▲ | ▼ [55] 【いさ】って、「いいさ」?いや、だめさ
「古文単語千五百Mastering Weapon」 No.858【いさや】
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「古文単語千五百Mastering Weapon」 No.858【いさや】
「人はいさ心も知らず古里は花ぞ昔の香に匂ひける」(紀貫之)・・・宿の住人の心のほうは、さて、どうだかわかりませんけれど、宿に咲いている花だけは、昔のままの変わらぬ香りを放ちつつ、今も咲いていることですねぇ。
この有名な歌にある「いさ」は、「さぁて、どうでしょうかね」として相手をはぐらかす語である。現代語では「いざ知らず」と濁音化して残っているので、「いざ、勝負!」的な勢い込んだ掛け声と勘違いする人も多そうであるが、この「いさ」の上代表記は「不知」、英語で書けば「I don’t know [whether …]:[...か否か]よくわからん」であって、動詞「いさむ(諫む)」(=行動しようとする相手に対し、やめておけ、と制止する)にも結び付くその語感は「No.:さぁ・・・やめときましょかね」であって「Yes, let’s!:さぁ、やろうぜっ!」ではない。
この有名な歌にある「いさ」は、「さぁて、どうでしょうかね」として相手をはぐらかす語である。現代語では「いざ知らず」と濁音化して残っているので、「いざ、勝負!」的な勢い込んだ掛け声と勘違いする人も多そうであるが、この「いさ」の上代表記は「不知」、英語で書けば「I don’t know [whether …]:[...か否か]よくわからん」であって、動詞「いさむ(諫む)」(=行動しようとする相手に対し、やめておけ、と制止する)にも結び付くその語感は「No.:さぁ・・・やめときましょかね」であって「Yes, let’s!:さぁ、やろうぜっ!」ではない。
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