▲ ♪ ▽ 4 △ ♪♪ <質問箱> [古語試験]
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〈B〉
とぞ【とぞ】
《文中で用いれば、「と」の受ける内容を「強調」するだけの語法、文末にあれば、直後の「言ふ」・「聞く」などの語が消失した「伝聞」の用法となる。》
〔連接語〕 《と〔格助〕+ぞ〔係助〕》
(1) 〈(強調)(文中で)「と」の受ける内容を強調する。(末尾は連体形で係り結びを形成する)〉 ・・・と。・・・だと。・・・であると。 (2) 〈(伝聞)(末尾で)そこまでに述べた内容が第三者から伝え聞いた情報であることを表わす。(下に「言ふ」・「聞く」などの動詞が省略されている)〉 ・・・ということだ。・・・という話である。・・・と聞いている。・・・なのだそうな。
〔連接語〕 《と〔格助〕+ぞ〔係助〕》
(1) 〈(強調)(文中で)「と」の受ける内容を強調する。(末尾は連体形で係り結びを形成する)〉 ・・・と。・・・だと。・・・であると。 (2) 〈(伝聞)(末尾で)そこまでに述べた内容が第三者から伝え聞いた情報であることを表わす。(下に「言ふ」・「聞く」などの動詞が省略されている)〉 ・・・ということだ。・・・という話である。・・・と聞いている。・・・なのだそうな。
▲ ♪ ▽ 6 △ ♪♪ <質問箱> [古語試験]
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〈A〉
ては【ては】
《前後をつなぐ役割の接続助詞「て」と強調及び順接仮定条件の係助詞「は」の組合せ。語義は、「て」に力点のある用法(動作・作用の反復、順接の整調、付帯状況)/「は」に力点のある用法(順接の仮定条件、恒常条件、順接の確定条件)に分化する。》
〔連接語〕 《て〔接助〕+は〔係助〕》
(1) 〈(動作・作用の反復)「ては」の前後の動作や作用が、相互補完的に繰り返されることを表わす。〉 ・・・たかと思うとまた~。・・・したり~したり。・・・と~の繰り返し。 (2) 〈(順接の整調)前後を順接の関係でつなぐ「て」に、「は」を添えて語調を整える。(意味そのものは「て」に同じ)〉 ・・・て、そして。・・・ては。・・・てから。 (3) 〈(付帯状況)「て」以前の状況の中に於いて、「は」以降の状況が成立していることを表わす。(打消・譲歩の表現とともに用いる)〉 ・・・しつつ。・・・ながら。・・・ては。・・・と同時に。・・・という感じで。・・・てこそ。 (4) 〈(順接の仮定条件)「て」以前の条件が満たされた場合を想定し、予想される帰結を「は」以降で述べる。〉 ・・・なら。・・・たら。もし・・・であれば。仮に・・・だとすると。 (5) 〈(恒常条件)「て」以前の条件が満たされれば、「は」以降の結果が常に生じることを表わす。〉 ・・・すると必ず。・・・するたびに。・・・の時はいつも。 (6) 〈(順接の確定条件)「て」以前の条件が満たされた以上は、「は」以降の帰結が予想されることを表わす。〉 ・・・であるからには。・・・である以上は。・・・たからには。・・・なのだから当然。
〔連接語〕 《て〔接助〕+は〔係助〕》
(1) 〈(動作・作用の反復)「ては」の前後の動作や作用が、相互補完的に繰り返されることを表わす。〉 ・・・たかと思うとまた~。・・・したり~したり。・・・と~の繰り返し。 (2) 〈(順接の整調)前後を順接の関係でつなぐ「て」に、「は」を添えて語調を整える。(意味そのものは「て」に同じ)〉 ・・・て、そして。・・・ては。・・・てから。 (3) 〈(付帯状況)「て」以前の状況の中に於いて、「は」以降の状況が成立していることを表わす。(打消・譲歩の表現とともに用いる)〉 ・・・しつつ。・・・ながら。・・・ては。・・・と同時に。・・・という感じで。・・・てこそ。 (4) 〈(順接の仮定条件)「て」以前の条件が満たされた場合を想定し、予想される帰結を「は」以降で述べる。〉 ・・・なら。・・・たら。もし・・・であれば。仮に・・・だとすると。 (5) 〈(恒常条件)「て」以前の条件が満たされれば、「は」以降の結果が常に生じることを表わす。〉 ・・・すると必ず。・・・するたびに。・・・の時はいつも。 (6) 〈(順接の確定条件)「て」以前の条件が満たされた以上は、「は」以降の帰結が予想されることを表わす。〉 ・・・であるからには。・・・である以上は。・・・たからには。・・・なのだから当然。