▲ | ▼ [503] 「勝利」ばかりが【勝る】じゃない
「古文単語千五百Mastering Weapon」 No.1047【勝る・優る】【増さる】
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「古文単語千五百Mastering Weapon」 No.1047【勝る・優る】【増さる】
「勝る」と書けば「やったー!勝利だー!」へと安直に結び付きそうな「まさる」だが、「増さる」と書けば「相対的増加傾向」を表わす(補助動詞的な)語感がわかるであろう。現代文語にも残る「益々御健勝のこととお慶び申し上げます」なる挨拶は、「益々=増増」と「御健勝=御健康が’勝る’=’増さる’」の部分に於いて「増」が冗長(redundant:ダブってる)表現であり、英語で言えば「I’m glad that you are more and more increasingly growing up in your health.」的なヘンテコ言辞ということになるが、「増増」であって「減減」ではないのだから、まぁこういうオメデタイしつこさは悪いことではないであろう。
付言しておけば、「まさる」の対義語は「おとる」であり、<事前の思い(心)に対し、「こころまさり(心勝り)=予想以上に素晴らしい」/「こころおとり(心劣り)=期待外れの低水準」>のように対照的に用いた。
付言しておけば、「まさる」の対義語は「おとる」であり、<事前の思い(心)に対し、「こころまさり(心勝り)=予想以上に素晴らしい」/「こころおとり(心劣り)=期待外れの低水準」>のように対照的に用いた。
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