<32>← [5]← 意味集団<33>・・・全16語/[10]ずつ=全2ブロック
[ 1 ] [ 2 ] ・・・ここらで、古典時代の貴人独特の行動様式「他者を使って事を為す」体の敬語表現をあれこれと・・・
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〈A〉
させたまふ【させ給ふ】
《「さす」が使役の場合と、尊敬の場合とで意味が分化する。元来「さす」は「使役」の助動詞だが、普通の人が自力で行なうことを、他者を使役して行なわせる立場にある高貴な人の営みに言及するところから「尊敬」の助動詞にも転じて用いられるようになった。》
〔連接語〕 《さす〔助動サ下二型〕使役・尊敬+たまふ〔補動ハ四〕》
(1) 〈(「さす」が使役の場合)敬意を含む使役を表わす。〉 ・・・おさせになる。・・・させなさる。 (2) 〈(「さす」が尊敬の場合)(天皇またはそれに準じる相手への)極めて高い尊敬を表わす。(会話や手紙の中ではさほど高くない地位の人にも用いる)〉 お・・・になる。お・・・なさる。・・・あそばす。
〔連接語〕 《さす〔助動サ下二型〕使役・尊敬+たまふ〔補動ハ四〕》
(1) 〈(「さす」が使役の場合)敬意を含む使役を表わす。〉 ・・・おさせになる。・・・させなさる。 (2) 〈(「さす」が尊敬の場合)(天皇またはそれに準じる相手への)極めて高い尊敬を表わす。(会話や手紙の中ではさほど高くない地位の人にも用いる)〉 お・・・になる。お・・・なさる。・・・あそばす。
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〈A〉
せさす【為さす】
《サ変動詞「為」に、使役または尊敬の助動詞「さす」を付けたもの。「さす」が使役なら「・・・させる」の意、尊敬の「さす」と解釈すれば天皇・皇后などに対する最高敬語「・・・あそばす」の意(必ず「せさせたまふ/せさせおはします/せさせらる」などの複合形で用いる)。》
〔連接語〕 《す〔他サ変〕+さす〔助動サ下二型〕使役・尊敬》
(1) 〈(「さす」が使役の助動詞の場合)他者に何かを行なわせる。〉 ・・・させる。 (2) 〈(「さす」が尊敬の助動詞の場合)(「たまふ」・「おはします」・「らる」などを伴って)天皇・皇后に対する最高の敬意を表わす。〉 ・・・あそばす。・・・なさる。
〔連接語〕 《す〔他サ変〕+さす〔助動サ下二型〕使役・尊敬》
(1) 〈(「さす」が使役の助動詞の場合)他者に何かを行なわせる。〉 ・・・させる。 (2) 〈(「さす」が尊敬の助動詞の場合)(「たまふ」・「おはします」・「らる」などを伴って)天皇・皇后に対する最高の敬意を表わす。〉 ・・・あそばす。・・・なさる。
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〈A〉
おはします【御座します】
《尊敬の意の「御座す」の連用形に尊敬の補助動詞「ます」を重ねたものとも、尊敬語「坐します」に尊敬の接頭語「御」を添えたものとも言われる。いずれにせよ意味そのものは「おはす」と同じだが、敬意は当然「おはします」の方が強い。》
〔自サ四〕 {さ・し・す・す・す・せ}
(1) 〈「あり」・「居り」の尊敬語。〉 (・・・に)いらっしゃる。(・・・に)おられる。(・・・に)お住まいだ。(・・・に)御滞在中だ。 (2) 〈「行く」・「来」の尊敬語。〉 行かれる。来られる。いらっしゃる。おいでになる。訪問なさる。来訪なさる。お出かけになる。お越しになる。
〔補動サ四〕 {さ・し・す・す・す・せ}
(1) 〈(用言の連用形、及びそれに接続助詞「て」を付けたものに続けて)尊敬の意を表わす。〉 ・・・ていらっしゃる。・・・ておいでになる。・・・なさる。・・・であられる。・・・であらせられる。
〔自サ四〕 {さ・し・す・す・す・せ}
(1) 〈「あり」・「居り」の尊敬語。〉 (・・・に)いらっしゃる。(・・・に)おられる。(・・・に)お住まいだ。(・・・に)御滞在中だ。 (2) 〈「行く」・「来」の尊敬語。〉 行かれる。来られる。いらっしゃる。おいでになる。訪問なさる。来訪なさる。お出かけになる。お越しになる。
〔補動サ四〕 {さ・し・す・す・す・せ}
(1) 〈(用言の連用形、及びそれに接続助詞「て」を付けたものに続けて)尊敬の意を表わす。〉 ・・・ていらっしゃる。・・・ておいでになる。・・・なさる。・・・であられる。・・・であらせられる。
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〈A〉
おはす【御座す】
《上代の尊敬語「坐す」を尊敬の接頭語「御」で強めた「おほます」の変形とも、中古の尊敬語「御座します」からの逆成語とも言われ、「おはします」と意味は同じだが、「おはす」の方が敬意が低い。現代関西弁の「・・・でおます/・・・おまへん」の祖である。》
〔自サ変〕 {せ・し・す・する・すれ・せよ}
(1) 〈「あり」・「居り」の尊敬語。〉 (・・・に)いらっしゃる。(・・・に)おられる。(・・・に)お住まいだ。(・・・に)御滞在中だ。 (2) 〈「行く」・「来」の尊敬語。〉 行かれる。来られる。いらっしゃる。おいでになる。訪問なさる。来訪なさる。お出かけになる。お越しになる。
〔補動サ変〕 {せ・し・す・する・すれ・せよ}
(1) 〈(用言の連用形、及びそれに接続助詞「て」を付けたものに続けて)尊敬の意を表わす。〉 ・・・ていらっしゃる。・・・ておいでになる。・・・なさる。・・・であられる。・・・であらせられる。
〔自サ変〕 {せ・し・す・する・すれ・せよ}
(1) 〈「あり」・「居り」の尊敬語。〉 (・・・に)いらっしゃる。(・・・に)おられる。(・・・に)お住まいだ。(・・・に)御滞在中だ。 (2) 〈「行く」・「来」の尊敬語。〉 行かれる。来られる。いらっしゃる。おいでになる。訪問なさる。来訪なさる。お出かけになる。お越しになる。
〔補動サ変〕 {せ・し・す・する・すれ・せよ}
(1) 〈(用言の連用形、及びそれに接続助詞「て」を付けたものに続けて)尊敬の意を表わす。〉 ・・・ていらっしゃる。・・・ておいでになる。・・・なさる。・・・であられる。・・・であらせられる。