▲ | ▼ [1231] まさる【勝る・優る】【増さる】〔自ラ四〕
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〈A〉
まさる【勝る・優る】【増さる】
《語源的には「増す」に同じ。現代語では「(多く、・・・よりも)優れる」の語義が支配的だが、古語では「(動詞連用形か名詞に続けて)数量・程度が増す」の意を補助動詞的に表わす場合も多い。》
〔自ラ四〕 {ら・り・る・る・れ・れ}
【勝る・優る】 (1) 〈(他者との相対比較上)(能力や地位などが)上である。〉 優れる。秀でる。優る。勝っている。より高い。
【増さる】 (2) 〈(多く、動詞連用形や名詞に続けて)(数量・程度・回数などが)増す。〉 盛んになる。増える。多くなる。支配的になる。いやましに・・・になる。
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〔自ラ四〕 {ら・り・る・る・れ・れ}
【勝る・優る】 (1) 〈(他者との相対比較上)(能力や地位などが)上である。〉 優れる。秀でる。優る。勝っている。より高い。
【増さる】 (2) 〈(多く、動詞連用形や名詞に続けて)(数量・程度・回数などが)増す。〉 盛んになる。増える。多くなる。支配的になる。いやましに・・・になる。
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「勝利」ばかりが【勝る】じゃない
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「勝る」と書けば「やったー!勝利だー!」へと安直に結び付きそうな「まさる」だが、「増さる」と書けば「相対的増加傾向」を表わす(補助動詞的な)語感がわかるであろう。現代文語にも残る「益々御健勝のこととお慶び申し上げます」なる挨拶は、「益々=増増」と「御健勝=御健康が’勝る’=’増さる’」の部分に於いて「増」が冗長(redundant:ダブってる)表現であり、英語で言えば「I’m glad that you are more and more increasingly growing up in your health.」的なヘンテコ言辞ということになるが、「増増」であって「減減」ではないのだから、まぁこういうオメデタイしつこさは悪いことではないであろう。
付言しておけば、「まさる」の対義語は「おとる」であり、<事前の思い(心)に対し、「こころまさり(心勝り)=予想以上に素晴らしい」/「こころおとり(心劣り)=期待外れの低水準」>のように対照的に用いた。
付言しておけば、「まさる」の対義語は「おとる」であり、<事前の思い(心)に対し、「こころまさり(心勝り)=予想以上に素晴らしい」/「こころおとり(心劣り)=期待外れの低水準」>のように対照的に用いた。
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