古語試験:意味集団<022>ブロック=[20]


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〈A〉くちをし【口惜し】
《上代には使用例がなく、中古以降の語とされる。原義は「朽ち+惜し」で、朽ち果てるのを止められない無力感を表わす「残念だ」の意。後には「口+惜し」(口に出して語ることすら惜しまれる)の発想で「期待外れだ」・「身分が低い」の語義が生まれた。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈(自分ではどうにもならない外的状況に関し)納得できないが受け入れるより他に仕方がない、という無力感を表わす。〉何とも残念なことだ。  (2)〈(期待に外れる他者自身の状態・行為に関し)失望を禁じ得ない。〉がっかりだ。  (3)〈(話題に乗せることすらはばかられるほどに)社会的地位が低い。〉身分が賤しい

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〈B〉あたら【惜】
《形容詞「あたらし」の元になった語で、元来は名詞直前に置かれて接頭語的機能を果たしていたものが、中古以降独立的に用いられるようになった。》
〔副〕〈価値あるものが、正当に扱われないことや、失われてしまうことを、惜しむ気持ちを表わす。〉勿体なくも。 〔連体〕〈不当低評価の物事や、消え去るのが惜しまれる物事に付ける。〉折角の。

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