古語試験:意味集団<101>ブロック=[20]


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〈C〉こころだましひ【心魂】
《知・情・意の中核(英語では"mind・heart・soul")の「心」+「魂」("spirit")=「精神」の意と、生得的理解能力「心」+才気「才」+修練技能「徳・能」+精神的適性「器」+これらを活用した実務処理能力「大和魂」を包含する総括的な「心と頭の働き」の意を表わす欲張りな語。》
〔名〕(1)〈(知・情・意の中枢としての)心の働き。また、心が正常に働く精神状態。〉精神正気。  (2)〈(生得的な)思考能力。(実用的な)対処能力。〉の働き。

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〈A〉こころ【心】
《臓器としての「心臓」が原義。生命活動・精神活動全般の根源としての感覚は英語の「ハート」に近いが、"heart"=「情」/「理」="mind"/「魂」="soul・spirit"と英語では役割が分化するのに対し、古語の「心」は「情」・「理」(一部「魂」をも)を総括的に包含する語。》
〔名〕(1)〈(形ある肉体的なものに対する)精神的なもの。〉心。  (2)〈(外界との関係に於いて)特定の指向性を持って働く感情の動き。また、(その人物に特徴的な)精神傾向。〉気持ち気質。  (3)〈(特に恋愛感情を含まず)感情移入し、相手のことを思って振る舞う優しい気持ち。また、(恋愛の対象として)相手のことを特別に思う気持ち。〉いたわり愛情。  (4)〈(一定の基準に従って)物事を正常に判断することの出来る知性の働き。また、そうした知的判断が可能な精神状態。〉理性正気。  (5)〈(文芸的に価値あるものとされるような)物事をよく理解する心。〉風流心。  (6)〈(知的に捉えた)物事の最も重要な部分。〉本質。  (7)〈(物理的な)物事の中心、または、最も深い部分。〉ど真ん中最深部。  (8)〈(和歌の中に込められた、一見しただけではわからない)読み取るべき深い味わい。(技巧・題材・着想・主題などの客観的に論評可能な内容と、感動・趣といった主観的な内容の双方を含む)〉趣意。  (9)〈(何らかの行動をしようと)思い立つこと。特に、仏門への帰依決意すること。〉やる気発心

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〈A〉こころばへ【心延へ】
《「延へ」は草木が「生える」にも通じ、生まれながらの特性として外の世界に延びて行きたがる性質を表わすので、「心延へ」には「生得的特質」の感覚が強い。一方、「心馳せ」は人為的な「心の用い方」だが、「心延へ」もこの語義で用いられる場合もある。》
〔名〕(1)〈(人やそれ以外の生き物の)本源的な特質。〉性質。  (2)〈(人物・出来事への対応に於ける)心の用い方。〉心遣い。  (3)〈(事物が、自然に、または、人為的に)発する雰囲気。〉風情趣向。  (4)〈(発言などの)意味。〉主旨

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〈A〉ここち【心地】
《その場の状況から漠然と受ける気分感じを表わす語。類義語「心」が持つ「対象への指向性・強い意志性」は「心地」には薄く、「なよなよ・へにゃへにゃ」とした受動惰弱性(しばしば「病気」の気配さえ)伴う。》
〔名〕(1)〈(その場の状況に触発されての)一時的な精神状態。〉気分。  (2)〈(人・物・状態を)別の何かに例えて言う語。〉・・・のような感じ。  (3)〈(事態に正常に対処する上で必要な)精神状態や思考。〉きちんとした考え。  (4)〈(病気などで)肉体的・精神的に弱った状態。〉病弱。気分がすぐれぬこと。

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〈A〉さが【性・相・祥】
《自分の力ではどうにもならぬ「自然のままの性質運命」を指す語。良くない「宿命」に言及する例が多いのは英語の"fate"と同じ。個人的な「生来の性分」、社会的な「世の習い」の意もある。近世以降の「欠点」の意は、「さがなし」(性格が悪い)の逆成+「さが」と「とが(咎)」の混同によるものであろう。》
〔名〕(1)〈(多く、悪いものに用いて)生まれる前から決まっている巡り合わせ。〉宿命不運。  (2)〈(多く、悪いものに用いて)(生得的で、自分ではどうにもならない)性質。〉生まれつき性分。  (3)〈(統計的に見て)世間によく見られる現象。〉世の習い

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