【然在らぬ】と【避らぬ】

   [354]  【然在らぬ】と【避らぬ】
「古文単語千五百Mastering Weapon」 No.【然有らぬ】

 古文(の試験)でよく問題になるややこし古語に「さらず(さらぬ)」がある。もっとも、ややこしく感じるのは仮名書きで出て来た時だけで、【然らぬ】/【避らぬ】の漢字表記なら誰も間違いようはない・・・錯誤防止にはそうしてきちんと漢字にしてもらえれば問題ないのだが・・・残念ながらそうした律儀さを日本人全般に期待すべくもないのは、21世紀の今書き散らされる彼らの文章を見れば一目瞭然であるし、事が中古の和文ともなれば、別名「女流かな文学」とも呼ばれるその文章内に「然らぬ」や「避らぬ」を期待する方が間違いである。
 ともあれ、付言しておけば、「然らぬ」は更に「然(そのように)+在ら+ぬ(not being so)」という根源的組成にまで分解してしまえれば、「避らぬ=回避不可能=避り敢へぬ(さりあへぬ:unavoidable)」との意味の相違は ― たとえ「さらぬ」のひらなががきでも ― 難なく見分けが付くであろう。

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コメント (1件)

  1. the teacher
    ・・・当講座に「man-to-man指導」はありませんが、「コメント欄」を通しての質疑応答ができます(サンプル版ではコメントは無効です)

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