▲ | ▼ [367] 呉音は【さくもん】/漢音は【さくぶん】
「古文単語千五百Mastering Weapon」 No.【作文】
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「古文単語千五百Mastering Weapon」 No.【作文】
【食物】を(「しょくもつ」と読まずに)「じきもつ」と読む。
【乞食】を(「こっしょく」と読まずに)「こつじき」と読む。
【才】を(「さい」と読まずに)「ざえ」と読む。
【作文】を(「さくぶん」と読まずに)「さくもん」と読む。
こうした漢字の読み方/表し方のことを、「呉音」と呼ぶ。現代日本語で主流を占める「漢音」は、隋・唐代の中国東北部(当時の首都の長安近辺)の発音が遣唐使を通じて日本に持ち帰られたものだが、それ以前に朝鮮半島経由で日本に伝わっていた古い時代の漢字読みは、中国南方の「呉」の音に近い音ということで「呉音」と呼ばれた。
「呉音」は、仏教関係を中心とする古い時代の書物に幅広く使われていた日本独自の漢字読み作法なので、「和音」とも呼ばれる(音楽用語の「chord:コード」の意味とは異なる)。
難破の危険を冒して遣唐使を派遣するぐらい唐の文化を重んじた当時の朝廷(の中国事情通を自認する官僚達)は、「漢音」こそ正しい発音であり、「呉音」は廃止すべきだ、と主張した。実際、それ以降の日本語の漢字読みは「漢音」中心となったわけであるが、古来の文物に用いられていた「呉音」は惰性的に使われ続け、古語の中で出くわす例も少なくない・・・が、「さくもん(えっ、さくぶん、じゃないの!?)」や「じきもつ(なにそれ、しょくもつ、のはずじゃん!)」の醸し出す違和感からして、現代日本人が「呉音」をそれと見抜くのはさしたる難題ではあるまい。これ即ち、遣唐使を中核とする平安初期の朝廷/官僚達の「唐文化&漢音推進キャンペーン」がいかに大成功を収めたか、の(千年ものの)生きた証拠と言ってよいであろう。
【乞食】を(「こっしょく」と読まずに)「こつじき」と読む。
【才】を(「さい」と読まずに)「ざえ」と読む。
【作文】を(「さくぶん」と読まずに)「さくもん」と読む。
こうした漢字の読み方/表し方のことを、「呉音」と呼ぶ。現代日本語で主流を占める「漢音」は、隋・唐代の中国東北部(当時の首都の長安近辺)の発音が遣唐使を通じて日本に持ち帰られたものだが、それ以前に朝鮮半島経由で日本に伝わっていた古い時代の漢字読みは、中国南方の「呉」の音に近い音ということで「呉音」と呼ばれた。
「呉音」は、仏教関係を中心とする古い時代の書物に幅広く使われていた日本独自の漢字読み作法なので、「和音」とも呼ばれる(音楽用語の「chord:コード」の意味とは異なる)。
難破の危険を冒して遣唐使を派遣するぐらい唐の文化を重んじた当時の朝廷(の中国事情通を自認する官僚達)は、「漢音」こそ正しい発音であり、「呉音」は廃止すべきだ、と主張した。実際、それ以降の日本語の漢字読みは「漢音」中心となったわけであるが、古来の文物に用いられていた「呉音」は惰性的に使われ続け、古語の中で出くわす例も少なくない・・・が、「さくもん(えっ、さくぶん、じゃないの!?)」や「じきもつ(なにそれ、しょくもつ、のはずじゃん!)」の醸し出す違和感からして、現代日本人が「呉音」をそれと見抜くのはさしたる難題ではあるまい。これ即ち、遣唐使を中核とする平安初期の朝廷/官僚達の「唐文化&漢音推進キャンペーン」がいかに大成功を収めたか、の(千年ものの)生きた証拠と言ってよいであろう。
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