古語試験:意味集団<053>ブロック=[10]


   1   ♪♪ <質問箱> [単語集] 
〈A〉いとど【いとど】
《程度の甚だしさを強調する副詞「いと」を畳語化した「いといと」の転。元々甚だしかった程度が更にその度合いを増すのが原義。平安時代には、和文には「いとど」、漢文訓読には「ますます」が好んで用いられた。形容詞は「いとどし」。》
〔副〕(1)〈程度がますます甚だしくなるさま。〉いよいよ。  (2)〈(「いとど+形容詞・形容動詞」の形で)最初から存在していた状況が、ある事態が加わることで更にその度を増して行くさま。〉そうでもなくても・・・だというのに。  (3)〈箇条書き的に陳述を加えて駄目押しする語。〉その上

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   2  ♪♪ <質問箱> [単語集] 
〈C〉いとどし【いとどし】
《程度の甚だしさを意味する「いと」を畳語化した副詞「いとど」が形容詞化したもの。》
〔形シク〕{しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ}(1)〈程度がますます甚だしくなるさまを表わす。〉いよいよ・・・だ。  (2)〈(「いとどしき+名詞」の形で)最初から存在していた状況が、ある事態が加わることで更にその度を増して行くさまを表わす。〉そうでもなくても・・・な~だというのに。

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   5  ♪♪ <質問箱> [単語集] 「古語随想」
〈C〉いやまさる【弥増さる】
《「弥」は、「ますます一層」/「極めて」/「最高に」の意を表わす接頭語だが、ここでは最初の意味。「増さる」と結び付いて「漸増傾向にある」の意味となる。この加速度的な「弥」の語感は、「いよ」に転じた形で副詞「」にも含まれる。》
〔自ラ四〕{ら・り・る・る・れ・れ}段階的に、数量が増して行く。また、度合いがさらに加わって行く。〉さらに増すいよいよ募る。

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    7  ♪♪ <質問箱> [単語集] 「古語随想」
〈B〉さらに【更に】
《「更に」の語形で現代語に残るのは「追加する形で」の語義のみであるが、「趣を変え新たに」の語義は「真っ新」の形で残り、「否定の意を強調する」語義は「さらさら・・・ない」の表現に引き継がれているので、いずれも「さら」に絡めて覚えておけばよい。》
〔副〕(1)〈(既にある状態に)何かを追加する形で、の意を表わす。〉更にまた。  (2)〈(既に行なわれた物事を)趣を変えて新たに、の意を表わす。〉再び。  (3)〈(下に打消の語を伴って)否定の意を強調する。〉全然・・・ない。

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