意味集団<068>ブロック=[10]


   1   ♪♪ <質問箱> [古語試験] (NO SAMPLE)・・・正規版でのみ御覧いただけます

   2  ♪♪ <質問箱> [古語試験] 
〈A〉 とふ【問ふ・訪ふ】
《不明な点を明らかにしようとして対象に向かう意を表わす語。「質問する」・「訪問する」・「見舞う・消息を尋ねる」は現代語からの類推も効き易い。いかにも古語らしい語義には、宗教絡みの「弔問する」と、呪術的な「占う」がある。》
〔他ハ四〕 {は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}
  (1) 〈答えを知ろうとして相手に聞く。〉 質問する。尋ねる。問う。問いす。問い掛ける。返答を求める。   (2) 〈(何か特定の目的をもって)人のいる場所へと向かう。〉 訪問する。訪ねる。訪れる。来訪する。   (3) 〈(病気の人やしばらく会っていなかった相手を)気遣って様子を知ろうとする。(直接の訪問以外の、手紙・贈答品による消息の確認をも含む)〉 見舞う。消息を尋ねる。安否を気遣う。手紙をやる。   (4) 〈(人の死に際して)故人をび、遺族を気遣うために、お悔やみを言いに行く。〉 弔問する。う。弔意を表わす。   (5) 呪術的手法によって将来を言い当てようとする。〉 占う。

   3  ♪♪ <質問箱> [古語試験] 
〈A〉 とぶらふ【訪ふ】【弔ふ】
《「問ふ」と同源語で、答を相手から得ようとして「質問する」・「訪問する」・「見舞う・消息を尋ねる」の語義では(「訪ふ・弔ふ」の方が主体的探求性がやや強いが)ほぼ同義語。「お悔やみ」の語義は、中世以前は、死者の霊より死者の遺族へのお見舞いの感が強い。》
〔他ハ四〕 {は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}
【訪ふ】   (1) 〈答えを知ろうとして相手に聞く。〉 質問する。尋ねる。問う。問いす。問い掛ける。返答を求める。   (2) 〈(何か特定の目的をもって)人のいる場所へと向かう。〉 訪問する。訪ねる。訪れる。来訪する。   (3) 〈答えを知ろうとして自ら調べ回る。〉 調査する。探求する。探索する。尋ね回る。探す。調べる。ぎ回る。   (4) 〈(病気の人やしばらく会っていなかった相手を)気遣って様子を知ろうとする。(直接の訪問以外の、手紙・贈答品による消息の確認をも含む)〉 見舞う。消息を尋ねる。安否を気遣う。手紙をやる。
  【弔ふ】   (5) 〈(中世以前)(人の死に際して)遺族を見舞ったり死者に哀悼の意を表したりする。(中世以後)死者の魂をめるための宗教的儀式をり行なう。〉 弔問する。哀悼する。追善供養する。お悔やみ申し上げる。死者をむ。法事の世話をする。

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   5  ♪♪ <質問箱> [古語試験] 「古語随想」
〈A〉 ゆかし【ゆかし】
《動詞「行く」の形容詞化。「すぐ近くに行きたい」と思わせるほどに「強く心引かれる魅力がある」という対象の特性に言及する語義と、「見たい・聞きたい・知りたい・読みたい・手に入れたい」など、対象に向けた自分自身の願望に力点を置く語義がある。》
〔形シク〕 {しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}
  (1) 〈(自身の気持ちについて)魅力的な対象に対し、是非とも深い関係を結びたいと願う意を表わす。〉 ・・・したい。欲しい。見たい。聞きたい。知りたい。読みたい。手に入れたい。   (2) 〈(対象について)自然に心を引き付ける魅力がある意を表わす。〉 心引かれる。わしい。引き付けられる。思わず吸い込まれるようだ。かしい。

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