意味集団<088>ブロック=[10]


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〈A〉 けしき【気色】
《漢語「気色」から生じたもので、これを「きしょく・きそく」と読めばその適用対象は専ら「人」となるが、「けしき」は「人・自然界」双方を対象とする点に相違がある;とはいえ、両語は根源的には同種であって、視覚的に認識される各種の気配を広範に表わす。》
〔名〕
  (1) 〈(内面の感情が)表面に出ること。また、表情・態度に表われた内心。〉 気色ばむこと。面持ち。表情。顔色。顔付き。態度。素振り。   (2) 〈(表情や態度から察せられる)人がかに考えている事柄。〉 内意。意向。本心。思い。考え。   (3) 〈人に対して抱く好意的な感情。〉 御機嫌寵愛。覚え。お気に入り。好意。信任。   (4) 〈(表情に出る、出ないにかかわらず)生理学的・心理的な感触。〉 気分。気持ち。感じ。精神状態。具合い。気色。   (5) 〈(視覚的にえた)人・物事のありさま。(景物の)心引かれる雰囲気。〉 様子。情趣。景色。情景。光景。風景。事情。見た感じ。見た目。風情。勝れた趣。景勝。   (6) 〈(物・人・表情・態度などに見られる)変化を予感させるちょっとした動き。〉 兆候。し。気配。変わった素振り。変な感じ。   (7) 〈(副詞的に用いて)全体の中のごく一部であること、また、見逃しやすいほど目立たぬことを表わす。〉 ほんの少しだけ。かばかり。一部分。一端。ちょっと。か。

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