あきない、言ぅんや」などと平然と言い放つアキンドさんもよぉけおらはるよぉですが・・・まぁ飽きもせず横滑りさせて自分の好きなツボに勝手に言葉を落とし込みはりますこってすなぁ、このニホンゴいぅ常習性ビリヤード型言葉あっちこっち転変ゲームプレイヤーさんたちのおこなひ言うたらもぅ・・・んでもってそうした非論理的感覚一本のデタラメ説明にも、ま~ぁせっせとうべなふ御調子者のニホンジンがほとんどなんやから・・・もぅワテほんまによぉ言わんゎ(以下、無言・・・音ない)。

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コメント (1件)

  1. the teacher
    ・・・当講座に「man-to-man指導」はありませんが、「コメント欄」を通しての質疑応答ができます(サンプル版ではコメントは無効です)

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