『扶桑語り』No.01「夢にねぶる娘」
新出 助動詞助詞総覧+English equivalents

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| [1]【に】〔格助〕
『接続:格助={体言・連体形・連用形・副助詞}接助={連体形}終助={未然形}』
(7)(手段)動作・作用を行なう上での方法・手段・材料などを表わす。
・・・によって。 ・・・を用いて。・・・を使って。・・・で。

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| [2]【の】〔格助〕
『接続:格助={体言・連体形・形容詞語幹・形容動詞語幹・形容詞シク活用終止形}』
(1)(連体格)(場所・時・所有・所属・材料など)各種の関係を持つ語句によって、直前の体言を修飾する。
・・・の。 ・・・にある。・・・の際の。・・・の時の。・・・での。・・・に属する。・・・である。・・・にあたる。・・・という。・・・製の。

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| [3]【に】〔格助〕
『接続:格助={体言・連体形・連用形・副助詞}接助={連体形}終助={未然形}』
(1)(地点)動作・作用の舞台となる空間的な場を表わす。
・・・に於いて。 ・・・で。・・・に。・・・の場で。

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| [4]【り】〔助動ラ変型〕{ら・り・り・る・れ・れ}
『接続:{四段の命令形・サ変の未然形}』
(1)(進行形)動作の継続・進行を表わす。
(今)・・・ている。 ・・・している。・・・中だ。

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| [5]【より】〔格助〕
『接続:{体言・連体形・連用形}』
(4)(比較対象)相対比較の基準となる物事を表わす。
・・・と比べて。 ・・・に対して。・・・より。・・・に引き替え。

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| [6]【こそ】〔係助〕
『接続:係助={終助詞及び間投助詞以外の各種の語}終助={連用形}間投助={人名}』
(2)(逆接的挿入)直前の語句を取り立てて指し示した上で、それとは反対の内容の記述を後に続ける。
・・・は確かに~だが。 ・・・こそ~なものの。

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| [7]【も】〔係助〕
『接続:係助={体言・連体形・連用形・副詞・助詞}接助={連体形・形容詞型連用形}終助={終止形・連体形・文末}』
(4)(程度の類推)軽度の事柄を挙げて、より程度の重い他の事柄を類推させる。
・・・さえも。 ・・・も。・・・でも。・・・すらも。

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| [8]【ず】〔助動特殊型〕{ず/(な)/ざら・ず/(に)/ざり・ず/○・ぬ/ざる・ね/ざれ・○/ざれ}
『接続:{未然形}』
(1)(打消)(用言の未然形に付いて)その陳述内容を否定する。
・・・ない。 ・・・しない。・・・でない。

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| [9]【けり】〔助動ラ変型〕{(けら)・○・けり・ける・けれ・○}
『接続:{連用形}』
(1)(伝聞・回想)(話者・筆者の直接体験としてではなく、他者から伝え聞いた話としての)過去の事柄について述べる。
・・・た(そうだ)。 ・・・のだそうだ。・・・ということだ。・・・との話である。

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| [10]【より】〔格助〕
『接続:{体言・連体形・連用形}』
(2)(開始時点)動作・作用がどの時点から始まるかを表わす。
・・・から。 ・・・の時から。・・・より。

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| [11]【り】〔助動ラ変型〕{ら・り・り・る・れ・れ}
『接続:{四段の命令形・サ変の未然形}』
(2)(結果の存続)既に完了した動作の結果が今なお余韻を残していることを表わす。
(結果として)・・・てある。 ・・・ている。・・・たのだった。

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| [12]【も】〔接助〕
『接続:係助={体言・連体形・連用形・副詞・助詞}接助={連体形・形容詞型連用形}終助={終止形・連体形・文末}』
(1)(逆接の確定条件)前述の事態が存在するにもかかわらず、それに反する後述の事態が成立する意を表わす。
・・・けれども。 ・・・だが。・・・にもかかわらず。・・・のに。・・・であるというのに。

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| [13]【て】〔接助〕
『接続:格助={命令形}接助={連用形}終助={終止形・文末}』
(6)(状態)(連用修飾語を作って)後に続く動作が、ある状態で行なわれる意を表わす。
・・・状態で。 ・・・のままで。・・・の様で。

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| [14]【なり】〔助動ナリ型〕{なら・なり/(に)・なり・なる・なれ・(なれ)}
『接続:{体言・連体形}』
(1)(断定)(体言・活用語の連体形に付いて)特定の状態・立場・資格にある意を表わしたり、事情を説明する。(多く、連用形「に」+「あり」の分離形を取り、間に接続助詞「て」・係助詞「か(は)」・「や(は)」・「は」・「も」・「ぞ」・「こそ」・「なむ」を挟み込む)
・・・なのである。 ・・・だ。・・・である。・・・の立場だ。・・・状態だ。・・・だからこそなのだ。

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| [15]【に】〔格助〕
『接続:格助={体言・連体形・連用形・副助詞}接助={連体形}終助={未然形}』
(16)(結果)動作・作用や変化の結果を表わす。
・・・に。 ・・・と。・・・へと。・・・の形に。

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| [16]【の】〔格助〕
『接続:格助={体言・連体形・形容詞語幹・形容動詞語幹・形容詞シク活用終止形}』
(4)(主格)(文中での従属的・連体形終止部分の)主語を表わす。
・・・が。 ・・・の。

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| [17]【むず】〔助動サ変型〕{○・○・むず(んず)・むずる(んずる)・むずれ(んずれ)・○}
『接続:{未然形}』
(1)(未来の推量)将来の事柄について推量する。(存在・様態の表現に付いて)現在の未確認の事柄について推量する。
・・・ろう。 ・・・だろう。・・・しそうだ。

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| [18]【は】〔係助〕
『接続:係助={体言その他各種}終助={体言・連体形・助詞「ぞ」・「や」}』
(1)(主題)(体言・準体言に付いて)その語を主題として取り立てて示す。
・・・というものは。 ・・・は。・・・に関しては。・・・について言うと。

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| [19]【む】〔助動マ四型〕{○・○・む(ん)・む(ん)・め・○}
『接続:{未然形}』
(1)(未来の推量)将来の事柄について推量する。(存在・様態の表現に付いて)現在の未確認の事柄について推量する。
・・・ろう。 ・・・だろう。・・・しそうだ。

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| [20]【と】〔格助〕
『接続:格助={体言・連体形・連用形・文末}接助={動詞型活用語終止形・形容動詞型活用語終止形・形容詞型活用語連用形・助動詞「ず」連用形}』
(7)(引用)(「言ふ」・「思ふ」・「聞く」・「問ふ」などの語とともに用いたり、それらの動詞を省略した形で)思念や発言の内容を引用する。
・・・というふうに。 ・・・と言って。・・・と思って。・・・と。

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| [21]【て】〔接助〕
『接続:格助={命令形}接助={連用形}終助={終止形・文末}』
(3)(順接の確定条件)原因・理由を表す。
・・・ゆえに。 ・・・ので。・・・から。・・・のために。・・・のせいで。・・・のおかげで。

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| [22]【を】〔格助〕
『接続:格助={体言・連体形}接助={連体形・(稀に)体言}終助={体言・連体形}間投助={体言・連体形・命令形・助詞}』
(1)(目的語)動作・作用・使役の対象を表わす。
・・・を。

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| [23]【も】〔係助〕
『接続:係助={体言・連体形・連用形・副詞・助詞}接助={連体形・形容詞型連用形}終助={終止形・連体形・文末}』
(3)(暗示)一例を挙げて、類例を類推させたり、含みを持たせたりする。
・・・なども。 ・・・なんてのも。・・・とかも。例えば・・・。

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| [24]【らる】〔助動ラ下二型〕{られ・られ・らる・らるる・らるれ・られよ}
『接続:{四段&ナ変&ラ変以外の未然形}』
(2)(可能)その動作を実現することができる意を表わす。(中古までは、通例、打消の語を伴う。命令形はない)
・・・できる。 ・・・られる。・・・可能だ。

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| [25]【らる】〔助動ラ下二型〕{られ・られ・らる・らるる・らるれ・られよ}
『接続:{四段&ナ変&ラ変以外の未然形}』
(3)(受身)他者からの作用を受ける意を表わす。(通例、無生物は主語にならない)
・・・れる。 ・・・られる。・・・される。・・・をる。・・・の目にう。

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| [26]【ぬ】〔助動ナ変型〕{な・に・ぬ・ぬる・ぬれ・ね}
『接続:{連用形}』
(1)(完了)既に完了・終結した動作・作用・状態について、確認の意を込めて述べる。
・・・てしまった。 ・・・てしまう。・・・た。

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| [27]【ども】〔接助〕
『接続:{已然形}』
(1)(逆接の確定条件)前述の条件が成立するにもかかわらず、それに反する後述の事態が成立する意を表わす。
確かに・・・ではあるが。 ・・・にもかかわらず。・・・だが。・・・のに。

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| [28]【たり】〔助動ラ変型〕{たら・たり・たり・たる・たれ・たれ}
『接続:{ラ変以外の連用形}』
(1)(進行・継続)(非持続性の)ある動作・作用が(その記述の時点に於いては)進行・継続中である意を表わす。
・・・ている。 ・・・てある。ちょうど・・・している。・・・の最中である。

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| [29]【らる】〔助動ラ下二型〕{られ・られ・らる・らるる・らるれ・られよ}
『接続:{四段&ナ変&ラ変以外の未然形}』
(4)(尊敬)動作主を敬う意を表わす。
・・・なさる。 ・・・される。お・・・になる。・・・られる。

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| [30]【ば】〔接助〕
『接続:係助={格助詞「を」}接助={已然形・未然形}』
(2)(原因・理由)前述の事態が原因・理由となって、後述の事態が成立する意を表わす。
・・・ので。 ・・・だから。・・・ゆえに。

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| [31]【を】〔格助〕
『接続:格助={体言・連体形}接助={連体形・(稀に)体言}終助={体言・連体形}間投助={体言・連体形・命令形・助詞}』
(6)(期間)(時間的継続の意を表わす動詞と共に用いて)その動作が継続する期間を表す。
・・・の間。 ・・・を。

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| [32]【む】〔助動マ四型〕{○・○・む(ん)・む(ん)・め・○}
『接続:{未然形}』
(2)(意志・願望)(自分自身が)ある行動を取る意志・願望・予定がある意を表わす。(勧誘)(自分達が)ある行動を取ることを積極的に促す。
・・・しよう。・・・したい。・・・するつもりだ。 ・・・を望む。・・・することになっている。

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| [33]【たり】〔助動ラ変型〕{たら・たり・たり・たる・たれ・たれ}
『接続:{ラ変以外の連用形}』
(2)(残余型完了)既に完了した事態・動作・作用の結果が(その記述の時点に於いてなお)残存し、余韻を感じさせる意を表わす。
・・・た。 ・・・てある。・・・となっている。

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| [34]【て】〔接助〕
『接続:格助={命令形}接助={連用形}終助={終止形・文末}』
(1)(単純接続)前後の事柄を単純につなぐ。
・・・て。 ・・・して。・・・であって。

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| [35]【など】〔副助〕
『接続:{体言・連体形・引用句・連用形・助詞}』
(1)(例示)ある物事を、類似の事例の一つとして引き合いに出す。
例えば・・・など。 ・・・か何か。・・・あたり。

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| [36]【き】〔助動特殊型〕{(せ/け)・○・き・し・しか・○}
『接続:{連用形(カ変&サ変には特殊な接続あり)}』
(1)(体験としての過去)(話者・筆者・作中人物が直接的に体験した)過去の事柄について述べる。
・・・た。 ・・・した。

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| [37]【に】〔格助〕
『接続:格助={体言・連体形・連用形・副助詞}接助={連体形}終助={未然形}』
(4)(対象)動作・作用の対象・相手を表わす。
・・・に対して。 ・・・へと。・・・に向けて。・・・に。・・・と。

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| [38]【つ】〔助動タ下二型〕{て・て・つ・つる・つれ・てよ}
『接続:{連用形}』
(1)(完了)動作・作用・状態が既に完了・終結した意を表わす。
・・・てしまった。 ・・・てしまう。・・・た。

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| [39]【に】〔接助〕
『接続:格助={体言・連体形・連用形・副助詞}接助={連体形}終助={未然形}』
(4)(逆接の確定条件)前述の条件が成立するにもかかわらず、それに反する後述の事態が成立する意を表わす。
確かに・・・ではあるが。 ・・・にもかかわらず。・・・だが。・・・のに。

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| [40]【る】〔助動ラ下二型〕{れ・れ・る・るる・るれ・れよ}
『接続:{四段&ナ変&ラ変の未然形}』
(1)(自発)意識せずとも自然発露的にそうなる意を表わす。(通例、打消の語を伴わない。命令形はない)
自然と・・・られる。 思わず・・・する。・・・ずにはいられない。

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| [41]【ても】〔接助〕
『接続:{連用形}』
(4)(順接の仮定条件)前述のような場面に於いて、後述の陳述が成立する(場合がある)意を、例示の形で述べる。
・・・の時などに。 例えば・・・の際に。

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| [42]【と】〔格助〕
『接続:格助={体言・連体形・連用形・文末}接助={動詞型活用語終止形・形容動詞型活用語終止形・形容詞型活用語連用形・助動詞「ず」連用形}』
(8)(自発)(「おのれ」・「こころ」・「われ」などとともに用いて)ある行為が何に発するものであるかを表わす。
・・・から。 ・・・の命ずるところに従って。

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| [43]【に】〔接助〕
『接続:格助={体言・連体形・連用形・副助詞}接助={連体形}終助={未然形}』
(2)(契機)直前に述べた事柄が、後続の事柄の発生やそれを認識するきっかけとなる意を表わす。
・・・ところ。 ・・・すると。・・・と。

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| [44]【ど】〔接助〕
『接続:{已然形}』
(1)(逆接の確定条件)前述の条件が成立するにもかかわらず、反対の内容を持つ後述の事態が成立する意を表わす。
・・・のに。 ・・・だというのに。・・・けれども。・・・にもかかわらず。

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| [45]【ば】〔接助〕
『接続:係助={格助詞「を」}接助={已然形・未然形}』
(3)(順接の仮定条件)前述の条件が成立した場合、後述の事態が成立するだろうとの想定を表わす。
もし・・・なら。 ・・・たら。仮に・・・とすれば。

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| [46]【に】〔格助〕
『接続:格助={体言・連体形・連用形・副助詞}接助={連体形}終助={未然形}』
(12)(比較対象)相対比較の対象となる他の何かを表わす。
・・・に比べて。 ・・・より。・・・に対して。・・・のように。

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| [47]【に】〔格助〕
『接続:格助={体言・連体形・連用形・副助詞}接助={連体形}終助={未然形}』
(6)(原因・理由)前述の事柄が、後述の結果を招くことになる意を表わす。
・・・ゆえに。 ・・・のせいで。・・・・のおかげで。・・・によって。・・・のために。

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| [48]【や】〔係助〕
『接続:係助={体言・連体形・連用形・副詞・助詞}終助={終止形・已然形・体言・言い切り文}接助={連用形}間投助={連体修飾語・接続語以外の様々な語}』
(2)(確定的推量)(推量助動詞「む」・「らむ」・「けむ」などと共に用いて)確信のある事柄を疑問文の形で述べたり、相手に問いかけて答えを引き出そうとする。
・・・ではないのか。 きっと・・・だろう。・・・に違いない。

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| [49]【けむ】〔助動マ四型〕{○・○・けむ(けん)・けむ(けん)・けめ・○}
『接続:{連用形}』
(1)(不確実な過去の推量)過去に存在したと思われる事態について想像して述べる。
・・・ただろう。 ・・・たのであろう。

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| [50]【や】〔間投助〕
『接続:係助={体言・連体形・連用形・副詞・助詞}終助={終止形・已然形・体言・言い切り文}接助={連用形}間投助={連体修飾語・接続語以外の様々な語}』
(1)(詠嘆)感動の意を表わす。
・・・だなあ。 ・・・なことよ。・・・であるよ。

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| [51]【も】〔係助〕
『接続:係助={体言・連体形・連用形・副詞・助詞}接助={連体形・形容詞型連用形}終助={終止形・連体形・文末}』
(2)(累加)既にある事柄に、類似した別の事柄を更に付け加える意を表わす。
・・・もまた。 ・・・までも。更に・・・も。その上・・・まで。

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| [52]【も】〔係助〕
『接続:係助={体言・連体形・連用形・副詞・助詞}接助={連体形・形容詞型連用形}終助={終止形・連体形・文末}』
(6)(強調・含意)文意を強めたり、明示・断定を避けて含みを持たせたりする。
・・・も。 ・・・でも。・・・なども。・・・なんか。

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| [53]【る】〔助動ラ下二型〕{れ・れ・る・るる・るれ・れよ}
『接続:{四段&ナ変&ラ変の未然形}』
(3)(受身)他者からの作用を受ける意を表わす。(通例、無生物は主語にならない)
・・・れる。 ・・・られる。・・・される。・・・をる。・・・の目にう。

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| [54]【ぞ】〔係助〕
『接続:{体言・連体形・連用形・副詞・助詞}』
(1)(強調)(文中で用いて)上の語句を取り立てて叙述全体を強調する。
・・・が。 ・・・こそ。・・・はまさに。・・・は実に。

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| [55]【かし】〔終助〕
『接続:終助={終止形・命令形・終助詞・副詞・感動詞}副助={副詞「なほ」「よも」「さぞ」}』
(1)(聞き手に向けて)念を押す。
・・・よ。 ・・・だからね。・・・なのだ。

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| [56]【は】〔係助〕
『接続:係助={体言その他各種}終助={体言・連体形・助詞「ぞ」・「や」}』
(3)(整調・強調)語調を整えたり、叙述を強める働きをする。
(特定の訳語はない)

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| [57]【る】〔助動ラ下二型〕{れ・れ・る・るる・るれ・れよ}
『接続:{四段&ナ変&ラ変の未然形}』
(4)(尊敬)動作主を敬う意を表わす。
・・・なさる。 ・・・される。お・・・になる。・・・られる。

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| [58]【らむ】〔助動ラ四型〕{○・○・らむ(らん)・らむ(らん)・らめ・○}
『接続:{終止形・ラ変の連体形}』
(3)(現在の事柄の原因に関する疑問)(原因・理由を表わす表現は伴わず、疑問の意を表わす語を伴って)現在の事柄の生じた原因・理由がわからない意を表わす。
何故に・・・なのだろう。 どうして・・・だろうか?・・・なのは~か?

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| [59]【も】〔係助〕
『接続:係助={体言・連体形・連用形・副詞・助詞}接助={連体形・形容詞型連用形}終助={終止形・連体形・文末}』
(1)(列挙)同類の事柄を並べて述べる。
・・・も・・・も。 ・・・から・・・まで。・・・いずれも。・・・のどれもこれも。・・・みんな。

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| [60]【と】〔格助〕
『接続:格助={体言・連体形・連用形・文末}接助={動詞型活用語終止形・形容動詞型活用語終止形・形容詞型活用語連用形・助動詞「ず」連用形}』
(6)(結果)(「す」・「なる」・「なす」などの語とともに用いて)変化の結果を表す。
・・・へと。 ・・・に。・・・という結果に。

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| [61]【のみ】〔終助〕
『接続:{体言・連体形・副詞・助詞}』
(1)(限定)ただそれだけで他には何もない意を表わす。(断定)強調・詠嘆の意を添える。
・・・だけである。 ・・・であるに過ぎない。ただ・・・のみ。

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| [62]【ものゆゑ】〔接助〕
『接続:{連体形}』
(1)(逆接の確定条件)前述の事態が存在するにもかかわらず、それに反する後述の事態が成立する意を表わす。
・・・のに。 ・・・けれども。・・・だが。・・・にもかかわらず。

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| [63]【ものゆゑに】〔接助〕
『接続:{連体形}』
(1)(逆接の確定条件)前述の事態が存在するにもかかわらず、それに反する後述の事態が成立する意を表わす。
・・・のに。 ・・・けれども。・・・だが。・・・にもかかわらず。

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| [64]【む】〔助動マ四型〕{○・○・む(ん)・む(ん)・め・○}
『接続:{未然形}』
(4)(仮想・婉曲)(連体形・準体法で文中に用いて)ある事柄が仮に実現した場合の、その事柄について、仮想の形で、または、遠回しに述べる。
もし・・・したとして、その~。 仮に・・・としてその~。例えば・・・のような。

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| [65]【さす】〔助動サ下二型〕{させ・させ・さす・さする・さすれ・させよ}
『接続:{四段&ナ変&ラ変以外の未然形}』
(1)(使役)他の人物や物事に、何らかの動作を取らせたり事態の発生を促したりする意を表わす。
・・・させる。

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| [66]【つ】〔助動タ下二型〕{て・て・つ・つる・つれ・てよ}
『接続:{連用形}』
(2)(確述)(推量助動詞「む」・「まし」・「べし」・「らむ」や、補助動詞「あり」・「なし」・「り」、状態を表わす形容詞・形容動詞などと共に用いて)その実現が確実視される未来の事態や未確認の現在の事態について、確信を持って強調的に述べる。また、命令形で用いて強い希望を表わす。
きっと・・・。 確かに・・・。間違いなく・・・。全く・・・。

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| [67]【に】〔格助〕
『接続:格助={体言・連体形・連用形・副助詞}接助={連体形}終助={未然形}』
(3)(時点)動作・作用の発生する時間的な場を表わす。
・・・の際に。 ・・・の時に。・・・の折に。・・・の場面で。・・・に。

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| [68]【す】〔助動サ下二型〕{せ・せ・す・する・すれ・せよ}
『接続:{四段&ナ変&ラ変の未然形}』
(1)(使役)他の人物や物事に、何らかの動作を取らせたり事態の発生を促したりする意を表わす。
・・・させる。

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| [69]【そ】〔終助〕
『接続:{連用形・動詞型活用助動詞連用形・カ変未然形・サ変未然形}』
(1)(副詞「な」と呼応した「な+動詞連用形:カ変・サ変は未然形+そ」の形で)相手にやんわりと自制を求める穏やかな禁止の意を表わす。
・・・しないでほしい。 ・・・してくれるな。

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| [70]【むず】〔助動サ変型〕{○・○・むず(んず)・むずる(んずる)・むずれ(んずれ)・○}
『接続:{未然形}』
(4)(仮想・婉曲)(連体形・準体法で用いて)ある事柄が仮に実現した場合の、その事柄について、仮想の形で、または、遠回しに述べる。
もし・・・したとして、その~。 仮に・・・としてその~。例えば・・・のような。

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| [71]【にて】〔格助〕
『接続:{体言・連体形}』
(3)(手段)動作・作用を行なう上での方法・手段・材料などを表わす。
・・・によって。 ・・・を用いて。・・・を使って。・・・で。

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| [72]【ばかり】〔副助〕
『接続:{体言・連体形・終止形・副詞}』
(6)(限定)(体言に付いて)それだけに限定する意を表わす。
・・・だけ。 ・・・のみ。

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| [73]【など】〔副助〕
『接続:{体言・連体形・引用句・連用形・助詞}』
(3)(卑下・強調)対象を見下したり、否定・反語の意を強める。
・・・なんざ。 ・・・なんか。・・・のごときは。・・・ふぜいが。たかが・・・。

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| [74]【らる】〔助動ラ下二型〕{られ・られ・らる・らるる・らるれ・られよ}
『接続:{四段&ナ変&ラ変以外の未然形}』
(1)(自発)意識せずとも自然発露的にそうなる意を表わす。(通例、打消の語を伴わない。命令形はない)
自然と・・・られる。 思わず・・・する。・・・ずにはいられない。

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| [75]【たり】〔助動ラ変型〕{たら・たり・たり・たる・たれ・たれ}
『接続:{ラ変以外の連用形}』
(3)(終結型完了)ある動作・作用が既に完了し、確定した既成事実となってしまった意を表わす。
・・・した。 ・・・た。もう・・・した。既にもう・・・てしまった。もはや・・・となった。

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| [76]【を】〔格助〕
『接続:格助={体言・連体形}接助={連体形・(稀に)体言}終助={体言・連体形}間投助={体言・連体形・命令形・助詞}』
(2)(離合の対象)(「会ふ」・「く」・「る」などの動詞と共に用いて)接近したり離別する対象を表わす。
・・・と。 ・・・に。・・・に対して。・・・を。

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| [77]【や】〔係助〕
『接続:係助={体言・連体形・連用形・副詞・助詞}終助={終止形・已然形・体言・言い切り文}接助={連用形}間投助={連体修飾語・接続語以外の様々な語}』
(1)(疑問)確信のない事柄について、問い掛ける意を表わす。
・・・か? ・・・なのか?・・・ろうか?

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| [78]【が】〔格助〕
『接続:格助={体言・連体形}接助={連体形}』
(4)(主格)(文中で従属的または連体形終止となっている部分の)主語を表わす。
Aが・・・する。 Aの・・・したこと。

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| [79]【か】〔係助〕
『接続:係助={体言・連体形・連用形・副詞・助詞}終助={体言・連体形}』
(3)(不確実)(疑問を表わす語を伴って)確実にはわからない事態について、疑念をまじえつつ述べる。
・・・か。 ・・・なのか。・・・だろうか。

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| [80]【とて】〔格助〕
『接続:{体言・連体形・文末}』
(2)(目的)ある行為の動機・意図・目的を表わす。
・・・ために。 ・・・として。・・・を目指して。・・・を目論んで。・・・と思って。・・・ということで。

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| [81]【で】〔接助〕
『接続:格助={体言}接助={未然形}』
(1)(打消接続)前文の内容を打ち消して後文に続ける。
・・・ずに。 ・・・ないで。・・・することなく。

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| [82]【が】〔格助〕
『接続:格助={体言・連体形}接助={連体形}』
(1)(連体格)後続の語が直前の語の所有物・従属的立場である意を表わす。
AのB。 Aに属するB。Aが持つB。Aの所のB。

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| [83]【で】〔格助〕
『接続:格助={体言}接助={未然形}』
(4)(状態)動作・作用が行なわれる際の状態・資格などを表す。
・・・として。 ・・・状態で。・・・で。

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| [84]【じ】〔助動特殊型〕{○・○・じ・じ・(じ)・○}
『接続:{未然形}』
(3)(打消勧誘)(自身以外の主語の動作について)その行動を取らぬよう希望する。また、その行動が不穏当だとする判断を表わす。
・・・ないでほしい。・・・するのはよくない。 ・・・してほしくない。・・・されると困る。どうか・・・ないでください。・・・べきではない。

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| [85]【じ】〔助動特殊型〕{○・○・じ・じ・(じ)・○}
『接続:{未然形}』
(2)(打消意志)(多く、自身を主語として)その行動を取るつもりがない意を表わす。
・・・ないつもりだ。 ・・・するものか。・・・まい。・・・したくない。・・・するのはいやだ。

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| [86]【けむ】〔助動マ四型〕{○・○・けむ(けん)・けむ(けん)・けめ・○}
『接続:{連用形}』
(2)(過去の状況の推量)(疑問の語を伴わずに)過去に存在した事態の背後にある事情について、その原因・方法などに関する確信のない推量を表わす。
・・・たからこそだろう。 ・・・ゆえのことだろう。・・・だったということであろう。・・・ということであろう。

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| [87]【か】〔係助〕
『接続:係助={体言・連体形・連用形・副詞・助詞}終助={体言・連体形}』
(4)(列挙)複数の事柄を並べ、そのいずれかを選択したり、いずれであるかが不明である意を表わす。
・・・か、~か。 ・・・なのか、それとも~なのか。果たして・・・か~か。

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| [88]【に】〔格助〕
『接続:格助={体言・連体形・連用形・副助詞}接助={連体形}終助={未然形}』
(5)(目的)動作・作用の目的を表わす。
・・・ために。 ・・・を狙って。・・・のつもりで。

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| [89]【ものゆゑ】〔接助〕
『接続:{連体形}』
(2)(原因・理由)前述の事態が原因・理由となって、後述の事態が成立する意を表わす。
・・・ので。 ・・・から。・・・ゆえに。・・・からこそ。

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| [90]【らむ】〔助動ラ四型〕{○・○・らむ(らん)・らむ(らん)・らめ・○}
『接続:{終止形・ラ変の連体形}』
(1)(現在の事柄の推量)自身が直接経験しているわけでない現在の事柄について推量する意を表わす。
今頃は・・・だろう。 ・・・のであろう。・・・ていよう。

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| [91]【とて】〔格助〕
『接続:{体言・連体形・文末}』
(1)(引用)会話・思念などの内容を引用する。
・・・というふうに。 ・・・と言って。・・・と思って。・・・と。

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| [92]【に】〔格助〕
『接続:格助={体言・連体形・連用形・副助詞}接助={連体形}終助={未然形}』
(10)(様態)その場の様子・状況を表わす。
・・・の様で。 ・・・の様子で。・・・状態で。・・・で。

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| [93]【のみ】〔副助〕
『接続:{体言・連体形・副詞・助詞}』
(1)(限定)他のものを除外して、ただそれだけに限定する意を表わす。
・・・だけ。 ・・・ばかり。・・・のみ。

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| [94]【まで】〔副助〕
『接続:副助={体言・連体形・副詞}終助={終止文・助動詞「ぢゃ」}』
(3)(程度)動作や状態の及ぶ程度を表す。
・・・なほど。 ・・・なぐらい。・・・なまで。

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| [95]【らむ】〔助動ラ四型〕{○・○・らむ(らん)・らむ(らん)・らめ・○}
『接続:{終止形・ラ変の連体形}』
(5)(伝聞)(多く連体形で用いて)他者から伝え聞いた情報について、断定回避的に述べる。
・・・とかいう。 ・・・だそうだ。・・・との話だ。

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| [96]【と】〔格助〕
『接続:格助={体言・連体形・連用形・文末}接助={動詞型活用語終止形・形容動詞型活用語終止形・形容詞型活用語連用形・助動詞「ず」連用形}』
(9)(資格)ある行為がどのような資格に於いて為されるかを表わす。
・・・として。 ・・・の立場で。

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| [97]【や】〔終助〕
『接続:係助={体言・連体形・連用形・副詞・助詞}終助={終止形・已然形・体言・言い切り文}接助={連用形}間投助={連体修飾語・接続語以外の様々な語}』
(3)(反語)疑問文の形を取りながら、実質的に否定の内容を表わす。
・・・ということがあろうか?否・・・ない。 ・・・あるまい。・・・なものか。

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| [98]【は】〔終助〕
『接続:係助={体言その他各種}終助={体言・連体形・助詞「ぞ」・「や」}』
(1)(詠嘆)感動の意を表わす。
・・・よ。 ・・・なあ。・・・なことだ。

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| [99]【まし】〔助動特殊型〕{ましか/(ませ)・○・まし・まし・ましか・○}
『接続:{未然形}』
(1)(仮想)(主に「・・・ましかば+~まし」のように、条件文+帰結文の構成で用いて)事実に反する、または、実現可能性の低い事柄について、仮想的に述べる。
もし・・・なら~だろう。たとえ・・・でも~だろう。 仮に・・・だとしたら~だろう。よしんば・・・だとしても~だろう。

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| [100]【まし】〔助動特殊型〕{ましか/(ませ)・○・まし・まし・ましか・○}
『接続:{未然形}』
(4)(推量)(中世以降、助動詞「む」と同様に用いて)事実に反するわけでも実現可能性が低いわけでもない、普通の推量の意を表わす。
・・・ろう。もし・・・ならば。 ・・・だろう。・・・よう。・・・であろう。

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