▲ ♪ ▽ 8 △ ♪♪ <質問箱> [古語試験] 「古語随想」
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〈A〉
いとけなし【幼けなし・稚けなし】
《年端も行かぬ若年であることや、年齢不相応に思考・行動が拙劣であることに言及する語。「いと」は「幼少」を表わし(例:「従兄弟」)、「け」=「気」で「気配・感じ」を表わす。最後に付く「なし」は程度の甚だしさを意味する「甚し」であって、「無し」ではない。》
〔形ク〕 {から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}
(1) 〈(年齢的に、または、実年齢に比して行動・精神が)幼い。〉 幼少だ。子供っぽい。年少だ。幼い。あどけない。幼稚だ。ガキっぽい。
〔形ク〕 {から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}
(1) 〈(年齢的に、または、実年齢に比して行動・精神が)幼い。〉 幼少だ。子供っぽい。年少だ。幼い。あどけない。幼稚だ。ガキっぽい。
▲ ♪ ▽ 14 △ ♪♪ <質問箱> [古語試験]
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〈A〉
おぼす【思す】
《動詞「思ふ」に上代の尊敬助動詞「はす」を付けた「おもはす」が、母音転化現象で「おもほす」に変わり、更に「おぼほす」を経て「おぼす」に縮まった、「思う」意を表わす尊敬語。連用形「思し+・・・」の形で他の動詞と結合して数多くの複合語を形成する。》
〔他サ四〕 {さ・し・す・す・す・せ}
(1) 〈「思ふ」の尊敬語。〉 お思いになる。お考えになる。お感じになる。思し召す。
〔他サ四〕 {さ・し・す・す・す・せ}
(1) 〈「思ふ」の尊敬語。〉 お思いになる。お考えになる。お感じになる。思し召す。
▲ ♪ ▽ 17 △ ♪♪ <質問箱> [古語試験]
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〈A〉
かく【斯く】
《指示代名詞「彼・此」に副詞語尾「く」を付けたク語法(類例:「言はく・曰く」・「思はく」・「申さく」)。そのウ音便形「斯う」は現代語「こう」の祖先。指示副詞の「と」と対を成す「とやかくや/とやかうや」・「ともあれかくもあれ/とまれかうまれ」などの連語での使用例が多い。》
〔副〕
(1) 〈前・後の話の内容や眼前の対象を指し示す語。〉 こう。そう。こうして。ああして。このように。そのように。次のように。斯くて。斯くして。斯くの如く。前述の如く。既述の如く。上掲の如く。既に言った通り。前にも言ったように。後述するように。
〔副〕
(1) 〈前・後の話の内容や眼前の対象を指し示す語。〉 こう。そう。こうして。ああして。このように。そのように。次のように。斯くて。斯くして。斯くの如く。前述の如く。既述の如く。上掲の如く。既に言った通り。前にも言ったように。後述するように。