▲ ♪ ▽ 4 △ ♪♪ <質問箱> [古語試験] 「古語随想」
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〈B〉
よばふ【呼ばふ・婚ふ】
《「呼ぶ」の未然形に反復性の「ふ」を付け、文字通りには「(注意を引くため)繰り返し呼ぶ」の意だが、男が愛する女の名を繰り返し呼ぶことから「求婚する」の意で用いる場合が(「妻問婚」の時代には)多い(後代には禁断の色彩を帯び、「夜這ふ」なる艶っぽい宛字も生まれた)。》
〔他ハ四〕 {は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}
(1) 〈(相手の注意をこちらに引き付けるために)繰り返し呼ぶ。〉 何度も呼ぶ。連呼する。 (2) 〈(男が女に)繰り返し恋人または妻になってくれるよう求める。〉 言い寄る。求婚する。口説く。
〔他ハ四〕 {は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}
(1) 〈(相手の注意をこちらに引き付けるために)繰り返し呼ぶ。〉 何度も呼ぶ。連呼する。 (2) 〈(男が女に)繰り返し恋人または妻になってくれるよう求める。〉 言い寄る。求婚する。口説く。
▲ ♪ ▽ 6 △ ♪♪ <質問箱> [古語試験]
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〈A〉
あふ【合ふ・会ふ・逢ふ・婚ふ】
《別々のものが集合する意味を多岐に亘って表わす語で、現代語同様の語義が多いが、古語で多用される要注意語義は「男と女として結ばれる」。》
〔自ハ四〕 {は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}
(1) 〈(別々のものが)一ケ所に集まる。〉 集合する。融合する。重なる。一つになる。 (2) 〈(異なるものどうしが)ぴたりとうまく合う。〉 調和する。合致する。適合する。釣り合う。相応しい。お似合いだ。うってつけだ。・・・に叶う。 (3) 〈(偶然または約束して)人・物事に会う。〉 出会う。出くわす。遭遇する。対面する。面会する。顔合わせする。 (4) 〈(夫婦または恋人どうしとして)男と女が結ばれる。〉 結婚する。肉体関係を持つ。男女の関係になる。契りを結ぶ。 (5) 〈(敵どうしとして)対面する。〉 張り合う。対抗する。立ち向かう。向き合う。競う。争う。 (6) 〈(動詞の連用形に付いて、補助動詞的に)共に何かを行なう意を表わす。〉 一緒に・・・する。互いに・・・し合う。一斉に・・・する。
〔他ハ下二〕 {へ・へ・ふ・ふる・ふれ・へよ}
(1) 〈複数のものを一つにする。〉 合わせる。混ぜる。一緒にする。まとめる。
〔自ハ四〕 {は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}
(1) 〈(別々のものが)一ケ所に集まる。〉 集合する。融合する。重なる。一つになる。 (2) 〈(異なるものどうしが)ぴたりとうまく合う。〉 調和する。合致する。適合する。釣り合う。相応しい。お似合いだ。うってつけだ。・・・に叶う。 (3) 〈(偶然または約束して)人・物事に会う。〉 出会う。出くわす。遭遇する。対面する。面会する。顔合わせする。 (4) 〈(夫婦または恋人どうしとして)男と女が結ばれる。〉 結婚する。肉体関係を持つ。男女の関係になる。契りを結ぶ。 (5) 〈(敵どうしとして)対面する。〉 張り合う。対抗する。立ち向かう。向き合う。競う。争う。 (6) 〈(動詞の連用形に付いて、補助動詞的に)共に何かを行なう意を表わす。〉 一緒に・・・する。互いに・・・し合う。一斉に・・・する。
〔他ハ下二〕 {へ・へ・ふ・ふる・ふれ・へよ}
(1) 〈複数のものを一つにする。〉 合わせる。混ぜる。一緒にする。まとめる。
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〈B〉
あはす【合はす】
《四段活用動詞「合ふ」を他動詞化したもの。現代語と同じ語義が多いが、色恋の文脈での「男女を夫婦として一組にする」、歌合はせなどの競技で「別々の組として張り合わせる」、夢占いに於ける「見た夢の含む意味を読み解く」などは古語特有の語義なので要注意。》
〔他サ下二〕 {せ・せ・す・する・すれ・せよ}
(1) 〈別々のものを一つにまとめる。〉 合わせる。まとめる。合体させる。寄せ集める。 (2) 〈状況に適合するように調整する。〉 釣り合わせる。調和させる。合致させる。調合する。うまくまとめる。 (3) 〈他者の演奏や詩文に調子を合わせて自らも演奏・詩作をする。また、楽器を調音する。〉 調子を合わせる。調律する。合奏する。相手に合わせる。ハモる。ジャムる。調音する。チューニングする。 (4) 〈(運命または人為で)ある事態に遭遇させる。〉 ・・・に遭遇させる。・・・な目に遭わせる。・・・に出くわすようし向ける。 (5) 〈男女を夫婦にさせる。〉 めあわせる。結婚させる。婚姻関係にする。 (6) 〈見た夢の内容から、吉凶を判断する。〉 夢占いをする。夢解きをする。夢判断をする。 (7) 〈(歌合はせなどの競技で、参加者どうしを)対抗させて勝敗を決める。〉 競わせる。対抗させる。張り合わせる。対決させる。黒白を付けさせる。 (8) 〈(動詞の連用形に付いて、補助動詞的に)複数のものが同時、または、相互に何かをするさまを表わす。〉 一緒に・・・する。お互い・・・し合う。一斉に・・・する。みんなで・・・する。
〔他サ下二〕 {せ・せ・す・する・すれ・せよ}
(1) 〈別々のものを一つにまとめる。〉 合わせる。まとめる。合体させる。寄せ集める。 (2) 〈状況に適合するように調整する。〉 釣り合わせる。調和させる。合致させる。調合する。うまくまとめる。 (3) 〈他者の演奏や詩文に調子を合わせて自らも演奏・詩作をする。また、楽器を調音する。〉 調子を合わせる。調律する。合奏する。相手に合わせる。ハモる。ジャムる。調音する。チューニングする。 (4) 〈(運命または人為で)ある事態に遭遇させる。〉 ・・・に遭遇させる。・・・な目に遭わせる。・・・に出くわすようし向ける。 (5) 〈男女を夫婦にさせる。〉 めあわせる。結婚させる。婚姻関係にする。 (6) 〈見た夢の内容から、吉凶を判断する。〉 夢占いをする。夢解きをする。夢判断をする。 (7) 〈(歌合はせなどの競技で、参加者どうしを)対抗させて勝敗を決める。〉 競わせる。対抗させる。張り合わせる。対決させる。黒白を付けさせる。 (8) 〈(動詞の連用形に付いて、補助動詞的に)複数のものが同時、または、相互に何かをするさまを表わす。〉 一緒に・・・する。お互い・・・し合う。一斉に・・・する。みんなで・・・する。
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〈C〉
まじらふ【交じらふ】
《「交じり」+「合ふ」の略とも、「交じる」の連用形+反復を意味する接尾語「ふ」に由来するとも言われる語で、物理的に「混じり合う」の意を表わす他、多数・大人数の存在する場面に自ら分け入る=「仲間入りする」の語義にもなる。》
〔自ハ四〕 {は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}
(1) 〈他の物事の中へと入り込み、区別が困難な状態になる。〉 混じり合う。混合する。混在する。入り交じる。紛れる。 (2) 〈(大勢いる人々の中に)自らも分け入る。(特に、宮中への出仕を意味する例が多い)〉 仲間入りする。交際する。付き合う。一員となる。末席を汚す。
〔自ハ四〕 {は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}
(1) 〈他の物事の中へと入り込み、区別が困難な状態になる。〉 混じり合う。混合する。混在する。入り交じる。紛れる。 (2) 〈(大勢いる人々の中に)自らも分け入る。(特に、宮中への出仕を意味する例が多い)〉 仲間入りする。交際する。付き合う。一員となる。末席を汚す。