こころ【心】〔名〕

   [584] こころ【心】〔名〕

〈A〉 こころ【心】
《臓器としての「心臓」が原義。生命活動・精神活動全般の根源としての感覚は英語の「ハート」に近いが、”heart”=「情」/「理」=”mind”/「魂」=”soul・spirit”と英語では役割が分化するのに対し、古語の「心」は「情」・「理」(一部「魂」をも)を総括的に包含する語。》
〔名〕
  (1) 〈(形ある肉体的なものに対する)精神的なもの。〉 心。精神。   (2) 〈(外界との関係に於いて)特定の指向性を持って働く感情の動き。また、(その人物に特徴的な)精神傾向。〉 気持ち。気質。感情。情動。思念。思い。意志。意思。意向。思惑。心積もり。感じ方。気分。気性性分。性格。   (3) 〈(特に恋愛感情を含まず)感情移入し、相手のことを思って振る舞う優しい気持ち。また、(恋愛の対象として)相手のことを特別に思う気持ち。〉 いたわり。愛情。思いやり。気遣い。心遣い。配慮。顧慮。おもんばかり。優しさ。誠意。人情。情け。同情心。仏心。恋情。好意。情愛。思慕恋慕。想い。   (4) 〈(一定の基準に従って)物事を正常に判断することの出来る知性の働き。また、そうした知的判断が可能な精神状態。〉 理性。正気。知性。論理性。考え。思慮。分別。意識。正体。平常心。   (5) 〈(文芸的に価値あるものとされるような)物事をよく理解する心。〉 風流心。風情。風雅。雅心。優雅なみ。   (6) 〈(知的にえた)物事の最も重要な部分。〉 本質。根源。本源的意味。核心。中核。主旨。真意。   (7) 〈(物理的な)物事の中心、または、最も深い部分。〉 ど真ん中。最深部。中心。中央。中核。核心。深み。奥底。   (8) 〈(和歌の中に込められた、一見しただけではわからない)読み取るべき深い味わい。(技巧・題材・着想・主題などの客観的に論評可能な内容と、感動・趣といった主観的な内容の双方を含む)〉 趣意。情趣。趣向。真意。言わんとするところ。そのこころ。   (9) 〈(何らかの行動をしようと)思い立つこと。特に、仏道への帰依を決意すること。〉 やる気。発心その気。乗り気。出来心。信心。宗教心。
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コメント (1件)

  1. the teacher
    ・・・当講座に「man-to-man指導」はありませんが、「コメント欄」を通しての質疑応答ができます(サンプル版ではコメントは無効です)

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