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[ 1 ] ・・・次なる語群は、「美」・「愛顧」と紙一重のところで成立する聖なるものへの「畏敬」・「慎み」の念を表わす古語あれこれ・・・
→<59>▲ ♪ ▽ 9 △ ♪♪ <質問箱> [古語試験] 「古語随想」
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〈A〉
いみじ【いみじ】
《名詞「忌み」の形容詞化だが、原義たる「聖なるもの・不浄のものを忌避する」感覚は薄く、「極端に悪い」または「極端に良い」という両極端の程度の甚だしさを力説する語なので、脈絡を読んで肯定的/否定的の方向性に応じて訳語を考える必要がある。》
〔形シク〕 {じから・じく/じかり・じ・じき/じかる・じけれ・じかれ}
(1) 〈(しばしば連用形「いみじく」またはウ音便「いみじう」を副詞的に用いて)程度が甚だしいことを示す。〉 並々ならず。たいそう。甚だしく。著しく。激しく。非常に。すごく。とても。 (2) 〈(肯定的に強調する形で)賞賛や喜びの気持ちを表わす。〉 素晴らしい。嬉しい。見事だ。優秀だ。喜ばしい。めでたい。 (3) 〈(否定的に強調する形で)困惑・非難・悲嘆・恐怖などの気持ちを表わす。〉 大変だ。ひどい。悲しい。恐ろしい。どうしようもない。とんでもない。けしからぬ。情けない。むごい。辛い。あわれだ。可哀想だ。惨めだ。
〔形シク〕 {じから・じく/じかり・じ・じき/じかる・じけれ・じかれ}
(1) 〈(しばしば連用形「いみじく」またはウ音便「いみじう」を副詞的に用いて)程度が甚だしいことを示す。〉 並々ならず。たいそう。甚だしく。著しく。激しく。非常に。すごく。とても。 (2) 〈(肯定的に強調する形で)賞賛や喜びの気持ちを表わす。〉 素晴らしい。嬉しい。見事だ。優秀だ。喜ばしい。めでたい。 (3) 〈(否定的に強調する形で)困惑・非難・悲嘆・恐怖などの気持ちを表わす。〉 大変だ。ひどい。悲しい。恐ろしい。どうしようもない。とんでもない。けしからぬ。情けない。むごい。辛い。あわれだ。可哀想だ。惨めだ。
▲ ♪ ▽ 11 △ ♪♪ <質問箱> [古語試験]
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〈B〉
くすし【奇し・霊し】
《同じ表記の「奇し」、あるいは「薬」と同根語で、「人智を越えた不思議さを持つ」が原義。この超自然的現象への畏敬の念が次第に薄れ、中古以降は「理解不能」の語感が強くなり、「普通と違っていて、親しみが持てない」という否定的語義も加わった。》
〔形シク〕 {しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}
(1) 〈(畏敬の念を込めて)人智を越えた神秘的なさまを表わす。〉 神秘的だ。不思議だ。不可思議だ。神秘的だ。摩訶不思議だ。霊妙だ。超自然的だ。この世のものとも思われぬ。 (2) 〈(否定的に)自分にとって理解不能なものへの違和感を表わす。〉 へんてこな感じだ。奇妙だ。珍妙だ。普通と違う。異様だ。異常だ。現実離れしている。人間離れしている。親しみにくい。取っつきづらい。しっくりこない。ついて行けない。
〔形シク〕 {しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}
(1) 〈(畏敬の念を込めて)人智を越えた神秘的なさまを表わす。〉 神秘的だ。不思議だ。不可思議だ。神秘的だ。摩訶不思議だ。霊妙だ。超自然的だ。この世のものとも思われぬ。 (2) 〈(否定的に)自分にとって理解不能なものへの違和感を表わす。〉 へんてこな感じだ。奇妙だ。珍妙だ。普通と違う。異様だ。異常だ。現実離れしている。人間離れしている。親しみにくい。取っつきづらい。しっくりこない。ついて行けない。