意味集団<125>ブロック=[05]


   1   ♪♪ <質問箱> [古語試験] 
〈A〉 さかし【賢し】
《「栄ゆ」や「盛る」と同根語。「素晴らしく繁栄している」を原義とし、繁栄の原因として「頭が良い」・「気が利いている」・「酔っ払っていない」の語義が生じた。同音異義の連語「然かし」(そう、その通りだ)との混同に要注意。》
〔形シク〕 {しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}
  (1) 〈頭脳の働きが優れている。〉 賢明だ。賢い。利口だ。利発だ。頭が良い。切れ者だ。   (2) 〈(意識・判断力が)混乱をきたすことなく、正常に機能している。〉 気は確かだ。正気だ。まともだ。しっかりしている。意識ははっきりしている。気丈だ。酔っぱらっていない。狂っていない。   (3) 〈(行為・歌の出来などが)人を感心させる見事さだ。〉 気が利いている。上手い。大したものだ。立派なものだ。洒落ている。   (4) 〈(いかにも賢そうな態度に)不快な感じがする。〉 小賢しい。才気走っている。何を偉そうに。利口ぶりやがって。小生意気な。達者な口をききやがって。   (5) 〈(素晴らしいことに)繁栄している。〉 めでたく栄えている。立派だ。

   2  ♪♪ <質問箱> [古語試験] 「古語随想」(NO SAMPLE)・・・正規版でのみ御覧いただけます

   3  ♪♪ <質問箱> [古語試験] 
〈C〉 さかしだつ【賢し立つ】
《知的卓越を意味する「賢し」が、好意的な「賢い」ではなく、「いかにも偉そうに振る舞っている」と否定的に受け取られた場合の表現。》
〔自ラ四〕 {ら・り・る・る・れ・れ}
  (1) 〈(他者の反感を買うような形で)自分の知識をひけらかす。〉 利口ぶる。賢そうに振る舞う。才気走る。

   4  ♪♪ <質問箱> [古語試験] 
〈C〉 ざえがる【才がる】
《いかにも自分は「才」(=漢学や文芸的嗜み)があるぞ、と他人の前でひけらかすこと・・・いつの時代にもどんな人間集団にも必ずいる「頭がヨイつもりで自らの知識・行動に酔っている馬鹿で迷惑な嫌われ者の様態」を軽蔑的に表わす語。》
〔自ラ四〕 {ら・り・る・る・れ・れ}
  (1) 〈自分がいかにも学識豊富であるかのく振る舞う。〉 学識をひけらかす。教養を見せびらかす。知識人とした態度を取る。いかにも頭が良さそうに振る舞う。インテリぶる。

    5  ♪♪ <質問箱> [古語試験] (NO SAMPLE)・・・正規版でのみ御覧いただけます

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