意味集団<117>ブロック=[10]


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〈B〉 おもひやる【思ひ遣る】
《「遣る」(こちら→遠方)の方向性を内包する語で、現代語にも残る「(相手を)気遣う」の語義もあるが、古語では、「(自身の)気晴らしをする」・「(遠く離れた人・物に)思いを馳せる」・「(眼前にない状況を)想像する」の語義の方が重要。》
〔他ラ四〕 {ら・り・る・る・れ・れ}
  (1) 〈(心の中に溜まった)思いやいを、何らかの行動によって解消する。〉 気を晴らす。心をめる。胸のつかえを取る。思う存分・・・して楽になる。気が済むまで・・する。洗いざらいぶちまける。ぱぁーっとやってスカッとする。   (2) 〈(眼前にいない人・物について)心の中であれこれ思う。〉 思いをせる。遠くからおいする。どうしていることかと思う。   (3) 〈(よくわからない状況について)自分の知り得る限りの情報から、何らかの判断を組み立てる。〉 推量する。想像する。推察する。推論する。察しを付ける。   (4) 〈(相手のためになるようにと)あれこれと気を配る。〉 気遣う。心を配る。いたわる。思いやる。配慮する。

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