おぼゆ【覚ゆ】〔自ヤ下二〕〔他ヤ下二〕

   [343] おぼゆ【覚ゆ】〔自ヤ下二〕〔他ヤ下二〕

〈A〉 おぼゆ【覚ゆ】
《動詞「思ふ」に上代の助動詞「ゆ」が付いて「おもはゆ」となり、これが「おもほゆ」→「おぼほゆ」→「おぼゆ」と転じたもの。感覚・想念が自然発露的に浮かぶ意を表わし、現代語「思い出す」に通じる記憶・想起系の語だが、「他の何か・誰かに似ている」の語義には要注意。》
〔自ヤ下二〕 {え・え・ゆ・ゆる・ゆれ・えよ}
  (1) 〈(意志・作為を伴わず)自然発生的に何らかの感覚が浮かぶ。〉 ・・・と感じられる。・・・の気がする。・・・に思われる。   (2) 〈(意識せずに)自然発生的に何らかの記憶が浮かぶ。〉 思い出される。思い浮かぶ。思い起こされる。記憶にる。   (3) 〈(他の何かに)似ていると感じられる。〉 似通う。・・・に似ている。・・・そっくりだ。・・・を思い起こさせる。・・・風なところがある。・・・を彷彿とさせる。   (4) 〈(他者から)何らかの評価を受ける。〉 ・・・とみなされる。・・・だと思われる。・・・扱いされる。・・・として世間で通る。世に・・・と言われる。   
〔他ヤ下二〕 {え・え・ゆ・ゆる・ゆれ・えよ}
  (1) 〈(記憶の中から)自然に思い出す。〉 思い浮かべる。思い付く。想起する。   (2) 〈(記憶の中から)思い出して他者に語る。〉 思い出話をする。昔語りをする。   (3) 〈(記憶の中に)意識して刻み込む。〉 覚え込む。記憶する。暗記する。忘れずにいる。
presented by http://fusau.com/

コメント (1件)

  1. the teacher
    ・・・当講座に「man-to-man指導」はありませんが、「コメント欄」を通しての質疑応答ができます(サンプル版ではコメントは無効です)

コメントは受け付けていません。