古語試験:意味集団<033>ブロック=[20]


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〈A〉させたまふ【させ給ふ】
《「さす」が使役の場合と、尊敬の場合とで意味が分化する。元来「さす」は「使役」の助動詞だが、普通の人が自力で行なうことを、他者を使役して行なわせる立場にある高貴な人の営みに言及するところから「尊敬」の助動詞にも転じて用いられるようになった。》
〔連接語〕《さす〔助動サ下二型〕使役・尊敬+たまふ〔補動ハ四〕》(1)〈(「さす」が使役の場合)敬意を含む使役を表わす。〉・・・おさせになる。  (2)〈(「さす」が尊敬の場合)(天皇またはそれに準じる相手への)極めて高い尊敬を表わす。(会話手紙の中ではさほど高くない地位の人にも用いる)〉お・・・になる

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〈A〉せさす【為さす】
《サ変動詞「為」に、使役または尊敬の助動詞「さす」を付けたもの。「さす」が使役なら「・・・させる」の意、尊敬の「さす」と解釈すれば天皇皇后などに対する最高敬語「・・・あそばす」の意(必ず「せさせたまふ/せさせおはします/せさせる」などの複合形で用いる)。》
〔連接語〕《す〔他サ変〕+さす〔助動サ下二型〕使役・尊敬》(1)〈(「さす」が使役の助動詞の場合)他者に何かを行なわせる。〉・・・させる。  (2)〈(「さす」が尊敬の助動詞の場合)(「たまふ」・「おはします」・「らる」などを伴って)天皇皇后に対する最高の敬語を表わす。〉・・・あそばす

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〈A〉おはします【御座します】
尊敬の意の「御座す」の連用形に尊敬の補助動詞「ます」を重ねたものとも、尊敬語「坐します」に尊敬の接頭語「御」を添えたものとも言われる。いずれにせよ意味そのものは「おはす」と同じだが、敬意は当然「おはします」の方が強い。》
〔自サ四〕{さ・し・す・す・す・せ}(1)〈「あり」・「居り」の尊敬語。〉(・・・に)いらっしゃる。  (2)〈「行く」・「」の尊敬語。〉行かれる来られる。 〔補動サ四〕{さ・し・す・す・す・せ}〈(用言の連用形、及びそれに接続助詞「て」を付けたものに続けて)尊敬の意を表わす。〉・・・ていらっしゃる。

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    16  ♪♪ <質問箱> [単語集] 
〈A〉おはす【御座す】
《上代の尊敬語「坐す」を尊敬の接頭語「御」で強めた「おほます」の変形とも、中古の尊敬語「御座します」からの逆成語とも言われ、「おはします」と意味は同じだが、「おはす」の方が敬意が低い。現代関西弁の「・・・でおます/・・・おまへん」の祖である。》
〔自サ変〕{せ・し・す・する・すれ・せよ}(1)〈「あり」・「居り」の尊敬語。〉(・・・に)いらっしゃる。  (2)〈「行く」・「」の尊敬語。〉行かれる。来られる。 〔補動サ変〕{せ・し・す・する・すれ・せよ}〈(用言の連用形、及びそれに接続助詞「」を付けたものに続けて)尊敬の意を表わす。〉・・・ていらっしゃる。

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