▲ | ▼ [205] いまはむかし【今は昔】〔連語〕
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〈B〉
いまはむかし【今は昔】
《英語で言うところの“Once upon a time”と同じく、「むかしむかし」を意味する物語の冒頭部の決まり文句。「今となっては昔のことだが」/「あなたは今、自分は昔の時代に存在している、という前提でこの話の世界に入って来て下さい」という二通りの解釈が可能。》
〔連語〕 《いま〔名〕+は〔係助〕+むかし〔名〕》
(1) 〈物語の冒頭で、これから昔語りが始まることを宣言する決まり文句。〉 昔々。これは昔の話だが。今となっては昔語りになるが。昔日の物語であるが。古い話だが。
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〔連語〕 《いま〔名〕+は〔係助〕+むかし〔名〕》
(1) 〈物語の冒頭で、これから昔語りが始まることを宣言する決まり文句。〉 昔々。これは昔の話だが。今となっては昔語りになるが。昔日の物語であるが。古い話だが。
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【今は昔】の二面性
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作り物語の出だしの常套句で、鎌倉期の説話集『今昔物語』の名の由来ともなっているのがこの「今は昔」。
「今となっては昔の話」と見れば「懐旧・追想」モードの断わり書きだが、「読んでるあなたの今=昔」と読めば、過去と現在/夢と現実の境界線を易々と超越する想像世界の無時制性を言い当てた文学的真理の乙な言い回し。
「古い」の「虚構」のと心の垣根を作りたがる人達には遠い世界の住人達の夢のようなお話の数々・・・さて、あなたは「夢にねぶれる」人なるや否や・・・とまれ、しばし、いざ遊ばむ。
「今となっては昔の話」と見れば「懐旧・追想」モードの断わり書きだが、「読んでるあなたの今=昔」と読めば、過去と現在/夢と現実の境界線を易々と超越する想像世界の無時制性を言い当てた文学的真理の乙な言い回し。
「古い」の「虚構」のと心の垣根を作りたがる人達には遠い世界の住人達の夢のようなお話の数々・・・さて、あなたは「夢にねぶれる」人なるや否や・・・とまれ、しばし、いざ遊ばむ。
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