▲ ♪ ▽ 2 △ ♪♪ <質問箱> [古語試験]
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〈B〉
あはす【合はす】
《四段活用動詞「合ふ」を他動詞化したもの。現代語と同じ語義が多いが、色恋の文脈での「男女を夫婦として一組にする」、歌合はせなどの競技で「別々の組として張り合わせる」、夢占いに於ける「見た夢の含む意味を読み解く」などは古語特有の語義なので要注意。》
〔他サ下二〕 {せ・せ・す・する・すれ・せよ}
(1) 〈別々のものを一つにまとめる。〉 合わせる。まとめる。合体させる。寄せ集める。 (2) 〈状況に適合するように調整する。〉 釣り合わせる。調和させる。合致させる。調合する。うまくまとめる。 (3) 〈他者の演奏や詩文に調子を合わせて自らも演奏・詩作をする。また、楽器を調音する。〉 調子を合わせる。調律する。合奏する。相手に合わせる。ハモる。ジャムる。調音する。チューニングする。 (4) 〈(運命または人為で)ある事態に遭遇させる。〉 ・・・に遭遇させる。・・・な目に遭わせる。・・・に出くわすようし向ける。 (5) 〈男女を夫婦にさせる。〉 めあわせる。結婚させる。婚姻関係にする。 (6) 〈見た夢の内容から、吉凶を判断する。〉 夢占いをする。夢解きをする。夢判断をする。 (7) 〈(歌合はせなどの競技で、参加者どうしを)対抗させて勝敗を決める。〉 競わせる。対抗させる。張り合わせる。対決させる。黒白を付けさせる。 (8) 〈(動詞の連用形に付いて、補助動詞的に)複数のものが同時、または、相互に何かをするさまを表わす。〉 一緒に・・・する。お互い・・・し合う。一斉に・・・する。みんなで・・・する。
〔他サ下二〕 {せ・せ・す・する・すれ・せよ}
(1) 〈別々のものを一つにまとめる。〉 合わせる。まとめる。合体させる。寄せ集める。 (2) 〈状況に適合するように調整する。〉 釣り合わせる。調和させる。合致させる。調合する。うまくまとめる。 (3) 〈他者の演奏や詩文に調子を合わせて自らも演奏・詩作をする。また、楽器を調音する。〉 調子を合わせる。調律する。合奏する。相手に合わせる。ハモる。ジャムる。調音する。チューニングする。 (4) 〈(運命または人為で)ある事態に遭遇させる。〉 ・・・に遭遇させる。・・・な目に遭わせる。・・・に出くわすようし向ける。 (5) 〈男女を夫婦にさせる。〉 めあわせる。結婚させる。婚姻関係にする。 (6) 〈見た夢の内容から、吉凶を判断する。〉 夢占いをする。夢解きをする。夢判断をする。 (7) 〈(歌合はせなどの競技で、参加者どうしを)対抗させて勝敗を決める。〉 競わせる。対抗させる。張り合わせる。対決させる。黒白を付けさせる。 (8) 〈(動詞の連用形に付いて、補助動詞的に)複数のものが同時、または、相互に何かをするさまを表わす。〉 一緒に・・・する。お互い・・・し合う。一斉に・・・する。みんなで・・・する。
▲ ♪ ▽ 7 △ ♪♪ <質問箱> [古語試験]
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〈B〉
こまやか【細やか・濃やか】
《「細かなり」に「やか」を付加した語が「細やかなり」。両語には語義が重複する部分も多いが、「細かなり」が対象の物理的形状を客観的に観察して述べる感覚の語であるのに対し、「細やかなり」はある種の価値判断をそこに加えることで、語義に奥行きを与えている。》
〔形動ナリ〕 {なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}
(1) 〈(物理的に)細かな構成要素で出来ている。〉 微細だ。小粒だ。細かい。細々している。粒状だ。 (2) 〈(人工物の形状や、文芸的技巧が)細部まで整って作られている。〉 精巧だ。精緻だ。精密だ。精妙だ。きめ細かい。丹精込められている。 (3) 〈(注意・観察が)細部まで一切の見落としがない。〉 詳細だ。綿密だ。念入りだ。事細かだ。細大漏らさぬ。 (4) 〈(心情的に)配慮が行き届いている。〉 心遣いが細やかだ。気配りがある。心が籠もっている。親切だ。親密だ。 (5) 〈(人と人とが)極めて近しい関係にある。〉 懇ろだ。親密だ。深い間柄だ。 (6) 〈(人の表情が)親しさ・楽しさに溢れている。〉 にこやかだ。にこにこしている。満面に笑みを浮かべている。 (7) 〈(人の皮膚や毛髪について)がさがさした感じがなく、滑らかに整っている。〉 きめ細かだ。艶がある。つやつやしている。潤いがある。張りがある。光沢がある。瑞々しい。 (8) 〈(衣服などの色合いが)むらがなくきめ細やかで深く澄んでいる。〉 濃密だ。深い色合いだ。
〔形動ナリ〕 {なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}
(1) 〈(物理的に)細かな構成要素で出来ている。〉 微細だ。小粒だ。細かい。細々している。粒状だ。 (2) 〈(人工物の形状や、文芸的技巧が)細部まで整って作られている。〉 精巧だ。精緻だ。精密だ。精妙だ。きめ細かい。丹精込められている。 (3) 〈(注意・観察が)細部まで一切の見落としがない。〉 詳細だ。綿密だ。念入りだ。事細かだ。細大漏らさぬ。 (4) 〈(心情的に)配慮が行き届いている。〉 心遣いが細やかだ。気配りがある。心が籠もっている。親切だ。親密だ。 (5) 〈(人と人とが)極めて近しい関係にある。〉 懇ろだ。親密だ。深い間柄だ。 (6) 〈(人の表情が)親しさ・楽しさに溢れている。〉 にこやかだ。にこにこしている。満面に笑みを浮かべている。 (7) 〈(人の皮膚や毛髪について)がさがさした感じがなく、滑らかに整っている。〉 きめ細かだ。艶がある。つやつやしている。潤いがある。張りがある。光沢がある。瑞々しい。 (8) 〈(衣服などの色合いが)むらがなくきめ細やかで深く澄んでいる。〉 濃密だ。深い色合いだ。
▲ ♪ ▽ 11 △ ♪♪ <質問箱> [古語試験] 「古語随想」
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〈B〉
み【身】
《古形は「む」(例:「身胴」)と言われる名詞。語義の大部分は現代語と同じ(「肉体」・「生命」・「身分」・「身内」・「中身」・「刀身」)で、古文で重要なのは「(自身に言及して)我が身」の語義と、男性が自身のことを指す代名詞「この私」。》
〔名〕
(1) 〈(物理的な)肉体。〉 身体。体。生身。身。ボディ。 (2) 〈(生物学的な)生命。〉 命。この身。その身。 (3) 〈(社会的な)立場。〉 身分。身の上。身。地位。 (4) 〈(話者が)自分自身に言及する語。〉 この身。我が身。この私。この自分。小生。 (5) 〈(他人と対比して)血縁関係のある人。(相手方や敵と対比して)自分の側の人。〉 身内。味方。親族。仲間。 (6) 〈(外面・形式などと対比して)中に含まれる実質的なもの。〉 中身。中味。内容。 (7) 〈(刀の)鞘に収まっている部分。〉 刀身。中身。中味。
〔代名〕
(1) 〈(男性が)自分自身を指して言う語。〉 私。我。この自分。小生。当方。
〔名〕
(1) 〈(物理的な)肉体。〉 身体。体。生身。身。ボディ。 (2) 〈(生物学的な)生命。〉 命。この身。その身。 (3) 〈(社会的な)立場。〉 身分。身の上。身。地位。 (4) 〈(話者が)自分自身に言及する語。〉 この身。我が身。この私。この自分。小生。 (5) 〈(他人と対比して)血縁関係のある人。(相手方や敵と対比して)自分の側の人。〉 身内。味方。親族。仲間。 (6) 〈(外面・形式などと対比して)中に含まれる実質的なもの。〉 中身。中味。内容。 (7) 〈(刀の)鞘に収まっている部分。〉 刀身。中身。中味。
〔代名〕
(1) 〈(男性が)自分自身を指して言う語。〉 私。我。この自分。小生。当方。