▼
|
▲
[1]
【今は昔】の二面性
[扶桑語り登場順単語集]
[テスト]
作り物語の出だしの常套句で、鎌倉期の説話集『今昔物語』の名の由来ともなっているのがこの「今は昔」。
「今となっては昔の話」と見れば「懐旧・追想」モードの断わり書きだが、「読んでるあなたの今=昔」と読めば、過去と現在/夢と現実の境界線を易々と超越する想像世界の無時制性を言い当てた文学的真理の乙な言い回し。
「古い」の「虚構」のと心の垣根を作りたがる人達には遠い世界の住人達の夢のようなお話の数々・・・さて、あなたは「夢にねぶれる」人なるや否や・・・とまれ、しばし、いざ遊ばむ。
----------
▲page TOP▲
----------
▼
|
▲
[2]
【扶桑】の国の物語
「扶桑」とは、遠い昔の「中国」で「東の島国に生えるという伝説の神木」を指した言い回しから、やがて「異国から見た"日本"の国」そのものを指すようになった古語。その意味で「大和」や「敷島」と同列に連なる名称ながら、「外国の目で見た日本」という意味合いは「扶桑」ならではのもの。
21世紀のコンピュータ・テクノロジーを前提とせねば成立不可能だったこの22編の擬古文による平安時代の古語と文法の完全修得用電子教材に、『扶桑語り』と銘打ったのは、「平安時代の日本国」という「今となっては"異国"も同じ、遠い昔の別世界」についての物語であるから・・・というのみにとどまらず、「千年昔の日本の国」の「似ているようで異なる言葉」を言語学的"鏡"として「今の日本の言葉や心」を「異人の目」で見つめる視点を与えるため・・・ついでに、そこここで「英語」という名の「21世紀人類の実質的公用語」の覗き鏡を透かして見る平安調世界(HEIANese Japan Through The Looking Glass)の楽しみをも加えた「Alice In Wonderland(不思議の国のアリス)」的な夢の世界・・・「古文」だ「英語」だ「絵空事」だ、と、「異国」扱いせず見る目には、きっと色々、見えるはず・・・。