・・・これは収録語数を絞り込んだ見本版です;ので、ガンバって全部覚えても成果の程は保証できません・・・

大学入試重要古語水準語1500
[『扶桑語り』登場順]
<22作品総集編>
古語伏せ字テスト(赤チンくん

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[全語句総括: ]:
^TOP^1:『夢にねぶる娘』
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〈B〉ねぶ【ねぶ】
《「大人ぶ」と「老い就く」の中間で、「年齢を重ねる」の意。子供に用いれば「成長する/大人びる」、既に成長過程を終えた大人が対象なら「を取る」の意。「老け込む」という否定的意味をも表わし得るが、「惚く・惚る」や「痴る」のように「耄碌する」の意は含まない。》
〔自バ上二〕{び・び・ぶ・ぶる・ぶれ・びよ}(1)〈(大人に用いて)年齢を重ねる。または、いかにも老人らしい雰囲気になる。(耄碌の含意はない)〉を取る。老ける。  (2)〈(子供に用いて)(肉体的・精神的に、あるいは年齢不相応に)大人に近くなって行く。〉成長する。大人びる。ませる。

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〈B〉いまはむかし【今は昔】
《英語で言うところの〝Once upon a time?と同じく、「むかしむかし」を意味する物語の冒頭部の決まり文句。「今となっては昔のことだが」/「あなたは今、自分は昔の時代に存在している、という前提でこの話の世界に入って来て下さい」という二通りの解釈が可能。》
〔連語〕《いま〔名〕+は〔係助〕+むかし〔名〕》〈物語の冒頭で、これから昔語りが始まることを宣言する決まり文句。〉昔々

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〈A〉こよなし【こよなし】
《語源は「越ゆるもの無し」とも「より勝るもの無し」とも言われ、他者との相対比較上の優越性を意味する・・・筈だが、日本は古来、比較対象を明確に見据えることをせぬ「絶対文化圏」につき、「こよなし」も比較級というより絶対最上級的ツキヌケ独善讃辞の色彩が濃い。貶して「最悪」の意に用いる場合もある。》
〔形ク〕{から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}(1)〈(最上級的賛辞として)とにかくひたすらに素晴らしい。〉この上ない。  (2)〈(良きにつけ悪しきにつけ)他に比較して格段の相違がある。〉段違いだ。

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〈C〉せうと【兄人】
女性から見た兄弟恋人など、親密な男性を指す「兄・背」に「人」を付けた「人・人」のウ音便形。平安期には、女性から見た「」または、それに擬すべき「親密な男性」を指した。後に「男の兄弟」の意が加わり、やがて「」のみに限定されるようになる。》
〔名〕(1)〈(女性から見た)男の兄弟。〉。  (2)〈(女性からの視点ではなく、一般的に)男の兄弟。後代には、。〉男兄弟。  (3)〈(女性から見た)親しい関係の男性。〉特別親しい男性

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〈A〉こと【事】
《中古に「」と分化して以降の「事」の対義語は「物」。存在する事物の実体に言及して具体的な「物」に対し、「事」は事物の状態・性質に言及して抽象的である。いずれも「・・・な物/事」という形式名詞的にも用いられ、この用法での両者の境界線は曖昧。》
〔名〕(1)〈(活用語の連体形の直後に置き、形式名詞的に用いて)名詞句を作る。〉・・・という事。  (2)〈(事柄の発生に着目して)(人の行為や、人・物との関わりの結果として)生起する事柄。〉出来事。  (3)〈(事柄の内容に着目して)(時間の経過と共に変化する)事態の様相展開。〉経緯。  (4)〈(その発生・展開・結末が)人や世の中に何らかの影響を及ぼすような重大な事柄。特に、人の。〉事件不幸。  (5)〈(一定の様式に従って執り行なわれる)職務的・事務的・典礼的な事柄。〉仕事。  (6)〈(文末に置き、断定・命令・禁止・感嘆・疑問などの意を)体言止めの形で強調的に表わす。〉・・・ということ。・・・すること。・・・せぬこと。・・・なものよ。・・・なのか。  (7)〈(「事に」、「事に」などの形で)その事柄に意を用いる意を表わす。〉没頭する。

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〈B〉いくばく【幾許】
数量的疑念を表わす「幾」に、量・程度について見積もる接尾語「ば」+副詞語尾「く」が付いた語で、疑問の意の「どのくらい」/否定の脈絡での「いくらも・・・ない」の二義を持つ。肯定文では使わず、疑問・否定・反語のいずれかで用いる。》
〔副〕(1)〈数量程度に関する疑問の意を表す。〉どのくらい。  (2)〈(下に打消・反語の表現を伴って)数量程度がそれほどでもないことを表わす。〉いくらも・・・ない。

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〈A〉おくる【後る・遅る】
《「時間的な遅れ」の語義から発展して、「人に死に後れる」・「他者との比較対照上、劣る」・「気後れする」などの語義を持つに至った。他動詞形は「後らかす」。》
〔自ラ下二〕{れ・れ・る・るる・るれ・れよ}(1)〈(時間的に)になる。〉遅れる。  (2)〈(他の人が死んだ後に)自分だけ生き残る。〉死に後れる。  (3)〈(才能・容姿・性質などが)他者と比較して、である。〉劣る。  (4)〈(自分の劣勢を感じて)消極的な気持ちになる。〉気後れする。

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〈A〉いと【いと】
《程度の甚だしさを表わす形容詞「し・し」の語幹「甚」の母音交替形で、「く・く」と同根語。「いたく(いとう)」が主に動詞を修飾するのに対し、「いと」は主に形容詞形容動詞副詞を強調する。「いといと」・「いとしも」・「いとも」などの強調形もある。》
〔副〕(1)〈(主に形容詞形容動詞副詞を修飾して)程度甚だしいさまを表わす。〉とても。  (2)〈(下に打消の語を伴って)程度はなはだしくないことを表わす。〉それほど・・・ない。

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〈C〉きびは【きびは】
《「ひよわ」を意味する「繊弱・怯弱」の語幹「ひは」に、「世慣れず初々しい」意の「」を添えた「きひは」の転か、と言われる。「幼年者のか弱いさま」の形容に限定される語で、病弱・疲労・精神的衝撃などで大人が弱っている状態の形容には用いない。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}〈(若年者が)見るからに弱々しく、健気なさま。〉幼くか弱い。

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〈A〉うつくし【愛し・美し】
《「親から子/夫から妻」のような肉親間での「目上から目下への愛情」が原義。平安期には「年下・小型・無力な存在」への「守ってあげたい可憐な感覚」の語義が加わり、中世には「外観上の美麗さ」、中世末から近世にかけて「行動上の潔さ」の語義も加わった。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈(親子夫婦間での)愛しいたわりたい感覚。〉いとおしい。  (2)〈(相手の小ささ・弱さ・けなげさに対して)自身の心のとげとげしさが失せ、とろけるような気持ちで、相手を守ってあげたくなる感覚。〉可愛らしい。  (3)〈(外観に関して)美意識心地よく訴えてくる感覚。〉美麗だ。  (4)〈(行動・出来映えが)何らかの尺度に照らして、賞賛に値する感覚。〉見事だ

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〈B〉てならひ【手習ひ】
《現代語では「六十の手習い」(老いて後になお初心者として技芸修得に挑戦すること)の形で残るが、古語の場合、習う物事は「習字」だけに限定されず、学問や稽古事全般の「修練」の意や、(主として和歌を)気の向くままに書き散らす「落書き」の意もある。》
〔名〕(1)〈文字を書く練習。〉習字。  (2)〈(学問・稽古事全般に)打ち込むこと。〉修練。  (3)〈(主として和歌などを)気の向くままに書き散らすこと。また、そうして書いた物。〉走り書き

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〈B〉きほふ【競ふ】
《「他者に負けまいとして、勢い込んで事に向かって行く」が原義とされ、「気」+「負ふ」に発するものか、あるいは「勢ふ」(=息+覆ふ・・・その活力が周囲を威圧する)の略形かとも言われる。現代にも「気負う」の当て字で生き残っている。》
〔自ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈(他者に負けまいとして)先を争って事を行なう。〉張り合う。  (2)〈(多く、落ち葉の散るさまに言及して)(無意志の存在が)まるで先を争うかのように何かをする。〉一斉に・・・する。

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〈A〉なす【為す・成す】
《今まで存在しなかったものが生まれる意の「る・る」の他動詞形が「為す・成す」。その語義には全て「変える」の含みがある。補助動詞としては「(本来そうではないものを)殊更/作為的に・・・とする」の意を表わす。》
〔他サ四〕{さ・し・す・す・す・せ}(1)〈行動を取る。〉・・・をする。  (2)〈(何かを材料に)新たなものを生み出す。(既にあるものに)手を加えて別ものに変える。(あるものを見て)・・・と解釈する。〉・・・を作り出す。・・・に作り替える。・・・とみなす。  (3)〈(本来とは異なるものへと)変える。〉・・・に変える。  (4)〈(本来とは異なる用途に)あてはめて用いる。〉・・・に転用する。  (5)〈(人を)役職につける。〉任命する。 〔補動サ四〕{さ・し・す・す・す・せ}〈(動詞の連用形に続けて)意識して、あるいは無理にそのようにする意を表わす。〉殊更・・・する。強引に・・・する。

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〈A〉ものす【物す】
《具体的な対象を意図的にぼかした婉曲表現で、脈絡次第で様々な意を表わす。『蜻蛉日記』や『源氏物語』では多用され、『枕草子』や『大鏡』には数例あるのみ、という事実からも知れる通り、省略的記述による含蓄効果を狙った文物にこそ似つかわしい表現。》
〔自サ変〕{せ・し・す・する・すれ・せよ}(1)〈「存在」の意を表わす。〉居る。  (2)〈「往来」の意を表わす。〉行く来る。  (3)〈「生死」のいずれかの意味を表わす。〉生まれる死ぬ。 〔他サ変〕{せ・し・す・する・すれ・せよ}〈その動作をする意を表わす。〉・・・(を)する。 〔補動サ変〕{せ・し・す・する・すれ・せよ}〈(活用語の連用形に付いて)その動作をする意を表す。(尊敬の助動詞「給ふ」を伴う「ものし給ふ」は、補助動詞「あり」の尊敬表現として用いられる)〉・・・(して)いる

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〈A〉こころばへ【心延へ】
《「延へ」は草木が「生える」にも通じ、生まれながらの特性として外の世界に延びて行きたがる性質を表わすので、「心延へ」には「生得的特質」の感覚が強い。一方、「心馳せ」は人為的な「心の用い方」だが、「心延へ」もこの語義で用いられる場合もある。》
〔名〕(1)〈(人やそれ以外の生き物の)本源的な特質。〉性質。  (2)〈(人物・出来事への対応に於ける)心の用い方。〉心遣い。  (3)〈(事物が、自然に、または、人為的に)発する雰囲気。〉風情趣向。  (4)〈(発言などの)意味。〉主旨

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〈A〉はづかし【恥づかし】
《現代語と同様、他者と比較した場合の自身劣位性を自覚する「恥」の感情が基本であるが、古語の場合、自分を恥じ入らせるほどに立派な相手への「賞賛」の念に転じる場合が多い点に要注意。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈(誰かが)周囲を圧倒するほどに卓越している。また、(自分が)他人の凄さ劣等感を抱く。〉素晴らしい気後れするほどだ。  (2)〈(自身の欠点失態を思って)恥ずかしい。また、(他人の欠点や失態が)直視に堪えぬ。〉恥ずかしい無様だ。  (3)〈とりたてて理由もないのに恥ずかしい。〉照れ臭い

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〈A〉まほ【真秀】【真面】
《稲穂・山の峰など、物理的突出部の意の「穂」を抽象優秀性に転じた「秀」に、「真」を付けて「完璧」の意とした語。「真帆」(帆船が真正面から風を受け止めること)の類推によると思われる「真正面から受け止め、直接的」・「いい加減でなく本格的」の語義もある。》
〔名・形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}【真秀】(1)〈(「片秀」の対義語)完全に整っていて、欠点を見出せないさま。〉完璧だ。  【真秀・真面】(2)〈(「真帆」の類推か?)いい加減なものではなく、本式なものであるさま。〉本格的だ。  【真面】(3)〈(「真帆」の類推から)真正面から物事を受け止めるさま。〉直接的だ。

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〈A〉ては【ては】
《前後をつなぐ役割の接続助詞「て」と強調及び順接仮定条件の係助詞「は」の組合せ。語義は、「」に力点のある用法(動作・作用の反復、順接の整調、付帯状況)/「」に力点のある用法(順接の仮定条件、恒常条件、順接の確定条件)に分化する。》
〔連接語〕《て〔接助〕+は〔係助〕》(1)〈(動作・作用の反復)「ては」の前後の動作や作用が、相互補完的に繰り返されることを表わす。〉・・・たかと思うとまた~。  (2)〈(順接の整調)前後を順接の関係でつなぐ「て」に、「は」を添えて語調を整える。(意味そのものは「て」に同じ)〉・・・て、そして。  (3)〈(付帯状況)「て」以前の状況の中に於いて、「は」以降の状況が成立していることを表わす。(打消・譲歩の表現とともに用いる)〉・・・しつつ。  (4)〈(順接の仮定条件)「て」以前の条件が満たされた場合を想定し、予想される帰結を「は」以降で述べる。〉・・・なら。  (5)〈(恒常条件)「て」以前の条件が満たされれば、「は」以降の結果常に生じることを表わす。〉・・・すると必ず。  (6)〈(順接の確定条件)「て」以前の条件が満たされた以上は、「は」以降の帰結が予想されることを表わす。〉・・・である以上は。

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〈C〉ひがむ【僻む】
《間違っていることを意味する「僻」に動詞化語尾「む」を付けた語。現代語では「根性がひねくれていて、事実を素直正しく認識できない」という性格面の欠陥を表わすのみだが、古語では「事実を歪める」という知的社会的問題行動に言及する語義も持つ。》
〔自マ四〕{ま・み・む・む・め・め}〈(性格的に)物事を素直に、あるいは正しく認識できない。〉ひねくれる。 〔他マ下二〕{め・め・む・むる・むれ・めよ}事実と異なる形へと物事をねじ曲げる。〉歪曲する。

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〈A〉なかなか【なかなか】
《中古迄は「なかなかに」の副詞形のみ、以後は形容動詞にも用いた。名詞「」の畳語で、両極端の半分に位置することから「中途半端」・「こんな程度なら最初からないほうがまし」・「いっそ・・・の方がいい」と否定的な語義ばかり。肯定的な語義は中世以降のもの。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}(1)〈徹底を欠き、感心しないさま。〉中途半端だ。  (2)〈良い結果が期待できなかったり、逆効果になりそうな行動に気乗りがしないさま。〉むしろしない方がまし。 〔副〕(1)〈不徹底な形でなされるさま。〉中途半端に。  (2)〈本来予想されたのとはの結果がもたらされるさま。〉かえって。  (3)〈(中世以降)(打消の語を伴って)否定の意を強調する。〉到底。  (4)〈(中世以降)それなりに程度が高いさま。〉相当。 〔感〕〈(狂言で)相手のことばを肯定するときに用いる。〉いかにも

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〈B〉はかる【量る・計る・測る・図る・企る・謀る】
《一回の農作業で植え付けたり刈り取ったりするべき仕事量を意味する「はか」の動詞化。頭の中での知的推測の語義としては「計測」・「想像」・「推量」、他者を巻き込んでの社会学的計画の意だと「相談」・「画策・待機」・「謀略」などとなる。》
〔他ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}(1)〈(重さ・長さ・範囲・数・量などについて)具体的に計数化する。〉測定する。  (2)〈(未だ出現していない未来や、証拠がない過去の事態について)どんなものになりそうか頭の中で思い描く。〉想像する。  (3)〈(直接には表現されない他者の心理や、詳しくは知らない状況について)どんな感じかを頭の中で思い描く。〉推量する。  (4)〈事を為すための方法を考えたり、機会窺ったりする。〉画策する。を待つ。  (5)〈他者を欺くことを目的として各種の手段を講じる。〉謀略を巡らす。  (6)〈(事を為すためや事態の収拾のために)他者と会って話をする。〉相談する。

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〈A〉せさす【為さす】
《サ変動詞「為」に、使役または尊敬の助動詞「さす」を付けたもの。「さす」が使役なら「・・・させる」の意、尊敬の「さす」と解釈すれば天皇皇后などに対する最高敬語「・・・あそばす」の意(必ず「せさせたまふ/せさせおはします/せさせる」などの複合形で用いる)。》
〔連接語〕《す〔他サ変〕+さす〔助動サ下二型〕使役・尊敬》(1)〈(「さす」が使役の助動詞の場合)他者に何かを行なわせる。〉・・・させる。  (2)〈(「さす」が尊敬の助動詞の場合)(「たまふ」・「おはします」・「らる」などを伴って)天皇皇后に対する最高の敬語を表わす。〉・・・あそばす

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〈A〉くちをし【口惜し】
《上代には使用例がなく、中古以降の語とされる。原義は「朽ち+惜し」で、朽ち果てるのを止められない無力感を表わす「残念だ」の意。後には「口+惜し」(口に出して語ることすら惜しまれる)の発想で「期待外れだ」・「身分が低い」の語義が生まれた。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈(自分ではどうにもならない外的状況に関し)納得できないが受け入れるより他に仕方がない、という無力感を表わす。〉何とも残念なことだ。  (2)〈(期待に外れる他者自身の状態・行為に関し)失望を禁じ得ない。〉がっかりだ。  (3)〈(話題に乗せることすらはばかられるほどに)社会的地位が低い。〉身分が賤しい

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〈A〉おもふ【思ふ・想ふ】
《頭と心が宿し得る各種の思考・感情を広く表わす語。類義語の「心」は「内面の思いが外向性の行動として働く」ことに重点を置くのに対し、「思ひ・想ひ」は「人間の内面に於ける様々な心の働き」に重点がある。》
〔他ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈(頭脳の働きにより)論理的に物事を処理する。〉思考する。  (2)〈(感情の作用により)他のものよりも殊更に大事に思い、心引かれる。〉愛慕する。  (3)〈(自分にとって好ましくない事態について)心の中で重く受け止める。〉苦悩する。  (4)〈(過去の事柄を)記憶の中から呼び出す。〉懐かしむ。  (5)〈(未来に於いて)何事かが実現することを期待する。〉希望する。  (6)〈(事態が実現する前に)ある種の事態の発生予め思い描く。〉予想する。  (7)〈(心の中の思いを)表情に表わす。〉気持ちに出す。

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〈B〉およすく【およすく】
《「およすく/およすぐ/およずく」のいずれが正しいか清濁不明の語。老化を意味する「老ゆ」の他動詞形「老よす」に様態を示す「気」を付けた「およすげ」の形容動詞を、動詞の如く用いたもので、その語源的来歴ゆえに「およすけ」の連用形以外での使用例は皆無。》
〔自カ下二〕{け・け・く・くる・くれ・けよ}(1)〈(子供が)次第に大人になって行く。〉成長する。  (2)〈(若年者が)あたかも大人のように見える、または、振る舞う。〉大人びる。大人ぶる。  (3)〈(加齢により)老人特有の症状を示す。(実年齢以上に)老人風に思われる。〉老ける地味である。

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〈C〉かうてさぶらふ【斯うて候ふ】
《副詞「斯くて」+動詞「侍ふ」=「私はこのようにして控えております」が、訪問時の取り次ぎを求める挨拶の定型句となったもの。「さぶらふ」は中古末期には「さうらふ」へと変化したが、中世初期成立の『平家物語』では女性は古形の「さぶらふ」を用い、「さうらふ」は男性口語である。後代の武家の手紙には「さうらふ」が頻出するため「候文(そうろうぶん)」と俗称される。》
〔連語〕《かくて〔副〕+さぶらふ〔自ハ四〕》〈訪問時の挨拶の言葉。〉御免下さい

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〈A〉きこゆ【聞こゆ】
《古典的貴族社会では、意志性・主体性は「下賤の者の特性」であり、他者を介して事を為さしむるのが「尊い」ので、「自然に耳に入る」意の「聞こゆ」は、「意図的に尋ねずとも、自然にその耳に入る」=「(目下から目上に)申し上げる」の意を表わす謙譲語としても用いた。》
〔自ヤ下二〕{え・え・ゆ・ゆる・ゆれ・えよ}(1)〈(物音や人の声が)自然に耳に届く。〉聞こえる。  (2)〈(人・物に関し)その話題世間に広く伝わる。〉に聞こえる。  (3)〈(見聞きした情報から)特定の様子であろうと判断される。〉・・・と感じられる。  (4)〈(否定形の「聞こえぬ」、あるいは完了助動詞を伴う「聞こえたる」の形で)(他者の行動・発言が、論理慣習に照らして)理解可能である。〉納得できる。  (5)〈(ある特定の)臭いを漂わせる。〉・・・の臭いがする。 〔他ヤ下二〕{え・え・ゆ・ゆる・ゆれ・えよ}(1)〈「言ふ」の謙譲語。〉申し上げる。  (2)〈(人や役職のを表わす語+格助詞「と」+「聞こゆ」の形で)名称を表わす。〉・・・というである。  (3)〈(手紙などの)通信文を差し上げる。〉お便り申し上げる。  (4)〈「願ふ」の謙譲語。〉お願い申し上げる。 〔補動ヤ下二〕{え・え・ゆ・ゆる・ゆれ・えよ}〈(動詞の連用形に付けて)謙譲の意を表わす。〉・・・申し上げる

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〈B〉きこえぬ【聞こえぬ】
《物理的な「聴覚的に認識不能」の意ではなく、「理解不能」として相手を非難する語。「聞いてもわからぬ」と説明されることが多いが、「聞こえぬ」である以上「聞いたことがない」=「前例がない・・・からには、誰も正当と認めたことがない事例であろう」が正しい解釈。》
〔連接語〕《きこゆ〔自ヤ下二〕+ず〔助動特殊型〕打消》〈(中世以降)相手の発言や行動を非難する言い回し。〉納得できない。

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〈A〉おほす【仰す】
《「負ふ」の他動詞「負ほす」(現代語で言う「負わす」)に発し、「他者に何事かを役割として背負わせる」の原義から転じて「目上の者が目下の者に命じる言葉をかける」の意となった。単独で用いるのは中世以降で、中古までの用法では必ず「らる」・「給ふ」を伴う。》
〔他サ下二〕{せ・せ・す・する・すれ・せよ}(1)〈(鎌倉時代以前の用法)「言ふ」の尊敬語。(直後に必ず尊敬の助動詞「らる」・補助動詞「給ふ」を伴った「おほせらる」・「おほせたまふ」の形でのみ用いる)〉おっしゃる。  (2)〈(鎌倉時代以降の用法)「言ふ」の尊敬語。(尊敬の助動詞を伴わずに単独で用いる)〉おっしゃる。  (3)〈(目上の者が目下の者に)何事かを為すように命令する。〉命じる

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〈B〉さるもの【然る者】【然る物】
《「然る物」は「そのような物」として直前に述べた物事を具体的に指すが、「然る者」となると、話者の主観や世間的常識に照らして「そういう人物」としているだけで、具体的指示内容が文中に存在せず、「大人物」の意になることさえあるなど、意外な用法が多い厄介な語。》
〔連語〕《さる〔連体〕+もの〔名〕》【然る者】(1)〈(直前に具体的な指示内容がある/なしにかかわらず)ある人物が(読み手・聞き手にもわかるような)何らかの特性を有していることを表わす。〉ああいう人。  (2)〈(話者の主観的な判断基準に照らして)それなり以上評価される者。〉なかなかの人物。  【然る物】(3)〈(「・・・をばさるものにて」の形で)直前に述べた事柄に加えて、更に別の何かが加わることを表わす。〉・・・は当然として。  (4)〈(「・・・をばさるものにて」の形で)直前に述べた事情に納得しつつ、その上で更に別の事情があることを表わす。〉・・・なのはもっともだが、その一方で。  (5)〈直前に述べた物事を具体的に指す。〉そのような物事。

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〈A〉あいなし【あいなし】
《「文無し」=論理的正当性がない/「愛・合ひ無し」=(主観的に)興味関心を引かれない、の二つの語源説があり、語義もまた「不合理」と「不愉快」の二系統に大別できる。》
〔形ク〕{から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}(1)〈(主観的に)興味関心を引かれない。〉気に入らない。  (2)〈(に照らして)間違っている。〉不当だ。  (3)〈(連用形「あいなく」やウ音便「あいなう」の形で、副詞的に)程度がはなはだしい。〉無闇に

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〈B〉ひま【隙・暇】
《物の割れ目の意の「ひ」(「ひび割れ」の「ひ」)に「間」を付けた「物と物の間に出来た物理空間」が原義。これが時間空白に転じ、活動と活動の「合間」、有意な活動をせずにいる「余暇」、余剰時間の中から生まれる「余裕」を初めとする様々な語義が生まれた。》
〔名〕(1)〈物と物の間の空間。〉隙間。  (2)〈(一連の仕事・行動の間に)一時的に活動が停止する時間。〉合間。  (3)〈(仕事や、意味のある行為をせずに)休んでいる時間。〉余暇。  (4)〈(時間が十分にあることからくる)精神的に余裕のある感覚。〉ゆとり。  (5)〈(他者との心理的距離感や、緊張感の欠如など)人の心に生じる隙間。〉不和油断。  (6)〈(事を為す上で)ちょうどよい時。〉好機

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〈A〉いかで【如何で】
《形容動詞「如何なり」の連用形「いかに」に手段方法の格助詞「して」が付いた「いかにして」が「いかにて」に転じたものが音便化した「いかんで」から「ん」が消失したものが「いかで」。脈絡に応じて「疑問」・「反語」・「願望・意志」へと意味が分かれる。》
〔副〕(1)〈(疑問)(様態に関し)疑う意を表わす。〉どのようにして・・・か。  (2)〈(反語)(様態に関し)疑問の形を取りつつ、実質的に否定の意を表わす。〉どうして・・・なものか。  (3)〈(願望・意志)(「じ」・「てしがな」・「にしがな」・「ばや」・「まほし」などの語句を伴い)(いかなる手段を用いてでも)そうしたいと強く望む意を表わす。〉是非とも

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〈B〉おもひやる【思ひ遣る】
《「遣る」(こちら→遠方)の方向性を内包する語で、現代語にも残る「(相手を)気遣う」の語義もあるが、古語では、「(自身の)気晴らしをする」・「(遠く離れた人・物に)思いを馳せる」・「(眼前にない状況を)想像する」の語義の方が重要。》
〔他ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}(1)〈(心の中に溜まった)思い憂いを、何らかの行動によって解消する。〉気を晴らす。  (2)〈(眼前にいない人・物について)心の中であれこれ思う。〉思いを馳せる。  (3)〈(よくわからない状況について)自分の知り得る限りの情報から、何らかの判断組み立てる。〉推量する。  (4)〈(相手のためになるようにと)あれこれと気を配る。〉気遣う

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〈B〉うんず【倦ず・鬱ず】
《「憂し」と同根語で、「同じ状況が延々と続くことに対する嫌気」を表わす「倦む」の連用形に「」が付いた「倦み」の転か、とされる。「ん」が消失したり、代りに「む」が付いたりした「うず」・「うむず」の表記も見られる。現代語「うんざり」に通じる語。》
〔自サ変〕{ぜ・じ・ず・ずる・ずれ・ぜよ}(1)〈(期待通りでないために)気持ちが挫ける。〉気落ちする。  (2)〈(同じ事の繰り返しに)対応を放棄したい気分になる。〉飽き飽きする。

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〈C〉さるに【然るに】
《漢字表記「然るに」の現代語読み「しかるに」(逆接の陳述)がそのまま古語としての語義となる。》
〔接続〕〈直前の内容に対する逆接の陳述を導く。〉それなのに

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〈A〉どち【どち】
《「仲間」の意の名詞にも、「・・・な者どうし」の接尾語にもなる。現代風に漢字表記すれば「同士・同志」だが、「どし」の読みは後発で、元来は「どち」。》
〔名〕〈親しい間柄にある者達。〉仲間。 〔接尾〕〈(名詞に付けて)同類の意を表わす。〉・・・同士

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〈B〉きんだち【公達・君達】
《人への敬称としての「君」に、敬意を込めた複数語尾の「達」を付けた「きみたち」の音便形で「きむだち」とも書く。元来は複数形だが、単数で用いられる場合もある。平家一門の子息=「公達」/源氏一門の子息=「御曹司」という使い分けも覚えておきたい。》
〔名〕(1)〈(単複両用で)上流貴族男子(稀に女子)を指す。特に、平氏の男子。(源氏の「御曹司」に対する呼称)〉上流階層の御子息(稀に)。  (2)〈(天皇以外の)皇族高貴な方々。〉皇孫。  (3)〈(代名詞的に用いて)(単複両用で)眼前の相手を敬って呼ぶ語。〉あなたがた。貴方様。

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〈A〉ふみ【文・書】
《漢語「文」の読み「ふん」が変化した語。元来は「文書」全般を指した。やがて、漢字中心の文書ということから「文・詩」、更には「中国を手本とした学問=漢学」(この語義では「大和魂」の対義語)の意が生じた。「手紙」の語義は現代でも文語の中に残っている。》
〔名〕(1)〈紙面上に文字の書かれたもの。〉文書。  (2)〈紙面を通じての他者への通信。〉手紙。  (3)〈(日本独自の和歌仮名文学と対比して)中国伝来の文、及び、文。〉漢詩文。  (4)〈(実務的な能力「やまとだましひ」と対比して)(主として、中国に範を取った)文物とその体系的学習。〉学問学。

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〈A〉まねぶ【学ぶ・真似ぶ】
見本(「真」)を定めて自らの様態を近似させる(「似」)意の「まに」の転じた「真似」の動詞化で、原義は「(他の誰かや書いてある何かと)同じことを口に出して言う/他者に語り伝える」。学習の基本は物真似、ということで「習う」の意に転じ、現代の「学ぶ」へとつながった。》
〔他バ四〕{ば・び・ぶ・ぶ・べ・べ}(1)〈(他者が言ったことや、に書いてある内容などを)そっくりそのまま同じように口に出して言う。〉口真似する。  (2)〈(自分が見聞した事柄を)覚えておいて、人に口述で伝える。〉見た(聞いた)ままを人に語る。  (3)〈(学問技芸などを)然るべきの下で体系的に教わる。〉習う

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〈B〉あげつらふ【論ふ】
《「言挙げ(言葉に出して言うこと)」の「あげ」と「釣り合ふ」の略形「つらふ」が合体した語かとされ、互いの言葉を出し合い、意見が一致するまで話し合うことから「議論する」の意となる。現代日本語の如く「欠陥短所ばかり取り上げて攻撃する」の語感は古語にはない。》
〔他ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}〈事の是非を巡って他人と話し合う。〉論争する。

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〈A〉す【為】
《現代語の「する」/英語の"do"に相当し、それ自体には殆ど意味がなく、「・・・な心地す」(・・・な気分がする)のように、直前語句(前例では"心地")の意味を借りねば記述が成立せぬ語。逆に言えば、直前の名詞目的語)に動詞性を添える補助動詞的な語が「為」である。》
〔自サ変〕{せ・し・す・する・すれ・せよ}(1)〈(自らの意志によらない)何らかの動作・状態が起こる。また、その動作・状態が自然的に認識感得される。〉・・・する。  (2)〈他の自動詞の代用として用いる。〉・・・する。  (3)〈(「・・・むとす」の形で)(意志的、または自然発生的に)何らかの動作を起こそうとする。または、何らかの状態が起ころうとする。〉・・・しようとする。・・・しそうになる。 〔他サ変〕{せ・し・す・する・すれ・せよ}(1)〈(意志的に)何らかの動作・行動を取る。〉・・・する。  (2)〈他の他動詞の代用として用いる。〉・・・する。  (3)〈(形容詞・形容動詞の連用形、名詞+格助詞「」・「」の下に付いて)そのようなものと判断・形容・処遇する。〉・・・とする。 〔補動サ変〕{せ・し・す・する・すれ・せよ}〈(動詞連用形+係助詞・副助詞の下に付いて)上の動詞の意味を強調したり、別の意味を添える。〉・・・する。

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〈A〉いとど【いとど】
《程度の甚だしさを強調する副詞「いと」を畳語化した「いといと」の転。元々甚だしかった程度が更にその度合いを増すのが原義。平安時代には、和文には「いとど」、漢文訓読には「ますます」が好んで用いられた。形容詞は「いとどし」。》
〔副〕(1)〈程度がますます甚だしくなるさま。〉いよいよ。  (2)〈(「いとど+形容詞・形容動詞」の形で)最初から存在していた状況が、ある事態が加わることで更にその度を増して行くさま。〉そうでもなくても・・・だというのに。  (3)〈箇条書き的に陳述を加えて駄目押しする語。〉その上

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〈C〉まじらふ【交じらふ】
《「交じり」+「合ふ」の略とも、「交じる」の連用形+反復を意味する接尾語「ふ」に由来するとも言われる語で、物理的に「混じり合う」の意を表わす他、多数・大人数の存在する場面に自ら分け入る=「仲間入りする」の語義にもなる。》
〔自ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈他の物事の中へと入り込み区別が困難な状態になる。〉混じり合う。  (2)〈(大勢いる人々の中に)自らも分け入る。(特に、宮中への出仕を意味する例が多い)〉仲間入りする。

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〈A〉さかし【賢し】
《「ゆ」や「る」と同根語。「素晴らしく繁栄している」を原義とし、繁栄の原因として「が良い」・「気が利いている」・「酔っ払っていない」の語義が生じた。同音異義の連語「然かし」(そう、その通りだ)との混同に要注意。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈頭脳の働きが優れている。〉賢明だ。  (2)〈(意識判断力が)混乱をきたすことなく、正常に機能している。〉気は確かだ。  (3)〈(行為・歌の出来などが)人を感心させる見事さだ。〉気が利いている。  (4)〈(いかにも賢そうな態度に)不快な感じがする。〉小賢しい。  (5)〈(素晴らしいことに)繁栄している。〉めでたく栄えている。

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〈A〉をのこ【男子・男】
《「をのこ」は「めのこ」と対になる語。「め」が「」と同時に動物の「・♀」をも想定させるように、「を」にも「」のみならず人間以下の生き物の「雄・牡・♂」の響きがある。「をのこ」の語義全般に、「をとこ」よりも一段低い存在としての含みがあるのはそのためである。》
〔名〕(1)〈(結婚適齢期以前/身分が低い、などの条件から、女性から見て結婚相手とはみなされない)若い男子。〉の子。  (2)〈(性別に言及し)(性に対する)一般的な意味での性。〉。  (3)〈(人・人から見た)下働きの男性。〉下男。  (4)〈(宮中の清涼殿の殿上の間に伺候する)雑用係の男性。〉蔵人

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〈C〉おひさきみゆ【生ひ先見ゆ】
《音だけ聞くと「老い先見ゆ」(=老後の惨めな様子が目に浮かぶ)という夢も希望もない表現みたいだが、実際には「若人将来」が「目に浮かぶ」の意で、「素晴らしく成長した将来の姿が、今から目に浮かぶ」という希望と期待の表現である。》
〔連語〕《おひさき〔名〕+みゆ〔自ヤ下二〕》〈(若い人に関して)将来成長した姿に期待希望が持てるさま。〉将来性がある。

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〈A〉かたち【形・容・貌】
《「物の外形」が原義だが、「人の容貌顔かたち」としての使用例が多く、(身なりを含む)全身的印象を表わす「姿」と対照的に用いる。「形有り」(=美形だ)、「形人」(=美女・美男)など、「かたち」を含む連語は「顔立ち」に関するものと覚えておくとよい。》
〔名〕(1)〈(物事の物理的な)形象。〉姿形。  (2)〈(人の)の造り。〉容貌。  (3)〈かたちの美しさ。(「形人」の略、主に女性について)顔立ち美しい人。〉美しい顔立ち(の人物)。  (4)〈(「形有様」の略)(無形の)物事の状態。〉有様

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〈A〉しのぶ【忍ぶ】【慕ぶ・偲ぶ・賞ぶ】
《「忍ぶ」と「慕ぶ・偲ぶ・賞ぶ」は語源的には別語。「堪え忍ぶ」及び「秘密裏に行なう」の語義には「ぶ」の漢字を宛て、「慕う」及び「賞美する」の「しのぶ」(中古以降の語で、上代には「しのふ」と清音)の宛字は「ぶ・ぶ・ぶ」である。》
〔他バ上二〕{び・び・ぶ・ぶる・ぶれ・びよ}〔他バ四〕{ば・び・ぶ・ぶ・べ・べ}【忍ぶ】(1)〈感情を抑制して表情行動に出さないようにする。〉堪え忍ぶ。  (2)〈人目に付かぬよう隠したり、密かに行動する。〉秘密裏に事を運ぶ。隠蔽する。  【慕ぶ・偲ぶ・賞ぶ】(3)〈(主に、近辺にいない人のことを)心の中恋しく思う。〉思慕する。  (4)〈(目で見て素晴らしいと感じる。〉賞美する。

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〈A〉かこつ【託つ】
《名詞形「託言」の動詞化したものとも、動詞の「託つ」が逆に「かこと・かごと」へと名詞化したのだとも言われる。事態を他者のせいにしたり、相手に関係付けて自身の行動を正当化したり依存したりするのが原義。》
〔他タ四〕{た・ち・つ・つ・て・て}(1)〈(事態を)他者に原因があるとする。〉・・・にかこつける。  (2)〈(相手が悪いのだと言うように)不満な態度を示す。〉愚痴る。  (3)〈(関係があるとみなして)他者に依拠する。〉つてとして頼る。

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〈A〉おとなふ【音なふ・訪ふ】
《「音」に由来し、「訪る」と同じく「(交際のある者との間での)訪問音信」及び「(自己存在主張するための)出し」の意を表わす。》
〔自ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈(馴染みの相手との交際のために)自ら出向いて会いに行く。〉訪問する。  (2)〈(交際のある相手に)手紙を通じて近況尋ねる。〉お便りを出す。  (3)〈(自分の存在を相手に知らせるために)を立てる。(玄関先で)自分が訪問したことを伝え、に通してもらう。〉物音を立てる。取り次ぎを求める。

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〈A〉ざえ【才】
《字面からは「才能」全般を想起させる語だが、平安時代には朝廷での任務に欠かせぬ「漢学」を第一義とし、次いで「芸能の嗜み」をも意味した。これら学習修練により身に付くアカデミックな才能と対比しての「臨機応変実務的処理能力」は「大和魂」と呼ばれた。》
〔名〕(1)〈(特に、詩・学についての)学問上の知識。〉漢学の才。  (2)〈(音楽・書画・和歌などの)芸能上の才能技能。〉才芸。  (3)〈(「才の男」の略)内侍所神楽などでを謳う男性。〉男の謳い手

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〈C〉いやまさる【弥増さる】
《「弥」は、「ますます一層」/「極めて」/「最高に」の意を表わす接頭語だが、ここでは最初の意味。「増さる」と結び付いて「漸増傾向にある」の意味となる。この加速度的な「弥」の語感は、「いよ」に転じた形で副詞「」にも含まれる。》
〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}段階的に、数量が増して行く。また、度合いがさらに加わって行く。〉さらに増すいよいよ募る。

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〈A〉めづ【愛づ】
《自然の美しい景観美女など、見た目に美しいものを「賞美する」が原義。それが持続的・常習的な行動になると「愛好する・可愛がる」になる。これら二つの語義の中間に位置する評価系のものとして「褒め讃える」の語義もある。》
〔自ダ下二〕{で・で・づ・づる・づれ・でよ}〈(自然の美観美しい女性など)見た目に美しいものに心が引き付けられる。〉賞美する。 〔他ダ下二〕{で・で・づ・づる・づれ・でよ}(1)〈(対象について)素晴らしいという思いを言葉態度にはっきりと表わす。〉賞賛する。  (2)〈(人や物を)魅力的なもの、大事なものとして扱う。〉愛する

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〈A〉さが【性・相・祥】
《自分の力ではどうにもならぬ「自然のままの性質運命」を指す語。良くない「宿命」に言及する例が多いのは英語の"fate"と同じ。個人的な「生来の性分」、社会的な「世の習い」の意もある。近世以降の「欠点」の意は、「さがなし」(性格が悪い)の逆成+「さが」と「とが(咎)」の混同によるものであろう。》
〔名〕(1)〈(多く、悪いものに用いて)生まれる前から決まっている巡り合わせ。〉宿命不運。  (2)〈(多く、悪いものに用いて)(生得的で、自分ではどうにもならない)性質。〉生まれつき性分。  (3)〈(統計的に見て)世間によく見られる現象。〉世の習い

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〈C〉いとどし【いとどし】
《程度の甚だしさを意味する「いと」を畳語化した副詞「いとど」が形容詞化したもの。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈程度がますます甚だしくなるさまを表わす。〉いよいよ・・・だ。  (2)〈(「いとどしき+名詞」の形で)最初から存在していた状況が、ある事態が加わることで更にその度を増して行くさまを表わす。〉そうでもなくても・・・な~だというのに。

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〈C〉ねびまさる【ねび勝る】
《「ねぶ」は「成長する、大人びる」の意。「勝る」を「他との相対比較に於いて程度が」と見れば「年齢以上に大人びて見える」となり、「次第に程度が増してくる」と捉えると「成長するに従ってだんだんと素晴らしくなる」の意となる。》
〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}(1)〈(年齢に似合わず)大人の雰囲気がある。〉大人びている。  (2)〈(成長するにつれて)だんだん見栄えがする様子になる。(女の子成長過程について言う場合が多い)〉次第に立派に成長して行く。

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〈A〉けしき【気色】
《漢語「気色」から生じたもので、これを「きしょく・きそく」と読めばその適用対象は専ら「」となるが、「けしき」は「自然界」双方を対象とする点に相違がある;とはいえ、両語は根源的には同種であって、視覚的に認識される各種の気配を広範に表わす。》
〔名〕(1)〈(内面の感情が)表面に出ること。また、表情態度に表われた内心。〉気色ばむこと。面持ち。  (2)〈(表情態度から察せられる)人が密かに考えている事柄。〉内意。  (3)〈人に対して抱く好意的な感情。〉機嫌。  (4)〈(表情に出る、出ないにかかわらず)生理学的・心理的な感触。〉気分。  (5)〈(視覚的に捉えた)人・物事のありさま。(景物の)心引かれる雰囲気。〉様子情趣。  (6)〈(物・人・表情・態度などに見られる)変化を予感させるちょっとした動き。〉兆候。  (7)〈(副詞的に用いて)全体の中のごく一部であること、また、見逃しやすいほど目立たぬことを表わす。〉ほんの少しだけ。

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〈C〉なまじひ【生強ひ・憖】
中途半端の「生」に、自身の気持ちや状況・道理などに逆らって無理に事を進める「強ひ」を付けた語。連用形「なまじひに」で副詞的に用いる用法もある。その略形「なまじひ」は近世以降生じ、これが現代語「なまじ」・「なまじっか」につながった。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}(1)〈(自分自身)本心では嫌なことを、敢えて無理をしてやろうとするさま。〉本心に逆らって。  (2)〈(自分自身)本当はやりたくないことを、仕方なしにするさま。〉しぶしぶ。  (3)〈必然性もなく、他者の同意も得られぬ状況下で、逆効果になりそうな行動へと強引に突っ込んで行くさま。〉よせばいいのに。  (4)〈徹底を欠くさま。〉中途半端だ。

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〈C〉ことづく【言付く・託く】
《現代の「言付け」は「伝言」の意だが、上代には「言/事」は言語学的に未分化、その後も発言行動が密接に連動するのが古典時代の感覚なので、「事」系に属する「物品の預託」・「行動の委託」、更には「託つ」と同様の「事態の原因を他者に帰する」意をも表わす。》
〔自カ下二〕{け・け・く・くる・くれ・けよ}〈(事態を)他者に原因があるとする。〉・・・にかこつける。 〔他カ下二〕{け・け・く・くる・くれ・けよ}〈(第三者に対して)自分に代わって発言・行動・保管するよう頼む。〉伝言する。委託する。預託する。

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〈A〉まゐる【参る】
《上代の「行く」・「来」の謙譲語「参る」の連用形「まゐ」に「入る」が付いた「参入る」が転じた語。原義は「貴人の許・貴所に行く」の謙譲語。他動詞としては「差し上げる」の謙譲語/「・・・(名詞)+参る」形で「・・・してさしあげる」/「飲食着用行為全般」の尊敬語となる。》
〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}(1)〈(貴人の近くや貴所へ)「行く」の謙譲語。〉参上する。  (2)〈(宮中貴人の下で)仕事をさせていただく。〉お仕えする。  (3)〈(皇后中宮女御などの立場で)天皇として宮中入らせていただく。〉入内する。  (4)〈(寺社・陵墓など)神聖な場所に出向く。〉参詣する。  (5)〈「行く」・「」の丁重語。〉参ります。 〔他ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}(1)〈(貴人に対して)「与ふ」・「遣る」の謙譲語。〉差し上げる。  (2)〈(行為の対象に敬意を表して)(「名詞+参る」の形で)「」・「行ふ」の謙譲語。〉・・・して差し上げる。  (3)〈(行為主に敬意を表して)「」・「行ふ」その他の動詞の尊敬語。〉・・・なさる。  (4)〈「食ふ」・「飲む」・「着る」その他の動詞の尊敬語。〉お召しになる。

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〈C〉さかしだつ【賢し立つ】
知的卓越を意味する「賢し」が、好意的な「賢い」ではなく、「いかにも偉そうに振る舞っている」と否定的に受け取られた場合の表現。》
〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}〈(他者の反感を買うような形で)自分の知識ひけらかす。〉利口ぶる。

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〈A〉あやなし【文無し】
《自然現象の中に見られる一定の様式秩序や物事の文様を示す「あや」+「なし」で、パターン認識不能な不可解さ、が原義。同根語「あいなし」が主観嫌悪感に重きを置くのに対し、「あやなし」は非論理性に対する非難の色彩が濃い。》
〔形ク〕{から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}(1)〈(対象に規則性や秩序がないため)論理的に納得できない。〉わけがわからない。  (2)〈(物事の存在や行動に関して)正当な理由・根拠・意味・目的が見出せない。〉無意味だ。

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〈A〉ためらふ【躊躇ふ】
《人為的作用で曲げ・伸ばしする意の「矯む」に反復継続の意の「ふ」を付けて、他動詞としては「高ぶる感情抑制する」の意を表わし、自動詞としては、現代語同様の「行動の前段階で立ち止まり迷う」の他に「病状落ち着かせる静養する」の語義をも持つ。》
〔自ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈病気の勢いを落ち着かせる(ことを目的に活動を控えて休む)。〉病状落ち着かせる養生する。  (2)〈行動に移る前の段階で、決断できずに立ち止まり、迷う。〉躊躇する。 〔他ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}〈高まった感情抑制する。〉気を落ち着かせる

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〈A〉とぶらふ【訪ふ】【弔ふ】
《「問ふ」と同源語で、を相手から得ようとして「質問する」・「訪問する」・「見舞う消息を尋ねる」の語義では(「ふ・ふ」の方が主体的探求性がやや強いが)ほぼ同義語。「お悔やみ」の語義は、中世以前は、死者の霊より死者の遺族へのお見舞いの感が強い。》
〔他ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}【訪ふ】(1)〈答えを知ろうとして相手に聞く。〉質問する。  (2)〈(何か特定の目的をもって)人のいる場所へと向かう。〉訪問する。  (3)〈答えを知ろうとして自ら調べ回る。〉調査する。  (4)〈(病気の人やしばらく会っていなかった相手を)気遣って様子を知ろうとする。(直接の訪問以外の、手紙・贈答品による消息の確認をも含む)〉見舞う消息を尋ねる。  【弔ふ】(5)〈(中世以前)(人のに際して)遺族見舞ったり死者哀悼の意を表したりする。(中世以後)死者の魂を慰めるための宗教的儀式を執り行なう。〉弔問する。哀悼する。追善供養する。

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〈C〉つとに【夙に】
《「朝早くに」または「早い時期から」の意で、「」(早朝・事のあった翌朝)や「勤む」(せっせと仕事する)と同根語。》
〔副〕(1)〈一日が始まって間もない時間帯に。〉早朝に。  (2)〈一連の時間の流れの中で、早い時期に。〉早期に。

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〈A〉なる【慣る・馴る】【萎る・褻る】
《「平す・均す・馴らす」や「習ふ」と同根語で、反復接触により凸凹状態を取り違和感なく(時に、緊張感なく)すんなり入り込む状態となる意。「習熟する」・「慣れ親しむ/馴れ馴れしくなる」は「ならふ」の類義語。「る・る」だと「経年変化」(よれよれ・使い古し)の意になる。》
〔自ラ下二〕{れ・れ・る・るる・るれ・れよ}【慣る・馴る】(1)〈(物事に関し)経験を重ねることで、違和感が消失して行く。また、完成度が高まったり、余裕ができたりする。〉慣れる。熟成する。  (2)〈(人・物事に対し)幾度も接するうちに、敵対感情や疎遠な感じが消えて行く。また、親近感が増しすぎて、緊張感や遠慮がなくなる。〉慣れ親しむ。馴れ馴れしくなる。  【萎る・褻る】(3)〈(着物や道具について)長く使ううちに、使用者にぴったり適合するようになる。また、経年変化摩滅劣化する。〉馴染む使い古す

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〈A〉としごろ【年頃・年比】
《おしなべて古語の時間感覚は現代に比較して厳密性を欠くので、「年頃・年比」と言えば「ここ数年来」の意を表わすのが基本だが、「長年に亘り」の意の場合もあるから油断ならない。「おおよその年齢」の意もあるが、現代語「お年頃」(恋愛・結婚適齢期)の意はない。》
〔名〕(1)〈最近数年間。また、長い期間。〉ここ数年長年。  (2)〈(人の)だいたいの年齢。〉年のころ。

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  69  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉をとめ【少女・乙女】
若さを取り戻す意の上代語「復つ・変若つ」が「をと」になったものを、女性を意味する「女」に付けて、「若い未婚女性」の意を表わした語。星座「乙女座」が英語で"Virgo(処女宮)"であるように「性交渉未体験の女性」の意や、「五節の舞姫」という特殊語義もある。》
〔名〕(1)〈若くて未婚の、または、性交渉未体験の女性。〉少女処女。  (2)〈(文物の中で)五節の舞姫。〉五節の舞姫。

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〈B〉ざる【戯る】
《「あざる」の略形で、普通と違う目立ち方に言及する点は同じだが、それを気の利いた振る舞いとして好意的に捉えていて、その語感は現代語「駄洒落」・「オシャレ」に引き継がれている。》
〔自ラ下二〕{れ・れ・る・るる・るれ・れよ}(1)〈(真剣でなく)軽い気持ちで楽しげに事を為す。〉ふざける。(2)〈男女間の恋愛事情によく通じている。また、好色そうに見える。〉世慣れている。なまめかしい。  (3)〈(見た目が)美的感覚・芸術的嗜好に訴える魅力を持っている。〉洒落ている。

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〈A〉ゐる【居る】
《「立居振舞」の表現に見る通り、「立つ」の対義語が「居る」。「座っている」・「動かず一箇所に留まる」・「ある場所に一時的/恒常的に存在する」・「ある地位に就く」・「ある場所に自然物が生じる」など、語義は多様。「が/をゐる」(激情の鎮静)の意にも要注意。》
〔自ワ上一〕{ゐ・ゐ・ゐる・ゐる・ゐれ・ゐよ}(1)〈(人が)膝や腰を曲げた姿勢で一箇所に留まる。〉座る。  (2)〈(鳥・雲・波などの)自然界の存在が、動かず一箇所に留まる。また、動きを止める。〉じっとしている。  (3)〈(特定の場所に)一時的または恒常的に存在する。〉る。む。  (4)〈特定の地位に就く。(天皇皇后斎宮などの位についていう)〉・・・である。  (5)〈(氷柱・水草など)自然界の存在が、特定の場所に生じる。〉発生する。  (6)〈(「がゐる」の形で)高ぶった感情がおさまる。〉立腹おさまる。 〔他ワ上一〕{ゐ・ゐ・ゐる・ゐる・ゐれ・ゐよ}〈(「をゐる」の形で)何らかの行動によって、高ぶった感情をおさめる。〉鬱憤晴らす。 〔補動ワ上一〕{ゐ・ゐ・ゐる・ゐる・ゐれ・ゐよ}〈(動詞の連用形に付けて)動作が継続している意を表わす。〉・・・し続ける。

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〈B〉ほどなし【程無し】
時間的程度に言及して「あまりもない」の意となる場合が特に多い語だが、空間的程度の意に用いると「距離」・「手狭」となる。社会学的程度に言及して「身分が低い」とする語義もあるし、「年端も行かない(若年)」の意となる場合もある。》
〔形ク〕{から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}(1)〈(時間的に)あまり長くは経過していない。〉間もなくだ。  (2)〈(空間的に)あまり隔たっていない。〉近所だ。  (3)〈(寸法的に)広くなく、余裕がない。〉狭苦しい。  (4)〈(社会的に)取るに足らない人物である。〉身分が卑しい。  (5)〈(年齢的に)十分に大人になっていない。〉年端も行かない。

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〈C〉み【身】
《古形は「」(例:「身胴」)と言われる名詞。語義の大部分は現代語と同じ(「肉体」・「生命」・「身分」・「身内」・「中身」・「刀身」)で、古文で重要なのは「(自身に言及して)我が身」の語義と、男性が自身のことを指す代名詞「この私」。》
〔名〕(1)〈(物理的な)肉体。〉身体。  (2)〈(生物学的な)生命。〉。  (3)〈(社会的な)立場。〉身分。  (4)〈(話者が)自分自身に言及する語。〉この。  (5)〈(他人と対比して)血縁関係のある人。(相手方や敵と対比して)自分の側の人。〉身内味方。  (6)〈(外面・形式などと対比して)中に含まれる実質的なもの。〉中身。  (7)〈(刀の)に収まっている部分。〉刀身。 〔代名〕〈(男性が)自分自身を指して言う語。〉

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〈B〉たぐふ【類ふ・比ふ・副ふ】
《「異なる複数の物事の質・水準が釣り合い、一緒に存在するのが似付かわしい」が原義。本来異質のものどうしの近似性を表わす語で、「違ふ」との同源説もある。物理的な並置を表わすだけ/対等似合いの存在としての類似性を表わす、の二系統の語義を持つ。》
〔自ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈(物理的に)同じ場所存在する。〉一緒にいる。  (2)〈(価値判断を含んで)対等似合いの存在である。〉似合う。 〔他ハ下二〕{へ・へ・ふ・ふる・ふれ・へよ}(1)〈(物理的に)同じ場所存在させる。〉並ばせる。  (2)〈(他の物事に)近い存在として引き合いに出す。〉なぞらえる。  (3)〈(他の物事に)類似の様態を取る。〉似せる。

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〈A〉おとなし【大人し】
《名詞「大人」の持つ「一人前」・「中心的」・「老練」の意を形容詞化したもの。「おとなおとなし」の畳語形もある。現代語の「おとなしい=事を荒立てない」は、中世以降生じた「温和」の語義が発展したもの。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈(成人が)成熟した大人の特性を具備している。(子供が)年齢よりも妙に大人びている。〉大人らしい。ませている。  (2)〈(年齢・経験から)集団内で中心的な立場にある。〉中心人物である。  (3)〈(年かさの者に特有の)年齢・経験に裏打ちされた気配りが行き届いている。〉思慮深い。  (4)〈(性格・行動が)他人に素直に受け入れられやすい。〉温和だ。

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〈A〉えん【艶】
《漢語に由来し、上代には(男女双方の)「華麗で艶のある」、中古漢詩文では外観上の魅惑的な(妖艶)の意で用いたが、漢学の素養のある平安女流文学の筆者達が各人各様の「魅惑的」の感覚で濫用し出して以降、定義困難な多様性を持つ語となった。》
〔名〕〈(鎌倉初期に藤原俊成が唱えた)和歌の余情美を表わす歌論用語。〉艶。 〔名・形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}(1)〈(外観上の)人目を引くような際立つ美。〉華麗なる美しさ。  (2)〈(人の容姿・態度からそれとなく発散される)肉感的な魅力。〉官能的魅力。  (3)〈(人が)風情あるものや恋愛の情緒を好む態度。〉風流心。好色。  (4)〈(人の態度から感じられる)何かしらわけがありそうな感じ。〉いわくありげ。  (5)〈(景色に対する個人的印象としての)何となく心引かれる。〉情趣。  (6)〈(歌論語として)華麗にして奥深余情美。〉妖艶だ。

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〈A〉みゆ【見ゆ】
《主体的な「見る」に、自発・可能・受身の上代の助動詞「ゆ」を付けた語なので、自然発露的・受動的な語感がある(「結婚する」の語義が「女性限定」で、男の場合「見る」を使う点も象徴的だ)が、意図的に「出現する」/「(他者の目に)・・・であるように見せる」は例外。》
〔自ヤ下二〕{え・え・ゆ・ゆる・ゆれ・えよ}(1)〈(こちらの意思とは無関係に、何らかの光景が)視界に飛び込んでくる。〉見える。  (2)〈(形容詞・形容動詞の連用形に付いて、または「・・・見ゆ」の形で)そのようなものとして目に映る意を表わす。〉・・・に感じられる。  (3)〈(常識的なものとして)世の中に存在し、容易に確認できる。(多く「に見え」などの否定形で用いる)〉世にある。  (4)〈(人・物が)その姿を現わす。〉出現する。  (5)〈「」の尊敬語。〉お越しになる。  (6)〈(他者の目を意識して)作為的に振る舞って、相手に何らかの印象を与えようとする。〉・・・に見せかける。  (7)〈(人と)顔を合わせる。〉対面する。  (8)〈(性が、性と)夫婦として結ばれる。〉となる。

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〈C〉おのれと【己と】
自分自身を意味する「己」に、「資格」を示す格助詞「と」を付けた「自分自身発して」が原義で、「おのづから」と同じく「自然発生的に」の意となる。こうした「と」の類例としては「と」(=主として)などがある。》
〔副〕〈(意志意識の作用を伴わずに)事態が自然に発生するさまを表わす。〉自然発露的に。

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〈C〉ことざま【異様】
《現代語「異様」(常とは異なる様子)の他に、その脈絡で問題になっている人や事柄とは「別の誰か・何か」をも意味する。同音異義語「事様」(事態の様相)との区別に要注意の語で、混同を嫌ってのことであろう、「ことざま」ではなく「ことやう」と読む場合も多い。》
〔名〕(1)〈普通とは異なる状態。〉異様さ。  (2)〈(その場で問題になっている人・物とは)別の誰か・何かを指す語。〉人。の話。

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〈C〉ついゐる【突い居る】
《「突き居る」の音便形で、文字通り「を突いて座る」の意。「つい」の部分を"軽み"を添える接頭語的に捉えて「ちょこんと座る」と訳すとよい場合もある。》
〔自ワ上一〕{ゐ・ゐ・ゐる・ゐる・ゐれ・ゐよ}(1)〈をついて座る。〉ひざまづく。  (2)〈軽く寛いだ様子で座る。また、何となくその場に居続ける。〉ちょこんと座る。

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〈B〉こまやか【細やか・濃やか】
《「細かなり」に「やか」を付加した語が「細やかなり」。両語には語義が重複する部分も多いが、「細かなり」が対象の物理的形状を客観的に観察して述べる感覚の語であるのに対し、「細やかなり」はある種の価値判断をそこに加わることで、語義に奥行きを与えている。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}(1)〈(物理的に)細かな構成要素で出来ている。〉微細だ。  (2)〈(人工物の形状や、文芸的技巧が)細部まで整って作られている。〉精巧だ。  (3)〈(注意・観察が)細部まで一切の見落としがない。〉詳細だ。  (4)〈(心情的に)配慮が行き届いている。〉心遣いが細やかだ。  (5)〈(人と人とが)極めて近しい関係にある。〉懇ろだ。  (6)〈(人の表情が)親しさ・楽しさに溢れている。〉にこやかだ。  (7)〈(人の皮膚や毛髪について)がさがさした感じがなく、滑らかに整っている。〉きめ細かだ。  (8)〈(衣服などの色合いが)むらがなくきめ細やかで深く澄んでいる。〉濃密だ。

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〈B〉まだき【夙・未だき】
《「未だその時期にもなっていないというのに、早くも」の意を表わす副詞で、多く格助詞「に」・「も」を伴った「まだきに」あるいは「まだきも」の形で用いる。意味上も語形的にも、形容詞「未だし」から生じたものかとされる。》
〔副〕〈未だその時期に至っていないというのに、何かが始まってしまった意を表わす。〉早くも

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〈A〉げに【実に】
《「に」の転かとされ、自身の知識や前もって抱いていた印象、他者の意見などの既存の情報が、現実の中で事実として再確認されたという感触を得た時に発する言葉。転じて、既存の情報との照合を含意せず、単に程度の甚だしさを表わす語義もある。》
〔副〕(1)〈(知識・先入観・風聞・他者の意見などの)既存の情報を、現実の中で事実と確認した時に発する納得の言葉。〉実際。  (2)〈(相手の発言や直前の記述に対する)自身の賛同の念を強調する感動詞的言葉。〉本当にそうです。  (3)〈(既存情報との照合を含意せずに)程度を強調する語。〉全く

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〈A〉ほど【程】
《ある動作を行なう際に経過する「時間の長さ」が原義。その時間幅の中で移動可能な「空間距離」や、一定時間内に変化する物事の「様子程度度合」、更には社会学的に見た人間の属性を示す様々な尺度を意味する「のほど」へと語義が広がった。》
〔名〕(1)〈(時間的程度)ある動作・行動が行なわれる際に経過する一定の時間幅を表わす。〉。  (2)〈(空間的程度)具体的な空間距離や、その空間の内部・近辺に存在する意を表わす。〉距離辺り。  (3)〈(質量的程度)一定範囲内で変化し得る物事について、現時点でどの段階・どんな様態にあるかを表わす。〉程度様子。  (4)〈(社会的程度)人間の個人の属性社会的に規定する様々な尺度を表わす。〉の程。年齢

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〈A〉しる【知る】
《「理解する」・「区別する」・「経験する」・「知り合いである」・「男女関係にある」など、意味に広がりがあるが、いずれも英語の"know"の守備範囲と重なる。古語特有の語義としては、「言ひ知らず」(何とも言えず)のように不可能の意を添える補助動詞的用法がある。》
〔自ラ下二〕{れ・れ・る・るる・るれ・れよ}〈(主に否定形の「知れず」で)他者の知るところとなる。〉知られる。 〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}〈(知識・思考・感覚・想像といった)知力を用いて対象を理解する。〉わかる。 〔他ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}(1)〈(知識・思考・感覚・想像といった)知力を用いて対象を理解する。〉理解する。  (2)〈(異なる他の物事との)を明確に認識する。〉区別する。  (3)〈(伝聞情報としてではなく)直接的に体験して対象の実情を知る。〉経験する。  (4)〈(非恋愛的関係として)社会的に人と関わる。〉付き合いがある。  (5)〈(恋愛の対象として)異性と関わる。〉男と女の関係にある。  (6)〈(人・物に関して)保護・管理の責任をきちんと果たす。〉世話をする。  (7)〈(下に打消の語を伴って)不可能の意を表わす。〉・・・することができない

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  86  ♪♪   単語集へ
〈B〉くすし【奇し・霊し】
《同じ表記の「奇し」、あるいは「」と同根語で、「人智を越えた不思議さを持つ」が原義。この超自然的現象への畏敬の念が次第に薄れ、中古以降は「理解不能」の語感が強くなり、「普通と違っていて、親しみが持てない」という否定的語義も加わった。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈(畏敬の念を込めて)人智を越えた神秘的なさまを表わす。〉神秘的だ。  (2)〈(否定的に)自分にとって理解不能なものへの違和感を表わす。〉へんてこな感じだ。

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  87  ♪♪   単語集へ
〈A〉ここち【心地】
《その場の状況から漠然と受ける気分感じを表わす語。類義語「心」が持つ「対象への指向性・強い意志性」は「心地」には薄く、「なよなよ・へにゃへにゃ」とした受動惰弱性(しばしば「病気」の気配さえ)伴う。》
〔名〕(1)〈(その場の状況に触発されての)一時的な精神状態。〉気分。  (2)〈(人・物・状態を)別の何かに例えて言う語。〉・・・のような感じ。  (3)〈(事態に正常に対処する上で必要な)精神状態や思考。〉きちんとした考え。  (4)〈(病気などで)肉体的・精神的に弱った状態。〉病弱。気分がすぐれぬこと。

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  88  ♪♪   単語集へ
〈A〉かく【斯く】
《指示代名詞「彼・此」に副詞語尾「く」を付けたク語法(類例:「言はく・曰く」・「思はく」・「申さく」)。その音便形「斯う」は現代語「こう」の祖先。指示副詞の「と」と対を成す「とやかくや/とやかうや」・「ともあれかくもあれ/とまれかうまれ」などの連語での使用例が多い。》
〔副〕〈前・後の話の内容や眼前の対象を指し示す語。〉こう

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  89  ♪♪   単語集へ
〈A〉おはす【御座す】
《上代の尊敬語「坐す」を尊敬の接頭語「御」で強めた「おほます」の変形とも、中古の尊敬語「御座します」からの逆成語とも言われ、「おはします」と意味は同じだが、「おはす」の方が敬意が低い。現代関西弁の「・・・でおます/・・・おまへん」の祖である。》
〔自サ変〕{せ・し・す・する・すれ・せよ}(1)〈「あり」・「居り」の尊敬語。〉(・・・に)いらっしゃる。  (2)〈「行く」・「」の尊敬語。〉行かれる。来られる。 〔補動サ変〕{せ・し・す・する・すれ・せよ}〈(用言の連用形、及びそれに接続助詞「」を付けたものに続けて)尊敬の意を表わす。〉・・・ていらっしゃる。

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  90  ♪♪   単語集へ
〈A〉おぼゆ【覚ゆ】
《動詞「思ふ」に上代の助動詞「ゆ」が付いて「おもはゆ」となり、これが「おもほゆ」→「おぼほゆ」→「おぼゆ」と転じたもの。感覚・想念が自然発露的に浮かぶ意を表わし、現代語「思い出す」に通じる記憶・想起系の語だが、「他の何か・誰かに似ている」の語義には要注意。》
〔自ヤ下二〕{え・え・ゆ・ゆる・ゆれ・えよ}(1)〈(意志・作為を伴わず)自然発生的に何らかの感覚が浮かぶ。〉・・・と感じられる。  (2)〈(意識せずに)自然発生的に何らかの記憶が浮かぶ。〉思い出される。  (3)〈(他の何かに)似ていると感じられる。〉似通う。  (4)〈(他者から)何らかの評価を受ける。〉・・・とみなされる。 〔他ヤ下二〕{え・え・ゆ・ゆる・ゆれ・えよ}(1)〈(記憶の中から)自然思い出す。〉思い浮かべる。  (2)〈(記憶の中から)思い出して他者に語る。〉思い出話をする。  (3)〈(記憶の中に)意識して刻み込む。〉覚え込む

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  91  ♪♪   単語集へ
〈C〉ことざま【事様】
《漢字で書くと一目瞭然だが、「ことざま」には「様」と「様」とがあり、混同し易い。「様」は読んで字の如き「事態・様子」と、事態の背後に窺い知ることの出来る「人の心の様子」の意を表わす。(混同回避の意も込めて)「の様」と連語風に言う場合もある。》
〔名〕(1)〈(物事の)存在の様態。〉様子。  (2)〈(物事の背後に窺い知れる)人の心の様子。〉気構え

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  92  ♪♪   単語集へ
〈A〉うべ【宜・諾】
承諾の意を表わす感動詞「う」に、動詞「合ふ」の連用形「あへ」が付いたものの転か、と言われる。中古以降は「べ」・「べ」とも表記される。形容詞「うべうべし(むめむべし)」、動詞「うべなふむべなふ)」などの元になった語。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}〈(道理に照らして)納得できるさま。〉もっともだ。 〔副〕〈(事態に対して)納得する気持ちを表わす。〉なるほど

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〈A〉うしろめたし【後ろめたし】
《「後ろ目痛し」=「後ろで見ていて、この先どうなることか心配だ」が原義とも、「後ろ方痛し」=「自分の視線が直接届かない未知の場・時に於ける状況が心配だ」に由来する語とも言われる。》
〔形ク〕{から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}(1)〈(今後の状況の展開が)どうなってしまうことかと思うと、心安らかでいられない。〉気懸かりだ。  (2)〈(相手・状況の今後の動向に対して)警戒怠るわけには行かない。〉要注意だ。  (3)〈(自分に落ち度があるために)他人が自分をどう思っていることかと思うと、心安らかでいられない。〉後ろ暗い

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〈A〉まばゆし【目映ゆし・眩し】
《「目」+「映ゆし」で、強い光が目に当たって直視できず「まぶしい」が原義で、転じると讃辞光り輝く」となる。古語特有の語義としては、視覚的眩惑を「正常状態からの逸脱」と見た貶し言葉としての「(自身が)恥ずかしい」・「(他者が)見るに堪えない」がある。》
〔形ク〕{から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}(1)〈(物理的に)強い光が目に当たって、直視できぬ感覚を表わす。〉まぶしい。  (2)〈(比喩的に)まるで光り輝く太陽のように立派なさま。〉目映いばかりに見事だ。  (3)〈(自分自身について)人とまともに顔を合わせられないほどに引け目を感じる心理を表わす。〉恥ずかしい。  (4)〈(他者の様子について)あまりにも度を超していて目をそむけたくなるさまを表わす。〉見るに堪えない

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  95  ♪♪   単語集へ
〈C〉こころだましひ【心魂】
《知・情・意の中核(英語では"mind・heart・soul")の「心」+「魂」("spirit")=「精神」の意と、生得的理解能力「心」+才気「才」+修練技能「徳・能」+精神的適性「器」+これらを活用した実務処理能力「大和魂」を包含する総括的な「心と頭の働き」の意を表わす欲張りな語。》
〔名〕(1)〈(知・情・意の中枢としての)心の働き。また、心が正常に働く精神状態。〉精神正気。  (2)〈(生得的な)思考能力。(実用的な)対処能力。〉の働き。

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〈A〉すぐす【過ぐす】
《「過ぐ」の他動詞形。「年月を過ごす」・「やり過ごす」は現代語の類推で判る語義。「最後までやり終える」は「過ごす」というより「済ます」の感じ。「通常の範囲を越える」は「出過ぎる」の感覚で、動詞連用形に続けて補助動詞的に「・・・し過ぎる」の形でも用いる。》
〔他サ四〕{さ・し・す・す・す・せ}(1)〈(時間的に)過ごす。(ある状態で)生活する。〉年月を過ごす。暮らす。  (2)〈(物事の移動や、事態の展開について)何の対応もせずそのまま過ぎるに任せる。〉やり過ごす。  (3)〈(行事や仕事などを)最後までやり通す。〉済ます。  (4)〈(年齢が)望ましい段階を既に越えている。〉かなりの年齢である。  (5)〈(妥当と思われる水準を)超越している。また、(技能などが)普通以上の水準である。〉度を超している。並外れ優れている。 〔補動サ四〕{さ・し・す・す・す・せ}〈(動詞の連用形に付いて、補助動詞的に)妥当な限度を超えている意を表わす。〉・・・し過ぎる。

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〈B〉けうとし【気疎し】
《「対象に対する自身の関係の薄さ」を意味する「疎し」に、「何となく・・・の感じ」の意の「気」を付けて婉曲化した語。やがてその原義の「疎ましさ」の語感が失われ、連用形「けうとく」の形で「(良かれ悪しかれ)程度が甚だしい」を表わす用法も生じた。》
〔形ク〕{から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}(1)〈(何となく)親近感が持てない。〉親しみにくい。  (2)〈(家屋やその一帯に)人間の存在する気配がない。また、そのため精神的に不安を感じる。〉物寂しい薄気味悪い。  (3)〈(何となく)すんなりと受け入れ難い。〉しっくりこない。  (4)〈(多く、連用形「けうとく」の形で他の形容詞を修飾して)(良かれ悪しかれ)程度が甚だしいことを表わす。〉物凄い

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  98  ♪♪   単語集へ
〈A〉おぼす【思す】
《動詞「思ふ」に上代の尊敬助動詞「はす」を付けた「おもはす」が、母音転化現象で「おもほす」に変わり、更に「おぼほす」を経て「おぼす」に縮まった、「思う」意を表わす尊敬語。連用形「思し+・・・」の形で他の動詞と結合して数多くの複合語を形成する。》
〔他サ四〕{さ・し・す・す・す・せ}〈「思ふ」の尊敬語。〉お思いになる。

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〈A〉いさむ【諫む】【禁む】
《「人はいさ心も知らず」(=人の心は、さぁて、どんなものかわかりません)の句(紀貫之)や、「いさかひ(諍ひ)」(=口論喧嘩)に含まれる拒否抑止系の語「いさ」に「む」を付けて動詞化し、相手の行動に対し否定的に作用する「禁止忠告」の語義を持たせたもの。》
〔他マ下二〕{め・め・む・むる・むれ・めよ}【禁む】(1)〈(権威強制力を伴って)相手の行動を差し止める。〉禁止する。  【諫む】(2)〈(道理に照らして)相手に、その行動の不当性訴える。〉忠告する。

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〈A〉など【など】
《「何と」の転で、「疑問」(どうして・・・か?)/「反語」(どうして・・・なものか。・・・ないではないか)の意を表わす。文末は連体形で係り結びを形成するが、対応する語句を省略して「など」の中にその意を込める用例も多い。類例を列挙する「」との混同に要注意。》
〔副〕(1)〈(疑問)原因・理由に関する疑問を表わす。(多く、非難の調子を含む)〉何故・・・か?  (2)〈(反語)形は疑問文ながら、否定の意味を表わす。〉どうして・・・なものか

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〈A〉いふ【言ふ】
《現代語同様の「口に出して言う」のみならず、「求愛行動としての言い寄り」・「詩歌の吟詠」・「噂の流布」・「動物の鳴き声」など多様な語義を持つ古語。》
〔自ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}〔他ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈思うことをに出して表現する。〉言う。  (2)〈(多く「・・・言ふ」の形で)名称が・・・である。〉・・・というの。  (3)〈広く世間でそのように言われている。〉する。  (4)〈(恋愛目的で)異性優しい言葉をかける。(結婚を)異性申し込む、または、約束する。〉言い寄る求婚婚約)する。  (5)〈詩歌を高らかに声に出して読み上げる。〉吟詠する。  (6)〈動物が鳴き声を出す。〉鳴く

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  102  ♪♪   単語集へ
〈C〉ざえがる【才がる】
《いかにも自分は「才」(=漢学や文芸的嗜み)があるぞ、と他人の前でひけらかすこと・・・いつの時代にもどんな人間集団にも必ずいる「頭がヨイつもりで自らの知識・行動に酔っている馬鹿で迷惑な嫌われ者の様態」を軽蔑的に表わす語。》
〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}〈自分がいかにも学識豊富であるかの如く振る舞う。〉学識ひけらかす

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  103  ♪♪   単語集へ
〈A〉ひと【人】
《語義は極めて多岐に亘るが、古語ならではの要注意語義は、凡人と対比しての「ひとかどの人物」、主君の命令に応じて動く「手下」、相手に直接的に呼び掛ける形の対称の人称代名詞「あなた」あたりであろう。》
〔名〕(1)〈(無生物や他の動物と対比しての)人間。〉。  (2)〈(自分自身と対比しての)他の人間。〉人々他人。  (3)〈(その脈絡で話題に上っている)特定の人物。(多く、恋慕の対象について言う)〉あの人。恋人。  (4)〈(世間並みの凡人と対比しての)立派な人材。〉大人物。  (5)〈(子供と対比しての)一人前の人間。〉大人。  (6)〈(主君に)命じられるがままに動く受動的存在としての人員。〉使いの者。  (7)〈(他者と)人を区別したり規定したりする社会的属性。〉身分人柄。  (8)〈(動物の住処の山里と対比しての)人間が暮らす世界。また、人間が暮らしている気配。〉人里人気。 〔代名〕〈対称の人称代名詞。〉あなた

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  104  ♪♪   単語集へ
〈A〉かたほ【片秀・偏】
《「真秀」の表わす外面的美しさの対義語としての「(主に女性の器量が)不細工だ」、類音語「片端」の類推と思われる「不完全だ」の語義を持つ。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}(1)〈(「片端」の誤読か?)どこかに欠けた部分があって、完全状態とは思われないさまを表わす。〉不完全だ。  (2)〈(「真秀」の対義語として、主に性の)顔立ちが見た目に美しくないことを表わす。〉不器量だ。

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  105  ♪♪   単語集へ
〈C〉おとしむ【貶む】
《程度が低いことを表わす「劣る」や、一段低い扱いをする「落す」、順番的に下であることを表わす「」などと同根語。同種の他のものとの比較対照上、「より劣っているものと判断し、見下す」意を表わす。》
〔他マ下二〕{め・め・む・むる・むれ・めよ}〈(同じ種類に属する他のものとの比較対照上)劣っていると判断する。また、見下す。〉下等扱いする。軽蔑する。

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  106  ♪♪   単語集へ
〈A〉さうなし【左右無し】【双無し】
《語源も宛字も意味も違う古語の一揃い。「左右無し」なら「(あれこれ迷うこともなく)すんなり事が運ぶさま」及び「(深く物事を考えもせず)慌ててするさま」の意、「無し」だと「並ぶものがないほど凄い」の意。ひらがな表記の場合は脈絡に応じて解釈し分ける必要がある。》
〔形ク〕{から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}【左右無し】(1)〈(あれこれ迷ったりすることもなく)すんなりと事が運ぶさま。〉たやすい。  (2)〈(深く物事を考えることもなく)慌ててするさま。〉後先も考えない。  【双無し】(3)〈(比較の対象が存在しないほどに)超絶的に優れている。〉この上なく素晴らしい

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  107  ♪♪   単語集へ
〈C〉よろこび【喜び・悦び・慶び】
《動詞「よろこぶ」の名詞形だが、「嬉しく思うこと」という感情系の語義の他に、他者への「お祝いの言葉」や、「喜び事」という行事そのもの、更には「(自分を昇進させてくれた相手に)御礼(を述べること)」=「慶び申し」という儀礼的な語義まである点に要注意。》
〔名〕(1)〈(心情的に)喜びの感情。または、その種の感情を抱くこと。〉嬉しさ。嬉しく思うこと。  (2)〈喜ばしく感じられる出来事や行事。(任官昇進について言う場合が多い)〉慶事。  (3)〈(他者に対する)めでたい折りの挨拶の言葉。〉祝辞。  (4)〈(自分を任官昇進させてくれた相手に)言葉や行動で感謝を表わすこと。〉御礼謝辞

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〈A〉ことわり【理・断り】
《「事割り」=「物事を、論理的筋道を通して割り切る」が原義で、「道理」・「判断説明」・「理由」の語義が中核。「あれこれ理由を付けて自己の行動を正当化すること」として「言い訳辞退謝罪」の語義も派生的に生じた。》
〔名〕(1)〈(思考・行動の根拠となるべき)当然の筋道。〉道理。  (2)〈(妥当な筋道に従って)事態を論理的に考えること。また、その考えを論理的に述べること。〉判断説明。  (3)〈(何かを行なうこと、行なわぬことを)妥当と判断すべき根拠。〉理由。  (4)〈(あれこれと理由を付けて)自分の行動を正当化すること。相手の申し出断わること。過失詫びること。〉言い訳辞退謝罪。 〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}道理に照らして納得できるさま。〉当然だ。

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  109  ♪♪   単語集へ
〈A〉あながち【強ち】
《「あな」を「」に読み替えて解釈すると理解できる古語。「あな=自己」+「がち=勝ち」で、自分の内なる思いを抑制しつつ他者との正常な相対的対応を保つだけの余裕がない、というのが原義。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}(1)〈(他者の意向顧慮する余裕もなく、自分の思惑だけで事を運ぼうとして)他者の不興を買うさま。〉強引だ。  (2)〈(自分がいかに必死かを主張するかのごとく)一つのことに執心するさま。〉一途だ。  (3)〈(非難に値するほどに)適正水準を逸脱しているさま。〉あんまりだ。  (4)〈(下に打消・反語の表現を伴い「あながちに」の連用形で)全面的に否定すべきでないことを表わす。〉一概に・・・ない。 〔副〕(1)〈(下に打消の表現を伴い「あながち」の副詞形で)全面的に否定すべきでないことを表わす。〉一概に・・・ない。  (2)〈(下に打消・禁止の表現を伴い「あながち」の副詞形で)強い禁止を表わす。〉決して・・・するな。

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  110  ♪♪   単語集へ
〈C〉せむ【責む】
《「狭し」と同根語で、相手との間隔を詰めたり、逃げ場のない狭所に追いやる急迫感から、「肉体的・精神的に苦しめる」・「責任を詰問する」・「しきりに催促する」の語義が生じた。「目的追求」の語義は「(学問の)専攻」に通じ、「責む」よりむしろ「攻む」の語感である。》
〔他マ下二〕{め・め・む・むる・むれ・めよ}(1)〈(人を)肉体的・精神的に苦しい立場へと追い詰める。〉苦しめる。  (2)〈(人に対して)お前が悪い、と迫る。〉咎める。  (3)〈(人から、物品・行動・発言などを)引き出そう迫る。〉しきりにせがむ。  (4)〈(特定の目的を)ひたすら努力して追い求める。〉真剣追求する。  (5)〈を厳しくしつけ乗り慣らす。〉調教する。

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  111  ♪♪   単語集へ
〈A〉こころ【心】
《臓器としての「心臓」が原義。生命活動・精神活動全般の根源としての感覚は英語の「ハート」に近いが、"heart"=「情」/「理」="mind"/「魂」="soul・spirit"と英語では役割が分化するのに対し、古語の「心」は「情」・「理」(一部「魂」をも)を総括的に包含する語。》
〔名〕(1)〈(形ある肉体的なものに対する)精神的なもの。〉心。  (2)〈(外界との関係に於いて)特定の指向性を持って働く感情の動き。また、(その人物に特徴的な)精神傾向。〉気持ち気質。  (3)〈(特に恋愛感情を含まず)感情移入し、相手のことを思って振る舞う優しい気持ち。また、(恋愛の対象として)相手のことを特別に思う気持ち。〉いたわり愛情。  (4)〈(一定の基準に従って)物事を正常に判断することの出来る知性の働き。また、そうした知的判断が可能な精神状態。〉理性正気。  (5)〈(文芸的に価値あるものとされるような)物事をよく理解する心。〉風流心。  (6)〈(知的に捉えた)物事の最も重要な部分。〉本質。  (7)〈(物理的な)物事の中心、または、最も深い部分。〉ど真ん中最深部。  (8)〈(和歌の中に込められた、一見しただけではわからない)読み取るべき深い味わい。(技巧・題材・着想・主題などの客観的に論評可能な内容と、感動・趣といった主観的な内容の双方を含む)〉趣意。  (9)〈(何らかの行動をしようと)思い立つこと。特に、仏門への帰依決意すること。〉やる気発心

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  112  ♪♪   単語集へ
〈A〉よし【良し・好し・善し・吉し】
《十数種にも及ぶ語義があるが、基本的には、「善し悪し」の表現に見る通り、「よし」は「あし」と対を成して「積極的な好感満足」を表わす語。「よし」の積極的讃辞に対し、消極承認を表わす語が「よろし」で、その対義語は「わろし」、という図式も押さえておこう。》
〔形ク〕{から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}(1)〈(一般的に)好感が持て、高く評価できる。〉素晴らしい。  (2)〈(主観的に)快感を伴う。〉快い。  (3)〈(外見が)美麗好感が持てる。〉美しい。  (4)〈(論理道義に照らして)間違っていない。〉正しい善良だ。  (5)〈(特定の物事を行なう上で)しっかり目的用途合致している。〉相応しい。  (6)〈(特定の物事に関して)対処する術をよく弁えている。〉上手だ。  (7)〈(特定の物事を行なう上で)偶然良い条件が整っている。〉縁起がよい。  (8)〈(経済的に)潤っており、勢いがある。〉富裕だ。  (9)〈(社会的に)高い地位にある。〉高貴だ。  (10)〈(社会的地位の高さに伴う知的卓越性に言及して)物事やその道理をよく弁えている。〉聡明だ。  (11)〈(人と)良好な社会的関係を保っている。〉親しい。  (12)〈(「とも」や「ても」に続けて)そのようにしても問題はない。〉・・・してかまわない。  (13)〈(動詞の連用形に続けて、補助動詞的に)容易にそうすることができる意を表わす。〉・・・(し)易い

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  113  ♪♪   単語集へ
〈A〉あふ【合ふ・会ふ・逢ふ・婚ふ】
《別々のものが集合する意味を多岐に亘って表わす語で、現代語同様の語義が多いが、古語で多用される要注意語義は「として結ばれる」。》
〔自ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈(別々のものが)一ケ所に集まる。〉集合する。  (2)〈(異なるものどうしが)ぴたりとうまく合う。〉調和する。  (3)〈(偶然または約束して)人・物事に会う。〉出会う。  (4)〈(夫婦または恋人どうしとして)結ばれる。〉結婚する。肉体関係を持つ。  (5)〈(どうしとして)対面する。〉張り合う。  (6)〈(動詞の連用形に付いて、補助動詞的に)共に何かを行なう意を表わす。〉一緒に・・・する。 〔他ハ下二〕{へ・へ・ふ・ふる・ふれ・へよ}〈複数のものを一つにする。〉合わせる

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〈A〉たまふ【賜ふ・給ふ】
《「」+「ふ」(目下の「欲しい」の思いと目上の「やろう」の思いがうまく合致する)に由来するとされる。本動詞/補助動詞双方の用法を持ち、相手を敬う尊敬語(四段活用)の感覚が極めて強い語だが、下二段活用では逆に自分自身卑下する謙譲語となる。》
〔他ハ下二〕{へ・へ・ふ・ふる・ふれ・へよ}〈(上代語)「く」・「もらふ」・「ふ」・「む」の謙譲語。〉頂戴する。 〔他ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈「ふ」・「く」の尊敬語。〉下さる。  (2)〈「す」の尊敬語。〉お寄越しになる。  (3)〈(命令形「たまへ」を代用動詞的に用い、「いざたまへ」・「あなかまたまへ」などの形で)軽い敬意を込めた命令の意を表す。〉お・・・なさい。 〔補動ハ下二〕{へ・へ・ふ・ふる・ふれ・へよ}〈(会話文・手紙文の中で、「る」・「く」・「ふ」・「る」の連用形に続けて)謙譲、または丁寧の意を表わす。(地の文の中では用いない)〉・・・でございます。 〔補動ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}尊敬の意を表す。〉・・・なさる

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  115  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈A〉させたまふ【させ給ふ】
《「さす」が使役の場合と、尊敬の場合とで意味が分化する。元来「さす」は「使役」の助動詞だが、普通の人が自力で行なうことを、他者を使役して行なわせる立場にある高貴な人の営みに言及するところから「尊敬」の助動詞にも転じて用いられるようになった。》
〔連接語〕《さす〔助動サ下二型〕使役・尊敬+たまふ〔補動ハ四〕》(1)〈(「さす」が使役の場合)敬意を含む使役を表わす。〉・・・おさせになる。  (2)〈(「さす」が尊敬の場合)(天皇またはそれに準じる相手への)極めて高い尊敬を表わす。(会話手紙の中ではさほど高くない地位の人にも用いる)〉お・・・になる

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〈B〉あたら【惜】
《形容詞「あたらし」の元になった語で、元来は名詞直前に置かれて接頭語的機能を果たしていたものが、中古以降独立的に用いられるようになった。》
〔副〕〈価値あるものが、正当に扱われないことや、失われてしまうことを、惜しむ気持ちを表わす。〉勿体なくも。 〔連体〕〈不当低評価の物事や、消え去るのが惜しまれる物事に付ける。〉折角の。

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〈A〉な【な】
《上代には「な+動詞連用形」で、それ以降は「な+動詞連用形(カ変・サ変のみ未然形)+」の形で、「・・・はするな」の意を表わす。「動詞終止形+終助詞"な"」(現代日本語の否定表現と同じ形)と比較すると、やや弱い感じの禁止表現である。》
〔副〕(1)〈(中古以降)(「な+動詞の連用形(カ変・サ変のみ未然形)+」の形で)穏やか禁止する意を表わす。〉・・・しないでほしい。  (2)〈(上代)(「な+動詞の連用形」の形で)禁止の意を表わす。〉・・・するな

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  118  ♪♪   単語集へ
〈A〉そ【そ】『接続:{連用形・動詞型活用助動詞連用形・カ変未然形・サ変未然形}
強調の係助詞「」に由来し、副詞「」と呼応した「+動詞連用形+そ」形で(「動詞終止形+」形よりは穏やかな)「禁止」の意を表わす。副詞「」を伴わず単独の「そ」だけで「きつめの禁止」を表わす語法も、平安後期以降には生じた。》
〔終助〕(1)〈(副詞「」と呼応した「+動詞連用形+そ」の形で)相手にやんわり自制を求める穏やか禁止の意を表わす。〉・・・しないでほしい。  (2)〈(平安時代後期以降の用法)(副詞「」と呼応しない「動詞連用形+そ」の形で)「・・・そ」よりもきつめの禁止の意を表わす。〉・・・するな

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  119  ♪♪   単語集へ
〈B〉をさをさ【をさをさ】
《「」(集団の頭目)たる特性を有する意の「長長し」の連用形「長長しく」は、否定語を伴うと部分否定「十分には・・・ない」となるが、それを独立した副詞としたもの。全否定の強調全然・・・ない)/肯定の強調十分に・・・)の意をも表わすので要注意。》
〔副〕(1)〈(部分否定、または、全面否定の強調)(打消の表現を伴って)否定の意味を強調する。〉殆ど・・・ない。全然・・・ない。  (2)〈(肯定の表現で)十分にそうするさま。〉しっかりと。

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  120  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈B〉さもや【然もや】
《間に入る係助詞「も」に大した意味はないが、末尾の「や」は疑問推量を表わし、「そのように・・・だろうか?/ではなかろうか?」の意を表わすのが基本。「さもやあらむ」の略形として「そうかもしれない」の意を表わす使用例も多く、入試でも好んで出題される。》
〔連接語〕《さ〔副〕+も〔係助〕+や〔係助〕》(1)〈(物事の様態について)疑問推量の意を表わす。〉そのように・・・であろうか?/ではないのか?  (2)〈(「然もや有らむ」の略)確たる根拠のない漠然とした推量を表わす。〉そうではなかろうか

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  121  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈A〉おどろく【驚く】
《「音声的刺激に不意に反応する」意を表わす擬音語「おどろ」の動詞化(同音で「草木の茂み/乱れ髪」を意味する「藪・棘」もあるが、「驚く」とは無関係である)。古語では「目を覚めす」・「ふと気付く」の語義が多く、現代語と同じ「びっくりする」の例は少ない。》
〔自カ四〕{か・き・く・く・け・け}(1)〈(不意に)眠りの世界から現実の世界に立ち戻る。〉目を覚ます。  (2)〈(今まで気付かなかったものを)突如として意識する。〉不意に気付く。  (3)〈(予想していなかった事柄に触れて)感情的に動揺する。〉びっくりする。

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  122  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉いかさま【如何様】
《状況を表わす形容動詞「如何なり」の語幹に、様態を表わす名詞「様」が付いたもの。現代の「いかさま」(=偽物)の意が生じたのは近世以降(「いかさまもの(=本物も、大体こんな風なものだろう、という模造品)」の略形)であり、近世以前の「如何様」に「インチキ」の意味はない。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}〈(しばしば不審困惑を伴いつつ)状態・行為についての疑問の意を表わす。〉どのように・・・か。 〔副〕(1)〈(多く下に推量の表現を伴って)確実な予想を表わす。〉きっと。  (2)〈(下に意志希望の表現を伴って)強い決意願望を表わす。〉何としても。 〔感〕〈相手の言葉に同意する意を表わす。〉いかにも

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  123  ♪♪   単語集へ
〈C〉まみ【目見】
《人がものを見る時の「まなざし」の意と、人の顔の中の「目元」の意を表わす。》
〔名〕(1)〈(人がものを見る時の)、またはそのから窺える心の様子。〉目つき。  (2)〈(美的観点から見た、顔の造作としての)の周辺部。〉目元

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〈B〉あさなゆふな【朝な夕な】
時間帯を表わす格助詞「」に相当する上代の格助詞「な」を「朝」と「夕」に付けて、「朝も夕も」の意となる。「朝な朝な・・・読みは〞あさなさな〞」(毎朝)・「夜な夜な」(毎晩)」なども同系の語。》
〔副〕〈時間帯を問わず常に。〉朝夕

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〈C〉ありもつかず【在りも付かず】
《「安定」の意の表現「ありつく」の否定版「ありつかず」の真ん中に、整調語としての「も」を挟み込んだもの。「つれなし」を「つれ"も"なし」とするようなこの種の冗長表現は、古語に少なくないので、その組成上の特性を掴んだら、「も」を外して解釈すればよいだけのこと。》
〔連語〕《あり〔自ラ変〕+も〔係助〕+つく〔自カ四〕+ず〔助動特殊型〕打消》(1)〈(経過時間の短さ、同居人との緊張関係、その他の理由から)特定の住処に馴染めない。〉落ち着かない。  (2)〈(特定の状況に)適合習熟できない。〉しっくりこない。

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  126  ♪♪   単語集へ
〈A〉なまめかし【生めかし・艶めかし】
《動詞「生めく」の形容詞化。現代には「艶めかしい」の表記で残るので「艶っぽい・艶やか」の性的魅力に引きずられがちだが、"生"に由来する「新鮮:fresh/自然:naturalな魅力」の語義も忘れてはならない。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈(人が)若さから来る新鮮な美をたたえている。〉若々しい。  (2)〈(人や物が)(ちょっと見ではわからないが)よく見るとなかなかどうして魅力的だ。〉意外魅力的だ。  (3)〈(人・道具・人為的景観などが)自然に溶け込んだ調和的な美を感じさせる。〉自然さりげない魅力がある。  (4)〈(人目を引くような)主張の強い美しさがある。(異性の目から見て)肉感的な魅力が強く感じられる。〉艶やかだ。色っぽい。

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〈B〉よばふ【呼ばふ・婚ふ】
《「呼ぶ」の未然形に反復性の「ふ」を付け、文字通りには「(注意を引くため)繰り返し呼ぶ」の意だが、男が愛する女の名を繰り返し呼ぶことから「求婚する」の意で用いる場合が(「妻問婚」の時代には)多い(後代には禁断の色彩を帯び、「夜這ふ」なる艶っぽい宛字も生まれた)。》
〔他ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈(相手の注意をこちらに引き付けるために)繰り返し呼ぶ。〉何度も呼ぶ。  (2)〈(男が女に)繰り返し恋人またはになってくれるよう求める。〉言い寄る

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  128  ♪♪   単語集へ
〈A〉をとこ【男】
《上代の日本には「若返る」の意の「復つ・変若つ」という語があり、これが「をつ→をと」となり、更に「」が付いた語が「男」/「」が付いた語が「乙女・少女・処女」。若くて元気な男性でも、女の結婚相手として意識されない/身分が低い場合は「をのこ」と呼ばれた。》
〔名〕(1)〈(結婚適齢期にあり、女性から見て結婚相手たり得る)若くて活力に満ちた男子。〉成人男子。  (2)〈(性別に言及し)(性と対照した)一般的な意味での性。〉。  (3)〈(恋愛の相手として)(と対照した)愛する男性。〉恋人の男。  (4)〈(から見た)男の子供。〉息子。  (5)〈(僧侶から見た)出家せず俗界に留まっている男性。〉世俗の男性。  (6)〈(主人貴人から見た)下働きの男性。〉下男。  (7)〈(髪型・服装・文字などの)男性風の様式。〉男性風男文字

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  129  ♪♪   単語集へ
〈B〉おとづる【訪る】
《語源的には「」+「る」で「相手への音信・訪問を、連続的に行なう」が原義。「」を巡る同義語として「音なふ・訪なふ」もあり、「馴染みの相手とのよしみを御無沙汰なしに継続するための訪問・音信」の含みは両語に共通する。》
〔自ラ下二〕{れ・れ・る・るる・るれ・れよ}(1)〈(馴染みの相手との交際のために)自ら出向いて会いに行く。〉訪問する。  (2)〈(交際のある相手に)手紙を通じて近況を尋ねる。〉お便りを出す。  (3)〈(自分の存在を相手に知らせるために)を立てる。〉物音を立てる。

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〈B〉とみに【頓に】
《現代語「頓挫」(いきなり挫折)に含まれる「頓」の音の表記「とに」が「とみ」に転じてできた語とされる。「いきなり」の意だが、否定語と共に「すぐには・・・ない」とする例が多い。》
〔副〕〈(多く、打消の表現を伴って)を移さずすぐに。〉すぐには・・・ない。

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〈A〉しげし【繁し・茂し】
時間的・空間的に、物事や出来事が次々発生・存在する様子を表わす。時間系では「(出来事の発生の)頻度が高い」の意、空間系では「(草木・人数・色調などの)分量密度が高い」という物理的な語義/「余りにすぎて煩わしい」という心理的な語義がある。》
〔形ク〕{から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}(1)〈(出来事の発生の)頻度が高い。〉絶え間ない。  (2)〈(草木、人数、色調などの)分量密度が高い。〉大量だ。高密度だ。  (3)〈(頻度分量密度があまりに高すぎて)心理的に不愉快である。〉うるさい

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〈A〉いとけなし【幼けなし・稚けなし】
年端も行かぬ若年であることや、年齢不相応に思考・行動が拙劣であることに言及する語。「いと」は「幼少」を表わし(例:「従父兄弟」)、「け」=「気」で「気配・感じ」を表わす。最後に付く「なし」は程度の甚だしさを意味する「甚し」であって、「無し」ではない。》
〔形ク〕{から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}〈(年齢的に、または、実年齢に比して行動・精神が)幼い。〉幼少だ。子供っぽい。

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  133  ♪♪   単語集へ
〈C〉なづさふ【なづさふ】
《物理的に「進行困難・停滞」/心理的に「去り難い・愛着」を意味する「なづ」に由来する語。水草が揺れ動きつつどこにも行けぬさまの「水面に浮かび漂う」や、小さな子供が「まつわりついて離れない」、愛着をもって人と「慣れ親しむ」といった語義を持つ。》
〔自ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈(水草などが)水の表面に浮かび漂う。また、水中に浸る。〉水に漂う。  (2)〈(小さな子供などが)相手を慕って身体的接触を図る。また、(環境・心理面で)極めて近しい関係を持つ。〉まつわりつく慣れ親しむ

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  134  ♪♪   単語集へ
〈A〉いう【優】
《「優」の原義は「俳優」=「神前で各種の芸を演じること」で、「戯れ偽り」の語義はここに由来する。が、古語「優」の主たる語義は、同音「」の持つ「豊潤」の語義に発する「優秀」・「優美」であり、「」と並んで平安的理想美を代表する語となった。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}(1)〈(性格・外見・振る舞い・書・画・音楽などについて)人物の物質充足精神余裕から生まれる美が感じられる。〉優美だ。  (2)〈(他者との相対比較上)まさっている。〉優秀だ。  (3)〈(物質的に)豊かである。〉裕福だ。  (4)〈(本気本物ではなく)かりそめいつわりだ。〉ほんの戯れだ。

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  135  ♪♪   単語集へ
〈C〉よになし【世に無し】
《否定的には「死んでしまって既にこの世の人ではない」・「人並み以上の存在として世間で扱われていない」の意で、「世に有り」の対義語となる。その一方で、「世の中に比べものになるものが他に存在しないほど優れている」という強調的賛辞にもなる。》
〔連語〕《よ〔名〕+に〔格助〕+なし〔形ク〕》(1)〈死んでしまって既にもうこの世にいない。〉今は亡き。  (2)〈同じものが他に存在しないほど優れている。〉比類なき素晴らしさだ。  (3)〈一人前の人物ではないとして世間から黙殺されている。〉取るに足らない

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〈A〉いみじ【いみじ】
《名詞「忌み」の形容詞化だが、原義たる「聖なるもの・不浄のものを忌避する」感覚は薄く、「極端に悪い」または「極端に良い」という両極端の程度の甚だしさを力説する語なので、脈絡を読んで肯定的/否定的の方向性に応じて訳語を考える必要がある。》
〔形シク〕{じから・じく/じかり・じ・じき/じかる・じけれ・じかれ}(1)〈(しばしば連用形「いみじく」またはウ音便「いみじう」を副詞的に用いて)程度が甚だしいことを示す。〉並々ならずたいそう。  (2)〈(肯定的に強調する形で)賞賛喜びの気持ちを表わす。〉素晴らしい嬉しい。  (3)〈(否定的に強調する形で)困惑・非難・悲嘆・恐怖などの気持ちを表わす。〉大変だ。ひどい悲しい恐ろしい

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〈C〉こころおとり【心劣り】
《「心が劣っている」という意ではなく、「現実の姿が、事前予想を下回る」の意味で、「幻滅」を表わす。「心勝り」(=予想外に良い)の対義語。》
〔名・自サ変〕{せ・し・す・する・すれ・せよ}〈(他者に関して)(予想よりも劣った事態に)がっかりすること。〉幻滅

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  138  ♪♪   単語集へ
〈C〉あらます【あらます】
予定の意を表わす名詞「あらまし」が中世に入って動詞化されたものとされる。》
〔他サ四〕{さ・し・す・す・す・せ}将来の事柄に思いを巡らす。〉思い描く

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  139  ♪♪   単語集へ
〈A〉あらまほし【有らまほし】
《動詞「あり」の未然形+希望の助動詞「まほし」の連語と見るならば「(自身の願望を表わして)そうあってほしい」、一語の形容詞と解釈すれば「(自身の願望や評価基準に適っていて)理想的だ」と、意味が分かれる。》
〔連接語〕《あり〔自ラ変〕+まほし〔助動シク型〕希望》〈(自身の願望を表わして)そうあることが望ましい。〉・・・でありたい。 〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}〈(対象への評価を表わして)望ましい。〉理想的だ。

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〈B〉ならでは【ならでは】
《断定助動詞「なり」の未然形に打消の接続助詞「で」と係助詞「は」を付けた語で、打消の表現を伴い「・・・以外には・・・ない」という限定性を表わす。この「は」は順接の仮定条件を表わし、機能的には明らかに接続助詞だが、伝統的古典文法では助詞扱い。》
〔連接語〕《なり〔助動ナリ型〕断定+で〔接助〕+は〔係助〕》〈(打消の表現を伴って)ある特定の条件のみに限定する意を表わす。〉・・・以外には。

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  141  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈A〉おはします【御座します】
尊敬の意の「御座す」の連用形に尊敬の補助動詞「ます」を重ねたものとも、尊敬語「坐します」に尊敬の接頭語「御」を添えたものとも言われる。いずれにせよ意味そのものは「おはす」と同じだが、敬意は当然「おはします」の方が強い。》
〔自サ四〕{さ・し・す・す・す・せ}(1)〈「あり」・「居り」の尊敬語。〉(・・・に)いらっしゃる。  (2)〈「行く」・「」の尊敬語。〉行かれる来られる。 〔補動サ四〕{さ・し・す・す・す・せ}〈(用言の連用形、及びそれに接続助詞「て」を付けたものに続けて)尊敬の意を表わす。〉・・・ていらっしゃる。

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  142  ♪♪   単語集へ
〈B〉とぞ【とぞ】
文中で用いれば、「と」の受ける内容を「強調」するだけの語法、文末にあれば、直後の「言ふ」・「聞く」などの語が消失した「伝聞」の用法となる。》
〔連接語〕《と〔格助〕+ぞ〔係助〕》(1)〈(強調)(文中で)「と」の受ける内容を強調する。(末尾は連体形で係り結びを形成する)〉・・・と。  (2)〈(伝聞)(末尾で)そこまでに述べた内容が第三者から伝え聞いた情報であることを表わす。(下に「言ふ」・「聞く」などの動詞が省略されている)〉・・・ということだ。

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  143  ♪♪   単語集へ
〈A〉わたる【渡る】
《海洋を古語では「海」・「わたつうみ・わたつみ・わだつみ=海つ」と呼ぶが、これと同根語で、広い空間をこちら側からあちら側へ直線的に移動する意を表わす語が「渡る」。空間移動を原義としつつ、派生的に、時間的広がりにも言及する様々な語義を持つ。》
〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}(1)〈(川・海・湖など)水面上を、こちら側からあちら側へと直線的に移動する。〉渡航する。  (2)〈(太陽・月などの天体が)移動する。〉横切る。  (3)〈(部屋や家、他者のいる場所へと)地上を、特定の目的地へ向けて移動する。〉行く来る。  (4)〈(部屋や家、他者のいる前を)立ち止まることなくそのまま移動を続ける。〉通過する。  (5)〈(影響や効力が)特定の範囲に広がる。〉広く通じる。  (6)〈(中世以降、多く「わたらせたまふ」の形で)「あり」・「をり」の尊敬語。〉いらっしゃる。  (7)〈(時間的に)一定の期間を送る。〉過ごす。 〔補動ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}〈(動詞の連用形に付いて)広い空間的・時間的範囲にまたがる意を表わす。〉広く・・・する。長い間・・・する。

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  144  ♪♪   単語集へ
〈B〉うとむ【疎む】
《形容詞「疎し」に動詞化語尾の「む」を付けた語で、「うと」とも言う。「対象に対して親近感を持てず、遠ざけたい」の気持ちや、「嫌いな対象を遠ざけるよう仕向ける」の意味を持つ。形容詞形は「疎まし」・「疎し」で、こちらは現代語「鬱陶しい」に通じる。》
〔他マ下二〕{め・め・む・むる・むれ・めよ}〈(第三者が、あるものを)嫌って遠ざけるようにし向ける。〉忌避させる。 〔他マ四〕{ま・み・む・む・め・め}〈(自分自身が、対象に)親近感を持てず、遠ざけたい気持ちになる。〉忌避する。

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〈A〉あからさま【あからさま】
《本来の居場所から一時的に離れる「離る」が原義で、上代には「突如として元の状態を離れる→いきなり変化する」の意で用いたが、中古以降は「かりそめに」が中核的語義となる。現代に残る「明白」の意は、「離ら様」と「明から様」の混同により近世以降生じたもの。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}(1)〈永続的・恒久的なものでないさま。〉一時的だ。  (2)〈(「あからさまにも」の形で、下に打消の語を伴い)否定の意味を強調する。〉全然・・・ない。

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〈B〉をり【折】
直線状のものを折り曲げる意から、「折詰」や、俳諧連歌で用いる「(作品を書き付ける)折り曲げた紙」などの物理的形状に言及する語義が生じた。が、「折り」の中核語義は、時間的区切りとして意識される「時候」や「機会」である。》
〔名〕(1)〈(他の季節とは異なるものとしての)特定の季節。〉季節。  (2)〈(何かを行なうための)特定の時機。〉場面。  (3)〈(連歌・俳諧で)作品を書き付けるためのを折ったもの。また、それを数えるための語(「一の折」など)。〉懐紙。  (4)〈(薄いを組み合わせて作った)料理などを入れる薄容器。〉折り詰め

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〈A〉まさる【勝る・優る】【増さる】
《語源的には「増す」に同じ。現代語では「(多く、・・・よりも)優れる」の語義が支配的だが、古語では「(動詞連用形か名詞に続けて)数量・程度が増す」の意を補助動詞的に表わす場合も多い。》
〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}【勝る・優る】(1)〈(他者との相対比較上)(能力地位などが)である。〉優れる。  【増さる】(2)〈(多く、動詞連用形や名詞に続けて)(数量・程度・回数などが)増す。〉盛んになる。

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〈B〉そむく【背く】
《「」+「向く」(=対象に背を向ける)が原義。「後方や側方を向く向かせる」・「離れる」といった物理的な語義の他、心理的な「反逆する」・「離反する」、宗教的脈絡での(主に「世を背く」の形での)「俗世を捨てて仏門に入る」の語義がある》
〔自カ四〕{か・き・く・く・け・け}(1)〈(空間的に)後方・側方を向く。〉背を向ける。横を向く。  (2)〈(心理行動の上で)相手の立場同調しない。〉逆らう。  (3)〈(空間的距離に言及して)それまで一緒にいた人から遠い場所に行く。〉離別する。  (4)〈(多く「世をそむく」の形で)俗世間を捨てて、仏門に入る。〉出家する。 〔他カ下二〕{け・け・く・くる・くれ・けよ}(1)〈(空間的に)後方・側方を向かせる。〉背ける。  (2)〈(心理的に)相手と同じ立場に身を置くことができない。〉離反する。

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〈C〉むずらむ【むずらむ】
《自分自身以外の行動についての予測疑問を述べる連語で、「むず」を単純な推量と見れば「・・・なのだろう(か?)」となり、意志を含むものと見れば「・・・するつもりなのだろう(か?)」となる。》
〔連接語〕《むず〔助動サ変型〕推量+らむ〔助動ラ四型〕現在推量》(1)〈(単純推量)将来の、または未確認の事態について、予測疑問を述べる。〉・・・だろう(か?)  (2)〈(意志の推量)第三者の意志について、予測疑問を述べる。〉・・・つもりなのだろう(か?)

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〈A〉かた【方】
《原義は「(地理的な)方角」。明確な目的地に向けての強い指向性を持つ点で、類義語「」(=漠然とある方向を示す)とは異なる。が、人物の名指しを避け、その存在する方向漠然と指すことで人称代名詞の代用とする用法は、「」に共通のものである。》
〔名〕(1)〈(地理的な)ある一定の向き。〉方向。  (2)〈(特定の物事が行なわれる)。〉場所。  (3)〈(物事を論理的・分析的に切り分ける際の)向き、または、。〉方面。  (4)〈(目的を果たすために)取るべき手筋。〉手段。  (5)〈(特定の現象・行動の)発生する時間帯。〉頃合。  (6)〈(複数の集団のうち)帰属する方の集団。〉。  (7)〈(貴人への直接的言及を避けるため)場所に言及することでを指す語。〉・・・のお方。  (8)〈(物事の展開について)直接的言及を避けてぼかして言う語。〉どんな風。 〔接尾〕(1)〈(を表す名詞に付いて)ある現象・行動が行なわれるを指す。〉・・・の。  (2)〈(対照的な複数のもののうち)帰属する側を表わす。〉・・・。  (3)〈(多く、複数の)(を表わす名詞に付いて)尊敬の意を表わす。〉・・・の方(々)。  (4)〈(機能を表わす名詞に付いて)演じる役割を表わす。〉・・・

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〈A〉さすが【流石・遉】
《上代の副詞「然すがに」の別読み語で、前述の内容を受けつつ「そうは言っても・・・」という逆接に加えて、現代語同様の「流石!」として後述の讃辞を導く用法もある。形容動詞としても用い、副詞同様の逆接を表わす他、事態を否定的に受け止める「やはり何となく気が咎める」の意も表わす。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}(1)〈(相反する内容を持つ前後の脈絡をつないで)逆接的陳述を導く。〉・・・ではあるが、そうは言ってもやはり~である。いくら・・・だとしても、~はあるまい。  (2)〈(特に照応する直前の脈絡を持たずに)事態に対する否定的な心情を表わす。〉気が咎める。 〔副〕(1)〈(相反する内容を持つ前後の脈絡をつないで)逆接的陳述を導く。〉・・・ではあるが、そうは言ってもやはり~である。いくら・・・だとしても、~はあるまい。  (2)〈(特に照応する直前の脈絡を持たずに)予想・期待・評判通りの事態であることを強調的に表わす。〉さすがは

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  152  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈A〉いたはし【労し】
《「」=「(自分が)苦しい状況にある」系の「(病気や怪我で)苦しい」・「(心労・尽力で)骨が折れる」の語義と、苦境にある誰かに対し同情し手を差し伸べたい系統の「気の毒だ」・「いたわってやりたい」の語義に大別される。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈(自分自身が、病気や怪我で)苦痛を感じる。〉苦しい。  (2)〈(自分自身が、心遣い・尽力して)苦労する。〉骨が折れる。  (3)〈(病気の者や弱小な者に対して)大事にしたい気持ちになる。〉大切にしたい。  (4)〈(苦境にあえぐ他人に同情して)心が痛む。〉気の毒だ。 

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〈A〉うつつ【現】
《「現実に存在する」意の形容詞「現し」の語幹を畳語化した「うつうつ」の詰まったもので、「現実」・「正気」が本来の語義。『古今和歌集』以降、「うつつ」の対義語表現を誤解・混同した結果として、「現実」とは逆の「夢見心地」の語義も生じた。》
〔名〕(1)〈(夢・幻・物語・死などと対比した)人間の暮らす現実の世界。〉現実世界。  (2)〈(の中にいる状態と対比した)意識の明瞭な状態。〉正気。  (3)〈(の中にいるかのように)意識が朦朧とした状態。(『古今和歌集』以降に「うつつ」の混同により生じた語義)〉夢見心地。

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  154  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈A〉かなし【愛し】【悲し・哀し】
《「耐えおおせる」の意の補助動詞「かぬ」と同根語とされ、「耐えかねるほど痛切な思い」が原義。現代では「個人的悲嘆」のみを表わすが、古語では「胸キュンの愛しさ」・「魅入られる趣深さ」・「感に堪えぬ見事さ」・「胸が痛む気の毒さ」など、表現範囲が遙かに広い。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}【愛し】(1)〈(どうしていいのかわからないほどに)可愛く愛おしくて仕方がない。〉身にしみて愛しい。  (2)〈(思わず見入ってしまうほど)強く心引かれる何かがある。〉しみじみと趣深い。  (3)〈(多く、連用形「かなしく」・「かなしう」の形で)思わず感心してしまう。〉お見事。  【悲し・哀し】(4)〈(傍で見ていて)自分のことのように辛く感じる。〉気の毒で仕方がない。  (5)〈(理想と現実との食い違いを前にして)心が満たされずやりきれない。〉悲しい。  (6)〈(受身表現の連用形「かなしう・・・らる」の形で)他者の仕打ちに対し憤るさまを表わす。〉何ともひどいことに。

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  155  ♪♪   単語集へ
〈A〉きみ【君・公】
《現代語の「君」は、眼前の相手を(時として軽侮を含みつつ)軽く呼ぶ代名詞だが、古語の「君」には常に敬意が含まれる。代名詞としての「君」は、上代には主として性が性に対して用いたが、中古以降は親しい間柄でなら男女ともに用いた。》
〔名〕(1)〈国家統治する人物。〉天皇。  (2)〈(自分の主人として)仕える相手。〉主君。  (3)〈(敬意を込めた)人称の代名詞的に用いる語。〉例のお方。  (4)〈(格助詞「の」を伴い、官職・人のの下に付けて)貴人に対する敬意を表す。〉・・・。〔代名〕〈眼前の相手に呼び掛ける代名詞。(上代は主に性から性に、中古以降は男女の区別なく親密な相手に用いた)〉あなた。 〔接尾〕〈(を表わす名詞の下に付けて)尊敬の意を表わす。〉・・・

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〈A〉なべて【並べて】
横一線に並べる、が原義。空間的には「あたり一面に」、抽象的には「凡そ」との概括語となる。横並び一線ということで「並一通り」との評価語にもなるが、この意では「並べて」という連体修飾語として用いるか、否定形の「並べてならず」形で用いるのが普通。》
〔副〕(1)〈(概括論として)例外を無視して一般的な場合として論じる語。〉概して。  (2)〈(物事が)空間全般に散在しているさまを表わす。〉あたり一面。  (3)〈(「なべて」の形で連体修飾語的に用いるか、否定形「なべてならず」の連語として用いて)(強い非難賞賛も含まずに)目立って高い水準にない。また、(消極的に認めて)目立って悪い点はない。〉平凡だ。目立った難点はない。

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〈A〉なむ【なむ】
《語形は助詞・助詞の「なむ」と同じ。意味は連語「てむ」とほぼ同じ。動作の主体が自身の場合「強い意志」、他者の場合「確信のある推量」/「軽い命令願望」、いずれにも限定されぬ用法としては「高い可能性」/「妥当性の判断」の意となる。》
〔連接語〕《ぬ〔助動ナ変型〕完了+む〔助動マ四型〕推量》(1)〈(確信のある推量)(主語は自分以外)直前の動作が必ず行なわれるであろうという推量を表わす。〉必ずや・・・に違いない。  (2)〈(強い意志)(主語は自分自身)直前の動作を必ず行なおうとする意志を表わす。〉必ず・・・しよう。  (3)〈(高い可能性)(主語は自身他者双方あり得る)直前の動作が可能であるとの確信を表わす。〉きっと・・・できるだろう。  (4)〈(妥当性の判断)(特定の主語に限定されない客観的観測として述べる)直前の動作が行なわれるのが妥当であるとの判断を表わす。〉・・・すべきだ。  (5)〈(軽い命令願望)(主語は自分以外。多く「なむ」の形で)直前の動作を他者が行なうことを望む意を婉曲に表わす。〉・・・してはくれまいか。  (6)〈(仮定)(連体修飾語を形成し、直後に仮定の語を伴って)直前の動作が実際に行なわれた場合を想定する。〉もし・・・したならば

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〈B〉さり【然り】
文脈語で、文脈では同じ「然り」と書いても「しかり」と読む。様態の副詞「然」に動詞「在り」が付いた「然在り」の略形で、「そのようになっている」の意。終止形「然り」の形で「その通り」として相手の言い分に和する承認感動詞としても用いる。》
〔自ラ変〕{ら・り・る・る・れ・れ}(1)〈(終止形「然り」の形で、感動詞的に用いて)相手の発言に対する肯定の返事として用いる。〉そうだ。  (2)〈(既に述べた内容を受けて)そのような状態である、の意を表わす。〉そのようである。

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〈B〉さらに【更に】
《「更に」の語形で現代語に残るのは「追加する形で」の語義のみであるが、「趣を変え新たに」の語義は「真っ新」の形で残り、「否定の意を強調する」語義は「さらさら・・・ない」の表現に引き継がれているので、いずれも「さら」に絡めて覚えておけばよい。》
〔副〕(1)〈(既にある状態に)何かを追加する形で、の意を表わす。〉更にまた。  (2)〈(既に行なわれた物事を)趣を変えて新たに、の意を表わす。〉再び。  (3)〈(下に打消の語を伴って)否定の意を強調する。〉全然・・・ない。

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〈A〉とふ【問ふ・訪ふ】
不明な点を明らかにしようとして対象に向かう意を表わす語。「質問する」・「訪問する」・「見舞う消息を尋ねる」は現代語からの類推も効き易い。いかにも古語らしい語義には、宗教絡みの「弔問する」と、呪術的な「占う」がある。》
〔他ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈答えを知ろうとして相手に聞く。〉質問する。  (2)〈(何か特定の目的をもって)人のいる場所へと向かう。〉訪問する。  (3)〈(病気の人やしばらく会っていなかった相手を)気遣っ様子を知ろうとする。(直接の訪問以外の、手紙・贈答品による消息の確認をも含む)〉見舞う消息尋ねる。  (4)〈(人のに際して)故人偲び遺族気遣うために、お悔やみを言いに行く。〉弔問する。  (5)〈呪術的手法によって将来言い当てようとする。〉占う

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〈A〉ゆかし【ゆかし】
《動詞「行く」の形容詞化。「すぐ近くに行きたい」と思わせるほどに「強く心引かれる魅力がある」という対象の特性に言及する語義と、「見たい・聞きたい・知りたい・読みたい・手に入れたい」など、対象に向けた自分自身願望に力点を置く語義がある。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈(自身の気持ちについて)魅力的な対象に対し、是非とも深い関係を結びたいと願う意を表わす。〉・・・したい。  (2)〈(対象について)自然に心を引き付ける魅力がある意を表わす。〉心引かれる

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〈A〉あやにく【生憎】
驚嘆の感動詞「あや」に、形容詞「憎し」の語幹が付いた語とされ、自身が妥当と考える程度時機から外れる事態に対する不満感を表わす語。自然現象や出来事に関し「予想外に状況が悪い」、人の行動に関し「予想外酷すぎる甚だしすぎる」の意を表わす。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}(1)〈(自然現象・出来事などについて)予想期待に反して、時機状況が悪い。〉あいにくだ。  (2)〈(人為的行動について)予想期待に反して、あまりにひどい、または、程度がはなはだしい。〉意地悪だ。やり過ぎだ。 〔副〕〈時機場合よくないことを表わす。〉あいにく折悪しく

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〈B〉とや【とや】
《「や」が疑問反語を表わす場合(文中及び文末)は「・・・というのか?/・・・ということもあるまいに」の意になる。「や」が疑念を表わす場合(文末)は「・・・という話だと聞いている。が、その信憑性は保証しない」の意になる。》
〔連接語〕《と〔格助〕+や〔係助〕》(1)〈(疑問反語)(文中・文末で)「と」以前に述べられた内容を疑う、または、否定する意を表わす。〉・・・ということはない。・・・というのか?  (2)〈(不確実な伝聞)(文末で)そこまでの記述が、幾分怪しげ伝聞情報であることを表わす。〉・・・とかいうことらしい

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  164  ♪♪   単語集へ
〈B〉あはす【合はす】
《四段活用動詞「合ふ」を他動詞化したもの。現代語と同じ語義が多いが、色恋の文脈での「男女夫婦として一組にする」、歌合はせなどの競技で「別々の組として張り合わせる」、夢占いに於ける「見たの含む意味を読み解く」などは古語特有の語義なので要注意。》
〔他サ下二〕{せ・せ・す・する・すれ・せよ}(1)〈別々のものを一つにまとめる。〉合わせる。  (2)〈状況に適合するように調整する。〉釣り合わせる。  (3)〈他者の演奏詩文に調子を合わせて自らも演奏詩作をする。また、楽器調音する。〉調子を合わせる。調律する。  (4)〈(運命または人為で)ある事態に遭遇させる。〉・・・に遭遇させる。  (5)〈男女夫婦にさせる。〉めあわせる。  (6)〈見た夢の内容から、吉凶を判断する。〉夢占いをする。  (7)〈(歌合はせなどの競技で、参加者どうしを)対抗させて勝敗を決める。〉競わせる。  (8)〈(動詞の連用形に付いて、補助動詞的に)複数のものが同時、または、相互に何かをするさまを表わす。〉一緒に・・・する。お互い・・・し合う

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  165  ♪♪   単語集へ
〈A〉まだし【未だし】
《形容詞「未だし」から「い」が欠落した語。年齢時期に言及すると「時期尚早」、技能に言及すれば「未熟」の意を表わす。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈(年齢時期について)まだ適当な時に至っていない意を表わす。〉すぎる。すぎる。  (2)〈(技能完成度について)まだ完全な状態に至っていない意を表わす。〉未熟だ。未完成だ。

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〈C〉さてしもあるべきことならず【然てしも有るべき事ならず】
《「そのまま放置しておくわけには行かない」の意で多用される連語。「さてしもあらず/さてもあるべきならず」など略形の亜種も多く、短絡的反語形「さてしもやは」なら「そのままでよい筈もあるまい」、「さてしもありぬべし」なら「そのままでよさそうである」の意になる。》
〔連語〕《さて〔副〕+しも〔副助〕+あり〔自ラ変〕+べし〔助動ク型〕推量+こと〔名〕+なり〔助動ナリ型〕断定+ず〔助動特殊型〕打消》〈(直前に述べた事態について)そのまま放置しておいては不都合がある。〉そのままにはしておけない

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  167  ♪♪   単語集へ
〈A〉まこと【真・実・誠】
純粋正確の意の接頭語「ま」に「事」を付けた語。ありのままを忠実に伝える「事実真実」と、何の邪心もない「誠実」の意味に二分されるのは現代語も古語も同じ。副詞としては「実に」、感動詞としては(何かを思い出して)「そうそう、そういえば」の意を表わす。》
〔名・形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}(1)〈物事をありのまま忠実に伝え、虚偽がないこと。〉真実。  (2)〈悪い思惑も何もなく、心底から相手を思いやる気持ち。〉誠実。 〔副〕〈程度の甚だしさを強調する語。〉本当に。 〔感〕〈(多く「まこと」の形で)何かを思い出したり、咄嗟に思い付いたりした時に言う語。〉そうそう

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〈C〉こともなし【事も無し】
《「事」の解釈次第で、「一大事なし」(無事)/「難点なし」(無難)/「傑出点なし」(平凡)/「苦労なし」(容易)と語義が分化する。最後の意は副助詞「ぞ」+格助詞「と」を添えた「ことぞともなし」の形で表わすこともあり、現代語「事も無げ」に引き継がれている。》
〔連語〕《こと〔名〕+も〔格助〕+なし〔形ク〕》(1)〈(重大な出来事の発生もなく)常と変わらないさま。〉平穏無事だ。  (2)〈(非難すべき点がなく)立派なさま。(強い讃辞としては用いない)〉難点がない。  (3)〈(賞賛すべき点が見当たらず)ありふれているさま。〉もなく不可もない。  (4)〈(実行に伴う苦労もなく)すんなりと片付くさま。〉容易だ。

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〈B〉おほす【果す】
《現代語でも「やりおおせる」のような表現に残る「最後までやり遂げる」の意を表わす下二段活用の補助動詞。「言ふ」の尊敬語「仰す」と同形なので注意が必要。》
〔補動サ下二〕〈(動詞の連用形に付いて)最後までやり遂げる意を表わす。〉・・・し通す

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  170  ♪♪   単語集へ
〈B〉べからず【べからず】
《「禁止」(・・・してはならぬ)、「否定的推量」(・・・の筈がない)、「打消意志」(・・・するつもりはない)、「不可能」(・・・できぬ)など、脈絡に応じて様々の意となる。中古の「べからず」は漢文訓読調表現で、和文脈では「べくもあらず」や助動詞「まじ」を用いた。》
〔連接語〕《べし〔助動ク型〕推量+ず〔助動特殊型〕打消》(1)〈(禁止)妥当性を欠く行為として禁ずる意を表わす。〉・・・してはならない。  (2)〈(否定的推量)ある事態の発生可能性が低いだろうとの予測(確信度は様々)を表わす。〉・・・の筈がない。・・・そうにもない。  (3)〈(意志の打消)ある行為を行なう意志がないことを強調する。〉・・・するつもりはない。  (4)〈(不可能)(能力不足可能性の低さから)ある事態が成立しないであろうとの推量を表わす。〉・・・できない。

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  171  ♪♪   単語集へ
〈A〉やがて【軈て・頓て】
《二つの動作・状態に注目して、両者の間に何の的な隔たりもない/時間的隔たりがない、が原義。時間的隔たりに言及する語義としては「すぐさま」が古典時代の主流で、現代語にも残る「しばらく経ってから」の語義は中世以降に生じたもの。》
〔副〕(1)〈ある事態と同時に、異なる事態が進行するさまを表わす。〉その状態ずっと。  (2)〈ある物事が、他の物事と連続していたり、共通性がある意を表わす。〉さながら。  (3)〈異なる物事どうしが、論理的・実質的に見て同一のものである意を表わす。〉即ち。  (4)〈ある事態の発生から、時間的に間を置かずに異なる事態が発生する意を表わす。〉すぐさま。  (5)〈(中世以降の語義)ある事態の発生から、ある程度の時間が経過してから、異なる事態が発生する意を表わす。〉間もなく

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  172  ♪♪   単語集へ
〈A〉おのづから【自ら】
《「自己」の意の「己」+「位置」を示す上代の格助詞「つ」+「源泉」の意の「柄」=「自分自身を源泉として」が原義。同種の組成の語には「同胞」(=同じ女性のから生じた人間=兄弟)/「遠つ日」(=現在から見て隔たった時点に位置する日=一昨日)がある。》
〔副〕(1)〈(意志意識の作用を伴わずに)事態が自然に発生するさまを表わす。〉自然発露的に。  (2)〈(意志性・計画性を伴わずに)事態が無意識のうちに発生するさまを表わす。〉いつの間にか。  (3)〈(必然性を伴わずに)事態が偶発的に発生するさまを表わす。〉たまたま。  (4)〈(仮定表現を伴って)婉曲に物事を想定する。〉もし仮に・・・。

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  173  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈A〉ぬべし【ぬべし】
《この「ぬ」は確述(意味を強める)。実現が確実視される推量「・・・しそうだ」、確実にやり遂げる見込み「・・・することができそうだ」、意志表明「きっと・・・してしまうつもりだ」、妥当性の判断「・・・するのが適当だ」など、脈絡次第で様々な意味を表わす。》
〔連接語〕《ぬ〔助動ナ変型〕完了+べし〔助動ク型〕推量》(1)〈(確定的推測)確実にそうなると思われる事態を推量の形で述べる。〉・・・しそうだ。  (2)〈(完遂見込み確実にやり遂げられそうであるとの観測を述べる。〉・・・することができそうだ。  (3)〈(強い意志必ずやり遂げようとする意志を表わす。〉・・・てしまうつもりだ。  (4)〈(妥当性の判断)そうするのが適当であろうという判断を表わす。〉・・・てしまうべきだ。

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  174  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉いさや【いさや】
《「知らない」の意味を表わす「不知」から生じた感動詞「いさ」を、間投助詞「や」を付けて強調したもの。》
〔副〕〈確信がないこと、または、相手への不賛同の気持ちを表わす。〉さあ、どうでしょうか。 〔感〕〈よくわからない時、あるいは、相手をはぐらかしたい時の応答語。〉いえ、まあ

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  175  ♪♪   単語集へ
〈C〉いつしか【何時しか】
《不特定の時の代名詞「何時」+強調の副助詞「し」+疑問の係助詞「か」に由来し、「いつになったら・・・か?」(疑問)が原義。「はやく・・・しないものか」(願望)は中古に、「早くも・・・とは!」の形容動詞は鎌倉時代に生じたもの。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}〈事態の発生・展開があまりに早すぎるのを危ぶんで言う。〉時期尚早だ。 〔副〕(1)〈事態の発生時期を単純に予測する。〉いつ・・・だろうか。  (2)〈事態の発生を待望する気持ちを表わす。〉早く・・・ないものか。  (3)〈(既に発生した事態について)ずいぶん早かった、または、気付かなかった、の気持ちを表わす。〉早速いつの間にか

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  176  ♪♪   単語集へ
〈A〉さま【様】【方】
《組成的には、漠たる方向を示す「さ」+接尾語「ま」。幾多の語義を持つが、類義語「」の持つ一点志向とは対照的な「曖昧さ・非特定性」が「様」の持ち味である。》
〔名〕【様】(1)〈(外観上の)人・物事の漠然とした様態。〉有様姿形。  (2)〈(具体性はないが)何となくそのように感じられる様子。〉。  (3)〈(有形の文芸作品や無形の対話などを)正しく成立させるために必要な一連の様式。〉形式。  (4)〈(物事の)発生の契機となった状況。〉事情。〔接尾〕【様・方】(1)〈(名詞・代名詞に付いて)漠然とした方向を表わす。〉・・・の。  (2)〈(動詞の連用形に付いて)ある物事の発生時点と同時点に於いて他の物事が発生する意を表わす。〉・・・するや否や。  【様】(3)〈(副詞などに付いて)様態を表わす。〉・・・な風に。  (4)〈(中世以降)(を表す語に付いて)敬意を表わす。〉・・・

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  177  ♪♪   単語集へ
〈A〉なほ【猶・尚】
《「直」(何一つ変わったことのない状態)や「等閑」(特に何も手を施さず放っぽらかし)、「直る」(あれこれややこしい状態から、すっと真っ直ぐで平坦な状態に戻る)などと同根語。意味は、直前からの流れに忠実(順接)/反転(逆接)の二種類に分化する。》
〔副〕(1)〈(逆接)本来なら転調が予想される場面でなお旧来の調子で事が継続する意を表わす。〉依然として。  (2)〈(譲歩)他の可能性を示唆しつつなおある種の結論に帰着する意を表わす。〉とは言うもののやはり。  (3)〈(累加)旧来の事態が、止まることなく進展を続ける意を表わす。〉更にまた。  (4)〈(類似)旧来の調子や他の何かと変わらぬ意を表わす。〉同様に。  (5)〈(比況)(漢文訓読調の文章で、「なほ・・・のごとし」の形で)ある物事を、別の物事に例えて形容する。〉あたかも・・・のごとし

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  178  ♪♪   単語集へ
〈C〉あえか【あえか】
《「ゆ」の連用形+接尾語「か」で、「触れなば落ち」(ちょっと手を触れただけで落ちそう)が原義。現象としての「危なっかしさ」より、その頼りなげな対象を「そっとしておきたい・落ちないよう優しく守ってあげたい」という心情に傾斜した語である。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}〈(触れれ崩れ落ちそうな)頼りなさそうな感じ。〉はかなげだ。

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  179  ♪♪   単語集へ
〈C〉いひつく【言ひ付く】
《密着・習慣系:「(男女が)親しげに言葉を交わし親密になる」・「(特定の呼び名物事を)にする習慣がある」/委託系:「挨拶依頼をする」・「事態処理・第三者への仲介などを期待命令する」・「(本人不在の場で)告げ口する」へと語義が二分化する。》
〔自カ四〕{か・き・く・く・け・け}(1)〈(男女間で)親しげ言葉を交わして仲良くなる。〉求愛する。親密な関係になる。  (2)〈(人に)挨拶頼み事などを言う。(特に恋愛を含意しない)〉言葉をかける。 〔他カ下二〕{け・け・く・くる・くれ・けよ}(1)〈(人に)(事態の処理や第三者への伝言などを)期待、または、命令する。〉する。言い付ける。  (2)〈(良からぬ事柄について)(本人の知らない場面で)第三者に告げる。〉告げ口する。  (3)〈(特定の呼び名物事などを)にするのが習慣になっている。〉言い慣れる。呼び習わす。

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  180  ♪♪   単語集へ
〈B〉たゆ【絶ゆ】
《「連続していたものが途中で切れる」・「存在していたものが消えてなくなる」・「人とのつながり切れる」・「生命尽きる」など、語義は現代語とほぼ同じだが、最後の語義は「絶命」かと思うと実は「気絶」だけだったりするので、登場人物を勝手に殺してしまわぬように。》
〔自ヤ下二〕{え・え・ゆ・ゆる・ゆれ・えよ}(1)〈(空間的・時間的に)連続していたものが途中で切れる。〉途絶する。  (2)〈(血筋・組織・習慣・音・煙など)これまで存在していたものが消えてなくなる。〉消滅する。  (3)〈生命力尽き果てる。また、死んだようにぐったりとなる。〉絶命する。気絶する。  (4)〈これまで続いていた人との関係切れる訪問がなくなる。〉縁が切れる音沙汰なくなる。

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  181  ♪♪   単語集へ
〈B〉とかや【とかや】
《文中で用いると「不確実な伝聞」:直前の体言"X"(人・物・所・時など)に関し「はっきりそういう人・物・所・時だったか否か確証はないのだが、とにかくその"X"が・・・」の意となる。文末に置くと単なる「伝聞」の「・・・とかいう話である」の意(「とか」と同じ)になる。》
〔連接語〕《と〔格助〕+か〔係助〕+や〔間投助〕》(1)〈(不確実な伝聞)(文中で)直前に述べられた記述が、情報として正確であるか否かが疑わしい意を表わす。〉・・・とかいう(人・物・所・時など)。  (2)〈(伝聞)(文末で)直前に述べられた事柄が、他者から聞いた情報であることを示す。〉・・・とかいうことだ。

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  182  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈A〉よ【世・代】
《竹の「節」(現代では「ふし」だが古語では「よ」)と同音・同発想の語。成長の節目ごとに刻まれるこの「よ」を「時間的区切り」と意識して生じた語が「世・代」で、その根底にあるのは「画期」であって「区画」ではない(=時間系の語であって空間系の語ではない)。》
〔名〕(1)〈(人が)生まれてから死ぬまでの間の時間・経験。または、その長さ。〉一生寿命。  (2)〈(仏教語)前世(生まれる前の世)・現世(この世)・来世(生まれ変わる世)の三世。または、正法・像法・末法の三つの時代区分。〉三世。  (3)〈(歴史的に)特定の支配者天皇将軍など)が君臨した時代として、他の時代と区分される時代。〉・・・時代。  (4)〈(社会的に)様々に移り変わる人間世界全般。また、(歴史的に)その時代特有の風潮によって他の時期とは区分される世の中。〉世間時勢。  (5)〈(人・物事が)今の状態とは異なる状態で存在したある特定の時。〉時期。  (6)〈(社会的に)人が置かれた立場軽重。(経済的に)人の暮らしの状態。〉境遇貧福。  (7)〈(地理政治的に)人間が暮らす領域。〉世界。  (8)〈(出家隠遁した立場の人間から見て)世俗的欲望に満ちた世界、また、その世界の人々やその欲望。〉俗世間世俗的欲望。  (9)〈(経済学的に)生きるためにしなければならない営みや、その状態。〉生活暮らし向き。  (10)〈(世間から見た)社会的な評価位置付け。〉世評。  (11)〈(愛情の濃淡から見た)男女間の関係の緊密さ。〉(夫婦)仲

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  183  ♪♪   単語集へ
〈A〉ずは【ずは】
《「ず」の単なる強調形として「・・・などせずに」の意を表わす用法は上代のもの。「は」が順接仮定条件を表わす「もし・・・ないならば」の用法は特に重要で、この用法の「ずは」から中世に「ずんば」の形が生まれた。「ずば」は近世以降の語形。》
〔連接語〕《ず〔助動特殊型〕打消+は〔係助〕》(1)〈(上代)否定語「ず」を強調する。〉・・・などせずに。  (2)〈順接仮定条件を表わす。〉もし・・・ないならば、~。  (3)〈「ざり」の言い換えとして「ずはあり」の形で用いる。(和歌の七五調に合わせるための言い回し)〉・・・ない

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  186  ♪♪   単語集へ
〈A〉いろ【色】
《原義の「色彩」から、「色」へ、更には、美しいものの持つ「美」・「風情」、そうしたものに対して感じる「情感」、果ては「女性の色」から「色情」関係へと、極めて幅広い意味にまたがる語。》
〔名〕(1)〈(視覚的に認識される)色。〉色彩。  (2)〈(人の)顔面外観に表われた体調・感情の変化。〉色。素振り。  (3)〈(色彩・見た目の)華やかさ。〉華美。  (4)〈(人の心に何らかの感慨をもたらすような)自然の景色雰囲気。〉風情。  (5)〈(自然・人事に触発されて)しみじみとした情感を催すこと。〉風流心。情感。  (6)〈女性の美しい。または、の光沢。〉美貌色艶。  (7)〈(色情の対象としての)異性。〉恋人遊女美女。  (8)〈(美しい異性との)恋愛に夢中になること。〉色恋。  (9)〈(位階により定まった、または着用を禁じられた、または喪服として用いる)服飾の色。〉色。色。色。 〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}(1)〈(場面に応じて)適正に感応する心・行動がある。〉風流だ。  (2)〈恋愛に夢中になりやすい体質である。〉好色だ。  (3)〈(女性の外見、特に髪の毛が)美しく魅力的だ。〉色艶がよい。

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  188  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉いらなし【いらなし】
《草木のを意味する「苛」に、程度の甚だしさを示す「甚し」が付いた語で、「痛いほどに」が原義。心理的に不快に感じるとげとげしさを語義の根底に持つ語。「苛無し」(トゲがない)や「要ら無し」(不要)ではないので錯覚に注意。》
〔形ク〕{から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}(1)〈(連用形「いらなく」の形で、副詞的に)程度が突出しているさまを表わす。〉極端に・・・。  (2)〈(暴力的・刺激的な感じが)際立っている。〉強烈だ。  (3)〈(あまりに強調されすぎていて)自然さに欠ける。〉大袈裟だ。  (4)〈(他者・自分自身の悲惨な状況を思って)心理的に辛い。〉心が痛い

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  210  ♪♪   単語集へ
〈A〉あやし【怪し・奇し・異し】【賤し】
《驚嘆の感動詞「あや」の形容詞化。現代語の「怪しい」同様、自身の理解を超えた物事に対する「不可思議」の念を原義とする。貴族階層から見て「理解不能な別世界」としての「下賤の庶民の様態」をも表わす語義に於いては「いやし」と同義語となる。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}【怪し・奇し・異し】(1)〈(人知を越えた理解不能なものに対する)驚嘆の念を表わす。〉不思議だ。  (2)〈(良い意味でも悪い意味でも)普通のものと異なるさま。〉珍しい。  (3)〈(普通と異なるために)疑念不安を招くさま。〉不審だ。  (4)〈(道理礼儀に反しているために)非難したい感じだ。〉けしからぬ。  【賤し】(5)〈身分地位低い。〉卑しい。  (6)〈(身なり行動様態が)美しくない。〉苦しい。聞き苦しい。

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  230  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈B〉うそぶく【嘯く】
《「嘯」=「すぼめて息を出すこと」に由来し、物理的には「(疲弊の)喘ぎ声」・「(動物の)鳴き声」・「(賛嘆の)口笛」、文芸的には「詩歌の文言を声に出して読む」の意となり、原稿の棒読みの如く本心からでない何かを口にする様態を非難する社会学的色彩が加わると「嘘付き素知らぬふりしてすっとぼけ」となる。》
〔自カ四〕{か・き・く・く・け・け}(1)〈(生理学的に)口をすぼめて息を強くふうっと吹く。〉喘ぐ。  (2)〈(動物が)口から漏れる音声を遠くへ響かせる。〉遠吠えをする。  (3)〈(美しい景色を前にして)賛嘆の息を漏らす。または、口笛を吹く。〉嘆息する。口笛を吹く。  (4)〈(本当は知っているくせに)知らないふりをする。〉素知らぬ顔をする。 〔他カ四〕{か・き・く・く・け・け}〈(詩歌などを)声に出して言う。〉吟詠する。

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  231  ♪♪   単語集へ
〈B〉けさう【懸想】
《漢語「懸想」の音「ん」の無表記形。平安時代には「ん」文字が存在しなかったため、撥音無表記語も「ん」付きで読む(例:「あめり」は「あんめり」)というのが通例だが、この「懸想」の読み方は「けそう」のまま。サ変動詞には「懸想す/懸想ず」と清濁双方の形がある。》
〔名・他サ変〕{せ・し・す・する・すれ・せよ}〈(異性に対し)恋情を抱くこと。〉恋慕

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  250  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈B〉あなづらはし【侮らはし】
《「侮る」の形容詞化だが、「軽蔑すべき」という非難の意はない。相手の凄さに圧倒される「恥かし」の裏返し語が「あなづらはし」で、悪くても「大したことはない」止まりであって、好意的に「気を遣わずに済み、親しみ易い」の意になる場合さえあるので要注意。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈他者の尊崇を要するほどのことはない。〉大したことはない。  (2)〈過度の緊張尊敬を要さず、接し易い。〉気楽な

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^TOP^3:『蛍障子』
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  258  ♪♪   単語集へ
〈B〉むつぶ【睦ぶ】
《元来は「身内のような態度で慣れ親しんだ振舞いをする」の意。その対象が、(元来血縁関係のない)に、やがて極めて親しい者どうしにと拡大し、「仲良くする」の意になった。その語源学的事情から、類義語「慣る・馴る」よりも親近感の度合いが濃密な語。》
〔自バ上二〕{び・び・ぶ・ぶる・ぶれ・びよ}〈(非血縁者と)(まるで肉親のように)親しく付き合う。〉親しく交わる

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  259  ♪♪   単語集へ
〈B〉あいぎゃう【愛敬】
《元は「慈悲の心」を意味する仏教語が、外面的特性の語義に転じたもの。》
〔名〕(1)〈(仏教語)他者を敬い尊ぶ気持ち。〉慈愛。  (2)〈(外見上の)他者を魅了する愛らしさ。〉魅力。  (3)〈(性格・行動面で)相手立場を考えること。〉配慮

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  285  ♪♪   単語集へ
〈B〉むすぶ【結ぶ】【掬ぶ】
《人間の両手両端など、一対をなす細長いものどうしを固く絡み合わせて離れないようにするのが原義。「絡め繋ぐ」の意では現代語「結ぶ」と変わらないが、古語にはまた「両を合わせてすくう」の意があり、この動作には特別に「掬ぶ」の文字を当てる。》
〔自バ四〕{ば・び・ぶ・ぶ・べ・べ}【結ぶ】〈(物理的に)何らかの形状を形成する。(結露・氷結などの自然現象について言う場合が多い)〉成す。 〔他バ四〕{ば・び・ぶ・ぶ・べ・べ}【結ぶ】(1)〈(などの細長いものを)ほどけぬように固く絡み合わせる。また、(結び文呪術的な手指の組合せなど)目印象徴として絡み合わせる。〉結び付ける。結び目を作る。  (2)〈(材料や部品を)組み合わせて一つのものを形作る。〉構成する。  (3)〈(人と人が)同じ意図目的を持って結び付く。また、を一つにすることを誓い合う。〉結束する。約束する。  (4)〈(心の中に)何らかの感情抱かせる。(多く、哀感憂鬱について言う)〉引き起こす。  【掬ぶ】(5)〈(人が)両手を合わせる。(特に、掬っ飲む動作について言う)〉掬う

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  288  ♪♪   単語集へ
〈B〉おく【置く】
《現代語同様の語義が多い中、「(霜・雪・露などが)地上に降る結ぶ」、動詞連用形/接続助詞""に続けての補助動詞用法「予め・・・しておく確実に・・・しておく/・・・のままにしておく」、連語形「を置く/置く」(=遠慮する)などに要注意。》
〔自カ四〕{か・き・く・く・け・け}〈(霜・露・雪などが)自然現象として生じる。〉降りる。 〔他カ四〕{か・き・く・く・け・け}(1)〈(意識的に)(人・物を)特定の場所位置定着させる。〉置く。  (2)〈(関わり合うことなく)そのままの場所状態残しておく。〉放置する。  (3)〈(時間的・空間的に)間隔を開ける。〉を置く。  (4)〈(対象外として)別物扱いする。〉差し置く。 〔補動カ四〕{か・き・く・く・け・け}(1)〈(動詞の連用形に付いて)用意の周到さ、または、処置の確実さを表わす。〉予め・・・しておく。確実に・・・する。  (2)〈(接続助詞「」に付いて)放置する意を表わす。〉・・・のままにしておく。

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〈A〉あさまし【あさまし】
《深みに欠ける「浅し」を動詞化した「浅む」の形容詞形なので「あまりの浅薄さに呆れる」の語義のみかと思いきや、「見る者の事前の読み浅さを痛感させる意外性」を持つ対象なら善し悪しを問わず用いるのが古語の「あさまし」で、否定一本槍の語ではない。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈(自身の思慮観察予測浅かったために)眼前の事態を意外に感じる。〉驚いた。  (2)〈(予想下回る現実に)落胆する。〉がっかりだ。  (3)〈(自分の倫理美学などの規準に満たぬものに接して)嘆息する。〉嘆かわしい。  (4)〈(連用形「あさましく」やウ音便「あさましう」の形で、副詞的に)程度がはなはだしい。〉非常に。  (5)〈(外観低劣さが)他者の軽蔑を誘う。〉見苦しい。  (6)〈(身分低さ故に)他者の注目敬意を得られない。〉取るに足らない

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  303  ♪♪   単語集へ
〈C〉あかし【明かし】
《「明し」は明るい色彩語の「赤し」と同根語。逆に暗い色彩語「黒し」と関係が深いのが「暮る・暗る」や「暮す・暗す」。》
〔形ク〕{から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}(1)〈(太陽・灯火などの)照っている。〉明るい。  (2)〈心にやましさがない。〉誠実だ。

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  308  ♪♪   単語集へ
〈B〉かく【掛く・懸く】
《物体の一端を他の物体の一点に固定してそこに全荷重を集中させる「引っ掛ける」が原義。二桁にも及ぶ多義語だが、何らかの接点を通して複数の事柄の間で展開する相互作用を表わす語義が多い。「・・・しかける途中でやめる」の補助動詞としても多用される。》
〔他カ下二〕{け・け・く・くる・くれ・けよ}(1)〈(物理的に)上方にぶら下がる形で、または、下の物を上方から覆う形で、または、上から下へ放物線を描くような作用の末に、一点または数点の接点で、異なる物へと接触するような様々な動作を表わす。〉懸ける。  (2)〈(火・水などを)(対象物の存在の様態変える作用を及ぼす形で)特定の物体に接触させる。〉火をかける。水を浴びせる。  (3)〈(一人の人間が)複数の役職同時にこなす。また、(一つの物事が)複数の用途同時に果たす。〉兼務する。兼用だ。  (4)〈(一つの言葉が)複数の意味同時に表わす。また、(特定の何かを)異なる何かに関連付ける。〉掛け詞にする。かこつける。  (5)〈(他者と)(高さ・大きさなど)物理的形状寸法を計測して比較する。〉測り比べる。  (6)〈(特定の事柄について)心の中で考えたり、(多く、「かけまく」の形で)言葉に乗せたりする。〉思い浮かべる。口に出して言う。  (7)〈(他者の反応を期待して)言葉で呼び掛ける。〉話しかける。  (8)〈(他者に対し)特定の何かをする、と言葉で言う。また、(特定の何かをするために)大事なもの差し出す。〉約束する。代償にする。  (9)〈(特定の事態・人の約束などを)確実性の高いものと判断し、その実現を待つ。〉当てにする。  (10)〈(言葉や行動によって)他者に期待させておいた事態・行動を、実現せぬまま終わらせる。〉騙す。  (11)〈(空間・時間的に)特定の何かに至ることを目的とする動作を取る。〉目指す。 〔補動カ下二〕{け・け・く・くる・くれ・けよ}(1)〈(動詞の連用形に付いて)ある動作を通じて他者に働きかける意を表わす。〉・・・かける。  (2)〈(動詞の連用形に付いて)ある動作を途中までする、または、最後までやらずに終える意を表わす。〉・・・かける。・・・かけやめる

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  312  ♪♪   単語集へ
〈A〉あかる【別る・離る・散る】
《漢字表記すれば意味は一目瞭然の古語の一つだが、「離る」の読み方は実に様々で、「あかる」・「さかる」・「る」・「はなる」はいずれも「離る」である・・・日本語に於ける音と文字と意味との掛け離れ具合がよくわかる一例ではあろう。》
〔自ラ下二〕{れ・れ・る・るる・るれ・れよ}〈(一緒だったものが)ばらばらに別れる。〉離別する。

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  319  ♪♪   単語集へ
〈C〉あいなだのみ【あいな頼み】
《論理的妥当性の低さを表わす形容詞「あいなし」の語幹に動詞「頼む」の連用形が名詞化して付いた語で、「実現すると期待すべき根拠がない/妥当期待水準を越えている」などの理由から「抱くだけ無駄な期待」の意を表わす。》
〔名〕〈(あてがない・度を超しているなど)抱くだけ無駄な期待。〉空頼み高望み

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^TOP^4:『暮れ泥み』
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  322  ♪♪   単語集へ
〈B〉なづむ【泥む】
《物理的「進行困難」/心理的「離れ難い」の意の「なづ」に由来し、泥や水に足を取られ「進むのに難儀する」が原義。物理/心理中間の語義に「(病気・困難を前に)思い悩む」がある。近世以降は「一事にいつまでも執着する」という心理的語義が優勢を占める。》
〔自マ四〕{ま・み・む・む・め・め}(1)〈(物理的に)(ぬかるんでいたり水流があったりして)思うように進めない。〉行き悩む。  (2)〈(物理的、または心理的に)良くない体調や状況を前にして苦しむ。〉難儀する。  (3)〈(否定的に)一つの事柄に心を深く悩ませる。〉こだわる

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  324  ♪♪   単語集へ
〈A〉あまた【数多】
《「余り」の語幹に、形状を表わす接尾語「た」の付いた語。上代には、程度の甚だしさ非常に・・・)や、部分否定(さほど・・・ない)の意を表わす場合もあったが、中古以降は専ら数量(三~四個から大量まで、範囲は広い)について「沢山若干」の意のみを表わす。》
〔副〕(1)〈複数、または、数量が多いことを表わす。〉たくさんいくつか。(2)〈(上代)(打消の語を伴って)極端な程度ではないことを表わす。〉たいして・・・ではない。

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  353  ♪♪   単語集へ
〈C〉あと【跡】【後】
《「足+」(=生物が足跡を付けた場所)が原義。物理的に残る「跡」・「跡」から、空間的な「後ろ」、更には時間的な「その後」へと語義が広がった。時間的な「後」からは更に「人の死後」・「後継者」・「例」等の語義が派生した。》
〔名〕【跡】(1)〈生き物が通ったことを示す地形的特徴。また、その行く先。〉跡。行方。  (2)〈かつて何物かが存在したことを示す物理的特徴。〉跡。  (3)〈筆記用具で書いた文字。また、文字に見られる個人的特徴。〉跡。  (4)〈(自らの指針として仰ぐべき)かつて他者が行なった類似の事柄。〉先例。  (5)〈(家門奥義などを)先代から引き継ぎ伝承して行く役割を担う人物。〉跡継ぎ。  【後】(6)〈(空間的に)の方。〉後方。  (7)〈(時間的に)の方。〉以後。  (8)〈人が死んだ後。〉死後

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  354  ♪♪   単語集へ
〈A〉いだす【出だす】
《自動詞「出づ」の他動詞形。古文では「出す」と表記してあっても「いだす」と読む場合が殆どなので要注意。》
〔他サ四〕{さ・し・す・す・す・せ}(1)〈(建物・入れ物などの)からに出す。〉出す。  (2)〈(面の思いを)言葉態度表わす。〉に出して言う素振りに出す。  (3)〈(詩歌文章を)に出して読み上げる。〉吟詠する。  (4)〈(動詞の連用形に付いて、補助動詞的に)動作をからに向けて行なう。〉・・・出す。  (5)〈(使者を)派遣する。(を)出発させる。〉遣わす。  (6)〈(災害不祥事を)発生させる。〉引き起こす。

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  356  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉あきらむ【明らむ】
《現代語「諦める」と錯覚し易いが、古語の「あきらむ」は「(真相を)明らかにする」・「(心の曇りを)明るくする」の意。》
〔他マ下二〕{め・め・む・むる・むれ・めよ}(1)〈(それまで曇っていた)心を晴らす。〉晴れ晴れする。  (2)〈(物事の事情原因などを)明確にする。〉明らかにする。

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  362  ♪♪   単語集へ
〈A〉いかに【如何に】
《形容動詞「如何なり」の連用形が単一の副詞・感動詞と化したもの。》
〔副〕(1)〈(内容・状態についての)疑問の意を表わす。〉どんな風に・・・か。  (2)〈(原因・理由についての)疑問の意を表す。〉どうして・・・か。  (3)〈(疑問表現の形で)程度甚だしさ強調する。〉どんなにか・・・(なことか)。  (4)〈(間投表現的に用いて)驚き呆れる意を表わす。〉何とまあ。  (5)〈(逆接の仮定条件を件って)譲歩構文を形成する。〉たとえどんなに・・・でも。 〔感〕(1)〈相手に呼びかける語。〉おい。  (2)〈(述語として用いて)内容・状態を相手に問い掛ける。〉どのようなものか

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^TOP^5:『うたて歌』
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  386  ♪♪   単語集へ
〈B〉ゆかり【縁】
《「由」(起点)+「許」(目的地)の転とも、「故」+「係り」の略ともされる。類義語「縁」が「ある結果を必ず生じる必然的原因」を表わす仏教語なのに対し、「ゆかり」は「何らかのつながり」という間接的関係や「血縁関係により生じた人と人とのつながり」を意味する語。》
〔名〕(1)〈(血縁関係によって生じた)人と人とのつながり。〉縁故。  (2)〈(直接的には明らかではないが、元をただせば認識できるような形で)人・物どうしが何らかの形で結び付いていること。〉つながり

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  391  ♪♪   単語集へ
〈C〉なつく【懐く】
《対象に深く執着する意の「なづ」を根底に持ち、形容詞「なつかし」の元となった動詞で、現代語では自動詞の「慣れ親しむ」の意だけが残るが、古語では「慣れ親しませる」(現代語では「なつかせる」)の意の他動詞としても用いる。》
〔自カ四〕{か・き・く・く・け・け}〈(人・物に)愛着を抱き、離れ難く感じる。〉馴染む。 〔他カ下二〕{け・け・く・くる・くれ・けよ}〈(人・物に)自分への愛着を抱かせ、離れ難く感じさせる。〉馴染ませる。

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  412  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈A〉うち【内】
《類義語の「」が外周の物により生じた単なる空間上の概念としての内側なのに対し、「内」は、自身から見て空間的・心理的に近しい、自分が自由に行動できる勢力圏内という「縄張意識」を伴う。》
〔名〕(1)〈(物理空間的に)ある範囲内。〉側。  (2)〈(「内裏」とも書く)首都にある天皇の住居。〉宮中。  (3)〈(「内裏」とも書く)天皇。〉。  (4)〈(対外的態度・立場と対比しての)心の側。または、私的事柄。〉内心生活。  (5)〈(他人と対比しての)自分の、または、家族。〉我が身内。  (6)〈配偶者。〉。  (7)〈(数量・時間的に)ある範囲内。〉・・・以内。・・・の間じゅう。  (8)〈(外来教典としての儒教に対比して)国内教典としてのの教え。〉仏教

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  434  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈A〉あたふ【能ふ】
《語源は「あたあふ」で、任意の事態に対し能力がきちんと適合する意(否定形での使用が多い)。そのマッチング感覚は「」・「」に通じる。連用形「あたひ」は名詞「」につながり、価値ある存在に相応の対価支払う意の動詞「与ふ」もここから生まれた。》
〔自ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈(能力的に)行なうことが可能である。〉・・・出来る。  (2)〈(状況・目的・任務などに)うまく適合する。〉相応しい。  (3)〈(事態が)道理に照らして、理解できる。〉納得できる。

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  440  ♪♪   単語集へ
〈A〉あひだ【間】『接続:接助={連体形}
《空間的に近接した物事の「隙間」や、一定範囲内の空間的な「距離」が原義。連続の範囲が時間的に拡大されると「期間」、対人関係に言及すると「間柄」の意になる。「原因(・・・なので)」・「契機(・・・したところ)」の接続助詞用法は中世以降の漢文体でのもの。》
〔名〕(1)〈複数のものの間の、空間的・時間的な欠落部分。〉隙間合間。  (2)〈ある一定範囲内の空間的・時間的連続。〉区画距離期間。  (3)〈対人関係における近しさ。〉間柄。 〔接助〕(1)〈(中世以降)原因・理由を表わす。〉・・・なので。  (2)〈(中世以降)ある事態に引き続き、別の事態が起こることを表わす。〉・・・(した)ところ

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  460  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉あまつさへ【剰へ】
《「余りさへ」の音便で、「ただ単に・・・であるばかりか、更にまた~」の添加の意を表わす。》
〔副〕〈事態が、既に述べた内容のみにとどまらないことを表わす。〉そればかりか

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  469  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉あだな【徒名・仇名】
無根拠多情性の意の「」に、風評の意の「名」を付けて「根も葉もない」・「恋多き男/女としての評判」の意となる。現代語「渾名」は「本来の名以外に付いた通り名」の意だが、これは「他し名」(別の名)に由来するもので、「徒名」とは別系統の語。》
〔名〕(1)〈恋愛方面での(主として、多情だとの)。〉浮き名。  (2)〈根拠のない風評。〉根も葉もない噂

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  474  ♪♪   単語集へ
〈B〉あだこと【徒事】【徒言】
《「言」・「事」で意味が異なる。行動が伴わなければ「徒」(軽口)、色恋関連なら「徒」(情事)、それ以外なら「徒」(ちょっとした事柄)と解すればよい。》
〔名〕【徒事】(1)〈(本気でなく行なう)何気ない事柄。〉戯れ事。  (2)〈(恒常的に付き合っている異性以外と)かりそめ恋愛関係を持つこと。〉情事。  【徒言】(3)〈(誠意・実質に欠けていて)真剣に受け止めるに値しない言葉。〉軽口

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  477  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈B〉あらは【顕】
《「る」・「る」と同根語で、内部に隠れているべきものが剥き出しになっているさまが原義。現代語と異なる要注意語義として、他者の目にどう映るかを考えず自分の思うがままに振る舞うことに対する非難(「すさむ」に通じるもの)がある。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}(1)〈(物理的に)覆い隠されることなく、全てが露出しているさま。〉丸見えだ。  (2)〈(現象・意図などが)はっきり認識できて、疑う余地がない。〉明白だ。  (3)〈他者に対して隠そうという意図がない。〉露骨だ。  (4)〈他者の目にどう映るかを考えぬ行動が、非難を招くさま。〉無遠慮だ。

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  479  ♪♪   単語集へ
〈C〉むすぼほる【結ぼほる】
《意図的に組み合わせる「結ぶ」に自発の「る」を付けて自然発生的自動詞とした語が「結ぼほる」(「むすぼる」と略すこともある)。幾つもの語義を持つが、古文で多用され、しかも最も意外性がある語義は「胸中もやもやとした気持ちが居座り、気分が晴れない」。》
〔自ラ下二〕{れ・れ・る・るる・るれ・れよ}(1)〈(一つの感情が)いつも胸の中に居座って離れない。(主に、哀感憂鬱について言う)〉もやもやした気分になる。  (2)〈(紐などの細長いものが)固く組み合わされてほどけぬようになる。〉固結びになる。  (3)〈(自然現象として)露・霜・氷が発生する。〉結露する。が降りる。氷結する。  (4)〈(人が、他の人やものと)何らかのによって結び付く。〉関係者になる。

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  492  ♪♪   単語集へ
〈B〉おほかた【大方】
《名詞・副詞としての語義は現代語とほぼ同じだが、形容動詞「大方なり」の持つ「平均的だ/凡庸だ」の語義は古語特有のもの。》
〔名〕(1)〈(社会的に見ての)平均的水準。または、平均的と考えられる人々の集団。〉世間並み世人。  (2)〈(一部の例外を除く)だいたいの部分。(詳細は別にして)だいたいの事情。〉大部分概略。  (3)〈(地理的に見て)周囲の地域全般。〉そこらじゅう。 〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}一般的な水準である。平凡特徴がない。〉平均的だ。変わり映えがしない。 〔副〕(1)〈一般的観点から物事を概括的に述べる語。〉一般に。  (2)〈(下に打消の語を伴って)強調的な全面否定、または、概括的な否定を表わす。〉全然・・・ない。殆ど・・・ない。 〔接続〕〈話題を転じる時に用いる語。〉そもそも

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  493  ♪♪   単語集へ
〈C〉あひみる【相見る・逢ひ見る】
《「相互に」見るという至極一般的な「対面」の語義の他に、愛し合う関係の男女が「逢って」見る、即ち「逢い引きする」、更には「性交渉を持つ」の語義もある(しかも、これが古文にはよく出てくる)点に要注意。》
〔他マ上一〕{み・み・みる・みる・みれ・みよ}(1)〈お互いに相手を見る。〉対面する。  (2)〈男女が恋愛目的で会合する。また、性的交渉を持つ。〉逢い引きする。契りを結ぶ。

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  494  ♪♪   単語集へ
〈A〉なさけ【情け】
《「為す」+「気」の転との説もあるが、語源は定かではない。対人間の「心遣い」、男女間の「恋愛感情」、自然・人情など非個人的対象に感情移入できる感性機微」や、その種の物事が醸し出す独特な雰囲気情趣」など、対象の性質に応じた様々な語義を持つ。》
〔名〕(1)〈相手の立場を考え、その人にとって良かれと思う心情。(血縁関係の者に対しては用いない)〉心遣い。  (2)〈(男女間の)相手を大事に思う感情。〉愛情。  (3)〈自然や人間的感情を理解する心。また、自然や人間の営みが醸し出す独特の雰囲気。〉風雅人情情趣。  (4)〈(漢文訓読調の脈絡で)非生物や植物にはない、生き物ならではの心の動き。〉感情

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^TOP^6:『仄梅心』
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  498  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈A〉なつかし【懐かし】
《動詞「懐く」の形容詞化。「泥む」(行き悩む執着する)/「なづさふ」(水面に漂う/親しげに纏わり付く)/「」(潮流のため航行困難な場所)に共通する「一箇所への停留感」を根に持ち、「愛しさ」・「好感」・「懐旧の情」を理由に「ずっと傍に居たい」意を表わす。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈(人が)対象を愛しく思い、常にその対象と共にありたいと願う。〉離したくない。  (2)〈(対象が)人の好感を誘い、近しくありたい、もっと触れていたいという気持ちにさせる。〉心惹かれる。  (3)〈(中世以降)昔の事を思い出して、心引かれる。〉昔懐かしい

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  499  ♪♪   単語集へ
〈B〉あさし【浅し】
《「浅し」には多様な語義があるが、語尾を変えると「す」(色が薄くなる)・「浅む」(軽んずる)・「あさまし」(呆気にとられる)になり、語頭を変えると「し」になる。「浅し」の語義を考える時にはこれらの語句との関連の上で捉えると理解し易い。》
〔形ク〕{から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}(1)〈色や香りが深くない。〉淡い。  (2)〈経過時間が長くない。〉早い。  (3)〈空間的・感覚的に遠くない。〉近しい。  (4)〈思いや愛情が深くない。〉薄情だ。  (5)〈経験・程度・思慮が深くない。〉浅薄だ。  (6)〈情趣・風情が深くない。〉に欠ける。  (7)〈罪・因縁などが深くない。〉軽微な。  (8)〈身分・家柄・官位などが高くない。〉取るに足らない

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  501  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈B〉えにし【縁】
《現代語同様の「縁」を、「ん・ン」の音表記がなかった当時は末尾の"n"音に「に」文字を宛がって「えに」と書いたが、中古には(特に和歌で)多く「えに+し+あらば」の形で強意の副助詞「し」と共に用いたので、「えにし」があたかも一語の名詞の如く錯覚された。》
〔名〕〈(何らかの因果関係を生じるような、物・人の間の)つながり。〉因縁

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  507  ♪♪   単語集へ
〈B〉つく【付く・着く・著く・就く・即く】
《自動詞(四段活用)・他動詞(下二段活用)として二桁にも上る多数の語義を有する他、他動詞の四段活用形(「備える」・「名付ける」)もあり、下二段形の補助動詞(「に・・・し慣れる」)的機能もある。「和歌の下の句を付ける」は、文芸常識として、目立たないが重要な語義。》
〔自カ四〕{か・き・く・く・け・け}(1)〈(二つ以上のものが)一つのもののように密接に接触接合する。〉くっつく。  (2)〈(汚れ・色・傷跡など)本来そこにはなかった外来的な何かが加わる。〉付着する。付く。付く。  (3)〈(空間的に)ある場所に到達する。ある物に接近する。〉到着する。付く。  (4)〈(立っていた姿勢から)ある場所に腰を下ろし落ち着く。〉着席する。  (5)〈(地位・役職・係などを)自らの身に引き受ける。〉就任する。  (6)〈(人・物に対し)(賛同・心服・信頼して)行動を共にする。〉いつも一緒である。  (7)〈(人・物に対し)心情・興味・関心を引かれる。〉心引かれる関心を持つ。  (8)〈(今までなかった何らかの感情が)新たに生じる。〉感覚が芽生える。  (9)〈(自然現象として)がつく。〉着火する。  (10)〈(特性や能力が)その人のものとして定着する。〉に付く。  (11)〈(多く否定の表現で用いて)(人・物に)しっかりと調和する。〉似合う。  (12)〈(他事よりも優先して)ある物事に関わり合う。〉従事する。  (13)〈(霊的なものが)乗り移る。〉取り憑く。  (14)〈(「つき」の形で)(人・物に)関連する。〉・・・に関して。 〔他カ下二〕{け・け・く・くる・くれ・けよ}(1)〈(二つ以上のものを)一つのもののように密接に接触接合させる。〉くっつける。  (2)〈(汚れ・色・傷跡など)本来そこにはなかった外来的な何かを加える。〉着させる。付ける。付ける。  (3)〈(空間的に)ある場所に到達させる。ある物に接近させる。〉到着させる。付ける。  (4)〈(地位・役職・係などを)ある者の身に引き受けさせる。〉就任させる。  (5)〈(人を信頼して)事態を処置してくれるものと期待する。また、(第三者に)誰かへの取り次ぎを頼む。〉す。言付ける。  (6)〈(人・物に対し)(賛同・心服・信頼して)行動を共にさせる。〉いつも一緒にいさせる。  (7)〈(第三者に命じて)人の後を追跡調査させる。〉尾行させる。  (8)〈(人・物に対し)心情・興味・関心を向ける。〉心引かれる。関心を持つ。  (9)〈(物理的に)燃焼状態にする。〉着火する。  (10)〈(衣類・装身具・調度品などを)(身体や場所に)つける。置く。〉に付ける。備える。  (11)〈(特に、他者の詠んだ)和歌の上の句に対し、下の句を付け足す。〉詠み添える。  (12)〈名前を付ける。〉付ける。  (13)〈(「つけ」の形で)関連させる。〉・・・に関して。  (14)〈(動詞の連用形に付いて、補助動詞的に)そうするのがである意を表わす。〉いつも・・・している。 〔他カ四〕{か・き・く・く・け・け}(1)〈(装備・才芸として)にそこにあるようにする。〉に付ける。備え付ける。  (2)〈(特定の文字などを)自らの名前とする。〉名付ける。

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  509  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉よそふ【装ふ】
《現代語「装い」にもある通り、「きちんと正式衣裳を整える」や「準備する」が原義。服装を整える語義から派生した「食器に食べ物を盛り付ける」の意での「よそふ」は、いつしか「盛る」と混同され、両者を足して二で割ったかのような「よそる」の語形も生じた。》
〔他ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈(一般的に)事に臨んできちんと物品を用意する。〉準備する。  (2)〈(衣服を整えて)きちんとした身なりをする。〉身支度をする。  (3)〈(食べ物を)きちんと食器の上に乗せる。〉よそる

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  518  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉よせ【寄せ】
《他者に対し心を寄せること=「期待・信頼・信望」が原義。期待を寄せてよい相手ということから「後ろ盾」や「縁故」、更には歌論用語としての「縁語」の語義が派生した。「理由いわれ」の語義は「よすが・・・拠す+処=事寄せるべき事情」と同根語と考えればよい。》
〔名〕(1)〈(他者を)立派なもの、信じるに足るものと考えて、心を許すこと。〉信望。  (2)〈(他者に対し)面倒を見たり社会的影響力を行使して助けたりする人物。〉後ろ盾。  (3)〈血縁関係でつながっている人物。〉縁故。  (4)〈(ある事態を正当化する)然るべき事情。〉理由。  (5)〈縁語。(和歌の中で、異なる複数の語句どうしが、直接にはつながらないものの、意味上の関連性を持っているために、相互に響き合ってイメージの膨らみを演出する修辞法に於ける、意味上関連性のある複数の語句どうしのこと)〉縁語

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  523  ♪♪   単語集へ
〈A〉ちぎる【契る】
誓いを込めて「堅く約束する」意を表わす。古文では「男女が変わらぬ愛を誓い合う」語義が重要。そうして愛を誓い合った男女が「肉体関係を持つ/結婚する/夫婦の関係を保つ」の語義もあるが、古文は恋愛場面の詳述に乏しく、どの程度の関係かの判別は困難。》
〔他ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}(1)〈誓いを込めて、堅く約束する。〉誓約する。  (2)〈(男女が)心変わりはしないと約束する。〉変わらぬ愛を誓う。  (3)〈(男女が)の印として肉体的に結ばれる。〉肉体関係を持つ。夫婦の関係にある。

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  538  ♪♪   単語集へ
〈C〉ぐ【具】
《「一対になるもの・常に傍らに存在するもの」が原義。「常に付き添う相手」の意は四字熟語「不倶戴天」(=共に並んで天を戴くことができぬ敵対者)の「倶」の感覚、「食事の添え物」の意は「味噌汁の具」、「身の回りの日用品」の意は「具」に絡めて理解するとよい。》
〔名〕(1)〈(人に)常に付き添う者。(貴人の)御側近くに居る者。結婚した相手。(前夫・前妻との間に生まれた)子供。〉相棒者。配偶者。連れ子。  (2)〈日常用いる身の回りの品。〉道具家具。  (3)〈(料理で)主たる食材に混ぜて出す副食材。〉添え物。 〔接尾〕〈(衣服・器具・食品など)異なる品目が全部揃って初めて完全になる物事を数える語。〉・・・揃い

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  543  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈A〉すむ【住む】
《「生活の場として、ある場所に居着く」の意では現代語と変わらないが、古語で重要なのは「の所に恋人として通う」意味での「住む」。所謂「妻問婚」時代の恋愛・婚姻形態であるが、平安期の文物に於けるその出現頻度・重要度は極めて高い。》
〔自マ四〕{ま・み・む・む・め・め}(1)〈(生活の場として)ある場所に居着く。〉暮らす。  (2)〈(妻問婚の形で)の許にとして通う。〉の許を訪れる

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  546  ♪♪   単語集へ
〈C〉あだびと【徒人】
恋愛対人関係の脈絡では「浮気者」、文芸関連では「風流人」となる。本来心を注ぐべき人物(=恋人)・対象(=実務)以外に無意味に入れ込んでいる人への軽侮自嘲を込めた語である。》
〔名〕(1)〈(主に恋愛で)誠意に欠ける人。〉浮気者。  (2)〈風流を解する人。〉風流人。

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  561  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈A〉たより【便り・頼り】
《「」+「寄り」=相手にを伸ばしてすがりつく、が原義。「拠り所」・「縁故」・「便宜」・「機会」などは原義に忠実な依存性の語義。依頼の手段としての「手紙」の語義もそこから派生した。多少原義から外れたものとして「物どうしの取り合わせ」の語義もある。》
〔名〕(1)〈頼みとする人や物。〉拠り所。  (2)〈血縁関係のある誰か。〉縁故。  (3)〈事を為す上で有利に作用する人や物。〉手づるつて。  (4)〈事を為すのに適当な時。〉機会。  (5)〈こちら側の事情を相手に伝えるもの。また、伝わってくる相手側の事情。〉消息。  (6)〈物と物とが相互に影響を及ぼし合って生まれる全体的な印象。〉取り合わせ

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  565  ♪♪   単語集へ
〈B〉いまさら【今更】
《現代には「今頃になって・・・しても無駄」の語義のみが残るが、語源的には「今」+「なり」なので、「今になって初めて」の語義や、「以前からあったものを、今、新鮮な話題として持ち出す」の語義にもなる。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}(1)〈(打消・反語の表現を伴って)今となっては無益である。〉今となってはもう遅い。  (2)〈これまで全くなかったことが、初めて行なわれるさま。〉今初めての。 〔副〕(1)〈(打消・反語の表現を伴って)今となっては無益であることを表わす。〉今頃になってから。  (2)〈以前からあったものを、今改めて持ち出すことを表わす。〉事新たに。  (3)〈これまで全くなかったことが、初めて行なわれることを表わす。〉今初めて

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  566  ♪♪   単語集へ
〈A〉なさけなし【情け無し】
《現代語の「なさけない」と同じ「嘆かわしい」の語義もあるが、古語では「人間的な心が籠もっていない」及び「醸し出される独自の雰囲気といったものがない」の語義の方が重要。》
〔形ク〕{から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}(1)〈人間ならばあって当然の心が籠もっていない。〉薄情だ。  (2)〈(自然や人の営みから)醸し出される独特な雰囲気が感じられない。〉情趣がない。  (3)〈(相手が薄情だ、対象に情趣がないなどの理由から)嘆き落胆を誘うさま。〉嘆かわしい興醒めだ。

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  575  ♪♪   単語集へ
〈C〉そふ【添ふ・副ふ】
《空間上に位置(または移動)する線状のものに近距離を保って存在すること(「不即不離」)が原義。「寄り添う」・「(男女が)夫婦として共生する」・「随行する」・「増す付け加える」の他、比喩的に「・・・になぞらえる」、時間経過に「つれて・・・になる」の意がある。》
〔自ハ下二〕{へ・へ・ふ・ふる・ふれ・へよ}〈(月日などの)時間的経過に合わせて変化する。〉・・・につれて。 〔自ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈(空間的に)近距離を保ちつつ存在する。〉寄り添う。  (2)〈(男女が)夫婦として一緒に暮らす。〉夫婦になる。  (3)〈(既に存在したものに)さらに同種のものが加わる。〉付け加わる。 〔他ハ下二〕{へ・へ・ふ・ふる・ふれ・へよ}(1)〈(人に、人を)従者として一緒に行かせる。〉随行させる。  (2)〈(既に存在したものに)さらに同種のものを加える。〉付加する。  (3)〈(ある物事を形容するのに)同種の何かとして挙げる。〉例える

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  582  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈A〉あはれ【あはれ】
《対象に深く感情移入する時に自然と口から漏れ出す「あぁ、あれ・・・」に由来する語。現代では悲哀の感情のみを指すが、古文では喜楽感動表現語としても用いる。鎌倉期以降には音挿入した「あっぱれ(天晴れ)」も生まれた。》
〔名〕(1)〈思わず見入ってしまうような深い味わい。〉しみじみとした情趣。  (2)〈人間なら当然持っている筈の他者への慈愛の気持ち。〉情愛。  (3)〈異性恋い焦がれる思い。〉恋情。  (4)〈好ましくない状況にある何かを見て、心が痛む思い。〉悲しみ。 〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}(1)〈対象の素晴らしさに、自然と心が引き付けられる。〉しみじみと心惹かれる。  (2)〈対象の素晴らしさに、第三者的立場から、賛嘆の念を禁じ得ない。〉見事だ。  (3)〈対象の持つ魅力に、思わず引き付けられ、可愛がりたくなる。〉いとおしい。  (4)〈他者に対する思いやりが深い。〉情愛が豊かだ。  (5)〈(何かを見て、ではなく)ただ何となく自身の気持ちがしみじみと沈んでゆく。〉心底寂しい。  (6)〈好ましくない状況にある何かを見て、心が痛む。〉可哀想だ。  (7)〈(主に宗教関係で)寛大御加護や強大な霊威に、心から感謝賛嘆の念が沸いてくる。〉尊い。 〔感〕〈対象に深く感情移入した結果、自然に沸き上がる悲哀・喜楽・賛嘆の念を表わす語。〉ああ

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〈B〉うしなふ【失ふ】
《「薄し」と同根で、「希薄な状態になる」が原義。そこから「不注意により喪失する」・「意志的に消去する(人の生命の抹消や罪の赦免まで含む)」・「不本意な形で死別する」・「罪をなかったことにする」・「(敵などを)遠くへ逃がす追いやる」などへと語義が広がった。》
〔他ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈(気付かぬうちに、また、不注意により)なくす。(方法や道程が)わからなくなる。〉喪失する。不明になる。  (2)〈(不本意にも)他人に先に死なれてしまう。〉死別する。  (3)〈(意志的に)他者の生命を奪い取る。〉抹殺する。  (4)〈(「罪を失ふ」の形で)(犯した罪を)なかったことにする。〉赦免する。  (5)〈(意図的に)自分の遠くへ追いやる。(去ろうとする者を)そのまま行かせる。〉捨て去る見逃す。  (6)〈(強制的に)ある場所から去らせる。〉追放する。

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〈A〉あした【朝】
《「」の転で「未だ彼方の未来の時点」が原義。「しだ」は「帰りしな」(帰途)に於ける「しな」の祖先で、「時」を表わす語。「さだ過ぐ」(適切な時機を過ぎる)に於ける「さだ」も同根語。現在から見た「明日」のみならず、過去からみた「翌日」の意もある。》
〔名〕(1)〈前夜から続く暗い時間帯の終わり。〉。  (2)〈出来事があった前夜に引き続く。〉翌朝。  (3)〈日付が変わった次の日。〉翌日

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〈A〉あけぼの【曙・明ぼの】
《「明け」+「ほの」(=夜が仄か赤く染まる頃)で、「あかつき」の前半の時間帯(和歌用語では「東雲」)。後半の時間帯は「朝朗け」。》
〔名〕〈夜が白み始める早い時間帯〉早朝

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  608  ♪♪   単語集へ
〈B〉あなた【彼方】【貴方】
《遠くの「」に方向の「方」が付いた語。対義語は「此方」。空間的に「あちら」及び「あちらに居る人」、時間的に「以前」及び「今後」を表わす。現代にも残る人称代名詞「貴方」は、人への直接的言及を避けた「場所」の代名詞化表現で、近世以降に生じた語義。》
〔代名〕【彼方】(1)〈遠い方角を表わす遠称の指示代名詞。〉遠方。  (2)〈過去の時間を表わす遠称の指示代名詞。〉以前。  (3)〈未来の時間を表わす遠称の指示代名詞。〉今後。  (4)〈名指しを避けて場所で示すことで敬意を添える三人称の人称代名詞。(中古の用法)〉あの御方

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〈C〉かさね【重ね・襲】
《古語で注意すべきは「衣類の重ね着」としての「襲」。寒いから重ねるというよりも、色々な色の衣類がまるで虹のようなグラデーション(色ずらし)効果で見る者の視覚に訴え、着用者の美的感覚を主張するよう、オシャレ着として重ね着したのである。》
〔名〕(1)〈同じ物・事を、さらに重ねること。〉重ね。  (2)〈(男性・女性ともに)衣類を重ねて着ること。また、(装飾目的で)重ね着する衣装の名。〉重ね着。襲。  (3)〈男性が半臂の下に着た、背後の裾の長い衣装の名。〉下襲。  (4)〈装飾目的で重ね着した衣装の、色彩の組み合わせ。〉襲の色目。 〔接尾〕〈(重ねてある)衣服などを数える語。〉・・・揃い

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^TOP^7:『尊犬猫』
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  623  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈A〉ありがたし【有り難し】
《「有る」(=存在する)ことが「難し」(=困難)という希少性を表わす原義「珍しい」が、鎌倉期以降、滅多にないことを尊ぶ「感謝すべき」の語義に結び付いて現代に至る。様々な悪条件のため「生存実現困難」/神仏の霊験や功徳が「勿体ない」の意もあるが、稀。》
〔形ク〕{から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}(1)〈滅多に発生・存在しない。〉に見る。  (2)〈類を見ないほどに優れている。〉無類見事さだ。  (3)〈(神仏の霊験功徳に対し)感謝・尊崇・畏敬の念が沸き上がる。〉恐れ多いかたじけない。  (4)〈実現・生存が困難である。〉難しい。生き辛い

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  629  ♪♪   単語集へ
〈B〉あけくれ【明け暮れ】
《現代語「明けても暮れても」に通じる表現で、一年三百六十五日・四六時中(4x6=24時間)ずっと・毎日・alwaysの意。似て非なる語に「明け暗れ」(夜明け前の暗い時間帯)というのがある。》
〔名〕〈が明けてが暮れること。また、日々の有様。〉朝晩日常。 〔副〕〈いつも常に変わらぬさま。〉常日頃

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  632  ♪♪   単語集へ
〈C〉ありつく【有り付く】
《現代語では「メシにありつく」のような「入手する」の語義に限定されるが、古語では「特定の場所定着する/結婚して安定した暮らしに入る」・「状況に適合習熟する」の語義もある。やや系統の異なる語義として「・・・の環境身分に生まれ付く」がある。》
〔自カ四〕{か・き・く・く・け・け}(1)〈(特定の場所を自らの住居として)定着する。また、(結婚して)安定した生活に入る。〉住み着く。身を固める。  (2)〈(特定の状況に)適合習熟する。〉慣れる。  (3)〈(多く「世にありつく」の形で)生計の手段を得る。〉生計を立てる。  (4)〈(生得的に)特定の環境身分にある。〉・・・に生まれつく。 〔他カ下二〕{け・け・く・くる・くれ・けよ}(1)〈(特定の場所に)定着させる。また、(結婚させて)安定した生活に入らせる。〉落ち着かせる。身を固めさせる。  (2)〈(特定の状況に)適合習熟させる。〉慣れさせる。

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  634  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈A〉ありく【歩く】
《中古の和文で好まれた語で、上代語や漢文訓読文では同じ「歩く」と書いても「あるく」と読み、中世以降この読みが優勢となって現代に至る。》
〔自カ四〕{か・き・く・く・け・け}(1)〈人間が(乗り物を使って)移動する。動物が動き回る。〉出歩く移動する。  (2)〈(人間が)特定の目的地を目指して移動する。〉訪ね回る。  (3)〈(動詞の連用形に付いて、補助動詞的に)様々な場所移動して回る。〉・・・して回る。  (4)〈(動詞の連用形に付いて、補助動詞的に)長い期間、同じことをし続けて過ごす。〉・・・して過ごす。

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  636  ♪♪   単語集へ
〈C〉おもなる【面馴る】
《「面」(顔)を何度も見合わせるうちに「馴る(=違和感・緊張感が消失する)」が原義で、「見慣れて、馴染む」という好意的意味にも、「遠慮を忘れ、馴れ馴れしくなる」という否定的意味にもなる。》
〔自ラ下二〕{れ・れ・る・るる・るれ・れよ}(1)〈(幾度も見るうちに)緊張が解ける。親しみが沸いてくる。〉慣れる。馴染む。  (2)〈(同じものに何度も触れるうちに)当初の初々しい感覚を失い、然るべき敬意緊張感を伴って対象に接することがなくなる。〉馴れ馴れしくなる。

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  645  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉あてはか【貴はか】
《高貴の意の「貴」に「」が付き、一見「貴」だが本筋の高貴さでないことを示し、「見た目が上品」という上っ面だけの優美さを表わす語。「あて」→「あてやか」→「あてはか」の順に上品さの度合が落ちて行く。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}外見上、品が良く見える。〉見た目上品だ。

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  648  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈A〉あな【あな】
《喜怒哀楽の感情の高ぶりを表わす感動詞。単独ではあまり用いず、直後に形容詞や形容動詞の語幹(または形容詞的意味を持つ体言・準体言)を伴う。中世以後は「あら」が「あな」に取って代わり、現代に至る。》
〔感〕〈喜怒哀楽の感情の高ぶりを表わす。〉ああ

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  659  ♪♪   単語集へ
〈B〉うらむ【恨む・怨む】
《「」を意味する「うら」を語根とし、不本意な事態や他者の行動に対し、不満を持ちつつもそれをすぐには表出せず内面にいつまでもくすぶらせる執念深い語感を持つ。類義語「怨ず」は、怨恨の感情を即座に言動・行動で表わす感覚が強い。》
〔他マ上二〕{み・み・む・むる・むれ・みよ}〔他マ四〕{ま・み・む・む・め・め}(1)〈(事態や他者の行動に対し)心の中で不満に思う。〉憎む。  (2)〈(他者に向かって)不平不満を口に出して言う。〉愚痴をこぼす。  (3)〈(以前に受けた不本意な仕打ちを)他者にやり返す。〉仕返しする。  (4)〈(怨恨の感情を伴わず)残念だと思う。〉遺憾に思う。  (5)〈(虫の音や風の音が)悲しみを誘うように響く。〉むせび泣く

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  664  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉よそふ【寄そふ・比ふ】
《対象に"寄せる"を語源とし、似たものどうしとして「関係付ける」、比較したり引き合いに出したりするために「比べる」の意を表わす。》
〔他ハ下二〕{へ・へ・ふ・ふる・ふれ・へよ}(1)〈(対象と似たものどうしとして)相互に関係ありとする。〉関係付ける。  (2)〈(相対比較例示のために)異なるものどうしを並べて比べる。〉なぞらえる

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  675  ♪♪   単語集へ
〈C〉かつがつ【かつがつ】
《語源的には、副詞「且つ」あるいは動詞「克つ」(=耐える)の畳語と言われる。「どうにかこうにか」・「ようやく」・「とりあえず」の語義は「不本意だが」(=克つ)系/「更に又」・「からから」の語義は「同時進行」(=且つ)系のものと考えられる。》
〔副〕(1)〈(不十分ではあるが)妥協して受け入れるさま。〉どうにか。  (2)〈(不本意な状況を脱して)正常な状況に立ち戻るさま。〉ようやく。  (3)〈(十分ではないが)応急の処置として事が行なわれるさま。〉とりあえず。  (4)〈(人や物事が)途切れることなく続くさま。〉続々と。  (5)〈(異なる物事や状況が)重層的に成立しているさま。〉更にまた。  (6)〈(中世以降)機が熟していないにもかかわらず事が行なわれるさま。〉早くも

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  681  ♪♪   単語集へ
〈B〉あへしらふ【あへしらふ】
《「互いに・・・し合う」意の「合ひ」と「しらふ」を重ねた語で、「相手に合わせた上手な対応」が原義。「応対する」(他者への適正な対処)・「うまくやり過ごす」(非難や怒りの回避)・「取り合わせる」(食材の盛り合わせ)など、現代語「あしらう」に連なる語義を持つ。》
〔他ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈相手の行動に対し、適正に反応する。〉応対する。  (2)〈怒り非難を招くことのないよう、適正に取り扱う。〉もてなす。  (3)〈複数の食材どうしの組合せを行なう。〉取り合わせる。

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  688  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉いで【いで】
《「出づ」の古い命令形「出で」または勧誘の感動詞「いざ」が元になって「さぁ、始めようか」系の語義が生まれ、否定・禁止の意味を表わす「不知」が転じて「こらこら」・「いいえ」・「なんとまぁ」などの語義が生じたと考えられる。》
〔接続〕〈文章や談話の途中で、改めて話を始める際に用いる語。〉さて。 〔感〕(1)〈(自分自身、あるいは他者を)行動へと駆り立てる時に発する語。〉さぁ。  (2)〈相手の発言・行動に対する軽い否定反発の気持ちを表わす語。〉こらこらいや。  (3)〈意外・感動・不満などの感情を表わす語。〉いやはや

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  702  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈B〉あなかしこ【あな畏】
《感動詞「あな」に、恐れを意味する形容詞「畏し」の語幹を付けたもの。生理的恐怖を表わす「恐ろしい」から、「勿体ない」(恐縮)、「恐れ入りますが」(呼びかけ)、「絶対・・・する」(脅しを込めた禁止)、「恐惶謹言」(手紙の結句:かしこ)などの意味が派生した。》
〔連語〕《あな〔感〕+かしこし〔形ク〕》(1)〈不安恐怖の感情を表わす。〉おお怖い。  (2)〈畏敬恐縮の感情を表わす。〉勿体ない。  (3)〈相手に対して呼びかける語。〉恐れ入りますが。  (4)〈(禁止の表現と呼応して、副詞的に)相手をたしなめたり、強く禁ずる気持ちを表わす。〉決して。  (5)〈手紙の結語として、敬意を添える。(男女ともに用いた)〉かしこ

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^TOP^8:『斜め名』
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  708  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉いましむ【戒む・警む】
《「忌む」に発する語で、禁忌に触れるからやめておけ、と「警告する」が原義。》
〔他マ下二〕{め・め・む・むる・むれ・めよ}(1)〈(禁忌に触れたり良識に反する行動を)しないようにと教え諭す。〉訓戒する。  (2)〈(他人がある種の行動を取ることを)禁ずる。〉禁止する。  (3)〈(自分が、何らかの事態・行動に対して)注意を怠らない。〉警戒する。  (4)〈(物理的制約を課して)他人の行動の自由を奪う。〉緊縛する。監禁する。  (5)〈(決まりを破った者に対して)懲罰を加える。〉懲らしめる

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  710  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈A〉あそぶ【遊ぶ】
《日常生活や仕事以外の営みへと心・身を解き放つ点では現代日本語や英語の"プレイ(play)"と共通だが、古語の「遊び」の対象は広範囲に及び、「詩歌管弦舞踏」が中核的語義となる。》
〔自バ四〕{ば・び・ぶ・ぶ・べ・べ}(1)〈詩歌・管弦・舞踊などを(鑑賞したり自ら行なったりして)楽しむ。〉芸能(詩歌・管弦・舞踊等)にいそしむ。  (2)〈狩猟・行楽・酒宴などを楽しむ。〉遊楽(狩猟・行楽・酒宴等)をする。  (3)〈日常の仕事・生活とは関係のない何かをする。〉遊び戯れる。  (4)〈特定の目的(地)もなく動き回る。〉そぞろ歩く。 〔他バ四〕{ば・び・ぶ・ぶ・べ・べ}〈特定の楽曲・楽器を演奏する。〉演奏する。

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  712  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈B〉すだく【集く】
《「く」に由来すると思われる語。人以外にも動物が一箇所に集まる様子の形容に多用されるのは、「に集まる」の語感ゆえのことであろう。類義語「あつまる」は生物・無生物双方が対象。「つどふ」だと、意思を持つ人間が集合する意になる。》
〔自カ四〕{か・き・く・く・け・け}(1)〈(人・動物・虫などが)一箇所に集まる。〉群がる。  (2)〈(虫などが)集まって鳴く。〉鳴き騒ぐ

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  719  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉こころづく【心付く】
《「心」の表わす意味に応じて、お堅い「思慮分別が付く年齢になる」の意になったり、性的に「異性を意識する年齢になる」・「(特定の相手に、自分が)好意を寄せる」といった恋愛系の語義や、「(特定対象に)注意力を注ぐ」という集中系の語義になるので、文脈に注意する必要がある。》
〔自カ四〕{か・き・く・く・け・け}(1)〈(年齢が増して)物事を合理的に判断する能力が備わる。また、異性性的に意識するようになる。〉分別が付く。色気付く。  (2)〈(特定の対象に)思考注意が向く。〉思い付く気付く。  (3)〈(特定の人・物に)好意的な感情を持つ。〉気に入る。 〔他カ下二〕{け・け・く・くる・くれ・けよ}(1)〈(特定の対象に)思考注意を向かせる。〉気付かせる。  (2)〈(特定の人・物に)好意的な感情を持つ。〉心を寄せる。

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  727  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈B〉あどなし【あどなし】
子供っぽい様態を表わす古語。現代語「あどけない」は、同義語の「いとけなし」・「いはけなし」からの類推で「あど+"け"+なし」となったもの。》
〔形ク〕{から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}〈(外観や行動が)いかにも子供らしいさま。〉あどけない

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  730  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈A〉あぢきなし【あぢきなし】
《論理の意の「文付き」に「無し」を付けた上代語「あづきなし」が中古に「あぢきなし」に転じたもの。「あやなし」と同様「論理不当性」を原義としつつ、そうした論理理想像から逸脱した現実に対して為す術のない自らの無力感を嘆く語義も派生した。》
〔形ク〕{から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}(1)〈(論理・倫理の基準に照らして)法外である。〉無茶苦茶だ。  (2)〈(論理・秩序・理想に外れたひどい状況を)自分の力ではどうにもできない無力感を表わす。〉情けない。  (3)〈(行動の結果に期待が持てず)張り合いがないさま。〉虚しい。  (4)〈(対人・恋愛関係の不調に)心を乱すさま。〉切ない。  (5)〈(「あぢきなく」・「あぢきなう」の形で、副詞的に)確たる理由予測もないままに事が起こるさま。〉無性に。思いがけず

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  732  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉ある【荒る】
《名詞「荒」の動詞化で、「神の加護から見放された結果、どんどん悪くなって行く」が原義。その対極には「」がある:笑顔の「にこにこ」はここに由来し、その裏返しと考えれば、「荒る」の語義としては意外に感じられる「しらけしかめ面をする」も納得できよう。》
〔自ラ下二〕{れ・れ・る・るる・るれ・れよ}(1)〈(海・山・天気などの自然が)荒れ模様になる。〉荒天になる。  (2)〈(土地・建物・都市などの人工的環境が)荒れ果てる。〉荒廃する。  (3)〈(人が)心の優しさを失う。〉人心がすさむ。  (4)〈人心が離れ、心をつなぎ止めることができなくなる。〉しらける。

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  737  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉みつく【見付く】
《「つく」の意に応じて意味が二分され、他動詞だと「見付ける」(目に"く")、自動詞では「慣れ親しむ」(愛""を感じる)の意を表わす。》
〔自カ四〕{か・き・く・く・け・け}〈(何度も経験や接触を重ねることで)次第に親密度が増す。〉馴染む。 〔他カ下二〕{け・け・く・くる・くれ・けよ}〈(隠れていたものや、見たことのないものを)初めてにする。〉見つける

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〈A〉よすが【縁・因・便】
《語源は「寄す+処」(拠り所)で、奈良時代は「よすか」と清音。精神的・物質的に「頼るもの」(拠り所)、血縁上「頼れる身近な存在」(親類縁者)、自分のために「社会的影響力を行使してくれる存在」(つて)、目的を達成するために取り得る「手段」の語義を持つ。》
〔名〕(1)〈(精神的・物質的に)頼ることのできるもの。〉拠り所。  (2)〈(血縁のつながりなどから)頼りにできる身近な存在。〉縁者。  (3)〈(自分のために)社会的影響力を行使してくれる存在。〉手づる。  (4)〈(目的を達成するために)取り得るやり方。〉手段

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^TOP^9:『空蝉説』
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  761  ♪♪   単語集へ
〈B〉おろす【下ろす・降ろす】
《「降る」の他動詞形。実に語義の多い語だが、古語として要注意なのは「地位の降格」・「他者への非難」・「出家のための剃髪」あたり。》
〔他サ四〕{さ・し・す・す・す・せ}(1)〈(物理的に)所から所へ位置を移動させる。〉下ろす。  (2)〈(帝位・官位を)辞めさせる、または、下の位に落とす。〉退位・任・格させる。  (3)〈(他者のことを)人前で悪く言う。〉こき下ろす。  (4)〈(俗世を捨てて仏門に入るために)を切り落とす。〉剃髪する。  (5)〈(貴人の前から)引き下がらせる。〉退出させる。  (6)〈(神仏への供物、貴人の残飯使用後の物品を)譲り与える。〉おこぼれを与える。  (7)〈(未使用の品を)取り出して使う。〉新品をおろす。  (8)〈(金属や植物を、道具を用い、摩擦作用で)細かい断片へと分解する。〉摺り下ろす。  (9)〈(鳥・魚などを)包丁でいくつかの部分に分けて料理する。〉・・・おろす。  (10)〈(妊娠した女性の)出産を人為的にやめさせる。〉妊娠中絶する。  (11)〈(高い所にあるものを)切断して落下させる。〉落とす。  (12)〈(自動詞的に用いて)が、高い場所から低い場所へと吹く。〉吹き下ろす。

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〈B〉あへなむ【敢へなむ】
《「敢ふ」連用形+完了助動詞「ぬ」未然形+推量助動詞「む」と見れば、自身の判断「これはこれでやむを得まい」・「こんなものでよいだろう」/「敢ふ」未然形+終助詞「なむ」と解すれば、他者への(心中での消極的な)願望「どうか我慢してやってほしい」の意となる。》
〔連接語〕《あふ〔自ハ下二〕+ぬ〔助動ナ変型〕完了+む〔助動マ四型〕推量》(1)〈不本意な状況ではあるが、甘んじて受け入れよう。〉やむを得まい。  (2)〈満足行くものではないが、許容範囲内であろう。〉差し支えあるまい。 《あふ〔自ハ下二〕+なむ〔終助〕》(3)〈他者に対し、心の中で消極的に、事態を受け入れてくれるよう望む。〉どうか我慢してやってほしい。

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  776  ♪♪   単語集へ
〈C〉あない【案内】
《「案内」の撥音無表記語。「案」(=公文書の控え)の「内」を意味する「記録」が原義かとされる。「案内」となると取り次ぎを求める定型句になり、現代語で言えば「御免下さい」、時代劇の侍言葉だと「頼もう」に当たる。》
〔名〕(1)〈物事の詳しい内容。〉内情。  (2)〈公文書に記載されている内容やその原案。〉記録。 〔名・他サ変〕{せ・し・す・する・すれ・せよ}(1)〈物事の詳しい内容尋ねること、または、知らせること。〉事情聴取状況説明。  (2)〈訪問して面会を求めること、または、訪問客呼び入れること。〉伺候取り次ぎ。  (3)〈客人を招くこと、または、先に立って導くこと。〉招待先導

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  814  ♪♪   単語集へ
〈B〉あさむ【あさむ】【浅む】
《形容詞「あさし」を動詞化した語。対象の浅薄さを「軽蔑する」意の他に「驚く」の意があるのは、「自分自身の事前の予測の浅さを痛感する」と読み替えれば納得できる筈。》
〔自マ四〕{ま・み・む・む・め・め}【浅む】〈(自身の思慮観察の浅さから)対象への新鮮な驚きを感じる。〉意外に思う。 〔他マ四〕{ま・み・む・む・め・め}【あさむ】〈(対象の浅薄さを)一段高い所から見下ろす。〉侮る

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^TOP^10:『出づる世、捨つる世』
in[5] : in[10] : in[25] in[5] : in[10] : in[25] in[5] : in[10] : in[25] in[5] : in[10] : in[25]
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  838  ♪♪   単語集へ
〈C〉いとま【暇】
《複数のものの「間」を含む点でも、漢字表記が同じである点を見ても、「ま」と「いとま」は極めて近いが、「ひま」の原義は「物理的な割れ目・隙間」/「いとま[暇]」は「時間的な余白」(合間)、という相違がある。》
〔名〕(1)〈(一連の仕事・行動の間に)一時的に活動が停止する時間。〉合間。  (2)〈(仕事や、意味のある行為をせずに)休んでいる時間。〉余暇。  (3)〈(時間・活力が十分にあることからくる)精神的に余裕のある感覚。〉ゆとり。  (4)〈死んだ人の喪に服すること、また、そのための休暇(の期間)。〉服喪期間)。忌引。  (5)〈職を辞すること。また、それを届け出る、または許可すること。〉辞職)。  (6)〈(離婚や死別を含めて)人と別れること。また、そのための挨拶をすること。〉離別暇乞い。  (7)〈(「暇」との混用)物と物の間の空間。〉隙間

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  852  ♪♪   単語集へ
〈B〉いとなむ【営む】
《「」+「無し」=「暇無し」の語幹「いとな」に、動詞化語尾「む/ぶ」を付けて「いとなむ/ぶ」としたもので、「暇が無いほど忙しく立ち回る」の原義は、現代にも残る「勤しむ(・・・"忙しむ"の意)」や、英語の"business(・・・busy=忙しい状態にすること=仕事)"と同じ発想である。古語では仏教勤行の意でよく用いる。》
〔他マ四〕{ま・み・む・む・め・め}(1)〈たゆまず何かをし続ける。〉忙しく立ち働く。  (2)〈行事(特に、仏事)を手順通りにしっかりと行なう。〉取り仕切る勤行を行なう。  (3)〈(食事・家事の)準備をする。〉支度をする。  (4)〈(複数の部品から構成される構造物を)構築する。〉作る

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^TOP^11:『生知り種』
in[5] : in[10] : in[25] in[5] : in[10] : in[25] in[5] : in[10] : in[25] in[5] : in[10] : in[25]
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  875  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉いうそく【有識・有職】
《「知識を有すること(人)」が原義だが、貴族文化の時代には「官職関連事項に精通すること・人」へと転義した。『大鏡』中には「美女」の意と解するしかない用例があるが、「有」に同音の「」を宛てて「優美」の方向へと発想が逸脱した横滑り語義であろうか?》
〔名〕(1)〈(学問・音楽・書道など)学識・芸能・教養にすぐれていること、あるいは、人物。〉学識(者)。至芸(の人)。教養(人)。  (2)〈(官職・故実・典礼・作法など)宮中の儀式先例精通していること、あるいは、人物。〉儀式通。 〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}〈(学問・音楽・書道・宮中での儀式先例などについて)よく通じているさま。〉博識だ。

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  882  ♪♪   単語集へ
〈C〉かたがた【方方】
《「方」は「方角」を指す語。現代語にも残る人称代名詞「方々」(=「(敬意を込めて)様々な人々」)は、人物への直接的言及を避けてその存在方向を代用呼称としたもの。原義に忠実な「別々の方角」・「各種の事柄」や、副詞としての用法もある。》
〔名〕(1)〈(地理的に)複数の異なる方角。〉あちこち。  (2)〈(物事の)様々に異なる分野。〉あれこれ。  (3)〈(人の代用人称として、方角に言及する形で)人々敬って指す語。〉方達。  (4)〈(貴人にあてがう)部屋の数々。〉あちこちの部屋。 〔代名〕〈(中世以降)(敬意を含まずに)眼前にいる相手を指す人称代名詞。〉あなた方。 〔副〕(1)〈(方向性が)一様ではないことを表わす。〉あれこれと。  (2)〈(あらゆる観点について考察した後の)必然的帰結を述べる際に言う語。〉いずれにせよ

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  886  ♪♪   単語集へ
〈A〉ぐす【具す】
《漢語「具」の持つ「随伴」の意をサ変動詞化した語で、「具備」及び「同・携」を表わす自動詞/他動詞として用いる。》
〔自サ変〕{せ・し・す・する・すれ・せよ}(1)〈(一揃いの品目や求められる特性を)欠けることなく有する。〉具備する。  (2)〈(人と)一緒に行く。〉同行する。  (3)〈(男女が)夫婦となって一緒に暮らす。〉連れ添う。 〔他サ変〕{せ・し・す・する・すれ・せよ}(1)〈(一揃いの品目を)欠けることなく全部集める。〉備える。  (2)〈(人を)一緒に連れて行く。〉帯同する。  (3)〈(物品を)身に付けて運ぶ。〉携帯する。

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  890  ♪♪   単語集へ
〈C〉はた【将】
《異なる二つの事柄について、一方ではこうだがまた一方ではこうかもしれぬという判断を表わすのが「将」の原義で、その用例は必ず二項対立(または並立)を含意する。並立する可能性の両端を揺れ動くという点で、語源的には「」に由来する語かもしれない。》
〔副〕(1)〈(可能性)(下に推量の表現を伴い)ふと思い付いた可能性について述べる。〉ひょっとして。  (2)〈(必然)様々な可能性を想定した上で、そうなることが確実に予想される意を表わす。〉必ずや。  (3)〈(想定内)ある事態が、事前に予測された通りのものである意を表わす。〉案の定。  (4)〈(強調的否定)(下に打消の表現を伴い)その種の可能性がまるでない意を表わす。〉まるで・・・ない。  (5)〈(譲歩)直前の陳述とは正反対の内容を後に続けて、前者を打ち消し後者を強調する。〉とは言うものの。  (6)〈(並列)直前の陳述と同種の内容である意を表わす。〉これまた。  (7)〈(累加)直前の陳述に対し、直後の陳述が、同様ながら更に程度が著しい意を表わす。〉ましてや。  (8)〈(感動・疑問の強調)強い感動や疑問の念を表わす。〉これはまた。 〔接続〕〈(二者択一)(漢文訓読調の文章で)二つの事柄のうちから一つを選択する意を表わす。〉AはたまたB。

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  894  ♪♪   単語集へ
〈A〉あつかふ【扱ふ】
《「預く」+反復の接尾語「ふ」で「継続性の受け持ち」の語感を持つ語。「事態・対人関係の適正処理」から「持て余し」・「話」まで、その語義は現代の「扱う」より遙かに幅広く、かつ意外なものが多い。整調の接頭語「もて」を付けた「もてあつかふ」の形でもよく用いられる。》
〔他ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈(人について)丁寧に日常の世話をする。〉面倒を見る。  (2)〈(本人のいない場面で)噂話をする。また、(頼まれもせぬのに)やかましく口を出す。〉する。口出しする。  (3)〈適正な処理が出来ずに困る。〉持て余す。  (4)〈病人の世話をする。〉看病する。  (5)〈(物・事態・人について)(適正なやり方を考えた上で)取り扱う。〉処理する。  (6)〈(第三者の立場で)対人関係調整を行なう。〉仲裁する。

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  904  ♪♪   単語集へ
〈B〉かかる【懸かる・掛かる】
《他動詞「懸く」の自動詞形。元になった「懸く」の意味は、「先端部を対象の一点に固定して、物理的重圧をそこに集中する」。「懸かる・掛かる」の「気にかかる」・「寄りかかる」・「依存する」・「熱中する」・「目にとまる」などの語義は、この「一点集中」に由来するもの。》
〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}(1)〈他の物体と一点で接触し、そこに自らの重量を預けてぶら下がる。または、傾斜する。〉引っ掛かる。寄り掛かる。  (2)〈(心理的、社会的に)我が身を他者に支えてもらう。〉頼る。  (3)〈(他者からの情愛・恩顧などの)有り難い恵みが身の上に及ぶ。〉恩恵に浴する。  (4)〈(病気・災害・穢れ・刑罰・泥水などの)好ましくない影響が身の上に及ぶ。〉身に降りかかる。  (5)〈(雲・霞・雨・露・雪などの気象現象が)上から下へと降りてくる。(人の目から)がこぼれ落ちる。(太陽・月が)空の特定の位置に浮かぶ。〉降下する。滴下する。(日・月が)空に懸かる。  (6)〈(人・物事に)関わりを持つ。また、同類としての扱いを受ける。〉関係する。連座する。  (7)〈(多く「にかかる」の形で)(特定の対象に)視線意識を奪われる。〉に付く。  (8)〈(特定の対象に)意識精力集中する。〉かかりきりになる。  (9)〈(多く「に懸かる」の形で)の攻撃によってを落とす。〉殺される。  (10)〈(敵対する相手に)攻撃仕掛ける。〉襲い掛かる。  (11)〈(特定の場所や時期に)立ち至る。〉差し掛かる。  (12)〈(状のものが)周囲にからまって、自由を束縛される。〉巻き付く。 〔補動ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}(1)〈(動詞の連用形に付いて)特定の状態・動作が始まることを表わす。〉・・・し始める。  (2)〈(動詞の連用形に付いて)特定の状態・動作がある程度まで達成されることを表わす。〉ほとんど・・・しかかる。

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  914  ♪♪   単語集へ
〈C〉いづら【何ら】
《不定称の指示代名詞として疑問を表わす場合、場所(どこ?)/対象(どっち側?)の二種があり、現代語「どちら?」と同じく、英語で言う"where?"/"which [one]?"の双方を表わし得る。感動詞としては「予想外」(あらら?)/「婉曲な勧誘」(いかが?)の意を表わす。》
〔代名〕〈場所・対象に関する疑問の意を表わす不定称の指示代名詞。〉どこどちら。 〔感〕(1)〈予想や期待とは異なる事態に接した場合に発する語。〉あら?  (2)〈他者に婉曲に誘いかける語。〉いかが

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  924  ♪♪   単語集へ
〈A〉あはひ【間】
《「あひあひ」の略で、物理的には「相対するものどうしの形成する空間」、社会的には「人と人との関係」、抽象的には「人・物・色合いなどの取り合わせ」や「時間・場面の巡り合わせ」の意を表わす。》
〔名〕(1)〈向き合うものどうしの間の空間。〉間隔。  (2)〈人と人との関係。〉間柄。  (3)〈人・物・色調などの相互関係。〉釣り合い。  (4)〈時間・場面の巡り合わせ。〉情勢

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〈A〉あし【悪し】
《「あし」は本源的に邪悪・凶悪・醜悪なものを積極的に否定する語で、対義語は「良し・好し・善し」。同じ語を「わろし」と読めば多少否定度が落ちて「あまりよくない」の意で、その対義語は「宜し」(まぁ、悪くはない)。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈道義などの価値判断の基準に照らして、正しくない。〉不正な。  (2)〈状況的に見て、思わしくない。〉具合が悪い。  (3)〈(「心地悪し」・「気色悪し」などの形で)体調精神状態がよくない。〉だるい不快だ。  (4)〈外観よくない。〉醜悪だ。  (5)〈技術・腕前が高くない。〉下手くそだ。  (6)〈品質・状態がよくない。〉粗末だ。  (7)〈天候・行動・気性が静穏でない。〉荒々しい。  (8)〈身分・境遇が不遇である。〉貧窮した。  (9)〈(上代語)(動詞の連用形について)うまく行なうことができない意を表わす。〉・・・しにくい

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  932  ♪♪   単語集へ
〈C〉かけて【掛けて・懸けて】
《「懸く・掛く」の持つ「一点集中」の語感から「・・・(場所)を目指して」、「異なるものどうしの接触・接続」の語感から「・・・を兼務して」・「・・・の期間に亘って」の語義が生じた。否定語の強調表現として「決して・・・ない」の意をも表わす。》
〔連接語〕《かく〔他カ四〕+て〔接助〕》(1)〈(官職名に続けて)複数の役職兼務することを表わす。〉・・・を兼ねて。  (2)〈(季節・時間を表わす語に続けて)一定の時間幅に亘って継続的に行なわれることを表わす。〉・・・に亘って。  (3)〈(場所・地名を表わす語に続けて)特定の目的地を目指すことを表わす。〉・・・に向かって。 〔副〕(1)〈(打消・反語・禁止の表現を伴って)否定の意味を強調する。〉絶対に・・・ない。  (2)〈(仮定の表現を伴って)わずかな条件を満たせば、ある帰結が生じることを表わす。〉少しでも・・・すれば。  (3)〈(衣類を表わす語に続けて)「身に掛く」と「に懸く」の懸詞として用いる。〉にかけて。

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  934  ♪♪   単語集へ
〈B〉あつかひぐさ【扱ひ種】
《「種・草」は現代語の「お笑いぐさ」や「言いぐさ」にも残る「何かのネタタネ」の意。「扱ふ」の意味に応じて、「の的」/「保護対象・扱いに困る物事」の二系統に分かれる。》
〔名〕(1)〈人との会話・噂のたね。〉話題。  (2)〈世話をすべき相手。また、面倒な手間がかかる対象。〉被庇護者。厄介な案件。

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〈A〉こころづきなし【心付き無し】
《「(特定の対象に)注意力を注ぐ」及び「(特定の相手に自分が)好意を寄せる」の意を表わす動詞「心付く」に、「無し」を付けて、「興味関心を引かれない」(つまらない)、「好意的に見ることができない」(気に食わない)の意を表わした形容詞。》
〔形ク〕{から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ}(1)〈(特定の対象が)自分の興味関心を引かないさま。〉心引かれない。  (2)〈(特定の対象に対し)心情的に好意を抱けないさま。〉気に入らない

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^TOP^12:『恋得る目、恋ふる目』
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  950  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉あま【海人・海士・蜑・海女】
《現代の「海女」は「女性潜水士」のみを指すが、古語だと「漁師船乗り全般」の語義もある。同音異義語に「」(仏門に入り髪を丸めた女性)があるが、社会的階層がまるで違う女性であるから、脈絡に注意すれば両者の混同を心配する必要はあるまい。》
〔名〕(1)〈漁獲製塩に従事する人。(男女を問わない)〉漁師。  (2)〈潜水して貝や海藻を取る性。〉海女

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  957  ♪♪   単語集へ
〈B〉あらがふ【諍ふ・争ふ】
《他者との対立を表わす点で「争ふ」の類義語だが、「諍ふ・争ふ」は相手方の立場を否定・拒絶する受動的色彩(・・・抵抗)、「争ふ」は自分の立場を貫くために相手を押しのけようとする積極的色彩(・・・抗争)の語という相違がある。》
〔自ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈(真偽・成否に関して)反対意見を述べる。〉反論する。  (2)〈(相手の行為・意向に)反対する。〉拒絶する。  (3)〈(他者と、ある事象の成否を巡って)賭けをする。〉賭け事をする。

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  963  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈A〉あざる【狂る・戯る】【鯘る】
《「」・「やか」に見る通り、他より際立つ意を表わす「あざ」が、「人目に付く普通と違う行動(ふざける・打ち解ける・好色に振る舞う)」・「鼻を突く異臭と異常な形状色彩(魚肉の鮮度劣化)」の意に結び付いたもの。》
〔自ラ下二〕{れ・れ・る・るる・るれ・れよ}【狂る・戯る】(1)〈真面目な気持ちもなく何かに打ち興じる。〉ふざける。  (2)〈心に緊張のない状態で振る舞う。〉打ち解ける。  (3)〈わざとだらしなくしたりを見せたりして、相手を誘惑する。〉色っぽく振る舞う。  【鯘る】(4)〈魚肉などの鮮度(主として、色)が落ちる。〉腐敗する。 〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}【狂る・戯る】〈(上代語)(「たちあざる」の形で)語義未詳:取り乱して騒ぐ、うろうろと動き回る、の意か?〉騒然となる。

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  981  ♪♪   単語集へ
〈B〉こなた【此方】
《平安時代以降の語。「彼方」(遠方)の対義語で、自身に近い方を指す代名詞。空間的近接の「こちら」/時間的近接の「(過去のある時点より)以後」・「(未来のある時点より)以前」/人称代名詞の「自分自身」・「あなた」・「こちらの方」の三系統の語義を持つ。》
〔代名〕(1)〈(空間的に)自分自身に近い方を指す指示代名詞。〉こちら。  (2)〈(時間的に)過去のある時点から現在までの間を指す指示代名詞。〉・・・して以来。  (3)〈(時間的に)現在から、未来のある時点までの間を指す指示代名詞。〉から・・・まで。  (4)〈近くにいる人物を指して言う人称代名詞。〉この人。  (5)〈自分自身を指して言う人称代名詞。〉。  (6)〈相手のことを指す人称代名詞。〉あなた

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  990  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉なさけおくる【情け後る】
《男女間の恋愛感情であれ、自然の景物への感動であれ、「情趣を解する心に欠ける」という否定的な意を表わす。「おくる」は「後る」で、現代語でいう「遅れている/劣る」の意。これを「送る」と解すれば「相手に情をかける」などと正反対の誤解に陥るので要注意。》
〔自ラ下二〕{れ・れ・る・るる・るれ・れよ}情趣を解する心に欠ける。〉情に乏しい

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^TOP^13:『得し花』
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  1007  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉あそん【朝臣】
《「吾兄」の古形「吾兄」と「臣」の複合語とされる「あそみ」の転。中世以降音化して「あっそん」とも読まれた。男性に対する呼びかけ語としては「」の感覚で用いた。平安時代には五位以上の貴人の姓に付ける敬称となった(官位に応じて読み方が微妙に異なる)。》
〔名〕(1)〈平安時代の五位以上の貴族に付ける敬称。(Ⅰ)六位以下は「藤原某」のように氏・名のみを言い、姓は付けない。(Ⅱ)五位は「藤原朝臣某」のように氏・姓・名で呼ぶ。(Ⅲ)四位は「業平朝臣」のように名・姓で呼ぶ。(Ⅳ)三位以上は「藤原朝臣」のように氏・姓のみ(敬意を表して名は言わない)。〉朝臣。  (2)〈貴族の男子どうしが親しんで呼ぶ語。〉。  (3)〈(上代語)家柄を表わす名称。天武天皇制定の「八色の姓」の第二位。〉朝臣

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  1035  ♪♪   単語集へ
〈B〉むつまし【睦まし】
《近世以降「むつまじ」と濁音化して現代に至る。動詞形は「睦ぶ」。「身内のような態度で慣れ親しんでいる」が原義で、単なる友人関係よりも濃密な(一歩間違えると馴れ合い・甘えにつながる)親密さを意味する。目上から目下にも用い、人間以外の対象にも用いる。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈(友人・男女関係・主人から使用人へなど、血縁関係がない相手に対し、まるで肉親のように)親しくしている。〉親密だ。  (2)〈(人、あるいは無生物に対し)心が自然と吸い寄せられていく感じがする。〉慕わしい

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  1042  ♪♪   単語集へ
〈C〉あへて【敢へて】
《動詞「敢ふ」の連用形+接続助詞「て」。肯定形で用いれば「無理を承知で・・・する」となり、打消語を伴えば「むげに・・・はしない」の部分否定か、「全然・・・ない」の強調的否定となる。》
〔副〕(1)〈無理な状況にもかかわらず、または、強引に。〉無理を承知で。思い切って。  (2)〈(下に打消の語を伴って)事を適度な段階で打ち切り、強行はしない意を表わす。〉無理に・・・はしない。  (3)〈(下に打消の語を伴って)否定の意味を強調する。〉全然・・・ない。

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  1045  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉あこめ【衵・袙】
《衣服と衣服の間に着る「間籠」の略と言われ、男性用としては一種のTシャツ(広げた形は「奴凧」)であり、上着ではない。くつろいだ折りには衵より上を着ないこともあった(「衵姿」)が、女性の「衵」は(少女以外は)完全に肌着なので人前で「衵姿」になることはない。》
〔名〕(1)〈男性が束帯直衣姿のとき、下襲の下、の上に着る衣服。〉袙。  (2)〈婦人・童女が表着の下に着る着物。または、裾の短い肌着。〉袙。

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  1070  ♪♪   単語集へ
〈C〉あさましくなる【あさましくなる】
《数多い「死ぬ」の婉曲表現の一つ。「あさまし」には「見下げ果てた浅薄さ/意外さ」の二義があるが、「」を「見下げ果てた状態」と呼ぶのは死者への冒涜だから、「生の最中にある者から見て、予想外の(または、予想したくもない)意外な状態」と解釈するのが妥当であろう。》
〔連語〕《あさまし〔形シク〕+なる〔自ラ四〕》〈死亡する。〉亡くなる

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  1077  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈B〉あなかま【あな囂】
《形の上からは、感動詞「あな」+形容詞「かまし」の語幹であるが、単独の形容詞「かまし」の使用例が確認されていないため、この「かま」は「かまびすし」の語幹か、とも言われる。》
〔連語〕《あな〔感〕+かまし〔形ク〕》〈人の話や騒々しさ制する語。〉やかましい静かに。

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  1082  ♪♪   単語集へ
〈B〉いかにも【如何にも】
《副詞「如何に」に係助詞「も」を添えたもの。この「も」は物事を総括する意味を持ち、「あれもこれも、一切合切」の含みを持つ。英語で言えば「however / no matter how」に於ける「ever / no matter」に相当する成文である。》
〔連接語〕《いかに〔副〕+も〔係助〕》(1)〈ありとあらゆる選択の可能性を示す。〉いかようにも。  (2)〈(下に打消の表現を伴って)強い否定の意を表わす。〉決して・・・ない。  (3)〈(下に願望の表現を伴って)強い願望意志を表わす。〉何が何でも。  (4)〈程度の甚だしさを強調する。〉はなはだ。  (5)〈(感動詞的に用いて)相手の言葉を肯定する。〉おっしゃる通りです。

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  1091  ♪♪   単語集へ
〈C〉おのがどち【己がどち】
《「どち」は現代語「同士」に通ずる名詞で、接尾語として用いると「・・・な者どうし」を表わす。これに「自分自身」を意味する代名詞「己」+所有の格助詞「が」がついて「仲間どうし(の間で)」の意の名詞/副詞となる。》
〔名〕〈(世間一般と区分しての)当人どうし。〉仲間同士。 〔副〕〈(世間一般と区分して)自分達の間だけで、の意を表わす。〉仲間内で。

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  1103  ♪♪   単語集へ
〈C〉あふせ【逢ふ瀬】
《「瀬」は「川の浅瀬」=「かろうじて渡れる狭い場所」ということから「かろうじて逢うことのできる数少ない場面」の意になる。こうした場面を心待ちにするのは、恋愛関係にある男女(多くは、人目を忍ぶ仲)ということになる。》
〔名〕〈(人目を忍んだり、困難を乗り越えたりしながら)恋愛関係にある男女が会う機会。〉逢い引き(の場面)。

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  1104  ♪♪   単語集へ
〈A〉あく【飽く・厭く】
《「もう十分・これ以上関わりたくない」と感じる自らの心と対象との間に出来る心理的距離(=空き)に由来する語。》
〔自カ四〕{か・き・く・く・け・け}(1)〈十分な水準に達する。〉満足する。  (2)〈(有り余るほどの分量・頻度が)倦怠を誘う。〉げんなりする。  (3)〈(動詞の連用形に付いて)十分である意を表わす。〉十分・・・する。  (4)〈(動詞の連用形に付いて)過度である意を表わす。〉あまりにも・・・しすぎる

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  1105  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉あかぬわかれ【飽かぬ別れ】
十分満足しないうちに訪れる名残惜しい別離のことで、一夜の逢瀬を終えた男女の別れを言うことが多い。》
〔連語〕《あく〔自カ四〕+ず〔助動特殊型〕打消+わかれ〔名〕》〈まだ一緒にいたいのに、やむなく別れざるを得なくなること。〉惜別

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^TOP^14:『宿り絵』
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  1115  ♪♪   単語集へ
〈A〉あかつき【暁】
《上代語「あかとき明か時=夜が朝日に赤く染まる頃」が、中古以降「あかつき」となった。早朝の時間帯全般を指す語で、これが更に前半=「(和歌では「東雲」)」/後半=「朝朗け」に分かれる。》
〔名〕〈夜中からに移行する時間帯。〉早暁

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  1119  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈B〉きぬぎぬ【衣衣・後朝】
《衣服を表わす「衣」を畳語(=二段重ね)化した「衣衣」は、前夜に共寝をした男女が、翌朝、それぞれの衣服を着てさよならすることを表わす表記。「後朝」の表記は「事の果てた後の朝」というその語義に着目した宛字。》
〔名〕(1)〈(前夜に愛し合った男女が、翌朝)それぞれの衣服を着て別れること。また、その朝。〉後朝の別れ情事の翌朝。  (2)〈(主に、愛し合っている男女や夫婦が)別れ別れになること。〉離別

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  1123  ♪♪   単語集へ
〈B〉あさぼらけ【朝朗け】
《「朝+ほろ+明け」(=朝がほろほろと・・・一気にでなくじんわりと全体的に・・・明ける)の転。早朝全般を指す「あかつき」の中でも後半の時間帯。前半の時間帯は「」(和歌では「東雲」)。》
〔名〕〈日の出に近い時間帯〉明け方

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  1157  ♪♪   単語集へ
〈C〉みなる【見馴る・見慣る】
《現代語と全く同じ「見慣れる」の語義と、繰り返し接触・経験することで「慣れ親しむ」の語義とがある。後者の語義では、同じく視覚的習熟を意味する「見付く」と同義語。》
〔自ラ下二〕{れ・れ・る・るる・るれ・れよ}(1)〈(同じものを繰り返し見ることで)未知の感覚や新鮮味が薄れる。〉見慣れる。  (2)〈(何度も経験接触を重ねることで)次第に親密度が増す。〉馴染む

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^TOP^15:『紫陽花恋』
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  1180  ♪♪   単語集へ
〈A〉ねんごろ【懇】
《「」+「如・若」(似た状態)=「草木の根が絡み合って土中に一緒にいるのと同様」が原義。宛字「懇」が「る」(大地を耕し田畑とする)に近いのはこの来歴ゆえ。肯定的には「親密」(近世以前は肉体関係を含意しない)・「熱心」、否定的には「やり過ぎ」を意味する。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}(1)〈心を込めて何かをするさま。〉熱心だ。  (2)〈(人と人とが)お互いに親しみ合っているさま。(愛情は意味しても、肉体的な関係は含意しない)〉親密だ。  (3)〈(けなして)妥当と感じられる程度を越えているさま。〉度を超している。

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  1195  ♪♪   単語集へ
〈C〉おもと【御許】
《美称「大」+「許」(居所)で「貴人の居る場所」が原義。人物への直接的言及を避けてその人物の存在する場所・方向を代用呼称とする古語の特性から、「女性に対する敬意親愛の気持ちを込めた名詞/代名詞」としても用いられるようになった。》
〔名〕(1)〈貴人の居場所の敬称。〉御座所。  (2)〈(女房・侍女の名前・職名の直後に付けて)誰某の御付きの人、という意味の敬称。〉・・・の方。  (3)〈(女性、特に女房に対して)親しみを込めて言う語。〉御方。 〔代名〕(1)〈(眼前の女性に対し)親しげに呼び掛ける語。〉あなた。  (2)〈(その場にいない女性を)親愛の気持ちを込めて呼ぶ語。〉あの方

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  1206  ♪♪   単語集へ
〈A〉います【在す・坐す】
《上代の尊敬語「坐す」に、神聖の意の接頭語「」を付けて敬意を高めた語とされる。「存在」(ありをり)または「往来」(行く)の尊敬語の他、尊敬の補助動詞としても用いる。平安時代には漢文訓読語として用い、文脈では主に「御座す御座します」を用いた。》
〔自サ変〕{せ・し・す・する・すれ・せよ}(1)〈「あり」・「居り」の尊敬語。〉いらっしゃるおありになる。  (2)〈「行く」・「」の尊敬語。〉行かれる来られる。 〔自サ四〕{さ・し・す・す・す・せ}(1)〈「あり」・「居り」の尊敬語。〉いらっしゃるおありになる。  (2)〈「行く」・「」の尊敬語。〉行かれる来られる。 〔他サ下二〕{せ・せ・す・する・すれ・せよ}〈「あらしむ」・「行かしむ」の謙譲語。(使役の対象を敬いつつ、へりくだって言う)〉居ていただく。行かせ申し上げる。 〔補動サ変〕{せ・し・す・する・すれ・せよ}〈(活用語の「連用形」や「連用形+」の後に続けて)尊敬の意を表わす。〉・・・(て/で)いらっしゃる。 〔補動サ四〕{さ・し・す・す・す・せ}〈(活用語の「連用形」や「連用形+」の後に続けて)尊敬の意を表わす。〉・・・(て/で)いらっしゃる

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  1209  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈B〉あからめ【傍目】
《本来視線のあるべき対象から「」が「離る」の意。物理的には「一時的に視線をそらすこと」、心的態度に着目すると「他の異性に対して浮気心を起こすこと」の意:いずれも当人が外界を見る視線だが、外界が当人の視線を離れる現象の「雲隠れ」という語義もある。》
〔名・自サ変〕{せ・し・す・する・すれ・せよ}(1)〈(一時的に)視線をそらすこと。〉よそ見。  (2)〈(他の異性に)心を移すこと。〉心変わり。  (3)〈(急に)姿が見えなくなること。〉雲隠れ

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  1212  ♪♪   単語集へ
〈A〉あそばす【遊ばす】
《「遊興をする」の意の動詞「遊ぶ」の未然形+上代の尊敬助動詞「す」の連語が、中古以降一語化したもの。後に「」の尊敬語と化し、近世以降は尊敬(・・・なさる)の意を表わす補助動詞となった。》
〔他サ四〕{さ・し・す・す・す・せ}(1)〈「遊ぶ」の尊敬語。〉管弦・詩歌・遊芸などをなさる。  (2)〈「」の尊敬語。〉・・・なさる

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^TOP^16:『見し夢』
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  1223  ♪♪   単語集へ
〈C〉あじろ【網代】
《「網+しろ(=代用)」が原義。「竹や葦を編んで冬の川の浅瀬に組む、鮎の稚魚捕獲用の追い込み漁業用装置」という生活感のある語義の他、貴人関係では、その「網代」を「垣根・屏風・天井・牛車の屋形」などに組んだものや、屋形に「網代」を張った牛車の意になる。》
〔名〕(1)〈冬に川の浅瀬に組む漁獲用の仕掛け。〉網代。  (2)〈垣根・屏風・天井・牛車の屋形などに用いるため、檜・竹・葦などを薄く削って編んだもの。〉網代。  (3)〈屋形に網代を張った牛車。(上流貴族は略式用、四位・五位の貴族は常用とした)〉網代車

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  1224  ♪♪   単語集へ
〈C〉あげず【上げず】
《複数回繰り返される事態・行動について、その発生間隔の短さを言う表現で、現代語では「・・・と空けず/置かず」と言うが、古語では「・・・上げず」となる。》
〔連接語〕《あぐ〔他ガ下二〕+ず〔助動特殊型〕打消》〈(「・・・上げず」の形で)時間的間隔を置かずに。〉・・・と間を空けずに。

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  1226  ♪♪   単語集へ
〈B〉ならひ【慣らひ・習ひ】
《動詞「ならふ」の名詞化。「習慣」・「風習」の語義は現代語「(世間の)習い」の中にそのまま残り、「学習」の意は「習い事」の語形の中にその名残を留める。》
〔名〕(1)〈反復的経験によって違和感が消失し、自然的・反射的にそうなってしまうこと。〉習慣。  (2)〈過去から連綿と引き継がれた世間一般の物事の処理の仕方。また、経験則的に見てそうなることの多い事態。〉風習世の常。  (3)〈意志的・継続的に何かを身に付けること。また、そのための努力や、それによって学び取るべき内容。〉学習(内容)。

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  1232  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈B〉あらばこそ【あらばこそ】
《現実に反する事柄を想定し「もし・・・ならいいのだけれど」とする用法と、非現実性を強調し「まさかそんなことがあるものか」とする用法があるが、いずれにせよ「ない」ことが前提となっている表現。》
〔連接語〕《あり〔自ラ変〕+ば〔接助〕+こそ〔係助〕》(1)〈(実現不可能な事柄を想定し、下に推量の表現を伴って)実現性の薄い仮想、または、反語を表わす。〉(まずあり得ないことだが)もし・・・だとしたら。  (2)〈(文末に用いて)強い否定を表わす。〉・・・だなんてことはあり得ない

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  1235  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉おぼほる【溺ほる】【惚ほる】
《共にぼんやりした状態を表わす「朧」+「惚る」を合わせたもの(上代には「朧」+「大し」だったかもしれないとの説もある)。意識がぼうっとするのが原義だが、朦朧となる原因は、水没・落涙・感覚麻痺・老化・精神的衝撃・過度の没頭・演技など、多岐にわたる。》
〔自ラ下二〕{れ・れ・る・るる・るれ・れよ}【溺ほる】(1)〈(水中に)沈む。または、うまく泳げずに心身の機能が麻痺した状態になる。〉溺れる。  (2)〈(悲しみの余り)表情や呼吸が常ならぬ状態になる。〉に咽ぶ。  【惚ほる】(3)〈(感覚器官の麻痺により)対象物を正常に認識できない状態になる。〉よくわからない。  (4)〈(老化、または強い精神的衝撃のために)頭脳や感覚が正常に機能しない状態になる。〉惚ける呆然とする。  (5)〈(他事を忘れて)特定の行動・対象へと過度に熱中する。〉耽溺する。  (6)〈(作為的に)無知を装う。〉とぼける

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  1239  ♪♪   単語集へ
〈C〉ぎ【儀】【義】
《「に適うこと」が原義。漢語由来語の常として語義は大幅に横滑りしたが、「儀式」・「理由」・「状況展開」・「道理」・「教義」・「語義」など、いずれも論理的に筋が通る事柄の意。接尾語的用法として、「(人物を表わす名詞に付けて)・・・に関する事柄」の語義もある。》
〔名〕【儀】(1)〈(一定の様式に忠実に行なわれる)一連の儀式。また、その進行手順。〉儀式式次第。  (2)〈(特定の結末を導く)必然的な事情。〉理由。  (3)〈(一連の因果関係の中での)必然的な事態の流れ。〉成り行き。  【義】(4)〈(論理・倫理に照らして)当然そうあるべきと考えられる筋道。〉道理。  (5)〈(学問・宗教などの)体系付けられた教え。〉教義。  (6)〈(特定の脈絡に於ける)言葉・行動の持つ意味。〉意味。  【儀】(7)〈(を示す名詞に付けて、接尾語的に用いて)その人物主題であることを示す。〉・・・につきまして、ですが。

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  1246  ♪♪   単語集へ
〈B〉いはふ【斎ふ】【祝ふ】
《「斎ふ」の語源は、「斎垣」などの複合語のみに残る「神聖禁忌(タブー)」を表わす「斎」に「はふ」を付けて動詞化したもので、「幸ふ」や「賑はふ」と組成的に同種の語。この「斎ふ」が変化して、現代語にも残る「祝ふ」(=幸せを祈る・祝福する)となった。》
〔他ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}【斎ふ】(1)〈(神聖なものを)祀る祭礼を行なう。〉祭祀を執り行なう。  (2)〈(以外のものを、神聖なものとして)大切に守る。〉守護する。  (3)〈(神聖なものへの奉仕・祈願に相応しいように)心身の汚れを清める。〉精進潔斎する。  【祝ふ】(4)〈(将来の)幸福を願って神に祈る。(現在の)幸福をともに喜ぶ。〉祈願する。祝福する。

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  1257  ♪♪   単語集へ
〈C〉あかなくに【飽かなくに】
《「もう十分である」の意を表わす動詞「飽く」の未然形に、打消助動詞「ず」の古形「な」の語法「なく」を付け、逆接の接続助詞「に」で前後をつないで、「まだ飽き足りないのに」の逆接の意を表わす。文末に言い切り形で置いて詠嘆の意を添える場合もある。》
〔連接語〕《あく〔自カ四〕+ず〔助動特殊型〕打消+に〔接助〕》〈まだ不十分不満足であるにもかかわらず、途中で打ち切りになる意を表わす。(文中では逆接、文末に言い切り形で置くと詠嘆の意を表わす)〉まだ飽き足りないのに。

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  1265  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈B〉きる【切る】
《自動詞/他動詞双方で用い、大方は現代語からの類推で切れる語義揃いだが、「切る」の形で「事態に最終決着を付ける」の意になる用例に要注意(「事態を途中で取りやめにする」の意ではない)。》
〔自ラ下二〕{れ・れ・る・るる・るれ・れよ}(1)〈(空間的・時間的な)物事の連続性が、そこで終わる。〉途切れる。  (2)〈(それまで進行中・未決着だった事柄が)最終的に、ある形に辿り着く。〉決着が付く。  (3)〈(運動する物体が)それまでとは別の方向へ向かう。〉逸脱する。 〔他ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}(1)〈(空間的・時間的な)物事の連続性を、そこで終わらせる。〉切る。  (2)〈(時間的に)ある一定の時点を終点定める。〉期限設定する。  (3)〈(それまで進行中・未決着だった事柄を)最終的に、ある形に行き着かせる。(多く、「切る」の形で用いる)〉決着を付ける。  (4)〈(動詞の連用形に付いて、補助動詞的に)最後まで完全にやりきってしまう意を表わす。〉・・・し尽くす

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  1276  ♪♪   単語集へ
〈A〉あがる【上がる・揚がる・騰がる】
《下方から上方への移動について、移動後の位置や他との関係の変化を主眼に述べる語。他動詞形は「上ぐ」。対義語は「下がる」。》
〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}(1)〈高い場所に存在・移動する。〉上がる高くなっている。  (2)〈位・階級が上がる。〉昇進する。  (3)〈(雨・霧などが終わって晴天に戻る。〉あがる。  (4)〈(時代が)昔に遡る。〉その昔は。  (5)〈身分の高い人のもとへ行く。〉参上する。  (6)〈頭に血がのぼる。〉のぼせる。 〔他ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}〈(女房語)飲食することを指す尊敬語。〉召し上がる

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  1282  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉かつ【且つ】
《現代語「XがてらY」(=一方でXしつつ他方ではYもする)と同根語かとされ、「同時進行で(またはほんの僅か時を前後して)異なる事柄が展開する」を原義とする。「既に」の語義は漢語「て・て」との混用であり、「且つ」の本義ではない。》
〔副〕(1)〈(「かつ・・・かつ~」の形で)同時進行で複数の事態が展開することを表わす。〉一方では・・・、他方では~。  (2)〈(殆ど時差を置かずに)異なる事態が連続的に展開することを表わす。〉次から次へと。  (3)〈(単独の「かつ・・・」の形で)先に述べた事態とは別の事態について新たに述べる。〉一方。  (4)〈(時間的に)ほんのわずかしか接触していないことを表わす。〉一瞬。  (5)〈(「曾て・嘗て」との混用)(「見る」・「聞く」・「知る」などの直前に用いて)それが既知の情報であることを表わす。〉既に。 〔接続〕〈事前に述べた事柄に関連して、更に別の事柄を述べる。〉さらにまた

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  1286  ♪♪   単語集へ
〈C〉あまり【余り】
《大方の語義は現代語と同様。古語特有の用法としては、数値に絡めて使う接尾語(例:「みそじあまりひともじ[三十一文字]」)があり、この意味では頭音消失で「まり」となる場合もある。》
〔名〕(1)〈ある場所に収まりきらない、または、用いられず残ったもの。〉残り。  (2)〈極端な何事かの結果として、ある事態が生じることを表わす。〉・・・のあまり。 〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}適正な限度を越えていることに対する非難の気持ちを表わす。〉あんまりだ。 〔副〕(1)〈適正な限度を越えていることを(非難を込めて)表わす。〉あまりにも。  (2)〈(下に打消の語を伴って)程度がはなはだしくないことを表わす。〉さほど・・・ない。 〔接尾〕(1)〈(数詞に付いて)その数よりも余分のあることを表わす。(英語表現の"ten odd years=十年余り"などに於ける"odd"に相当)〉・・・あまり。  (2)〈二桁以上の数値の、十の位と一の位の間の数に付ける。(英語表現の"forty-five=四五"などに於ける"-(hyphen:ハイフン)"に相当)〉・・・・・・。

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  1290  ♪♪   単語集へ
〈B〉あなり【有なり】
《動詞「あり」の終止形+推定の助動詞「なり」で、本来「ありなり」であるものが音便形「あんなり」となり、音無表記の「あなり」となったもの。音文字(ん・ン)登場以前の日本語の一特徴で、発音は「あんなり」となる。》
〔連接語〕《あり〔自ラ変〕+なり〔助動ラ変型〕伝聞推量》〈伝聞情報に基づき、物事・事態の存在を想定して言う語。〉あるという話だ

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  1293  ♪♪   単語集へ
〈A〉あて【貴】
《血筋・育ちの良さから来る上品さを示すのが「貴」で、対義語は「卑し賤し」。捨て置けぬ第一級の存在を表わす「やんごとなし」や、個性の輝きに発する「」や「」などの讃辞に比すれば、しかし、「貴」はごくおとなしい高貴さを表わす語に過ぎない。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}(1)〈社会的な階層高い。〉高貴だ。  (2)〈(容姿・物腰・性格・筆跡などに)育ちの良さが表われている。〉気品がある。

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^TOP^17:『似非風語り』
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  1311  ♪♪   単語集へ
〈C〉あがりたるよ【上がりたる世】
《古典用語で言う「上代」=(平安時代から見て)時代を遡った奈良時代以前の意を表わす語。対義語は「下れる世・の世」(後代)。》
〔連語〕《あがる〔自ラ四〕+たり〔助動ラ変型〕完了+よ〔名〕》〈遙かに時を遡った昔の世の中。〉上代

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〈B〉くだる【下る・降る】
《空間的な「所から所への移動」が原義。時間的には「年代が下る・一定時刻過ぎる」の意となり、社会的序列の色彩が加わると「首都から地方下向する」・上位者から「命令が下る」あるいは「物が下賜される」・「地位・等級・品質が下がる」・「敵に降参する」などとなる。》
〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}(1)〈(空間的に)高い場所から低い場所へと移動する。〉下る。  (2)〈(首都である京都から離れて)地方へ行く。〉下向する。  (3)〈(歴史上)後の時代になる。(一定の時刻を)経過する。〉時代が下る。定刻を過ぎる。  (4)〈(高位から下位の者に、褒美として)物品(時に、家臣や女性など)が与えられる。〉下げ渡される。  (5)〈(高位から下位の者に)命令が伝えられる。〉命令が下る。  (6)〈(地位・等級・品質・品性などが)低くなる。〉低落する。  (7)〈(敵に対し)敗北意思表示をする。〉降伏する。

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  1313  ♪♪   単語集へ
〈C〉あなう【あな憂】
《感動詞「あな」+形容詞・形容動詞語幹の連語の場合、この「あなう」(あぁ嫌だ)や「あな」(おぉ、何と速いのだ)など、そのままの形では意味を判別し難くとも、末尾に「」を付けて解釈すれば意味の判別は容易である。》
〔連語〕《あな〔感〕+うし〔形ク〕》〈悲嘆・憂鬱・嫌悪などの感情を表わす。〉ああ嫌だ

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  1324  ♪♪   単語集へ
〈A〉うへ【上】
《「空間的な表面・上方」から「階層的な上位」、更には「既存のものへの累加」へと幅広い語義展開が見られる語。古文では「貴人への尊称」としての語義が特に重要。》
〔名〕(1)〈(空間位置が)高い部分。〉上方。  (2)〈(物体の)の側。〉表面。  (3)〈(特定の場所に)近いあたり。〉近辺。  (4)〈(社会的に)上の階層にいる人。特に、天皇主君。〉主人貴人貴人の妻。  (5)〈貴人の住んでいる場所(特に宮中)、または、その近く。〉御座所御前。  (6)〈(形式名詞的に用いて)人物・物事に関する事柄。〉事情。  (7)〈(「うへ」の形で)事態が更に加わることを表わす。〉その上。  (8)〈(「うへ」の形で)ある事態を前にして、何らかの見解を述べる。〉こうなった以上は。  (9)〈(「~上」の形で)貴人の妻、または、高貴な女性への敬称。〉・・・の貴婦人。・・・の奥方様。 〔接尾〕〈(を表わす名詞に付いて)尊敬の意を添える語。〉・・・

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  1328  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈B〉つら【列・連】
《「り」・「」・「れ」と同根語で、「途切れることなく連なるもの」が原義。「連れ立つ相手」即ち「仲間同類」に言及する例も多い。「つら」の畳語の「つらつら」は、思考や行動を「途切れることなくじっくりと」の意の副詞として現代語にもそのまま残っている。》
〔名〕(1)〈途切れることなく連なるもの。〉行列。  (2)〈(物理的に)場所を同じくする者達の集団。(分類学的に)特性を同じくする者の集団。〉仲間同類

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〈A〉あくがる【憧る】
小屋を表わす「幄」から「離る」=「本来の居場所を離れて外に浮かれ出る」の原義から、空間的に「さまよう」、対人的に「心が離れる」、更には「精神が肉体を離脱する」・「何かに強く心を奪われ、注意散漫になる」(現代語「憧れる」はこれに近い)の意が生じた。》
〔自ラ下二〕{れ・れ・る・るる・るれ・れよ}(1)〈(本来の居場所から)離れてさまよう。〉さまよう。  (2)〈心が肉体を離脱する(ような腑抜けた感じになる)。〉幽体離脱する。魂が抜けたようになる。  (3)〈(人との仲が)疎遠になる。〉心変わりする。

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〈C〉なからひ【仲らひ】
《人と人との関係を表わす「仲」+「ら・ら」(半々)の漠たる距離感+「合ひ」(巡り会うことで初めて成立する非血縁的人間関係)=「仲らひ」なので、社会的関係として生じる「人との付き合い」(特に、恋愛関係)が基本義で、「血族」への流用は(語源的には)誤用。》
〔名〕(1)〈(血縁に拠らぬ)人と人との付き合い。(多く、男女の仲について言う)〉付き合い。  (2)〈(社交に拠らぬ)血縁的な人間関係。〉血族

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^TOP^18:『古体の遊び』
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  1356  ♪♪   単語集へ
〈A〉あづかる【与る・預かる】
《他動詞「預く」に受身の「る」を付けて「他者から預けられる=その対象を自分の分担として受け持つ」の意を表わす他動詞としたもの。自動詞用法は漢文訓読法に由来するもので、必ず格助詞「」を伴うのが特徴。》
〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}(1)〈関係を持ったり、責任を分担する。〉関わる。  (2)〈(本来自分の物ではない恩恵を)分与される。〉・・・にありつく。  (3)〈(立場がの相手から)何らかの扱いを受ける。〉・・・していただく。 〔他ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}(1)〈(他人に属するものを)引き受けて保守する。〉預かる。  (2)〈(自身の仕事として)役割を分担する。〉受け持つ

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  1359  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈B〉あらた【あらた】
《「現る」と同根で、神秘の力が明瞭に示されるさまを示す語。「新鮮」の意の「新た」と勘違いし易いが、現代にも残る「霊験あらたか」の言い回しで記憶しておけば間違いあるまい。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}神仏霊威が顕著に確認できる。また、霊験が著しい。〉霊験あらたかだ。

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  1360  ♪♪   単語集へ
〈B〉あだあだし【徒徒し】
《根拠・目的・誠意のない意の「あだ」を畳語化したもの。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈(確たる根拠目的もなく)軽い気持ちで事を為すさま。〉いい加減だ。  (2)〈(恋愛で)相手への誠意がない。〉移り気だ。

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  1368  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈C〉あだしごころ【徒し心】
《「あだし」は本来「し」で「の」の意を表わし、中身のなさを意味する「」とは別の語だが、本来あるべき場所以外に心を移す恋人以外に対し恋愛感情を抱く=浮気、の発想で、不実を意味する「」と混同されて「他し心/徒し心/徒心」などの語形が生じた。》
〔名〕〈(恋愛面で)誠意のない心。〉浮気心。

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  1376  ♪♪   単語集へ
〈A〉あだ【徒】
《「徒花」(=実を結ぶことのない花)に象徴されるように「のなさ」を意味する語で、「不実」と書くこともある。「成果なし」の意では「はかなし」の類義語・「はかばかし」の対義語、「不誠実」の意では「まめ」の対義語となる。》
〔形動ナリ〕{なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ}(1)〈(時間的に)永続性がないさま。〉はかない。  (2)〈内容成果を伴わないさま。〉無益だ。  (3)〈誠意がないさま。〉不誠実だ。

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  1380  ♪♪   単語集へ
〈A〉あたらし【惜し】
《価値がありながら不当に低い評価しか受けていない物事に関し、本来の価値に「当たるようにしたい」が「あたらし」の語源。現代語「新しい」は元来「あらたし」だったものが「あたらし」と混同されて中古に成立した勘違い語。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈不当に低評価されていることや、素晴らしいものなのに失われようとしていることを、残念がるさま。〉惜しい。  (2)〈立派な何かが、いつまでもそのままの状態であり続けることを願うさま。〉素晴らしい

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^TOP^19:『戯れ言の葉』
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  1388  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈B〉かなふ【叶ふ・適ふ】
《「併せ持つ」の意の「兼ぬ」に「合ふ」を付けた「兼ね合ふ」に由来し、「意図した目的と、現実の姿が、うまく合致する」を原義とする語。》
〔自ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈(特定の条件に)見事に合致する。〉適合する。  (2)〈(予め心に思い描いていた)望み通りに現実が展開する。〉望み通りになる。  (3)〈(多く、打消の表現を伴って)特定の状況にうまく適応することが可能なことを表わす。〉・・・できる。  (4)〈(多く、打消の表現を件って)特定の十分に戦うことが可能なことを表わす。〉匹敵する。  (5)〈(多く、打消の表現を伴って)ある種の条件なしでも妥当とされることを表わす。〉・・・で済まされる。 〔他ハ下二〕{へ・へ・ふ・ふる・ふれ・へよ}願いを現実のものとさせる。〉成就させる。

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  1393  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈A〉ならふ【慣らふ・馴らふ】【習ふ】
《「平す・均す・馴らす」と同根の「慣る・馴る」に反復の「ふ」を付けた語で、対象への反復的接触により凹凸なき円滑な関係を作り出すのが原義。他動詞「学習する」、自動詞「模倣する」は現代語と同様。自動詞用法としては他に「慣れ親しむ」・「経験を積んで慣れる」の語義をも持つ。》
〔自ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}【慣らふ・馴らふ】(1)〈(物事に関し)経験を重ねることで、違和感が消失して行く。〉習慣となる。  (2)〈(人・物事に対し)幾度も接するうちに、敵対感情や疎遠な感じが消えて行く。〉慣れ親しむ。  (3)〈(自らの行動を)既存の事柄を手本として行なう。〉模倣する。 〔他ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}【習ふ】〈意図的に何かを身に付ける。また、身に付けるための反復的・体系努力をする。〉学ぶ

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  1395  ♪♪   単語集へ
〈B〉うつる【移る・遷る】
《「」・「し・し」と同根語。「人・物の形象・内容がそっくりそのまま別の場所に現われる」意を表わす。元来は物理的・空間的な「移動」を表わしたが、やがて「の移ろい」や「人の心変わり」の語義をも持つに至った。》
〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}(1)〈(物理空間的に)位置・場所が変わる。〉移動する。  (2)〈(官職や地位が)別のものに変わる。〉異動する。  (3)〈(あるものの色や香りが)別のものへと伝わる。また、(疫病・影響などが)人から人へと伝わる。〉移る伝染する。  (4)〈(花や女性の容色が)最盛期を過ぎる。〉色褪せる。  (5)〈(怨霊が)他の人間に乗り移ってその精神を支配する。〉取り憑く。  (6)〈(時間が)経過する。また、(時勢が)変わる。〉過ぎ去る。移り変わる。  (7)〈(人の気持ちが)それまでのようではなくなる。〉心変わりする。

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  1397  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈A〉あらまし【あらまし】
《動詞「あり」の未然形+推量助動詞「まし」の「あったらいいな」を原義とする「予定」系の語義(予定・願望・計画・空想・虚構・・・)と、形容詞「まし」・「まし」の持つ「大まかに見る」に由来する「概略」系の語義に二分される。》
〔名〕(1)〈(心に思い描いた)将来の図式、または、望まれる理想の未来像。〉予定願望。  (2)〈(大雑把にとらえた)物事の全体像。〉概略。  (3)〈(理想・想像のままに)現実を無視して思い描いた物事。〉絵空事。 〔副〕〈(細部の違いや例外は別にして)全体的に見れば。〉おおよそ

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^TOP^20:『しが僻目』
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  1414  ♪♪   単語集へ
〈B〉かかづらふ【拘ふ】
《「かる」と「る」の合体した「かかづる」の末尾に「ふ」を付けて、「まとわる」・「こだわる」・「関係する」の意を表わす。末尾の「ふ」の付加で「漸次・往復・相互・継続」の語感を出す例には、「移ろふ」(変色/心変り)、「語らふ」(相談/説得/親好/契り)などがある。》
〔自ハ四〕{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}(1)〈(人と、継続的に)お互い関わり合う。〉関係する。  (2)〈(専門の仕事として)一つの事を日常的に行なう。〉従事する。  (3)〈(物理的、心理的に)ずっと離れずに、または、離れたがらずにいる。〉まとわりつく。  (4)〈(精神的に)一つの事柄にずっと心を留め続ける。〉こだわる。  (5)〈俗世を捨てて出家する、という決断ができずにいる。また、来世への旅立ちができずにいる。〉俗世執着する。死にきれない。  (6)〈(山や門など、正規の通路以外を)物にからまるようにして辿って行く。〉道を探りつつ行く。

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^TOP^21:『事無しび、事為す地』
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  1438  ♪♪   単語集へ
〈C〉あがためしのぢもく【県召しの除目】
《春に行なわれる地方官国司受領)任免式のこと(中央政府役人任免式「司召しの除目」は秋)で、「除目」とは前任者を「除き」新任者を「目録に記載」する意。朝廷への納税分以外の任国からの税収を私物化する特権を持つ国司は、中流貴族の羨望の的であった。》
〔連語〕《あがためし〔名〕+の〔格助〕+ぢもく〔名〕》〈平安時代の国司(地方官)任命行事。春先に行なわれたので「春の除目」とも言う。国司任官は蓄財と出世の近道だったため、県召しの除目は中級貴族の関心の的だった。〉地方官任命

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  1451  ♪♪   単語集へ
〈A〉あつし【篤し】
《病気で体温が上がった状態を指す「熱し」に由来するとされるが、必ずしも熱病を意味するものではなく、病気全般・虚弱体質・衰弱を意味する語。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}病気が重いさま。また、体質的に虚弱なさま。〉衰弱している。弱々しい

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  1458  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈B〉いさ【いさ】
《相手に対する否定・抑制(さあ・・・ないですね)や、返答を躊躇する気持ち(さぁ、どうでしょうかねぇ)を表わす。「さぁ・・・」は「いさ」の頭音消失語であるし、「いさ知らず」が濁音化して「いざ知らず」となったと知れば、「いさ」の疑念・否定の含意は感じ取れるだろう。》
〔副〕(1)〈(「いさ・・・知らず」の形で)否定語に添えることで婉曲な感じを出す語。〉さあ、・・・ないですね。  (2)〈否定語に添えることで婉曲な感じを出す語。(「いさ知らず」の略形。「知らず」を補って解釈する)〉さあ、どうだかわかりませんね。 〔感〕(1)〈相手の言葉に素直に返答しにくい場合に、曖昧にぼかす語。〉さあ・・・。  (2)〈相手の言葉に対し、否定したり、はぐらかしたりする語。〉いえ

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  1471  ♪♪   単語集へ   「古語随想」を読む
〈B〉たづき【方便】
《「」+「付き」=「どこから手を付けるべきか」と考えれば「手段」が原義となる;が、「様子・状態」の意もあり、後者には古くは「跡状」の表記もあるのに対し、「た」=「」の表記例は『万葉集』時代に存在しないので、あるいは後者の方が原義か、とも言われる。》
〔名〕(1)〈(目的を果たすための)やり方。〉手段。  (2)〈(物事の)ありさま。〉様子

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^TOP^22:『残んの歌』
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